アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
そして、三限目。
三限目は体育。今回は重桜の剣道。
そこで、綾波たちは体操着に着替え、道場に入るとそこには…
「「「「失礼します…」」」」
「床…ブルーシート敷かれてるです…」
「これもう重桜の芸能人さんたちがやるやつじゃん…」
「ぬるぬるするアレですか…!?」
「まさか母港でこれやるとか草はえそう」
「よくぞ参られたっ!」
声を張り上げる。
その先には声の主である高雄。そして、瑞鶴、鬼怒、能代、龍鳳、江風、出雲、霧島らがプロテクターとヘルメットを身に付け控えていた。
「絵面がこれまたすっごいのです…」
「正月イベントで居たよね、この人達…」
「真剣な顔つきなのに、格好がぬるぬる相撲ライクなんですがこれは…」
「鬼怒が笑いそうになってる」
「ここに霞が居合わせてたら大変だったのです」
「ふわりんがぬるりんになってた」
「プッ」
「ッッ…」
綾波ともう一人が吹き出す
『綾波、アウトー!』
ケツシバきが終わると…
「そういえば、もう一人笑ってたです」
「えっと…私たちじゃないとすると…」
「ッ…ッ…」
もう一人の笑い声の一人は瑞鶴だった。
「瑞鶴さんだったよww」
『ジャベリン、アウトー』
ケツシバき。
「これは…瑞鶴さんもケツシバきを食らうべきでしょ!?」
「いやいや、待ってよ、私たち仕掛人だからね!?」
すると、放送が入り…
『瑞鶴、アウト~』
翔鶴の声が響いた。
「な!?翔鶴姉えええ!?イタッ!?」
ケツシバきを食らう瑞鶴。
すると、それを見て吹き出してしまった綾波たち
『全員、アウトー!』
「いたっ」「あうっ」「いっつ!?」「ああっ」
「イタッ」「うおっ!?」「ぐっ」「いっ…」「うっ」「くあっ」「きゃっ」「いったぁ!?」
全員ケツシバき。
「え?なんでこの人達も!?」
「せっかくの新キャラの扱いおかしいですこの作品!?」
「駿河が居ないのはやはり鉄砲玉効果ですか…?」
「鉄砲玉じゃないです、スタントマンです……」
『えー明石にゃ。ここでは、全員アウトになると高雄たちもケツシバきの対象になるにゃ。連帯責任にゃ』
「なんの連帯責任だよ、何の!?」
高雄が突っ込む。それに綾波とニーミが堪えきれず…
『綾波、ニーミ、アウトー!』
「あいたっ!?」
『説明中に吹き出さないでほしいにゃ…』
「ごめんなさいです…」
「ごめんなさい…」
『という事で、ここから高雄たちとぬるぬる剣道をやってもらうにゃ。試合中は笑っても良いにゃ。でも、試合の前後はケツシバき、そして、負けると負けたチームは…チーム全員ケツシバきにゃ!』
「え、4VS8ですよ!?」
ニーミは数が合わない事を指摘した。
『そう言われてみればそうにゃ…じゃあ、助っ人を送ってあげるにゃ』
すると、マスクを被った人物がエフェクト共に四名現れた。
「なにこれ…?」
「なんか登場の仕方がディビジョンのハンターみたいです」
「トム・クラ○シーは草」
「むしろ炎の体育会TVみたいな感じがするよ…?」
「じゃあ、とりあえずそこの指を口許に当てている…マスク被ったオイゲンさんに出てもらうです」
「っ!?」
ばれてしまって動じるオイゲン。
「オイゲンさん、ばれてますよ…?」
「で、では参ろうかーはっはっはー」
演技しつつもリングに上がっていく。
高雄チームはというと…
「能代!君に決めた!!」
能代を繰り出してきた。
「行って参りますっ」
……………………
『では、もうばれてるけど、マスクを取ってにゃ。』
リングイン。
そして、マスクを取ると、やはりオイゲンであった。
「バレちゃったらもうしょうがないわ!イベントのリベンジマッチなら受けてたつわよ。能代さん?」
「ケツシバき結構痛いのでここは勝ちます!綾波さんたちには申し訳ないですが」
『試合はじめ!』
「ヴェアアアアアア(`0言0́)」
「はあああああああ!!」
「オイゲンさんの掛け声が…」
しかし、掛け声の割には少しずつ歩を進める。
「ぬるぬるだからですね!www」
そして、オイゲンがバランスを崩し…
「きゃっ!?」
能代に衝突。
「能代さんと衝突事故起こしたです!?」
「もう草刈り間に合わない」
「オイゲンさん!!?」
「頑張れ!ってどっちも立ち上がれてない」
「折角『あの海』にシラフで出てんのよ…花持たせなさいな…!わっ…」
「いやいや、そこは後進に譲ってくださきゃあ!?
『グダグダだしここで試合終了にゃー。引き分けにしておいてやるにゃ』
「ごめんみんな…」
詫びるオイゲン。しかし、どこか清々しい。全身ぬるぬるまみれではあるが。
「見事なり……」
ぬるぬるまみれの能代とオイゲンを誉める高雄。
「次の試合は……おにおこ!」
「キヌだからな?キヌ」
鋭く突っ込む鬼怒が前に出た。
綾波たちは次に誰を出すかで悩んだ。
「次は仮面スルガー、出番です!」
綾波は角が特徴的なマスクのKAN-SENを指名した。マスクKAN-SENはぎょっとした顔になる。
「スルガー!」
「ヌルガー」
「いえーい、って誰がヌルガーじゃ!!駿河だよ!!」
と、ノリツッコミするマスクKAN-SEN。
『早くリングインしてにゃ~』
「はい。では行ってきます」
両チーム、リングイン。
マスクを外すとやはり駿河。
「駿河、女子プロレスラーみたいです」
「かっこいい」
「やめてくださいwwwこの前島風にも言われたんですから!」
「頑張れ、仮面スルガー!」
「ヌルガー!」
「ヌルガーじゃねえよ駿河だよ!!床ぬるぬるだけどさ!!」
ツッコんでみせる駿河。
「行くぞ!!うおおお!!」
そして、鬼怒が切りかかるが足を滑らせる。
「うわっちょっとこっち倒れないで!?」
「うおおっ!?スベるうう!?」
二人は転倒。
「駿河、チョークスリーパーです!」
「無理だよ出来ないよ!?」
「鬼怒、ジャーマンスープレックスだ!!」
「いやいや、無茶を言わないでくれ!スベる、スベ…あっ」
駿河にしがみつくも滑ってしまう
『おまえら剣道やれにゃ!!?引き分けだけど全員アウトにゃ!!連帯責任にゃ!!』
全員ケツシバき。
かくして、綾波たちの体育の授業は幕を閉じた。
to be continued...
閲覧ありがとうございました。
笑ってはいけないアズールレーン24時が終わったら暫くお休みします。
では、よいお年を。
そして今年もありがとうございました。2020年もよろしくお願いします。
地味に次の話に続きます。
by筆者
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可愛いKAN-SENたち