アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
本当に皆様に感謝感激です(涙声)
ではどうぞ…
母港。
燃え盛る母港。そして指揮官も姿を消していた事もあり、パニックに。
セイレーンはすでに上陸し、興味赴くままに母港を探検し出した。
秘蔵の薄い本コレクションが見付からないことを祈るばかり。
………
……
…
「歩いてる…」
「というかこの基地、警備ザル過ぎでしょ…」
ニーミとラフィーは、物陰からそっと上陸してきたセイレーンの二体を観察していた。
すると、ニーミたちに気づいたセイレーン
「今誰かそこにいなかった?」
「たしかに…何か居た様な…」
最後は目で「見に行こう」と合図する。
そこでニーミとラフィーはそっと身を隠すが、警戒したセイレーン二体が近付いていく。
すると、ニーミたちから向かって右側のセイレーンが何者かに腕を掴まれた。
なんと掴んでいたのは華奢な腕、そこを辿るとジャベリンがいた。掴んだあと後セイレーンを殴打して倒した……
「ぐっ…」
(これがロイヤル式CQC…このZ23、初めて生で見ました…)
彼女に気を取られているもう一方を、綾波がDX綾波ブレードで襲い、斬りつけた後投げ技で倒す……
(切られたところ…痛そう)
すると、ジャベリンと綾波は位置を交代し、ジャベリンはセイレーンの首をへし折り、綾波はブレードを突き立てた。
(絞めた…後は血抜き)
(ラフィー、魚じゃあるまいしそんなことは…)
そしてもう一方も念のため綾波はジャベリンが手を離した途端、容赦なくブレードを突き立てた。
(そっちも絞めるんだ…!?)
(オーバーキルで草)
「あ、綾波ちゃん…何故…ぐはっ…」
「「ええええ!?」」
「ジャベリンごと刺しちゃった!?」
「フレンドリーファイア…」
(ジャ)お約束。
「ジャベリン、刺してないのです」
「あ、ジャベリンの演技だったんだ…」
「ラフィーも思わずどうしたらいいかわからなくなった…」
「笑えば良いと思う……です」
「えへへ、ごめんね~?やっぱお約束みたいなのはやっておくと良いってフッドさんたちに言われてるから」
「ロイヤル恐るべしです…それにしても、ここってこの倒した奴しか居なかったですね」
「そうだね…そろそろ母港へ急ぎましょう」
かくして、学園やらショップがある広場へ急ぐ。
……………………………
母港、広場。
『プリン!母港の皆さまへ、セイレーン襲来につき、非戦闘員のみんなは至急待避してくださーい!マジでゲキヤバよー!』
「あ、綾波にジャベリンにラフィにニーミ!無事かにゃ!?」
明石が駆け寄ってきた。
「大変にゃ!指揮官がセイレーンに拉致られたにゃ!!」
((((手遅れだったぁぁーーー!!!!))))
「大丈夫にゃ。以前大鳳が指揮官の服に鉄血製の生体電流式のビーコンを仕込んだままにしておいたらしいのにゃ。その発信を辿れば…」
「地味に高スペックです…!」
「さすが大鳳さん!…ジャベリンもこんどお弁当に一緒に詰めておこうかな…?」
「いや待ってジャベリン!あれは食べ物じゃないからね!?」
「異物混入」
「とにかくにゃ!ここは明石たちに任せて、四人で行って連れ帰って来てにゃ!」
「その心配はないぞー」
「あなたたちの指揮官はこちらよ?」
と二人組の声が聞こえた。
そこには…
ピュリファイアー
そして…
タコレデ…オブザーバー。
「ちょっと名前を間違えないでくれない!?とりあえず、返してほしればここまで来てみなさいな…♪」
「熱きデュエリストたちの挑戦を、待ってい――」
「DA☆MA☆RE!!!」
「というわけで、全速前進☆DA!!!(緊急離脱)」
と、指揮官を連れて二人組はどこかへ消えた。『この座標のところで待つ!デュエルスタンバイ!』という書き置きを残して。
えええ!?これじゃ読者さん困惑してしまうのです……!
「ええと、これからどうするです…?」
「罠くさいですよねぇ…」
「んー指揮官の反応辿ると、どうしてもその辺りからなんですよね…」
「というか、デュエルスタンバイって久しぶりに聞いた…あ、行くならラフィーも一緒にいくっ…」
審議の結果、そのまま行ってみることにしたです。
その前に、補給を受けるべく、明石に連れられドックへ向かったわけですが…何やら地下の扉が開いたです。そこを歩いていくと…
「ジャーン!明石の秘密武器庫兼補給室にゃ!まぁいざって時に備えて備蓄しておいたものだけどにゃ?事態の収拾と折角のスペシャルだから、今回は特別に使わせてあげるにゃ!」
見渡す限り全て金装備。公費がとんでもなく掛かってそうなのです……!弾薬もたくさん積まれてたです。
「明石、こういうものを皆に使わせるべきなのです…」
「か、数に限りがあるから取り合いにならない様に別にしておいただけにゃ…け、決してネコババなんてしてないのにゃ…!?」
あ、目を反らしたです。
さておき、弾薬と燃料を補給…です。
途中、ラフィーが手に持って何か見せて来たのですが、見るからに指揮官所有の薄い本でした…です。
ラフィー、それはそっと戻しておくのです…。
…移動中…
「この前、イラストリアスさんたちがデュエルの生配信やってたのです」
「へぇ!あの人たちもそういうのやるんだぁ…綾波ちゃん、どんな展開だったんですか?」
「ええと、綾波が見たのは丁度フォーミダブルさんとヴィクトリアスさんのデュエルで、ギリギリで戦局をひっくり返したのです。その時、
「オーバーキルで流石に草」
「イラストリアスさん…どんな表情だったんだろう…気になります!」
「というか、ヴィクトリアスさん玄人ですね…あれって早々発動しないそうですよ?」
そんなこんなで座標へ向けて舵を取る、です
……………
その頃の母港にて。
「ブリ、避難誘導ありがとにゃ」
「へへーん、わたしにお任せ~!」
火災は無事消化終了。避難した人員たちで復旧作業に移る。
「にしても…指揮官はとんだ趣味してたのにゃ…」
手に持ってたのは薄い本。
そう、指揮官秘蔵のコレクション。
その内容がアレすぎて困惑する明石。
「あ、インディちゃんの薄い本がある!これは先に確保しておこっと!」
「お、お姉ちゃん……」
「ま、まぁ、指揮官のだけどにゃ…この際大丈夫だと思うのにゃ…」
ポートランドは無事だったインディアナポリスの薄い本だけ回収し、残りは焦げてしまったり、教育によくない等の単にいろんな理由が混ざり、結果処分が決まったとさ。
「うはー!これって姉貴主役の薄い本じゃないの~?」
「コロンビア!?…うわーなんだよこれぇ…こんな性癖あったのかぁ?ある意味では女の子扱いだけど、複雑だなぁ…」
「姉貴顔真っ赤だよ?」
「う、うるさいっ」
「指揮官も指揮官ですから、薄い本の一つや二つは…ユニコーンちゃん、あなたには早すぎるかも…」
「そうなの…?」
「あらあら…ご主人様の性癖はどうであれ、これはもう全部廃棄ですね。サフォーク様、ノーフォーク様、こちらを資源ごみにまとめておいてくださいますか?」
「「はーい」」
「野暮なことは申すのはあえて控えておこう…うん…きっとヨークタウン姉さんもそう言う筈だろうし…ヴェスタル?」
「あらあら?これは帰ってきたら指揮官の健康診断に頭蓋骨を開いて診る…を項目に付け加えなくては…」
「それもう健康診断じゃない様な…」
「脳ドックと言うことにしましょう…」
「し…指揮官…がんばれ…」
「高雄ちゃん、コレ見てよ~」
「やめてくれ愛宕…別にそんなの見せなくてもいいだろ…」
「おお…赤城、見てみろ!こんな…こっ…ふふふ、こんなになったしまうのかぁwwwww」
「指揮官様…そんな、あぁぁ…」
「ああああじぎがんざまぁぁぁぁぁ!!…ふふふ、ふふふふ……大鳳は…大鳳…は……ガクッ」
「私の本はないみたいだな…ふう」
「駿河、そういう問題ですか?」
「兎に角ゥゥ!全部処分不可避にゃ!ていうか、お前らも早く復旧を手伝えにゃ!!」
『プリン!みんなにお知らせよ!手の空いてる方は広場の修復作業に…へ…へっくし!!…(カチッ)あっ…』
\ジャンジャンジャンジャン!……/
「ないしてるよなんて、誘ってくれな………いったぁ!?」
「エンタープライズ!だからどうして『な』って歌うんだよ!?今のはお約束だったけどさ!!」
「歌ってたやつがそう歌ってたんだって…!というか、クリーブランド…どこからそのスリッパ持ってきた!?」
「ヴェスタルがなんか嫌な予感するからって…一瞬どこにしまったのか探してて時間かかったけど…」
復旧作業続行までは結構時間が要る模様。
To be continued...
はい、指揮官がセイレーンに捕まってしまいました。
ちなみに、筆者のゲームデータにおいて三幻神はいまだに揃ってません…(汗
ええと、スペシャルなんで、次回に続きます。
またの更新をごゆるりとお待ち下さいませ…
by筆者
突然ですが、『中身がおばちゃん1号のベルファスト』と、『中身がベルファストのおばちゃん1号』、どっちが良い?(今後のお話に関わる予定)
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どっちもやだよ、おう。
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えぇ…(困惑)
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中身がベルファストのおばちゃん1号。
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中身がおばちゃん1号のベルファスト。
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いやー(この中で選ぶのは)キツいっす(素)