アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
とっくに一月は終わってますが…では、どうぞ。
「新年明けましておめでとうございます」
『おめでとうございます』
「今年もよろしくお願いいたします」
『お願いいたします』
門松に鏡餅。
餅つきをする指揮官と饅頭。そして、吹雪と綾波の方では綾波の降り下ろした杵が臼を真っ二つに。
駿河はこたつでタヌキ道を突っ走り、それを島風が遊びに誘い、動かぬためにこたつごと引っ張っていく。
振り袖の艦船たち。
正しくお正月な重桜寮。
重桜に限らない。
「姉様…今年、東京五輪ありますね」
「そうねぇ…去年は選手にまつわるニュースも沢山あったわ…」
「ところで姉様……」
「なぁに?」
「お正月ってなんな__」
「さあ、羽根突きやりましょー!!」
加賀の面持ちから察して突如話を反らそうとした赤城。
「えええええええ!!?新年早々そりゃないですよおおお!!」
「加賀、今回は答えるまでもなかったわね。さぁ、たーのしー!お正月ってのを満喫しましょうよ!!さあ!!」
いつになく明るい赤城。
照らされるとヤバイ草花が生えてきそうな程の明るさ。
これは何かの宣告なのだろうか。
加賀は赤城と羽根突きをすることに。肩慣らしといったところか。
「姉様、羽根突きってなんか原点とかありましたっけ?」
「懲りないわね?なら私から一本取ってみなさいな!簡単に知ってしまったら面白くないでしょ_____」
その瞬間、赤城の顔面の横を何かが掠めていった。
「なん…だと……?」
背後を見ると、そこには地面に突き刺さる羽根突きの羽が。そして何故か焦げた臭いが立ち込める。
「後5センチ………」
「ちょっと!?なによその5センチって!?明らかに弾丸を掠めたみたいになってたわよ今ぁ!!?」
加賀の持つ羽子板から硝煙の様な物が立ち込める。
「姉様、先手必勝というやつです。外しましたが」
「何で私を殺ろうとしてんのよ!?今ヒューンつったわヒューンって!!」
「姉様、正月早々、タマヒュン発言はまずいですよ!」
「言っとらんわいッッ!!!」
……
「こほんっさて、先ず…羽根突きの原点…というか歴史よね…」
「はい」
それは奈良時代に遡るわ___
「おお!なんか吹き出し消えて雰囲気出て来ましたね!」
この時、正月では、男子は蹴鞠、女子は毬杖(ぎっちょうをプレイしていたわ。
「言葉が途中で横文字になってますよ?」
だまらっしゃい。
「で、その料亭みたいな名前の…?」
それは船場○兆よ!!
…『ぎっちょう』ね?言っとくけど、焼け野原のあいつでもないわよ!?
……さて、その毬杖が、時代の流れで進化したのが羽根突きよ。
「なるほど…」
…………
「これで良いかしら?」
「まぁ分かりやすかったです」
「それ、返す感想が思い付かない人の反応よね…」
「とりまもう1セット行きます!」
「羽根突きの王女様の座は私のものよ!おりゃっ」
飛び交う羽根。赤城からサーブ。
「くぅ、ツイストサーブ…!まだだっ フシューッ」
「スネイクとは姑息な真似をしてくれるわねッ__」
「うわぁすごいや…あれが本場の『HANETHUKI』かぁ…」
「ねぇクリーブランド、あれは流石に何か違う感じがするんだけど…」
その一方で、テニヌに近くなりつつある羽根突きを観戦し感動するクリーブランドと、それに突っ込むヘレナであった。
…
………
………………
「さて、次は…こちらです」
加賀は何かを取り出す。
「え、これって…ちょっと加賀!これはっ…」
「福笑いですっ」
透明な袋の中身は顔面のパーツが別々になって入っている。しかしそのパーツには見覚えがあった。
「何処が福笑いよ!?それ私の顔じゃないの!!?」
何を隠そう、その題材はおかめではなく、赤城の顔であった。
「赤城笑いって呼ぶべきでしたか…」
「そういう意味じゃないわよっ!!?普通の無かったの!?」
「えーっと、ここっ!できたっ!」
睦月たちが赤城笑い(仮)を使って遊んでいた。
「えー赤城さんの顔のパーツってそんな真ん中寄りだったっけ?」
すると、ふと赤城は気付いた。
「ちょっとおかしいわねこのパーツ。なんでヒョットコの口が付いてるのよ!?これ普通のおもちゃのやつじゃない!?」
「それは、姉様がいつも指揮官とあいだだだだっ!?」
「ヤッとらんわ!!子どもたちの前でなんつーこと言いかけてるのよ!!?」
言い掛ける加賀の耳を掴む。
「ふー…さて、福笑いっていつ頃からあったのですかね?」
「そうねぇ…」
「えーっとぉ、赤城先輩はぁ…子の辺りにお口がついててぇ…」
「良いよ~翔鶴姉!…ぶふっ…」
吹き出す瑞鶴
「中々やりますね?あら?」
「あ、赤城先輩と加賀先輩!」
二航戦と五航戦たちもどうやら遊んでいた。
「おお、蒼龍と飛龍。ちょうど良いところに居た」
「ていうか、貴女たちまで私の顔で福笑いを?」
「えーっと実は…ねぇ、蒼龍姉様…」
「そうね…飛龍…えっと、明石から売れ残りを…」
「よし、あの猫にクレーム付けてくるわ」
「姉様、せめて本番の後にしましょうか」
すると…
「えっとぉ…たしかぁ…お口…どっちだったかしらぁ?」
赤城に気付いたのか、迷い始めた翔鶴。
「あれ、 翔鶴姉?」
「うーん…正月早々から赤城先輩はきっと~こっちかなぁ~?」
ひょっとこ口を手に取る翔鶴。
「よし、ケツ出せ!」
「姉様!幾らなんでも臀部の露出はアウトです!!放送出来ません!」
「そうですよ!目隠ししてる人脱がすってどんなプレイですか!?」
「え、そこ突っ込むとこそこなの翔鶴姉!?」
「新年早々だが、ぬううん!!」
「ファッ!?ちょっとこの手つき加賀先輩ですね!?ちょっ…ホント止めてください、新年早々ポロリしちゃいますから!?」
「えええ!?手つきでわかるようになっちゃった!?」
「ボカシて!スタッフさんボカシ入れて!!」
…暫くお待ちください…
「Oyomeni…ikenai…new year…」
「新年だものね…」
「目隠ししたまま顔赤くしてるって凄い絵面だな?」
「加賀、明らかにあんたのせいでしょそれは…」
翔鶴が晴れ着の中に着ているTシャツの胸元には『ことよろ』と平仮名四文字が記されている。
「姉様だってケツ出せって言ってたじゃないですか~」
「あぁ、そうねぇ、ケツシバきしようって思っただけよ~?たしか羽子板があったわねぇ」
「うわぁぁぁぁそれは痛いですよ赤城姉様!?」
「脱がされるの分かってたんだね、翔鶴…」
「恒例だものね…カメラワーク的にもばっちりね?」
感心する飛龍と蒼龍。
「正月早々、何を騒いでおるのだ?」
『長門様!?』
「我もいるぞ!」
三笠も一緒である。
「豪勢ね…!?あ、実はお二方、新年早々こちらの愚昧が…」
赤城はことの次第を伝えた。
「ふむ、やはりな…(確信)」
「成る程…では、早速聞いてあげようぞ!質問してみるが良いぞ!」
「では、お正月祭りの『門松』についてお願いします」
「うむ…」
すると一拍置き…
「チェッケーチェッケーチェケチェケ…」
「すみません、大先輩…あの…すみません」
三笠を止める加賀。
「って加賀!?なぜ止めるのだ!?」
「…これ…(企画は)ミカラップじゃないので…」
「えー!新春くらいコラボしたって良いだろう!?」
「あの、普通に、普通にお願い申し上げます…」
「そうか、ふむ。諸説あるが、平安時代には既に重桜(日本)で門松が飾られる風習が存在したとされる。東煌(中国)から伝わったもの等とも文献はあるが、桃の木の人形やら札やらを飾っていたそうで、門松が飾られるのは限定だったそうな」
「大先輩………もしやウィキで調べたりとか…」
長門が訪ねる
「(ギクッ)…何故それを」
「おお、遂に大先輩がウィキペディアを使いだしたか!?」
「こら愚妹っ!いくら先輩イジリだからってそれは失礼よ!?」
「何時も普通に使ってるよ?」
「ええっ!?」
何故か驚く長門。
すると、三笠に今なぜ驚いた?と見詰められる。
「あっ…」
思わず口許に手を当てた。
「長門様!?ちょっと…!」
「今…凄いスットンキョウな声で驚いてたぞ…!?」
「めちゃくちゃレアな声だったなぁ…我も初めてだぞ?」
「肩震わせてたよ長門姉!」
しれっと現れる陸奥と江風。
「すみません…」
「しょうがない!うん!あの、まぁ普段のキャラがな?我はこうだから…」
「おばあちゃん」
「おばあちゃんじゃねえっつの!!」
加賀の不遜ぶっちぎりのフリに突っ込む三笠。
「おばあちゃま…」
「誰がおば…え?」
「フフッ……フフフッ」
赤面する長門。
おばあちゃまコールは彼女からだった。
「長門様も遂に先輩イジリし始めたわwww」
「しかも、ちゃま付けするとか可愛いですね長門様…!?」
(長門)初の先輩イジリ。
「あらあら♪楽しそうですわね?」
どこから甦ったか、天城参戦。
「天城姉様!?ってことはこれ喪中…」
「死んでないから…!今だけは死んでないから…!」
「成仏してくだしあ…」
「加賀も、お止めなさいなww」
「なんかグダりそうなので、兎に角だ!正月は羽目を外し過ぎず、楽しく過ごすのがベターなりっ!」
「あ、無理矢理絞めたな?」
「それは言っちゃだめよ!?」
「では、天城とHANETHUKIしましょうか」
「天城姉様、流石にそれやったら確実に死にますから!?永遠にリスポンできなくなりますからぁっ!!?」
………………
……………
………
……
…
「私らこれだけ頑張って淘汰しまくって来てるのに、なんでこっちには特別衣装とか無いんですか」
『カミ』は受話器を手に何者かに訴えたとか、訴えなかったとか……。
To be continued…?
閲覧ありがとうございました。
結局投稿が二月になりました…が、いかがでしたでしょうか。
ではそんなこんなで、またお話が出来次第投稿するとは思いますので、ではまた。
by筆者
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