アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
重桜。
「行く年来る年。あの海カート…!2020年シリーズの幕が上がろうとしております。実況は私、Z23です!」
「2020年はどんなバトルが見られるかにゃ?オートバイの排気量だからって侮れないのがカートにゃ。解説の明石にゃ!」
「今年はAPJ(オートパラダイス・ジュウオウ)から始まりますが…明石さん」
「そうだにゃ、実はこのAPJ、移転したのにゃ!」
「それでこんなに路面が綺麗なのですね…!」
「そうそう!まぁ、SAFのレースで使われてるからラバーが乗っかってるけどにゃ?」
「未来の選手たちが既にここで才能を開いていくのですか…胸が熱くなりますね!それでは、選手たちに登場してもらいましょう!」
「ジャベリンです」「ラフィー」「綾波です」
そして、今回は新メンバーを迎えます!こちらの方です!
「2020年から参戦します、ユニコーンですっ」
ロイヤルからの刺客で、去年の最終戦ではみんなのトラウマ、RDRS出身の奇跡のワンダー支援空母ユニコーン。
「今年こそ絶対タイトル取るね!お兄ちゃん!お姉ちゃん!」
すると綾波が前に立ちはだかり。
「おっとそこまでです!」
「待ていっ」
「いだっ!?」
ジャベリンが突っ込んだ。
「綾波、のっけから新人いびり、よくない」
「…ごめんなさいです」
出演者は全員笑っていた。
「楽屋で登場の打ち合わせしてるのを聞いちゃったにゃ…」
「明石!それを言ったら駄目なのです!」
「それなら普通に出て来てにゃwww」
「指揮官の皆さん。どうも、高木 "綾"之助…です」
「それ下手するとトラノスケさん怒るからやめーにゃ!?」
「というわけで、今回のゲスト挑戦者の方をご紹介致します!どうぞ!」
「やっほー!ピュリっちだy」
黒、黄、白のトリコロールカラーのレーシングスーツを着て現れたのは…
「あ、この前12話で首もがれた奴です!」
「「「うわあ…」」」
「ちょっと、誰にゃこいつ呼んだのは!?」
「おいなんだよ連れないなぁ!?つーか、首もげた所でわたしゃ死なねーんだよ!!ふざけんなビデオオプシ◯ン!」
(ピュ)テンション↑↑
「テンションがラーマンみたいで草生える」
「ラーマンじゃねえからな?良いか?わたしゃラーマンじゃねえかんな?な?」
訴えかけるピュリファイアー。
「何でしたっけフルネーム…ええっと…ピュリラーマン?」
「だからラーマンじゃねえよ!?ピュリファイアーな!?ていうか、山◯英二さんの部分から離れようよ!?いいか?私が一番なんだよ!
あ、開幕戦は私が淘汰するぞっ☆」
………
「あぁ…なんか初っぱなから不安にゃ…」
同感です…。
さて!グリッドは…
ポール:ユニコーン
2nd 綾波
3rd ラフィー
4th ジャベリン
6th ピュリっち
……なんとピュリファイアー選手、自ら最下位から追い上げてやると予選を棄権しました!
「相当な自信にゃ…セイレーンだけあって侮れないにゃ…恐らく、実力を隠しておくスタイルにゃ?」
恐らくそうかもしれないですね…決勝どうなるんでしょうかね…あ、こちらの黒と黄色のカウルがピュリファイアー選手のカートです。
「こ…これはこれで毒々しいカラーにゃ…」
尚、今回のシリーズから、マシンも最新のモデルになりました!
「GAMAHAさんからの新型エンジンに載せかえにゃ!伸びも良くなってるにゃ!」
実際に私もコッソリと乗ってみたんですが、かなりフレキシブルでして、世界で使われるの頷けますね!
「このメーカーのフレームは、柔軟性が良くてセッティングが出しやすいのにゃ。一長一短な物が多い中、このメーカーだけは常に使われてるのにゃ」
それを綾波たちが乗ると…どうなるんですかね…
「攻防戦が激しくなるにゃ。普通に勝負した時はにゃ?」
そうですね……ああ、それとですね?あの海カートのルール上、ニードルいじくるのは禁止になりました!
「そうなのにゃ。一部しか知らないのをここでやるのは反則にゃww整備以外で触れないようにカバー着けておいて様子見にゃ!」
それでは、決勝が始まります!
シグナル点灯……今スタートっ!
………
【序盤】
さあ、ここでユニコーン選手から順に第一コーナーに入っていく!
「ユニコーン頭ひとつ抜けてるにゃ…でも、綾波たちも頑張ってきてるにゃ」
綾波たちも続いていきます!ピュリファイアーもお行儀よく走っている!!
「絶対スタートから撃ってきそうだなと思ってたにゃ…けど、案外そうでもなかったにゃ?」
(ふっふっふ…覚悟しとけよー?ww)
何か企んでるのか!?予想がつかない!虎視眈々とテールを眺めている。
「とりあえず無事に終わってほしいにゃ…」
………
【中盤】
(タイヤが暖まってきたな?よぉし!)
おおっと、ここでピュリファイアー選手がプッシュしてきた!
「わざと余力を残したにゃ?でも、ユニコーンはもっと前に居るから無茶にゃ!」
(綾波ちゃん、ラフィーちゃん!)
((おうっ))
(へ?お、おいいい!?)
ん?あれえええ!?
「前を塞ぎ始めたにゃwwwwwwww」
これ三人とも反則じゃないですか…?
「ちょーっと確認するにゃ?……あの海カート的にはこれはギリギリセーフにゃ。でも公式ルール的にはセコいのにゃ!!悪質にゃ」
セイレーンには負けられない、その心の声が走りに現れたか!!?
(お前らセコいぞ!?退けっての!!)
(((計画通り…!!)))
(~♪)
ユニコーン選手が現在トップ、その後ろを綾波、ジャベリン、ラフィー、そして、三人に押さえられる様にピュリファイアー!
ペースもタイムも結構速いですね…
そろそろタイヤも熱ダレを起こしてくる頃、終盤戦に突入します!
………
【終盤戦】
(そっちがその気なら……バカに付き合ってやらあっ!!)
(((しまっ…)))
あ、遂に抜かれはじめた~!!
「どうしようにゃ、地味に綾波たちの応援してたにゃwww 隙を突かれたにゃ…」
この僅かなタイミングで、ピュリファイアー選手が綾波選手と並ぶ!ジャベリンとラフィーが追い付いて僅差でのドッグファイトです!!
「白熱してるんだけど、どう受け止めればいいのにゃ?これは…」
さて、何と!!ユニコーン選手が追い詰められています!
「おおお!」
(まずい、追い付かれたっ……っ!)
(へっへーん!どんなもんだいっ)
(ヤバイです)
(アカン)
(このままじゃユニコーンちゃんが!)
(((追い付けええええ!)))
ジャベリン、ラフィー、綾波の三名も必死で追い掛ける!
「タイムすごい良いにゃ…このまま無事に終わってほしいにゃ…」
そしてファイナルラップ!
ピュリファイアー選手、ユニコーン選手に肉薄!
「今思うと、1位の選手が、まさかあのユニコーンだとは信じられないにゃ…」
(ほらほらどうしたぁー?)
(くっ…!後5馬力あればこんなやつっ…)
おっと?ラフィーがジャベリン選と綾波の前に出ましたよ!?おっと、せめぎ合っている!!3位争いが激化しているぅぅ!!
「仲間割れしたにゃwwwwwww」
これはひどいっっ!骨肉の争いかっ!!
(((せめて3位はっ)))
(私がっ)
(綾波がっ)
(ラフィーがいただく…!)
(誰か後ろのピュリファイアーにぶつかって行ってくれないかな…)
(な!?なんだこの黒いオーラっ!?だが簡単には諦めない……ZOッッ☆)
(あっ)
ユニコーンが抜かれた!!
「これは最後まで分からなくなったにゃ…綾波たちは突っ込みすぎてるにゃ!あっそれ以上はっ」
ああああ!!?綾波、ラフィー、ジャベリン、三人仲良くスピンしてコースオフ!!
エンジンが止まるううう!
「ええええ!!?」
そんなこんなで、ユニコーン選手が最終コーナーで抜き返して、鼻面押さえてフィニーッシュッッ!!
1st ユニコーン
2nd ピュリファイアー
「3位どうなるのにゃ!?あっ…」
まさか…
(((エンジンがっ)))
(お先に失礼するのですっ)
(させるかあっ)
(抜け駆け、よくないっ)
キックボード~~!
(え?何やってるの三人とも!?)
(普通にエンジンかけて走れよ!?)
ユニコーン選手、ピュリファイアー選手も凝視するー!!!めちゃめちゃ見ているぅぅぅ!!!
「セイレーンも突っ込むレベルにゃこれはwww」
三人とも、それセル着いてるのに!!?
「原動機を信じろにゃwwwwwwww」
そして、何故か三台並んでコントロールラインを通過ー!!
なんでそんなに嬉しがってるのかぁぁぁ!!?
会場からの拍手も飛ぶぅぅぅ!!!
「謎の感動にゃ…」
………
……
…
【レース終了後】
「お前らさ、ファイナルラップの時どうしたのよ!?ww」
ピュリファイアーが訊ねた。
「普通にエンジン掛けて無かったよね、キックボードみたいに蹴って動かしてたじゃんwww」
ユニコーンも驚きで笑ってしまっていた。
「いやー……ねぇ?」
ジャベリンが見やる
「「うん……」」
仲間割れから最終的には手を取り合ってゴールした、と釈明した。
呆れるユニコーンとピュリファイアー。
「と、取り合えず、ユニコーン選手、おめでとうございます!」
「あ、ありがとうございますっ…や、やったよ!お兄ちゃん!お姉ちゃん!」
「いやーおめでとー!」
ピュリファイアーも賛辞を送る。
「さて、ピュリファイアー選手、二位で終了しましたけど、ご感想を!」
「負けて爆発しないで終わったのって新鮮だな!うん!」
「じゃあ、残存されるとグダりそうなので、爆発させるです?」
適当に背中に触れるKAN-SENたち…
(カチッ)
「あっ…」
「なんかイヤーな音が聞こえたにゃ…」
「ちょっと!?それ私の自爆スイッチ____」
「「「「!!?」」」」
この日、APJにピュリファイアーの頭の雲が上がったとか。
…
……
………
『ピュリファイアー?』
『ごめん、ごめんって!ちゃんと煙幕に変えたから!』
『さて、私も出ようかしら?』
『…え?』
これもうわかんねえな?とテスターは眺めていた。
………
さて、APJでは…
煙が晴れるとそこにピュリファイアーの姿がなく、その変わりに、手紙が置かれていたのをスタッフとKAN-SENたちが見付けると、そこには……
『これを見る頃には恐らくピュリファイアーが自爆したことでしょう。ご迷惑をお掛けしました…byオブザーバー』
To be continued…?
閲覧ありがとうございます。
久しぶりの『あの海カート』でしたが、如何でしたでしょうか…(初めて読んだ方も)
安定のピュリっち。
それでは、また次のお話で。
by筆者
『あの海』においてのKAN-SENたちの印象は?
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女芸人
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可愛いKAN-SENたち