アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です―   作:ブロックONE

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夜からの続きです。


閑静な母港(?)に衝撃の人物が…!?


笑ってはいけないアズールレーン24時 part4

夜のクロビカリ司令部。

 

 

 

 

 

綾波たち四名は寝息を立てている。

 

時刻は現在、丑三つ時(およそ2時くらい)

 

 

 

母港に突如としてサイレンが鳴り響く。

 

「……ん?もう朝です?」

 

「ふぁぁ…ねむ…」

 

「サイレンなってますねぇ…ん?サイレン!?」

 

「なんかヤバくない?」

 

『大変にゃ!母港周辺の海に何者かが奇襲して来たにゃ!至急先頭配置にゃっ』

 

 

となると、綾波たちは素早く準備してドックに向かった。

 

 

 

「あ、綾波たちにゃ!とりあえず抜錨してにゃ!」

 

 

 

これが笑ってはいけないということを忘れて急いで出撃。

 

 

 

沖に出てみると………

 

 

 

そこには艦船とおぼしき二名が……

 

 

 

 

「……」

「……」

 

 

 

【不審者役:余燼(よじん)&コードG】

 

 

 

 

 

 

 

 

二人は沈黙してこちらを見据えている。思わぬ人物の出現に綾波たちは吹き出した。

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

すると、手漕ぎボートに乗った饅頭が現れ、ケツシバきして帰っていった。

 

「わ、わかってはいたけど、です…」

 

「ここにも饅頭さん来るんだね…」

 

綾波とジャベリンは饅頭に向けてコメントする。

 

 

余燼とコードGは黙ったまた立ち尽くし、ケツシバきの様子を眺めている。

 

 

 

「現れたのって、この人達の事…?」

 

「むしろ出るところを間違えてる様な気がするのです」

 

「イメージぶっ壊れかねなくて草生えそう」

 

「むしろ中身が元々同じ方なら出そうな感じするんですが……」

 

 

 

 

 

すると…

 

 

 

「あ、ありご、アルゴリズム行進ー!!」

 

「ありご、リズム行進ー!!」

 

 

 

「「「「ブフッ」」」」

 

 

まさかのネタ披露。が、直前に吹き出し…

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

「噛み噛みなのです…」

 

「出オチで草はえた」

 

「余燼さん、コードGさん…そこはスラッと言いましょうよそこは…」

 

 

 

「す、すまぬ…」

「悪気はない」

 

 

 

「っ…っ…!」

 

「ふふっ…」

 

『綾波、ラフィー、アウトー!』

 

ナチュラルなボケを発揮して見せた

 

 

ケツシバきが終わった後に…

 

 

 

 

「ありゅ…アりゅゴリズム、たい…行進ー!」

 

「あり…アルゴリズム行進ー!」

 

 

 

「くふっ……!!」

「ふふっ…ふふふっ…」

「あふっ…!」

「っっ…!」

 

『全員、アウトー!』

 

 

「こりゃダメだよ…!」

 

「もうグダグダです!?」

 

「草生え散らかる」

 

「この真顔がね?すごい…笑い誘ってくるっていう…反則ですよこれは…」

 

 

 

「アルゴリズム行進ー!」

「アルゴリズム行進ー!」

 

 

(あ、言えたです)

 

(やっと始まった…)

 

(上手)

 

(なんかまた嫌な予感するんですよね…)

 

 

アルゴリズム行進…アルゴリズム体操の長いやつ、という認識で大体あっている。

 

すると、BGMがどこからか聞こえてきた。

 

「いっぽすすんで まえならえ」

「いっぽすすんで えらいひと」

 

 

 

 

((((なんか、動きが噛み合ってない様な…))))

 

踊っている二人のタイミングが噛み合っていないことに気付く。

 

 

 

 

「ひっくりかえって ぺこりんこ」

「よこにならんで きょろきょろ」

 

 

コードGの肘が余燼の頭を掠める。

 

 

「危なっ…!?」

「今掠めてったです」

「勢いが良い」

「…下手すると余燼さんの頭モロに当たりますねこれ…」

 

 

スリリングな状態。

 

 

 

そして…

 

 

 

 

「いっぽすすんで まえならえ」

「いっぽすすんで えらいひと」

「ひっくりかえって ぺこりんこ」

「よこにならんで きょろきょ___」

 

「がはっ__!?」

 

 

コードGの肘が余燼の額に命中。

 

 

「「「「ブフッッ!!」」」」

 

 

『全員アウトー!』

 

 

 

思わず吹き出す四名。急いでケツシバきに来た饅頭たち。そのケツシバきが終えた後…

 

 

 

 

「痛っつ…」

 

「すまん」

 

 

 

 

すると、余燼とコードGは帰っていった。

 

 

 

 

 

「一体何しに来たんですかね、あの二人…」

 

「さぁ…」

 

「余燼さんどう見ても仕草が何時もよく見る高雄さんなのです」

 

「寝直したい…ねむ…」

 

 

 

 

 

 

 

『大変にゃ!まだ海域に何かいるにゃ!…セイレーンにゃ!』

 

 

 

 

明石曰くセイレーンを確認した模様。

 

 

「またですか明石ちゃん…」

 

 

「セイレーンだったとしてもこう言う時くらい空気読んで襲来してこないでほしいです…」

 

 

「あれ…なんだろ…?」

 

ラフィーが指す。

 

「妙ですね…」

 

 

身構えると…

 

 

 

「ごきげんよう、クロビカリ司令部の皆さん?」

 

 

声が聞こえると共に、前方から何かが姿を表した。

 

そのバックには音楽が流れており…鏡面海域と化した。

 

 

 

声からして、その正体はオブザーバーであった。

 

 

それを見た綾波たちは…

 

 

 

「オブザーバーの艤装がなんかいつもよりでっかいのです」

 

「紅白にでも出ようとしたんですかねぇ…」

 

 

『今年も終わりだし、平和的にやっていましょう♪それではお聞きください…』

 

 

夜なのに熱唱しながら巨大タコレディことオブザーバーがマイクを片手に…

 

 

 

『大胆不敵にハイカラ革命__』

 

 

 

 

歌い出した。

 

「千本桜!?」

「歌い方が(小林)幸子!幸子です!」

 

ジャベリンと綾波が突っ込み、ニーミとラフィーが吹き出す。

 

 

(既に笑い始めてますが、しばらくお楽しみにくださいにゃ)

 

 

「セイレーン、歌上手」

 

「まぁ、セイレーンですからね…きっと流行りとか押さえてくるでしょうし…」

 

 

ニーミの憶測は大体当たっていた。

 

 

 

 

『__日の丸印の二輪車転がし 悪霊退散』

 

 

 

 

『『ICBM!!』』

 

 

 

 

ピュリファイアーとテスターが合いの手を入れた。

 

 

するとオブザーバーの艤装の触手が二輪車のタイヤをイメージするように可変していき……。

 

 

『♪環状線を走り抜けてー東奔西走なんのそのー♪』

 

 

綾波たちに向けて迫ってきた。

 

 

 

「やばいこっちきた!!」

「接近する意味ってあるですか!?こっち来るなです!」

「逃げよう」

「急いで!」

 

 

綾波たちは距離を取るためにも、慌てて逃げ出す。

その図体の勢いに笑い出してしまいながらも必死で逃げる。

 

 

オブザーバーのレーザー砲がステージライトの代わりになっており、海面や上空を照らす。綾波たちはパニックになるが、端から見るとまたきらびやかになっていた。鏡面海域になったせいか防音対策してるのか、夜中なのに遠慮なく歌う。

 

 

 

 

すると…

 

 

『百戦錬磨の 見た目は将校…』

 

 

 

「二番目の歌詞を歌い出したです…!?」

 

 

 

盛り上がるところで接近してくるオブザーバー。

笑いの刺客として、綾波たちに淘汰を促すのか…。

 

 

 

なんとフルで歌いきる。そして、満足したのか…

 

 

 

『ありがとー!皆さん来年もよろしくね!』

 

『良いお年をー』

 

 

と、セイレーンたちを引き連れ帰っていった。

 

 

『全員、アウトー!』

 

 

その年最後の鏡面海域が消えゆく最中、ケツシバきのために饅頭が駆けつける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『みんなー、海域はクリアにゃ!戻ってにゃ!』

 

 

 

 

 

おしりを押さえながらも綾波たちは母港へと帰っていくのだった。

 

 

To be continued…




閲覧有難うございました。

三が日終わりましたね…

余燼とコードGの登場となりました。

そして紅白艤装(?)のオブザーバー…(˘ω˘)

次にまた続きます。

『あの海』においてのKAN-SENたちの印象は?

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  • 可愛いKAN-SENたち

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