アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
ではどうぞ。
「タイトル長いわっ!!?」
開口一番、祥鳳が突っ込んだ。
「祥鳳、早速拾ってくれてありがとうです」
艦船たちはエプロン姿。場所は母港の食堂。
「えっと、今回は、皆で持ち寄った材料を加工して、秘伝冷却水のフレーバーを作るです」
「持ち寄った材料は、このフレーバー製作マシンに投入して、そこから秘伝冷却水に混ぜて飲むっちゅうことや」
「この機械は何処から入手したんですか?」
すると、ジャベリンが訊ねる。
「明石からやで!では、明石から簡単な説明をお願いしますー」
…
……
…………
『ジャー○ネット ジャパ○ットー』
『夢のジャパネ○トアカシ~』
「モロパクりやがったです」
「伏せ字機能してないやんけ…」
「はい、それでは説明します商品はこちらにゃ!」
『蔵王重工製 秘伝冷却水製作マシン』
「名前まんまやん…」
「ペットネームとかないの、です?」
「元々食堂とかに置く業務用として作ったらしいから無いらしいにゃ」
「面倒なんでマシンって呼ばせてもらうです」
「綾波、それは安直すぎへんか?」
「変に名前つけても全国の指揮官たちに『?』って顔されるだけなのです」
「あー確かにそれあるわ…ってメタいこと言わんで…な?」
「もうどっちがボケてどっちがツッコミか分からなくなってるっていう…」
「えーっと、このINって掛かれてる所に食材を入れて、ここに、伝冷却水のプレーンを注ぐと混ざってできるにゃ」
「結構簡単やな?」
「全自動コーヒーマシンみたいなのです!」
「おまけにお手入れも簡単にゃ!こうして、外して、水ですすぐだけにゃ!」
「業務用どころか家電みたいになってるのです」
「メーカー小売価格は…」
「え、売るんか今…!?」
「明石、流石に本番中なので、そこはCMでやるのです!」
「じゃあ、綾波たちの実演にお任せするのにゃ!電話番号は」
ここで映像は止まった。
「と、というわけで、先ずは…」
「はーい!ジャベリンからいっきまーす!です!」
蓋を明けると…
食材:ティーバッグ(紅茶)
「それスーパーとかで売ってるやつやん」
「因みに銘柄にこだわりとかあるです?」
「うーん…とくにないですねぇ。これ部屋に残ってたやつで、大安売りで沢山買ったんですよ~!」
「もしかして、飲み飽きて処分困ったんです?ww」
「お裾分けとかすりゃええやん!ww」
早速ティーバッグを分解して茶葉を投入し、スイッチを押す。
「おお!動いた」
「後はコップを添えて、このまま出来るまで待機、です」
テーブルには無惨にも開けられ中身をくり貫かれたティーバッグが置かれていた…
数分後。
(ゴバーッ)
コップにフレーバーと混ざった秘伝冷却水が注がれた。その注がれる音にデジャブを感じた指揮官はどれほどいることだろう。
そして、当企画で作った記念すべき第一号の秘伝冷却水が完成し、謎の感動が起こる。
「うん、紅茶です?」
「まぁ飲んでみよか?」
ストローを刺して飲んでみることに。
「まんま紅茶やな…」
「紅茶なのです…」
「しかも、薄めた感じのする…」
「はい」
そしてジャベリンも一口飲むと…
「…紅茶ですね?」
そして、砂糖を入れたりして飲むも…やはり紅茶。
「まあ、案の定無難やな?5点にしとこか?」
「5点なのです」
評価(10点中):☆☆☆☆☆
最終的には6か5で迷ったものの最終的には冷却水の分量に対して紅茶が負けていたか、5点。
先ず先ずの滑り出し。量や好みで化ける見込みあり?
……………………………
「さあ、次の方どうぞ、です」
「こんにちは~」
ローンの番。
(…こいつ大丈夫なんか…?)
(ローンさんは料理が上手だとニーミから聞いたのです)
一体何が飛び出すのやら……
食材:ハンバーグ
「お惣菜やん!?」
「ちなみに誰の肉を使ってるのです?」
「近 所 の お 肉 屋 さ ん の で す !………あっ…」
何故か強調するローン。が、途端になにかを察した。
「お肉屋さん…」
「惜しい人を亡くした…です…」
「南無…」
「えええ!?普段私の事どう思われてるんですか!?」
「でも、美味しそう…お肉屋さん…」
「お肉屋さんで買った奴ですからね!?皆さん…あああ、ローンさん、お気を確かに!」
ラフィーは率直にハンバーグを見て一言感想を述べる。
ニーミもフォローに入る。
「と言うわけで、ここに投入ですね?…」
ローンが投入口にハンバーグを入れていく。砕きやすくするために器用に切り分ける様を見ると主婦である。
「おおお…入っていきますね~」
「加工されたお肉屋さんが更に加工されていくです」
「ハンバーグで終わるか思たら…そこから更にフレーバーやからな?どないなるん?っていう…」
「だーかーらー!違いますからwwwお肉屋さんご本人は健在ですからね!?www」
「ローンさんいじりもそこまでにしなさいっつの!www」
かくして、デミグラスソースも投入しスイッチオン。
完成して注がれるが…。
「え…ちょっと…なにこれ…」
ジャベリンが口許に手を当てる。形容しがたいが、ソースが混ざって赤黒い様な。スタジオ中が困惑する。
「これ…凄い絵面、です…」
「めっちゃええ匂いするんやけど…」
「ジューシーな匂いです…ね…?…ね…」
「ハンバーグなんですかこれ…ええぇ…」
「サラッとしてるです」
「自分で撒いた種が発芽するってこう言うことなんですね…」
飲んでみることにする。が、色の凄まじさから飲むのを躊躇う。
「ハンバーグの肉汁と…ざらっとした…コリコリとする食感が…あるねんな?」
「ハンバーグですから、です…」
「今回は硬めの部分を使いましたから、多分それですね?」
ローンも顔がちょっと引き吊っている。そこでニーミは…
「パンとかスナックお菓子に掛けるソースとかに使ったら…美味しいと感じますね…?」
「ナチョスのソースみたいな?」
「そうそう!それですラフィー!」
「これ、持ってかえって良いですか?調理してみます!」
「えええ、持って帰るん…!?」
「とりあえずです。採点しましょうです」
一先ず点数を着けないことには先に進まない。
「ローンさん的にはどれくらいです?」
「飲み物ではないので…1で」
するとスタッフ饅頭が…
「ナチョスありますよ」
「え、あるん!?」
「準備がいいのです…!」
掛けて加熱後に食すと美味しいのコールが連発。
評価(10点中):☆☆☆
やはりハンバーグという選択では飲み物としては☆は少な目。だが、これはナチョスのソースには抜擢。この点は飽くまでも秘伝冷却水としての点であった。
……………………
続いてはニーミ。
「では、私の持ってきたものは、此方です!」
食材(?):カトッフェルズッペ
「え?なにこれ…?」
「あー!カトッフェルズッペですね!鉄血のジャガイモを使ったスープ料理なんですよ♪」
ローンが反応した。計画艦とはいえど、流石に故郷となるものには詳しかった。
「はい!今回は、こちらをフレーバーに…」
「いや、まってです」
「綾波?」
「普通にこれはこれで注文するべきではないかなって…」
「まぁまぁまぁ!そう言わずに!手軽に飲めれば…ね?」
「ローンさん、どう思いますか?」
「…んー…これはこれで食べた方がよくないかなって…」
そして投入し数分後
出てきたのは…
「乳白色みたいなサラッとした液体が…注がれましたぁ…」
「私のハンバーグフレーバーみたいに硬くてコリコリしたものは無さそうですねぇ…?」
「表現からしてもうヤバイです…」
実食
『いただきまーす』
ストローで吸う。
「うん…サラッとしてるなぁ」
「温めて飲むとよりおいしいかも、です」
「お湯で作るカップスープみたいね?」
と、不味いわけではなさそう。
「故郷の味…温めましょう」
加熱して飲むと、かなり美味しいと評判もいい
「ミル○ンやな?」
「中まで着けてないのですwww」
数分後。
「耐熱容器にしておいてよかったです」
再び実食。
「うん、あたためたら、美味しい…」
ラフィーの目が覚める。
「美味しい、です!」
「美味しい…!」
「これ、結構いい点行くんじゃないですか!?」
「自販機のあったかーいにありそう、です」
「コーンスープやな?」
そして点数は…
「7やな」「7ですねぇ~」「7…」「フレーバーでいうなら7.5…ですかね…?」
ローン本人は故郷の味補正の模様。
「温めたら私のハンバーグフレーバーも…あー無理ですね…」
舌触りを思い出して取り下げた。
「せやな」
評価(10点中):7.5点。
あたためて化けた!現在高得点をマーク。
……………………
続いてはラフィー
「これ、持ってきた」
食材:フリ○ク(ペパーミント味)×3ケース分
『!!?』
戦慄する出演者たち。
「アカンやろ…」
「お約束のアレなのです…」
「ラフィーちゃん…」
「ロクなものにはならへんで?」
「目が覚めるっ(ドヤァ)」
サムズアップし意気込み、150粒投入するラフィー。
「一個でええやろ!?」
吉と出るか凶と出るのか…
「ガリガリ言うとるで…」
「ヤバイのです…」
「どんなふうになるんだろう…」
「想像つかないわ……」
「明石さんもう後退りしてますよ!?」
スタジオの奥では明石が後退り。
数分後
「ついに出来たのです…」
近寄ると…
「なんなのこの臭いの強さ!?」
「濃縮されてへんこれ…!?」
「うわ…」
「ペパーミントの香りが凄まじいのです…」
「飲めるのかしら…」
実食。
「うわあああ!?」
「うげえっ…すごいです…」
「ううわぁぁ」
「凄いミント…」
強烈なミントパワーに綾波たちは阿鼻叫喚。これは大袈裟に見えてもマジなリアクション
「一口飲むと…口の中がスカーッとするどころか、ブワァァァァァァってなりますね?」
ローンのジェスチャーを交えたコメント。それだけ味も強烈である。
ラフィーもまさかと思い口に含む。
「お目めがシャキーン ゲホッゲホッ」
ちょっと見開くも途端に噎せる。
「ラフィーちゃん大丈夫!?」
「ダメだこりゃ」
苦笑い。
「口臭キツい人がデート前に飲むやつみたいになった…」
「ブレ○ケアやな!?」
「うん。それ…」
ラフィーのコメントを拾う祥鳳。
「指揮官…飲んでみて」
と、苦笑いする指揮官に渡す
「ラフィーの、秘伝冷却水だよ…フリス○味」
手を合わせてから貰ったストローで恐る恐る飲む指揮官。この時、襲い掛かるミントパワーに負けぬように飲もうとする指揮官は、まさに高難度海域に挑む時の様な顔であった。
口に風穴が空いた様な感覚に襲われ顔を歪めるも何とか飲み干す。
「飲み干しちゃいましたよ!?」
「流石指揮官です」
「スースーした?」
うん…と頷く指揮官。
さて、評価を考えなければならない。
尚、明石は影に隠れてしまっている。
「明石~どこにおるん?」
「…にゃ…にゃ?ふふっミントの香りがここまでするにゃ…www」
「そんなに遠くまでするです?」
スタッフの饅頭たちも頷く。
指揮官の口臭が何れだけ変わったかも気になるところ。
「ラフィーちゃん的にはどれくらい?」
少し考え…
「ドクロ」
その一言で出演者全員ずっこける。
評価(10点中):ドクロ
流石に名物のフ○スクは分量と濃度からか、安定のドクロ。
ラフィー、もしやこの企画故に狙ってきたか?
尚、指揮官の口臭に劇的な変化が…?
「指揮官のお口がリフレッシュされたです…」
「凄い爽やかな匂いしてるにゃ!?」
……………………
「次はうちの番やな」
「お?これは…」
食材:かりんとうまんじゅう
「そう!横須賀名物やで」
「京言葉使ってるのにです?」
「うち生まれは一応…横須賀やからな…?」
「ああ、あーたしかにですww」
「これ、もうこれ単体でいいじゃない!フレーバーにするのは勿体ないわよww」
「パッケージからしていず○やのですね…!」
「美味しそう」
「勿体ないような…w」
「やっぱほら、和なフレーバーがあってもええやろ?みたいな」
「温めれば化けるシリーズです?」
そして、マシンに投入。
数分後。
「おお、なんか黒っぽいのが出てきました、です」
「かりんとうのあの匂いがしますよ!」
「色が凄いわ…」
実食。
「いただきます、です…お、これは…」
「ん、甘くておいしい。あんこの味する」
「んーあんこの加減がいいですね…」
「うちも飲も!…ん…甘味や甘味!」
「かりんとうの甘さとあんこの甘さが迸(ほとばし)ってるわ」
「んん…お菓子ベースか、あまーい飲み物ですね…疲れたときに口にしたいです…」
あたためて飲んでみる。
「んー…おしるこっぽいような…いやこれかりんとうまんじゅうです…あたためると美味しく感じます」
「小豆バーみたいな感じでしょうか…」
「あ、それに近いのですローンさん」
評価に悩む。
「うーん…間とって7…です」
「7…」
「そうねぇ…7!」
「7ですね!」
評価(10点評価):☆☆☆☆☆☆☆(7)
これは当たりか、ベースの味が引き立って評判通り。だが、甘いのが苦手な人には向かない可能性も。
最後は綾波の番。
果たして……何が飛び出るのか?
……………………
「さあ、綾波の番です。」
食材:オットセイの睾丸
「うわああああっ」
「凄いにおいする…くさっ」
「うわ…」
「どこで手に入れたのこんなの!?」
激臭にドン引きする出演者。なんとスタッフの饅頭と明石、そして指揮官も表情を歪める。その入手先とは…
「暁に譲って貰ったのです。」
「暁ちゃんから!?」
「はい」
「あの忍者何者よ!?」
「暁によると、古くから精力剤効果があるそうで、疲れたときに口にするそうです。医学的な根拠もあるとか無いとか…高級なものらしい、です…」
凄まじい臭い。くさいではなく、におい。
ラフィーのフリスクとはまた別の凄まじさを放つ。
ラフィーの場合は加工されているのとそこまでの激臭を放っていない物であること。が、綾波が暁を通して持ってきたこの食品は、もはやそんな加工など施されていないのだ。
綾波も顔を歪めつつマシンに投入するために近づいた瞬間。
「おっヴぇえ…げっほ…げっほ…」
臭いの強い所に来たためか、思わず嗚咽する綾波。
一番女の子が上げてはならない声を上げてしまう。
「はよ入れろやwwwww」
「だって…だって思った以上に臭いが凄まじくってwww」
と突っ込む祥鳳も臭い負けしそうになる。
そこで頑張ってマシンに投入。
その時の明石とスタッフ饅頭の顔が引きつる
「すごい、まだ臭いが残ってるよ!!」
ジャベリンの指摘通りである。
換気扇を回すことに。
数分後。
「うわっ…なんちゅう色してるん!?」
「我ながら酷いのです…げほっ…」
「うう…カフェオレみたいな色なのに…(泣)」
「もう臭…草」
「うわもう無理です…」
オットセイの睾丸味の秘伝冷却水が爆誕。ある意味で『秘伝』の冷却水。
「こ、これ飲んで疲れを取りましょう」
「取れるどころか、臭いが着くで!?」
「ローンさんがもし…許せない相手を撃滅する際に、これ飲んで戦いに備えるという使い方も…」
「セイレーンの前で?こう…許せないよねーって言ってから?」
「は、はい…」
「…それセイレーンとか許せないって人に無理矢理飲ませた方が良くない…!?」
「戦意削げるわな…この臭いの強さなら…」
「料理企画で兵器作ってどうするの!?」
ニーミのツッコミはごもっともである。
実食。
鼻を押さえて飲むことに…
「うええええっ!!?」
「あああっ…口の中が大変でっすっ…」
「これ、点滴で入れるべきものですよね?」
「ローンさん、それは片付ける方も大変になるです…」
それだけ得たいの知れない味。
「秘伝冷却水ならぬ…むしろ霊薬…です」
そして、評価。
「これの評価…」
「ドクロ、です…」
綾波の自己申告により
評価:ドクロ×10(測定不能)
フリ○クを凌ぐ凄まじい激臭…今回のワーストをぶっちぎって見せた。
尚、暁に罪はありません。
「指揮官、飲んでみてくださいです」
指揮官に飲ませようとする綾波。それを苦笑いしつつもワンショット飲み込む
もう顔が歪みきっている。うんうんと頷くも、折角艦船たちが作ったものを酷評する訳にもいかなかった。
「暁もこれ飲んで見て、です」
「え、止めてあげようよ綾波ちゃん!?」
すると、物陰からささっと暁が現れた
「良いでござるよ?」
「良いの!?」
「大丈夫…?」
ワンショット分受け取る。
「ぐっ…相変わらずのこの臭い…うっ」
「暁、涙目になってる」
そして飲み込む
目を丸くする綾波たち…
「はぁっ…ふぅっ」
暁も指揮官同様に飲み干した。我慢しているのか、表情が固い。
「修学旅行のバスでこんな感じで悶えてる子みたいや…」
「く、こほっこほっ…」
噎せ返る暁。
「綾波殿…」
「はい…?」
「…っ…臭み何とかしなきゃダメでござる…!!」
「そこかいなっ」
「取れるものなの!?」
「比叡さんが詳しいと思うでござる……んあっ…この臭い…くっ…」
「い 今あれやで?くノ一が悶える貴重なシーンやったで?」
「見ないでぇぇ!?…じゃなかった…見るなでござる~!!」
流石に暁でもキツかった模様。
皆様は然るべき調理を行いましょう。
その後。
片付けのための饅頭たちが控えていたのだが、そんな彼等も苦悶の表情。綾波たちも頑張って片付けるのだった。
そして……
その後に出撃した際、セイレーンに何故か逃げられてしまい、戦闘は無かったとか。
to be continued...?
閲覧ありがとうございました。
比叡もこれお手上げなんじゃないかなって。
またお話ができた頃に投下します。
それでは、次のお話で。
by筆者
『あの海』においてのKAN-SENたちの印象は?
-
女芸人
-
可愛いKAN-SENたち