アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
「メリィゴウランッ」
「違うわァッッ!!」
刹那、歌い出していた綾波の後頭部に、盛大にジャベリンのツッコミとスリッパが炸裂する。
あまりに唐突すぎる展開に、付近にいたラフィーたちは笑いを堪えきれず肩を震わし、顔を伏せてしまった。
「もう綾波ちゃん!最終回くらいちゃんと歌ってよ~!」
「だって、そう聞こえるのですー!」
「か、かれこれ30回くらいリテイクしてる…よくない」
あのオロチとの戦いから数日、母港は賑やかさを増していた。
偶々外に出ていたニーミの目に映り込んだのは、アズールレーンとレッドアクシズの両陣営の艦船たちであった。
両陣営の共同拠点として、新たなるスタートを切ったのだ。
明石は不知火に重桜でサボった分は働かされまくり、五十鈴たちがケルンたちとお昼の右京さんのテレビを視聴したり、何故か赤城対加賀によるもんまりバトルが繰り広げられたり。そこに着物を来た赤城の姉っぽい艦船と思われる人物が司会をやってたり
鉄血に帰ったオイゲンは…
「出番、無かったわよね?」
「そ、そのタイミングでそれを言わないでよ…!?考えないようにしてたんだからっ」
…………
遠洋にて
「これでよかったの?」
テスターがオブザーバーに訊ねる。
「…うーん…想定外ばかりだったし、まぁ良かったんじゃない?そう言えば、ピュリファイアーはどこ?」
「そう言えば、居ない様な…」
「ギャアアアア__!!?」
母港にて再び強化型オフニャに振り回されていた。
「どうするのよこれ…」
「面白いからもう少し眺めてましょう♪」
「助けてオブザーバーさーん!?吐く!吐くから!?」
…………
その中…
「なぁ、この後さ…収録終わったら…」
「え…この後、姉妹と温泉行くんですけど…すみません、急用があるので…」
「ちょっと待てヨ(キムタク)」
「おい」
「痛っ!?」
ニーミは初春に絡んでいたレーベの頭をチョップする。
「なに収録中にナンパしてるんですか!戦い終わったからって浮かれすぎでしょ!もう!」
初春は顔を手で隠して笑いを堪えようとしていた。ニーミは笑いだしつつも
「ごめん…ごめんてニーミ…な?な?」
「姉がご迷惑を…」
「い、いえ…」
そして、レーベたちと別れるニーミ。
完全にアドリブであったのか、「これで本当に良かったのかな…」と呟きつつ、見晴らしの良いところにやって来た。
「ニーミちゃーーーん!!」
自分を呼ぶ声。
ジャベリンであった。
そこに遂に構ってくれる人に出会えた感じがしたのか、半べそ寸前になるのを堪えつつ笑顔で駆け寄る。
「皆揃ったことですので…ブリっちゃん、音ッ!」
綾波は音響スタッフのブリに要請すると、ミュージックが流れる。
今度こそ締め括りか、誰かが歌い出すのか注目が集まる。
ジャンッ
「愛してるよなんて 誘っても…あれっ!?」
ニーミが歌い出すのだが、皆が決めポーズを取っており、驚愕。地味にエンタープライズも混ざっていた。
視線を集めて慌てつつも、最後にポーズを決め……
ジャンッ!
『オギノメヨウコ作戦』編
Fin.
…………………
『うちら(セイレーン)の出番ほんと少なくね?』
カミは配下のセイレーンたちに、そう訊ねたそうな。
Fin.
閲覧ありがとうございました。
と言うわけで、オギノメヨウコ作戦編はこれにて終了です。
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それでは、また次のお話で。
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