アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です―   作:ブロックONE

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さそっても、くれなぃ~…


見所:ギリギリの戦い(!?)


終幕のオギノメヨウコ作戦、です! 後編。

オロチの甲板にて。

 

 

エンタープライズが駆けつけるとそこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでこうなったの!?前置きはどこなのよ!?ねえ赤城!?」

 

 

「天城姉様、流石にここまでのおイタにしては度が過ぎてますので」

 

「ちょっとwwおイタって何の事よww私は重桜のために…つて、そこのエンタープライズ、助けてください!!」

 

 

 

 

天城は、某お笑い番組で使われてそうな"とあるセット"に縛りつけられていたのだった。

 

 

「どういうことだ…!?」

 

「エンタープライズ…現れたわね…」

 

赤城は天城の元を離れてホイッスルを首にぶら下げていた。

 

「さあ、天城姉様の向かい側の席にどうぞ、お座りくださいな?」

 

赤城はエンタープライズに向かい側の席に誘導する。

 

 

 

これで決着を着けろと言わんばかりのオーラを、赤城はわざわざ語るまでもなく醸し出していた。

 

 

「待て待て、そもそもだ、この装置は何なんだ!?」

 

 

「重桜の誇る『もんまり』のセットです。前述の通り、お笑いバトルに使われる由緒正しきものなのよ…?さあ!」

 

 

困惑するエンタープライズ。

 

まさか最終ボスとの決着が『もんまり』になるとは誰が想像しただろうか。

 

 

「そんなのよく積んでたな…」

「明石に頼んで事前にオロチに入れておいたのよ。こうなることを予測してね」

 

「え?そうだったの赤城!?私聞いてませんよ!?」

 

天城も知らなかった模様

 

「私はルールを知らんぞ?」

 

「そう…ならば、簡単に説明するわ。司会が質問を出すから、二人で交互にそれに纏わるもの、当てはまるものを交互に言うの。爪付いたら負け。その目の前の墨のたぁっぷりと着いた魚雷が接近するわ。幾つか勝負してそれが顔面にくっついた方の負けよ…」

 

 

オーラが台無しである。

 

 

やってることはお笑い番組と同じなのだから。

 

 

やむ無く座ると腕を固定される。

 

 

 

「え、ちょっと…」

「逃げられては撮れ高は無いからね…」

「なんだよ撮れ高って!?」

 

…………

【一戦目】

 

「それでは最初のお代は…ゲーム版の、母港画面の項目。それでは、はじめっ」

 

 

赤城がホイッスルを鳴らす。

 

先行はエンタープライズから。

 

「出撃!」

 

続いて天城。

 

「編成!」

 

 

次は再びエンタープライズ。

 

「え?…ええっと、ショップ!」

 

 

「はええ!?…んん…」

 

すると、赤城がホイッスルを口に加え、ピョーっと音を出す

 

 

「待って!待って!!…えっと…モードですから……ず、図鑑!!」

 

 

見事突破。

 

「…設定!」

 

「母港!!」

 

 

柄にもなく、やたら焦る天城。それを押さえるもエンタープライズも焦りつつある

 

「ええっと…メール!」

 

「えっと、あ、倉庫!」

 

天城も答える。

 

「ドック!」

「大艦隊!」

 

「…?後は…あー…あ!イベント!」

 

「…言われた!?ええっと…えーっと…」

 

 

悩む天城。策士、遂に…

 

 

ピョー……

 

「うわあ!?待ちなさい赤城ぃ!!」

 

ピョォォォォ……

 

そこで、赤城は天城の目がぐるぐるになってるのを見てホイッスルを鳴らした。

 

 

「うそぉぉぉ…」

 

「ありますわよ。天城姉様?"建造"とか」

 

「"プロフィール"とかもあるな?」

 

「あ!やってしまいましたわ…」

 

 

天城に魚雷が近づいていく。

 

 

「墨のにおいが…しゅごい…」

 

 

「今回使用している重桜製の墨汁です。お肌に優しい特別製ですよ…?」

 

「皮膚は良いにしても、服に着いたら落ちないですよこれは…」

 

 

「私は元より白い服だからより目立つよな…」

 

 

 

…………

【二戦目】

 

「それでは続いてのお題は……」

 

赤城は少し間を開ける。心臓に悪い。

 

 

アズールレーン―あの素晴らしい海をもう一度、です。―における、笑ってはいけない2019で、吹き出しが出ていない艦船!

 

「「え…!?」」

 

 

 

「それでは始めっ」

 

 

 

ホイッスルは鳴らされた。今度は天城からスタート。

 

 

「あ…え…黒潮!」

 

「親潮!」

 

「荒潮!」

 

「満潮!」

 

「ヒキ…シオ?」

 

「その名前の子は重桜に居ません!www」

 

詰まるエンタープライズに赤城は突っ込んだ。しかし、 一瞬「あれ待って…居たかしら…」と呟き、念のため所属艦船の名簿の記される台帳を覗くが、ヒキシオという読み仮名の艦船は無かった。

 

「大潮!大潮!」

 

大潮の名前を言って通過。天城のターンに繋げる。

 

「朝潮」

 

ここは天城、重桜の艦船としてすらりと答えて見せる。

 

えっと…あと"何潮"がいたっけ…えーっと」

 

 

ピョ~…

 

 

つまるエンタープライズ、赤城は「何潮」という言葉に吹き出しながらもホイッスルを加えて迫る。

 

 

 

「待て、思い出すから!待ってくれ!…あ、コイツ!コイツ!」

 

「ちゃんと名前で答えないとカウントしないわよ?」

 

「天城!そこの天城!」

 

「出てませんでしたね…私…。えっと、島風」

 

「…シュロップシャー」

 

「…ドーセットシャー」

 

「ロンドン」

 

「コロンビア」

 

「デンバー」

 

 

 

「あの…ツルピカ金髪テンプレートの…」

 

 

 

「誰がツルピカ金髪よ!髪あるわよ!さらっさらよ!!お手入れしてるわよッッ!!?」

 

「姉さん、ヅラなの!?」

 

「んなわけないでしょオイゲン!!地毛よ、地毛ッッ!!」

 

 

オロチの外からヒッパーが突っ込み、オイゲンが悪ノリを起こす。赤城と天城も吹き出していた。

 

 

 

 

「あ、ヒッパーだ!思い出した!」

 

「Z1!鉄血のZ1」

 

「…クリーブランド」

 

「フォーミダブルっ」

 

「…えーっと…ヘレナ!」

 

 

そして天城の番の時…

 

 

 

…(ホイッスル加えてる)こいつっ!

 

 

おい愚姉

 

 

 

姉にこいつ呼ばわりされる赤城はすかさず突っ込んだ。

 

「ごめんなさい!あ、赤城ね!」

「私は出てますわよ、天城姉様」

 

「えっ……!?そうなの…?じゃあ…ボルチモア」

 

「他にいなかったっけな…あ、シェフィールド」

 

「戦艦じゃない方の加賀!」

 

「いつもの加賀の事ね?天城姉様。まぁゲーム的には良しとしましょう…」

 

 

ここで、オロチの甲板から離れた加賀は、私か?私だな?と自分を指差す。

 

 

 

「えっと…えーっと…」

 

詰まるエンタープライズ。焦りにより答えが出なくってきた。

 

ンピョォォォォ……

 

「待て、思い出すから待て…ホイッスルを吹こうとしないでくれ!?…えーっと…」

 

ここで長くなりすぎたために、赤城がはっきりホイッスルを鳴らした。

 

二戦目はエンタープライズが敗れ、これで天城と一勝一敗。

 

 

 

「2019年版は、出てなかった子を探す方が簡単ね」

 

「あ、ヴェスタル、ウィチタ、オクラホマ…サラトガ…エセックス…!思えば沢山いたな…あぁ、焦りでこうも出なくなるとは…!」

 

悔しがるエンタープライズ。彼女側に置かれた魚雷が接近してきた。

 

 

 

「…ちょっと近くないか?臭うぞ…」

 

「尺の問題よ」

 

 

…………

【三戦目】

 

「さて、そろそろ次の勝負で決着をつけてもらいましょう」

 

ごくり、と唾を飲むエンタープライズと天城。

 

そして最後のお題とは…

 

 

 

「それじゃあ…」

 

 

「最後のお題は、荻○目洋子さんの曲の名前!

 

 

「「はあああ!?」」

 

 

 

アズレン関係ないじゃないそれ!!?

 

「…あ、このネタシリーズのタイトルがあれ(オギノメヨウコ作戦)だからか…?」

 

これは最後の対決にふさわしいのだろうか。タイトル的にならば妥当にも思えなくはないが、同氏のシングルにはアズールレーンに関連する楽曲は一つもないのであった……!!

 

果たして、この二人はどれ程存じているのか。

 

ここは重桜艦である天城に軍配は上がっている。

 

 

待ってくれ、そもそもあの人って何の擬人化だよ!?

 

『擬人化…!?』

 

ここで、いつの間にか観客と化していた艦船とセイレーンたちがエンタープライズの発言にツッこむ。

 

 

 

「エンタープライズ…同氏は普通に歌手よ?」

 

「強いていうならば、歌の__」

 

「姉様…」

 

「アッハイ」

 

天城がエンタープライズに便乗し、突拍子ない事を言いそうになるところで、赤城にグダグダ防止のために止められてしまった。

 

お姉ちゃん、まさに妹にタジタジである。

 

「それでは、はじめえっ!!」

 

ホイッスルが鳴る。

 

ここで、天城からスタートする。

 

 

 

「未来航海!」

 

「こっ…コーヒー・ルンバ!」

 

エンタープライズと天城の二人は最初のターンを終えた。特にタイトル名についての制限はなく、これを許可しないと天城が一方的に勝ってしまうため、面白味がないためである。

 

 

「さよならから始まる物語っ!」

 

「流星少女!」

 

(あら、結構知ってそうね二人とも?)

 

内心驚く赤城。

 

 

そして再び天城のターン…

 

「ピンク・サファイアっ」

 

「ユア・マイ・ライフっ」

 

「恋しくて」

 

「DEAR〜コバルトの彼方へ〜」

 

 

そして天城のターンにて…

 

 

「ダンシング・ヒーロー」

 

「っ!?」

 

柄にもなく動じるエンタープライズ。

謀らせてもらいましたっと言いたげに微笑む天城。そう、ここまで来て負けたくないために、簡単なのを先んじて答えてしまおうという考えに至った。

 

「えっと…他には…他には…!あ、恋してカリビアン!」

 

(おおー見事に返したわね)

 

「…雨とジャスミン」

 

そしてさらっと返す天城。

 

赤城は天城に年季の違いを感じるのだった。エンタープライズも必死で絞り出す。

 

「ええっと、湾岸太陽族!」

「___ストレンジャーtonight」

 

(早っ!?)

さらりと返す天城に焦るエンタープライズ。これが地元ブーストか、と思わんばかり。そこで……

 

「美女と野獣っ」

 

「…っ!?」

 

天城はエンタープライズがそれを言うとは思わなかったのか、動じてしまった。

 

 

(おっ?)

赤城はバトルの流れが変わることをこの場で感じ取った。

 

「うっ…しまった…えーっと…」

 

記憶を絞り出す天城。

 

「__starship」

 

切り返す天城。

 

「__愛はユメ恋はマボロシ」

 

「Moonlight Blue_」

 

「__ささやかなレジスタンス」

 

「SOMETHING ABOUT YOU__」

 

 

 

 

「天城さんが動じてからというもの、CDのB面の曲ばかりになったな?」

「エンタープライズさんもよく食いついてるです…」

 

見守る加賀と綾波がそう一言。

 

世代が違う者にはもはや着いていけてないが、展開的には焦る大物、片やユニオンの英雄であるエンタープライズ。

 

 

そして、あの赤城の姉である天城。

 

こうも必死で悩み、素に戻ったように焦る様子は、戦いを忘れさせ、むしろ近年のお笑いにはすくなりつつある白熱さとスリル。そして、そこから生じてくる"面白さ"を成り立たせていた。

 

「問題は全国の指揮官たちがどう思うかだよね…」

 

瑞鶴は続いて一言。

 

 

……確かに。

 

 

 

そして一方もんまりバトルは続き…

 

 

動じるに加えて、覚えている曲名出し尽くした感MAXに陥る天城。

 

(やばいですわね…短期決戦に鳴るかと思いきやここまでやるとは…)

 

策士、ここにて本当に窮地に立つ。

 

焦りか、覚えている曲名もう出てこなくなりつつある。まさに手詰まりとは良く言ったものだ。

 

詰まる天城を目の当たりにした赤城はホイッスルを口にくわえて迫る。

 

 

 

「ンピョォォォォォ…」

「お、お待ちなさいな赤城!い、今、今思い出しますからっ!?」

 

 

焦る。

 

 

「な、夏の微笑!」

 

 

無事に繋げる。

 

 

「…えっと…」

 

…ンピョォォォォォォォ?

 

「…えっと…スイート・ヴァケーション!」

 

エンタープライズもなんとかひねり出してみせた。

 

「…北風のキャロルっ」

 

天城もまだ諦めない。

 

「月曜日のマリーナ」

 

「えっ…どうしましょう…どうしましょう…」

 

天城も流石に目がぐるぐるになり出す。

 

ンピョォォォォォォオオオ…?

 

ホイッスルの音が次第に大きくなる

 

「わああああ!?待ちなさいな!www待って!ww待ってください!!?ww」

 

迫真の赤城の詰め寄りに苦笑いする天城。

 

「お早めにお答え下さいねぇ?天城姉様~?」

 

「ちょっと待ってってばwww」

 

エンタープライズこのやり取りに思わず笑ってしまう。

 

 「…あ…forever!」

 「__Feeling!」

 

天城の答えの直後に直ぐにエンタープライズは答える。

 

「_海の珊瑚!」

 

やっと思い出した天城。

 

エンタープライズは少し間を開けて

 

「んー…生命の詩っ」

 

そして再び天城に。

 

「…え…何があったかしら…」

 

ネタギレ。

 

「まだ有りますわよ?」

 

そっと赤城はどす黒い笑顔で語りかける。

 

「えーっと…困ったわぁ…歳なんて取るもんではありませんね…」

 

ンピョォォォォォ…

 

再び赤城はホイッスルを加え迫る。

 

「待ってってば!?まだよ!まだ終わって…」

 

 

ここで天城の旅は終わってしまった。

 

 

ホイッスルが高々と鳴り響き、天城はげっそりとしている。

 

 

勝負の決め手は、早すぎる切り札にあったのか。天城は敗因を探るも…

 

「と言うわけで!この対決、エンタープライズの勝利ーっ!!」

 

「生きた心地がしないな…」

 

 

「あと100年、せめて50年。時があれば…間に合うかも知れ…」

 

そこでその台詞を言いますか天城姉様!?さ…さぁ、泣いても笑っても決着が着いてしまいましたので、天城姉様に魚雷発射~!!」

 

魚雷が天城の顔面に向けて移動し出す

 

 

うわっちょっと待って待っ、ギュムッ__くぁwせdrftgyふじこlp!!?

 

 

『うわああ!?』

 

観客と化していた艦船とセイレーンたちの叫びが木霊した。

 

顔面に墨の着いた魚雷がゆっくり押し込まれる。弾頭は罰ゲーム用らしく、スポンジで出来ていた。吸い込まれていた墨が押し潰されために垂れる。

 

「ぷふっ…はぁっ…www」

 

苦笑いしつつも顔面は真っ黒になってしまう。

 

エンタープライズは目を伏せている。

 

戦いとは何と残酷なんだ…と。

 

そこで加賀は…

 

「すごい…天城さんの顔面、松崎しげるみたいになってるぞ…!?」

 

ひきつる笑顔の天城。

 

赤城はこの時、ふと、かつて喧嘩していた加賀と強制的に仲直りさせられた時の事を思い出し__

 

「このままじゃオチにならないわね…」

 

そう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エンタープライズ側の魚雷が動き始める。

 

 「なんだこの音って…えええええ!!?

 

 『あるぇぇぇぇ!!?』

 

 

オロチの外から見守っていた艦船たちも驚く。

 

 

 「おい何でだよ!?何で!私勝っただろ!?勝っただろおくぁwせdrftgyふじこlp____

 

 エンタープライズ悲痛な叫びが上がると同時に、一帯を更に盛り上げてしまうのだった。

 

 一方、何処からともなく現れた強化型オフニャが、首だけになったピュリファイアーをヌンチャクの様に振り回していた。

 

 「おいいい!!こいつ一体どこからやってきtギャアアアアアアアアアア!!?

 

 ピュリファイアーの叫び声が海に轟いた。

 

 

 To be continued…

 




閲覧ありがとうございました。

赤城が容赦なく姉いじりをするSS、恐らくこのSSだけだと思われます。あれ、天城って咳してなかったっけ?まったくしてないですね。

そう言えば、天城が出てくる復刻イベントが始まりますね。



ということで、また次のお話で。


by筆者

『あの海』においてのKAN-SENたちの印象は?

  • 女芸人
  • 可愛いKAN-SENたち
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