てんこもり平成怪人で行くハイスクールD×D 作:しゃしゃしゃ
何番煎じか分かりませんが、楽しんでいただけたなら幸いです。
プロローグ
奇妙な二人だった。
時刻は夕暮れ、建物はあっても人の目の少ない住宅地の道を、その少年たちは歩いていた。
正確には歩いているのは一人だけで、もう一人は背負われ運ばれている様子だったが、奇妙というのはそのことではない。
背負われている少年、背負って歩いている少年。
二人は全く同じ顔、同じ姿をしていたのだ。
双子? いいや違う。双子にしても瓜二つすぎる異様な二人。服の皺も汚れも全く同じ、ドッペルゲンガー以上にそっくりな二人が歩いている奇妙奇天烈摩訶不思議。
「ごめんな」
サラサラと、歩みを進める少年の足元に砂が舞う。
否、砂ではない―――それは灰。
背負われていた少年が少しずつ灰になっていく。
塵は塵に、灰は灰に。背負われていた少年は吸血鬼だったのか。
否。彼は人間だった。身の内に秘められたものなど関係なく、優しい両親の元で育ち、明日に希望を抱く元気な少年だった。
灰になっていく。少年はすでに死んでいた。死んで、潰れて、消えていく。彼の抱いていた夢も希望も…愛も全て。全てが灰色に侵されていく。
「ありがとう」
さらさらさらさら崩れてく。サラサラサラサラ散っていく。
少年―――兵藤一誠だった欠片が形を失い還っていく。
失われていく重みを感じ、少年―――擬態兵藤は万感の思いを込めて彼の残骸に言葉を贈った
「俺のために、ありがとう。命を、居場所を、記憶を、心を…ありがとう。今日から俺が、兵藤一誠だ」
兵藤一誠が崩れ去った後、擬態兵藤はなにかを感じ振り返った。
そこには“何か”があった。“何か”は本物の兵藤一誠があった場所に漂い、少しずつ消えようとしていた。
擬態兵藤は自身の持つ陰陽術の欠片を用いてそれが何かを見極める。
はたしてそれは、魂のようなものであった。
灰になった兵藤一誠の魂か? 否、この魂は人間の物ではない。人間の魂というにはあまりにも力強く、激しく、猛る人越の魂魄であった。
「これは…兵藤一誠の魂…? いや、それにしては強すぎる」
触れることも危うく感じるほどの強い気配。猛々しさに隠されているが、強い怨念のようなものも感じ取れる。障られる、と直感した擬態兵藤は手を引っ込めると、懐から丸い球のようなものを取り出した。
力が不安定になった、どこかに還ろうとしている。
擬態兵藤が取り出した球を構え、印を結ぶ。
シュオオオオオ…、と球体にその荒々しくも激しい強大な力を持った魂が吸い込まれていく。
球――眼魂が反応し赤く染まった。捕獲成功。魂ごと何か余計なものまで吸い込んだ気がするものの、ともあれ異世界に飛ばされて初めての特異存在捕獲に思わず笑みをこぼす兵藤一誠。
『これは、なんだ、なにが起きたんだ! 』
かたかたと揺れながら、赤く染まったその球体は声を発した。
「………」
擬態兵藤はできあがった“ドライグ眼魂”を無言で握りしめる。
『ウグアァアア……ッ! 』
「大人しくしていろ」
沈黙した眼魂を胸ポケットに入れ、彼は一人家路につく。
ここがどこかも帰り道も頭の中にある。軽い足取りで記憶の中の兵藤一誠の家に向けて歩き出す。
本物の兵藤一誠が身につけていた服や持ち物は能力によって分解され、後には兵藤一誠だった灰の山が残された。
そしてその山も風とともに崩れ、散らばり、兵藤一誠がここで死んだ痕跡はなにもなくなった。
「ただいま」
彼の物語はこうして始まる。
偽りの顔、偽りの記憶。
怪物は人の皮をかぶり、人のふりをして世界に紛れる。
怪物が求むるは興奮と娯楽。“おもしろいこと”を求める彼は、この世界で何を成すのだろうか。
それはまだ、誰も知らない。
『擬態兵藤』まとめ
素性:はぐれイマジン(スネークイマジン)
肉体:ヒトとファンガイアのハーフ
(・オルフェノク)
融合:魔石ゲブロン
鏡面世界の自分
ケルベロス
水棲系コアメダル
カーバンクル
コア・ドライビア
バグスターウイルス
魂魄:コアメダル(鏡)
眼魂(現)
改造:ネイティブ化
オーバーロード化
ネビュラガス注入
道具:『カードリーダー』“Change Kerberos”
ガイアメモリ・ガイアドライバー
セルメダル
ホロスコープス・ゾディアーツスイッチ
ヘルヘイムの果実
バイラルコア
眼魂
仮面ライダークロニクルガシャット
カイザーシステム
アナザーWウォッチ
能力:モーフィングパワー
“超能力”()
鏡面世界移動
使徒再生・灰化能力
不死身
気の掌握
擬態・クロックアップ
吸命牙(ライフエナジー吸収)
水棲系ヤミー生成
魔宝石生成
インベス使役・ヘルヘイムの植物操作
・クラック生成
重加速
変身:カラス種怪人(ゴ相当)
“アギト”
タートルオルフェノク(オリジナル)
ケルベロスⅢ
モスワーム
スネークイマジン
ホエールファンガイア
『膿んだ仮面、静寂に響く哄笑』
クレイドールドーパント
水棲系グリード(メズール)
ジェミニ/ヴァルゴ/スコーピオン
/アクエリアス
ワイズマン(カーバンクル)
オーバーロードインベス(名無し)
ライドプレイヤー
バイカイザー(ヘルブロス)
アナザーW
『来歴』
イマジンの未来で生まれ、カイ消滅後「はぐれイマジン」として2008年に人知れずやってきた。
契約を完了させ1999年に移動。契約者の時間と肉体を奪った。
2000年にグロンギに襲われ、ファンガイアとして覚醒。吸命牙でライフエナジーを吸収し、砕け散ったグロンギ、破損したゲドルードを直感で確保。
2001年、アンノウン強襲。アギトとして覚醒しかけるも死亡。『鏡面世界の自分』出現。死体に魔石を埋め込み放置。
2002年、オルフェノクとして覚醒。数日後、“アギト”としても覚醒。霊石の神経侵食が始まる。
2003・4年、残った漠然とした直感と未来視で洋館の男女のもとに行き、陰陽術を始めとした自然界の不浄の気を操る術を学んだ。
2004年、天王路を襲撃しカードリーダーとケルベロスを奪い、「鏡像の自分(消えちゃうよ)」と「現実の自分(オルフェノク)」と「ケルベロス(人造合成アンデット)」でトリニティフュージョン。
2007年、ネイティブ化。
2009年、科学研究
2010~2016年、
財団のエージェント(白服)として“とある物理学者”が放棄した研究所の調査をしたり、“とある宗教組織”が栽培していた植物を回収したり、“とある機械生命体たち”に支援の約束を約束したり、“とある元考古学者”から異星技術を流してもらったり、職務に励んだ。
2017年、仮面ライダークロニクルのプレイヤーに。素でバグスターを倒しながら抗体を作っていき、パンデミックを経てバグスターウイルス克服(魔石くん「楽勝でした」)。最上魁星 の部下兼実験助手となり、カイザーシステムやネビュラバグスターについて学び、人体実験を受けた後、エニグマ起動。彼の最期を見届けた。
最上魁星の目的が財団に明らかとなり、彼の部下だった者たちの粛清が始まったので、メモリ・メダル・スイッチその他 財団で保管場所を知っている特異物品を強奪し、財団から脱走。
2017~19年、グリード化。オーバーロード化。ファントム内蔵。コア・ドライビア生体融合手術。魂魄移植。
(魔石くん「え、ちょ、ま! メダルふざけんなよ! 植物この野郎! この肉体を渡すかボケェ! うおおおおおお! 」
主人公「なかなか馴染まないな…」)
『ハイスクールD×Dの世界』に流れ着く。
第一異世界人(兵藤一誠)遭遇、殺害。擬態。
冒頭へ………。
★擬態主人公
元イマジンの現てんこもり怪人。
なぜこんなごちゃ混ぜになったのか、初めは寿命が動機だったけど、だんだん混ざるのが楽しくなってきた寂しがりや。イマジンだからね、過去ないもんね。しょうがないね。
楽しいこと大好き! ゲゲル? 人間狩りのゲーム?
人殺しはいけないことだよね!
でも楽しいならやってみようかな!
そんな感じ。積極的に人を襲うようなことはないけど、必要だったら躊躇しないし、誘われたらとりあえずやってみようかなぁ、みたいなかんじの化物。
人殺しの経験はない。人の子心をなくしたやつは人じゃないって魔法使いのお兄ちゃんも言ってたし。
え? 乗っ取った体の持ち主? 体は生きてるから…体は殺してないから…。ともかく人殺しの経験はない。ないったらない。
ちなみに、擬態先が擬態先なので性への興味がちょっぴり芽生えました。(性欲ゲージ:0→1)
なおリュウタ的に体と心が釣り合っていないので恋とか愛とかよくわからない。外面取り繕ってるけど中身子どもで天然気質。好きなものは好きなので好意を寄せる相手にはその感情をストレートに告げる。―――男でも女でも。
感想質問どんとこい。喜びだからむしろちょうだいちょうだい。
高評価うれしい、低評価かなしい。
感想などの皆さんの反応は作者の栄養です。おいしいご飯たくさん欲しいなって。
書きたい気持ちがある限り書き続けます。心が萎んだら休憩するかも。
ではまた次回。
見切り発車なので話がどう展開するのか作者にもわからない。