アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
見所:エグい表現にご注意。
母港は重桜寮。
この頃イベント攻略もあってか多忙だったり、元帥を目指すべく演習にて力を振るう日が続いている。
一段落して重桜寮に戻り思い思いに余暇を過ごす中…
「時化(しけ)ってなんだ?…」
ふと、加賀は赤城に訊ねた。
「よし、この前出撃で見損ねて録画した相棒でも見ましょうかねぇ…」
「姉様ぁぁ!?」
「なぁに?…あー時化だっけ~?波の荒れたりすることねー…えーっとお煎餅とお茶は…と」
「あ、手伝います姉様…」
加賀も手伝う。
『気になりますねぇ…』
煎餅とお茶、4Kテレビに映る二人の刑事。
「時化のこと…(ボソッ)」
「やかましいわっww…台詞に地味に合わせてきたわね…?」
「さて、相棒も見終えたので、 いつも通り参りましょうか。ほらいくどー」
「はーい今行くわー」
かくして前置きは終わるのであった。
…
……
………
二航戦の部屋にて。
「時化…ですか…?蒼龍姉様…」
「波が荒れたりする奴ね…」
「波が時化るって良く言いますけど、片仮名でシケるって使っていると『シラケてる』と混同してしまいそうです…」
蒼龍と飛龍の反応。
「ふむ、やはりな…そう言えばお前たち、時化の時に酔ったりしたことは無いか?」
「艦船が荒れた海で酔うってそりゃあんたねぇ…」
「ありますありますっ」
「たまーに大きな時化ですと…」
「おいいい!!?」
驚きの声を上げる赤城。
「KAN-SENが時化に負けたらダメでしょ!?」
「赤城姉様…まさか酔ったことないのか!?」
「あたり前よ!!私ら艦船が酔ってたらどうするのよ!?戦う以前の問題よそれ!!?」
するどく突っ込む赤城。
「そう言えば、作戦海域行った時なんですが、赤城姉様がご自身の量産型から降りた際に、甲板にて顔真っ青で口許押さえながらうずくまる指揮官を見たような…見なかったような…」
「不穏になる事言わないでよ!!?あれか?私の量産型の甲板上でゲロってたとか言うんじゃないでしょうね!?」
「姉様、ゲロったとは流石に直球過ぎではありませんか?そこはリバースと…」
「やかましいわっ!!どっちにしろ同じじゃないの!!」
「まぁまぁお二人とも…」
「そうですよ。指揮官だって人の子ですし…船酔いの一つや二つくらいは…」
海軍の人間となるわけで、果たしてそれは良いものなのか…。まぁそれでも生理現象はやむ得ない。
「そう言えば、この前、綾波たちが真っ青な顔で自分の量産型の甲板を指揮官と洗い流してるのを見たような…」
…
……
………
『まったく指揮官、だから綾波は完クリしてないのに花金気分で呑むなとあれだけ言ったのですっ…ですっ…(ブツブツ)』
………
……
…
「あっ…(察し)」
「既にやらかしてたんかいあの人ぉっ!?」
「まぁ、一応配置的には前衛ですものね?綾波たちって…」
飛龍が言及する通り、綾波たち駆逐艦や巡洋艦たちは前衛に配置される。赤城たちは後衛。
「そういえば、ロイヤルのユニコーンさんも確か…」
…
……
………
「お兄ちゃん…最低…!!」
………
……
…
「指揮官様!?二度もリバース!?」
「うそだろ…ユニコーンは後衛だぞ!?」
「そう言う問題じゃないでしょ!!」
そして、加賀と赤城はお礼を告げて五航戦の部屋に向かう。
「時化~?あ!もしかしてぇ、先輩たち艦船の癖に船酔いしてるとかぁ~?ぶふっ」
「早速ぬぅぅん!」
「ちょっと加賀先輩っまだ前置きがって脱がさないでください!?ポロリと行っちゃいますからぁっ!!?」
「脱がされるの早くないって、翔鶴姉ぇぇ!?」
「はーいスタッフさーん、ボカしてー(棒読み)」
速攻で脱がされる翔鶴。
…しばらくお待ち下さい…
「oyomeni ikenai…」
「一言目からいきなりだったね…」
「さて、時化の事で参ったのだが、お前たちはそれで酔ったりしたことは?」
「「ないですねぇ…」」
翔鶴が着物の中に着ていたTシャツには『酔い止め』と記されている。
「先輩方が船酔いなんてしてたらもうそれはプフーッ」
「よし、今度はTシャツごといくか?」
「止めてください!?それこそホントに放送できませんからぁぁぁ!?」
「お主ら何を騒いでおる!」
長門たちがやって来た。
三笠も一緒である。
「長門様…!」
「久しぶりに通る声聞いたぞ…!」
「今はお黙りなさい…ええと、また加賀が拗らせまして」
「知識欲って抑え利かないね、仕方ないね…って姉様!流星T3を仕舞ってください!?」
「ふ、ふむ…今回は時化…とな?」
「まあ、なんか途中から船酔いの話になってますけど…そんな感じですわ…」
赤城がここまでの成り行きを説明する。
「時化と船酔い…切実な問題ですわね…」
天城もひょこっと顔を出す。
「天城さん…」
「アマラップお疲れ様です天城姉様…」
「正直ラップにして教えるって大変ですのねぇ…」
「よし!では我が解説しようっチェッケ チェッケ…「すみません、三笠大先輩、すみません…」え、なになに!?」
加賀に止められる。
「ミカラップではないので…その、別の機会に…普通の解説でお願いします…」
「う、うむ…。船酔い、そして時化…時化とは知っての通り、波が大荒れの事をそう呼ぶが、その時の揺れ、そして、何時酔うかわからないという不安により、自律神経の乱れが生じるなどして、そこから吐き気を催すようになっていく…ということだ」
「うーむ…」
「長門様?」
「あ、長門姉のトラウマスイッチが入ったみたい」
「うむ、話してみよ、スッキリすると思うぞ?長門よ!」
そして、長門は思いきって説明するのであった。
…
……
………
「よもや直接指揮官をおんぶして航海する日が来るなど思っても見なかったのう…。指揮官?余の艤装にしっかり捕まっておるのだぞ?ん?なに…このうめき声は…?え、顔真っ青にしてどうしちゃったのしきか…え、ちょっと待って…いやあああああ!!!」
………
……
…
「これはひどい」
「長門様…」
「一応だが、艤装は衛生の懸念からも全て洗浄する羽目になったぞ…やれやれ、焦った…」
「長門姉、洗浄後も母港のドックで暫く放心状態のままだったよね!」
「ヤメテ…オモイダシタクナイ…」
「そう言えば、土佐は何処へ?」
最近レギュラー化しつつある土佐の姿が見当たらないことに気付く加賀。
「土佐なら指揮官と任務で遠洋へ向かっておるぞ?」
「なにそれ羨ま…じゃなかったわ…指揮官様と土佐、大丈夫なのかしら…?」
…
……
………
「ふむ、まさか指揮官を背負って海を往くことがあるとはな?まぁそれも面白…ん?おい指揮官、貴様何をそんなに顔を青くしている?もしや、これしきの波で…うわ!?吐くなら外で吐けこのバカぁぁぁっ!!?」
………
……
…
『何時ものように母港からKAN-SENに指示出せば良くない?』
カミはそう突っ込んだとか、突っ込んでなかったとか…
To be continued...?
閲覧ありがとうございました。
そんなこんなで、このお話を読んだ後にレア艦ドロップした指揮官様がいらっしゃいましたらならば、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いします。では、またお話が出来た時に。
by筆者。
突然ですが、この中で見てみたいのはどれですか?
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