アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
イントレビットたちを無事にお迎え完了…
突如始まる謎回でございます。
ではどうぞ。
「綾波が、二人、です?」
この日、綾波が遠征任務の帰りに見たのは、自分の色違い。綾波自身のカラーリングを反転真逆にしたような黒い服。セイレーン染みた装い。
「お?これは…みなさんこんにちは、本物はこっち、です」
と、色違いの綾波こと、ニセ波は自らを指差して言う。
「嘘つくなです。綾波はそんなハレンチな格好なんてしないです。もっとスカートの裾長いです」
と、返す。
「ハレンチならそっちも負けてない、です」
「綾波はハレンチじゃないです。………セクシー派ですっっ!」
どっちにしろ謎の口論はグダるため、綾波はニセ波に斬りかかるが…
「ぬん!」
「ぬぬん!」
綾波ブレードに似た形をした、ニセ波ブレード。
「「ぬぬぬん!」」
ぶつかり合う刃と刃。ニセ波も中々イケる口。
「知ってたです?綾波」
「何がです?」
「フラミンゴの汗はピンクゥゥゥ!!」
と、レーザー砲を食らい、吹き飛ぶ。
ボロボロになった綾波。ニセ波は「今日はこの辺にしておくです」と帰っていった。
明石の店。
任務帰りの途中でニセ波に襲撃された綾波は、ポーカーフェイスの奥ではその悔しさと執念と失意が渦巻いていた。
店内にて、一先ずは寮舎で一休み入れるための酸素コーラとポテチ、そして、指揮官へのおべっかのためか、菓子折りを買おうとレジに持っていくが……。
「商品はこれで以上にゃ?」
ふと、背後の棚に置かれたアニメアズールレーンのパッケージに目をやる。
エンタープライズとベルファストのジャケット。どうやら通常版の様だ。
となりには『びそくぜんしん!』。どうやらアズレン関連作はこれだけ。
そして、その更に真ん中にはジョン・ウ○ックとホット○ァズのDVD…
びそくはジャベリンが表紙を飾っている。
自分はそのアズレンアニメのジャケット中に何処にもいない。この距離でも確認できない。
なぜ綾波たち主人公組がアニメ内容にもジャケット絵にも大きく描かれて居ないのか。無論、ジョン・○ィックとホットファ○に限っては、そもそも二次元ものではないので当たり前なのだが…
そして、Z23のニーミのイントネーションで珍しく『ミ』の音が上がっていたこと…
ジャベリンが弁当を作っているシーンがなかったこと…
自分が出てるのなんてキャラソンとエンディングテーマのCDのジャケットくらいである。
最近は近々DLCが追加されるというコンシューマー版のCWだってメインを島風と駿河に取られてしまっており、助演になっている。唯一重桜が舞台なので、所々で言葉をかけたりするのをメインのストーリーパートで散見されるくらい。クリアポスターは綾波自身。
それらは主人公組の一員としてはどうしても突っ込み疑問ではあるが、アニメについてはもう終わった事でもあり、後はDVDにて自分達が可愛らしく修正されていることを祈る他無い。そして次なる公式のメディアミックスで主人公組が返り咲く日を祈るだけ。
しかし、そんな疑問は吹き飛ぶ。
そう、あからさまにギャップのあるジョ○・ウィックとホットファ○のジャケットを見た途端、体の内側が熱くなる感覚に見舞われ、何かが覚醒した。
そして、決意の眼差しを明石に向け…
「綾波には、まだやることがある、ですっ」
「…にゃ、にゃ?」
咄嗟にレジ横の棚からサングラス、そして、先程の棚からアニメアズールレーンのDVDと、その横で売れ残っていたびそくぜんしんの単行本を手にとり…
足りない分の代金を追加で支払う。すると、これは返すにゃ、と混ざって入っていたお菓子の当たり券を返却された。
そのまま品を受け取り、明石の店を勢いよく出ていく。
「ジ○ン・ウィックとホ○トファズは買わないのかにゃ!?」
「ネトフリで見れるから良いのです!」
「あと、菓子折りの下りはどうなるにゃ!?おーい!!」
一度部屋で予備の服に着替え、そしてドックの倉庫へ。暗証番号を入力して入室する。
薄食らい倉庫の照明をつけると、しめ縄のついたワタツミと、重要参考人として連れてき(海域に転がってたので拾ってき)たという首だけになったピュリファイアーが棚に保管されており…
「お?…出番?」
と喋りかけるが、華麗にスルーされる。
「えええええ!?そりゃないよ!?」
叫ぶピュリファイアーを尻目に装備を黙々と整える綾波。
MAX強化された主砲、魚雷発射器、通信装置、バルジを二つ胸に入れてベルトで固定。
棚から流星二機を手に取り、弾をウェポンベイに取り付け、クルクルとガンプレイしながらベルトで更に固定。途中でキメ顔のピュリファイアーの流し目にカットが切り替わるが、準備を進めていく綾波。
部屋のど真ん中に堂々と鎮座するワタツミの存在感を感じさせつつ…
(私ってなんのためにここに?)
ピュリファイアーの心の声もさることながら、扉は閉じられるのだった。
「綾波、指揮官から連絡が来てるよ?………」
無言でゆっくりと振り向く綾波を見た夕張は…
「…後で連絡するって言っておくね?」
そして、ゆっくりときびすを返して扉を開けてドックから出ていく。
何故か馬の鳴き声が聞こえ、そこで後ろにいた明石に聞いてみることにした。
「明石…」
「にゃ?」
「海軍に騎馬隊なんてあったっけ…?」
「さぁ…前後はどうであれ、まさかここまでモロパクするとは思っても見なかったにゃ…」
その馬の鳴き声はゆーちゃんからの可能性も否めなかった。
To be continued..?
閲覧ありがとうございました。
どうしてこうなった…(^ω^)
まぁ、やっぱり綾波は可愛いですね。ハイ。
それより皆様、手洗いうがいを忘れず、お体を大切に。
では、次のお話が浮かんだらまた投稿してまいります。
※この話が続くかは正直分かりません。悪しからず。
by筆者
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