アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
ではどうぞ。
綾波たちはこの日、指揮官から任務を言い渡されました…です。
それは………
『対潜警戒』
この海域で潜水艦の量産型が見付かったという報告が増えたそうです。そこで、駆逐艦と巡洋艦の編成で警戒に当たるそうで…たまたま非番だった綾波たちも参加させられることになったです。
最近対潜の訓練が多かったのはそう言うことでしたか。と思い、早速ドックへ向かいましたです。
「ええと、コレがソナーで、こっちが改良型爆雷投射機にゃ」
ドックでは、明石が綾波たちが携えていく艤装について解説してくれました。
おお、これはどちらも珍しき紫装備!指揮官太っ腹なのです!金装備までとはワガママは言えません!
珍しく良い装備にホクホクしながら、ドックから出港し、沖に出て警戒に当たりました。
ソナーで探知しながら回っていると……
「げっへっへっへっへ…よく来たなけほっけほっ…」
海中から悪っそうな顔したセイレーンが現れました。
折角の見栄切りのタイミングなのに噎せてるです…なんか締まらないのです。
「けほっ…取り合えずお前らはここで沈んどけっ」
ザブンっと潜られました。まずいのです。量産型も現れました。
「綾波、取り合えず探そう!」
「了解なのです、吹雪」
前衛組の吹雪たちと手分けして探します。
ソナーの感度は…近い!
位置特定したので、あの辺りに狙いを定めて…発射!
って、あ、あれ…変です…
あれ?え?嘘です…よね?
「綾波!どうしたの!?」
「発射されなのいです!吹雪は!?」
「あれ?あ!こっちも壊れてる!?」
艦隊は騒然となったです。祥鳳なんてうせやろ!?って驚いてるです。
「ここは冷静になるのです…!」
無線機は壊れてないので明石に通信。
「明石、綾波です。突然ですが、爆雷投射機が壊れたです!」
『にゃにいいいいいい!!?やっちまったにゃ…じゃなくて!それは不味いのにゃ!!一度撤退するにゃ!指揮官からもヤバけりゃ撤退するように仰せつかってるのにゃ!』
慌てて返答する明石。
やっちまったにゃ…ってとこは聞かなかったことにするです。
にしても…撤退するようにって言われても、こいつを野放しにしても自沈してくれる訳でもないので、帰投する訳にもいきません…
「…一つ思いついたです。爆雷単体って投射機なくても使えるですか?」
『今回持たせたのは使えるにゃ…どうするつもりにゃ?』
「大丈夫です。………さて吹雪、FPSを思い出すです!」
「ん?FPS?…あれをやるんだね!よーしっ」
「へ?綾波、吹雪、何やるん?ええ、なに投射機から爆雷外しとるん!?」
……………………………
(へへへ、どうした艦船ども…)
不適な笑みを浮かべる潜水艦型のセイレーン。
(さて…ここいらで浮上して驚かせてや…ぶっ!?)
顔を出したセイレーンの顔面に、何かが命中した。
……………………………
「当たったです…!」
「本当に上手くいった…」
「見事命中や!ようやった!それでこそ艦船や!」
「このまま皆で一気に攻めるのです!」
手に持った爆雷を投げつける事もできる……
……そう、KAN-SENならね!です。
「やめろー!!?いだっ…痛い、痛いから!?良い子の皆ぁ!!不法投棄はらめえええええ!!!」
敵は爆発四散した……………です。
「……汚ねぇ花火です」
……………………………
ある場所にて…二体のセイレーンがその一部始終を監視していた。
「ねぇオブザーバー…」
「何かしら?」
「あいつらさ、さっき爆雷手に持って投げちゃってたけど…」
「ま、まぁ、それも…進化…なのかもね?」
「あれ角に当たったら痛そう…」
「まぁ…確かにね…」
……………………………
母港にて。
「ごめんなさいにゃ…ちょっと改良が必要にゃ…というか、爆雷単体をそんな風に使うとは…」
明石と指揮官は概ね悪くは無いのです。戦場は何が起こるか分かりませんのです。
でも、改良してくれると嬉しい…です。
この後ユニオンのボーグから「ピッチングが上手い」と称賛されたです…
尚、報告書に目を通した時の指揮官の表情は…
それは皆様のご想像にお任せします、です……。
閲覧ありがとうございました。
爆雷は投げ付けるもの(何
ゲームでは投射機故障のトラブルは起きませんのでご安心を…
これを読んだ後に爆雷投射機をゲットした方は是非ともお気に入り、感想、投票をお願いします←
by筆者
突然ですが、『中身がおばちゃん1号のベルファスト』と、『中身がベルファストのおばちゃん1号』、どっちが良い?(今後のお話に関わる予定)
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どっちもやだよ、おう。
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えぇ…(困惑)
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中身がベルファストのおばちゃん1号。
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中身がおばちゃん1号のベルファスト。
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いやー(この中で選ぶのは)キツいっす(素)