アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
↓見所↓
愛宕「高雄ちゃん、覚悟は良いかしら?」
高雄「……え?」
part2.5の続き。
「それでは失礼しましたー。そのこたつ、遠慮なく使ってくださいね!それではよいお年を!」
そして、駿河が撤収していく。
「帰っちゃったです」
「あれ、なにかありますよ?」
ニーミはテーブルの上に何かの装置が置かれているのを発見した。
なにかのボタン。
そう思うと…
「押して…みる?」
「あからさまに罠だと思うです」
「…えいっ」
カチッ
「「「あっ」」」
ラフィーが押してみた。
『高雄、タイキック』
「え?高雄さん!?」
「どこにいるのです?」
すると…
「え、ちょっとまて、なんで拙者がタイキックされるんだ?」
高雄が逃げるように部屋にやってきた。その後ろから半袖半ズボンという、いかにもスポーツルックな愛宕が追い掛けて来ている
「高雄ちゃん?これは年末恒例のお約束よ。ここで史実を再現しましょう!」
「それはココ○コのタナカでやれば良いであろう!?」
「それでは先生、よろしくお願いいたします!!」
「は、はい!」
タンクトップと短パン姿のユニコーン。
「嘘でしょユニコーンちゃんなの!?」
「なぜその役回りで来たしです!?」
「もう草」
「ギャップすごい…」
「た、頼むからそーっとやってくれるか?やさーしくっ…ね?」
この時点で笑いかけている綾波たち。
「一気に行っちゃいましょ!年忘れだもの!ほら、高雄ちゃん動かないのっ!」
高雄の腰に手を回し、子を叱り付けるかのような愛宕の物言いに笑いそうになる。
「愛宕さんの手付き、いやらしいのです」
「だ、ダメ…笑っちゃダメ…!むしろユニコーンちゃん真っ赤になってるよ…!?」
「ラフィー、もうそろそろ草生えそう」
「お母さん役やりましたものね…中の人…」
戸惑うユニコーンだが…
「行きますっ……え、えいっ!!」
勢いよくキックを繰り出した。
それは鞭のようにしなやか。ヒュンッと風を切るような音が聞こえてきた。
「うみゃあああっっ!!?」
「ぐふっ…!!」
「んふふっ」
「ええちょっと…ふふふっ」
「いっ、痛そう…ハハハwww」
『全員、アウトー!』
綾波たちもケツシバき。高雄の甲高い悲鳴のギャップがツボにはまった様である。
「これで年も越せるわね…」
「いつつつ…そうだな…」
(いつつつ…なんかでよく済んだ、です…)
「高雄さん、だ、大丈夫ですか…?」
「高雄ちゃん重巡だから多少は平気よ…多分…」
「多分って何だ多分って…せ、拙者は平気だ…被弾した時に比べれば…これで来年も安泰だな…?」
高雄はお尻に手を当てながらも成し遂げた様な立ち振舞い。堂々たる去り際であった。
「ユニコーンも、よくこんなの引き受けたです……!」
「結構威力ありそうでしたよ…?思いっきり行ってましたから…」
「イラストリアスさんたちもよく怒らなかったよね…」
ラフィーは沈黙してうんうんと頷いているが、笑いを堪えているため、どこか引き吊っていた。
「あーあの人たちユーモアとか好きですから…きっとそのノリで送り出したんですね…」
「ブラックユーモアな領域で草」
「ロイヤル面恐るべし…」
すると綾波は笑いを堪えつつ…
「高雄さん、お尻をタイキックされる前、とても女の子みたいな声と顔をしてたですwwwぬふっwww」
「いやいや、高雄さんも女の子だよ一応!?wwww」
「ぷふふっ…」
「くっ…くくくっ…」
『全員、アウトー!』
……
…………
………………
「ユニコーンちゃん…」
「い、イラストリアス姉ちゃん…?」
「来年、ヴィクトリアスが変なことしてたら、その時はタイキックをよろしくね?」
「……え?」
To be continued…
閲覧ありがとうございました。
高雄がタイキックされるのは、実は2019年内に投稿したお話でも遠巻きに触れてます。
もしユニコーンにタイキックを食らってみたいと考えてしまわれた指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。
ではスケジュール上更新はグダっておりますが、次のお話で。
by筆者
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