アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
見所(?):迫真の破天荒
密着ヨークタウン
その記録はまだDVDに残っていた。
これは、その映像である。
っつーわけで、ヨークタウン姉の迫真の演技…その続きを………
「ホーネット!恥ずかしいからやめて!?特に歯を見せて笑ってるところとかはぁ!!?」
一挙公開っ!(ピッ…)
…
………
…………
母港を歩いているヨークタウン。後ろからはエンタープライズとエセックスが付いていく。
「このサングラスどう?」
通り掛かった不知火の店にて、サングラスの棚にやって来た。試しに着けてエンタープライズとエセックスに見せた。
「似合ってるよ姉さん」
「良いですね!」
(さすがはヨークタウンさん、絵になるです)
(おしゃれ)
(あれ?ヨークタウンさん歯黒くないですか?)
(え…?あ、本当だ…)
すると、ヨークタウンはサングラスを棚に戻し…
超音波洗浄機に蓄えられた水を飲み始めたのである。
(え!?)
「ちょっ…姉さん!?」
「それメガネの洗浄につかう水ですよ!?」
「喉乾いちゃってねぇ」
(うわぁ…不知火見てるで…?買わへんの?って)
(綾波でもそれは流石に躊躇うです…)
(草)
その後も止まっている自転車を突然蹴り倒したり、突然のことに、我々も驚きが隠せない。
スイッチ入ったら…あんな感じになるのかなぁ―――
―――――悪いことかはわからないけど…
『大胆でいたいね』っていうのはあるわね―――
(大胆どころか下手すると捕まるです)
(不知火…しれっと水を補充してるやん)
(ていうか、よく買わされませんでしたね)
……
明くる日。
またしても意外な一面を見ることになった。
ヨークタウンがやっていたのは麻雀。
(あれ?セーラー服着とるで!!)
(急にSakiになったです)
()
「よく来るんですか?」
「ええ、よく来るわよ」
(面子凄いです…)
(あの向かい側の席の人、指揮官ちゃう…?)
(あっ!ほんとだ!)
(指揮官ー!?www)
(存在感強くて草)
…………
そのまたある日のこと、今度はヨークタウンから誘いがあった。
「今日はすみません…お休みのところ…」
「いえ、良いのよ?」
ヨークタウンの車で移動することに。
「これが噂の…ですね?」
「そうよ」
「結構長く乗ってらっしゃるんですか?」
「そうね、7年ぐらいかな」
(ボルボやん)
(車なんて持ってたです?)
ヨークタウンのハンドルさばきは、思いの外穏やかだった。
そして、駐車場入り口を鉄血製の車が塞いでいた。
(まさか…)
「…言ってきましょうか?」
カメラマンが気遣って声をかけに向かうと申し出る。
するとクラクションを鳴らすヨークタウン。
(あかんねんって…)
「うーん、ちょっと注意してくるわね?」
(やめたれって…)
(あー行っちゃった)
ハンドブレーキを掛けて車から降りていくヨークタウン。
後続車のそして前方の車の運転席の窓をノックし…
「邪魔よ!!!どこ止めてんのよ!!ね↑え→!!」
「すっすいませんっ!?」
「早く行きなさいっ!!」
すごい剣幕に、カメラマンも怯えた。
(あらーやってもうたわ)
(これはひどい)
(運転手さんの顔、ちゃんとモザイク掛かってるです)
(運転手の顔が饅頭なのが唯一草)
一体、何が彼女を掻き立てているのか…
鉄血製の車は走り去っていった…。
(これはあかんwwwww)
(何だかキレ芸真っ只中のローンさんみたいになってたです)
(キレ芸ってww綾波、あの人の場合は割りとナチュラルですからね…!?)
「これでいいわ」
一体何が彼女を掻き立てているのか…
もはや、感情の抑制が利かなくなっていた。
……喫茶店にて。
「やっぱ、『危険な女』でいたいっていうか…」
「艦船として世間体とか気にしないんですか?」
「何で?気になる?」
ヨークタウンがコーヒーを一口含み、おもむろにエロ雑誌の袋とじを開け始めた。
(うわわ…)
(やっぱそういうの見たくなるです…?)
(開け慣れてて草)
夢中になって袋とじを見るヨークタウン。
「エロいのとか好きなんですか?」
(おいカメラマンww)
(直球過ぎじゃありませんか!?)
「エロい事ばかり考えてるわよ?」
(きゃーwwwww >< )
(ヨークタウン真顔で答えてて草)
(話の途中でも堂々と開けるとは…下手したらイントレピットでも勇気がいる行為だぞ、姉さん…)
(イントレピットでも流石にやりませんよ…!?)
渦巻くような、エロスと怒り…
ヨークタウンの片鱗はどこにもない…
(ヨークタウン、立ち絵の顔してる)
(あれ、歯塗ってません?)
(めっちゃ歯汚れてへん!?)
(ブラックレインの時の松○○作さんみたい、です)
………
常軌を逸した振る舞いは、新宿でも…
(新宿…です?)
(また重桜やんww)
「おーーい!」
(また随分とテンション高いですねぇ…?)
「おはようございまーす」
(あれ?車…あ!!)
(草)
ヨークタウンは霊柩車でやってきた。
(えぇぇ…)
(これはひどい)
「ごめんなさい遅れちゃって!遅刻しちゃったと思ったら、偶然通りかかって、ここまで乗せてもらって…」
(よく乗せて貰えたです…)
(これ、ご遺族乗られてたらどうしてたんやろう…怖いわぁ…)
「ごめんなさいね?ありがとうございます~」
(運転手…オフニャみたいな頭してる…)
(今のところは、割りといつものヨークタウン姉さんだったな…)
向かった先は、ヨークタウン行き付けの回転寿司。
(ヨークタウンさん色んなところ行ってへん?)
皿を残して、寿司だけ取る。
困惑の大将。
(堂々とやってて草)
(残念な美人になってるです…)
(だめやろ!?誰か止めへんと!?)
………
さらに別の日、母港にて自販機に落書きをする。
(あーあ、怒られちゃいますよ…)
(指揮官の顔の写真にもしれっと落書きしてて草)
「わりと何時もやってるわね!」
そして、駆逐艦たちと突然戯れる。
(端っこで覗いてたアークロイヤルさんがポカーンとしてるです)
(しかも、アークロイヤルさんのカメラの狙いが定まってないwww )
(撹乱作戦は草)
ありのまま。
心が剥き出しのヨークタウンがそこにいた。
(これだけだと愉快なお姉さん、です)
(指揮官…すまない…)
「ほらほらー!」
「なんで私も追いかけられてるんだぁぁ!?」
(アークロイヤルさんも巻き込まれちゃったです)
(凄い絵面)
(映ってるのが姉とは言えど、ある意味地獄絵図だな…)
………
また次の日。
エンタープライズとエセックスたちは公園に呼び出された。
(ていうかどこやねん!?)
(もしかしてまたもや重桜です…?)
(にしても歩き慣れてますね?)
「鳩にエサやる?」
「え?あぁ…」
二人はヨークタウンの奢りでエサを入手。
「来るんですか?鳩…」
「結構来るわよ」
けれどこの日…
「中々こないわね…」
鳩は飛んで来なかった…
「おっさん?今日、鳩どう?」
(おっさん呼びは草)
(せめてお父さんとかやろwwwwww)
「おっさん、餌買うわね」
餌を購入。
すると…
ヨークタウンは餌を持つち…
「ア"アーッ ア"アーーーーーッ」
(鳩来ないんちゃうのそれ…?)
(反応してるのいーぐるちゃんだけです…)
――動物って、自分にないものを持ってるから。
"ライブ感"あるでしょ?それぞれ違うから――
それはもう、カッコいいわよね。全然、違うわよね―――
(いーぐるちゃん…ハトさんたちを狙ってませんか…?)
(地味にハトの餌も食べてるです)
(サラダの後のステーキ楽しみにしてる人みたいで草)
(時間帯的にお腹空いてたんだな…いーぐるちゃん…)
(むしろ、ハトの餌のところ、ヨークタウン先輩に気を遣ってる様にも見える様な…)
………
「この公園、よく来るんですか?」
「そうね~ イライラした時とかよく来るわ…」
また明くる日。
我々を呼びつけたヨークタウンは、苛立っていた。
(ここも重桜です…)
(重桜に出没する頻度多いですねぇ…?)
歩いていると、学生野球チームが練習中。
フェンス越しに眺めるヨークタウン。すると、彼女は突然フェンスを揺らし始めた。
(何がしたいんやwww)
(監督かコーチの人、ビックリしてるです)
揺らしまくる勢いが増していく。
(あれ?学生さんたちの中に何かおらへんか?ピッチャーのところ…)
(ボーグが混じってて草)
………
居酒屋にて。
エンタープライズとエセックスは、ヨークタウンを気遣っていた。
「「「かんぱーい」」」
飲み始める。
二人よりもグイグイとビールを飲むヨークタウン。
「結構いくなぁ姉さん」
汚れた手のままつまむ、スペアリブ…
「姉さん、手…拭かなくて良いのか…?…ぁ…」
(スペアリブ美味しそう)
(ああ、手に油が…)
(すごい食べっぷりです…!)
異様なまでの食欲。油まみれの唇。
(拭き始めたで?)
(ちょっと多すぎたんですね、油)
日々壊れていく様な先輩が、二人には切ない。
(その割りには綺麗に食べてるです)
(ヨークタウン、地味に行儀良い)
突然、ガシャンとグラスが落ちる音が響くと反応する。
「…!」
「あ、姉さん、何も揉めてないぞ?」
「大丈夫!揉めてないです。大丈夫」
「私 全然行けるわよ?」
(艦載機発艦しようとしてるです)
(スクランブル発進は草)
「なんでちょっとワクワクしてるんだ…?っいったぁwwww」
すると、ヨークタウンはふざけてエンタープライズを小突いた。
後輩の不安を察してか、ヨークタウンは暴れなかった。
(暴れたら軽く火の海なのです)
(赤城の姉さんとかじゃないんやからwww)
「何か酔ってきたわねぇ」
「そうか?」
物憂げな表情。
「ヨークタウンさん、妹さんや後輩さんたちはどう思います?」
「可愛がってるわよ。姉さん、姉ちゃん、とか、先輩~って言ってくるし………面白いでしょ?私…グスッ」
だんだん涙声になるヨークタウン。
(泣き出したです)
「私…何時もこんなだし…うっ…」
「え…ええ…そうです…ね…?」
「一人で居るときは心配だが…まぁ私たちが居るときは、全然平気だな…」
ヨークタウンは、「おもしろいでしょ?」と何度繰り返したことか。
彼女の中で蠢く何かが、ふたたび溢れ出した。
涙の真意は、やはりわからない………
(いーぐるちゃん、あまり映ってなかったですけど、黙々とお刺身食べてるです…)
(やっとマトモにハクトウワシらしくなったな、いーぐるちゃん…)
………………
…………
……
…
「もう!ホーネットったら~!」
「ごめんて、ヨークタウン姉www」
「にしても姉さん、よくあの手で食べれたな…」
「おまけに、あの歯と手のメイク…クオリティ高いですね…」
「ヨークタウン姉、今は綺麗にしてるんでしょ?」
「当然よ…収録に備えてキチンと洗えば落ちるやつを塗ってたんだから…ていうか、何時も綺麗にしてるわよ私…ほら?」
ちょこっと歯を見せると白く美しい歯が見えていた。
そして、いーぐるちゃんはその様子を生暖かい目で見守っていたとさ。
※このSS内は全てフィクションです。ヨークタウンが食べたもの、触れたもの、人物などは、全て劇用に用意されたものです。ヨークタウンさん、本当にお疲れさまでした。
閲覧ありがとうございました。
さて、どれほど『ヨークタウンは』から始まる文章を書き込んだんだろう…(˘ω˘)
このSSは全てフィクションです。
このお話はヨークタウンの迫真の演技でs(ry
魚や肉が主な食事なのに、ハトの餌を食べるいーぐるちゃん…。
そんなこんなで、このお話を読んだ後にヨークタウンたちを始め、レア艦ドロップや建造で入手した指揮官様や、いーぐるちゃんに癒しを感じた指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします←
では、また次のお話が出来た頃に。
by筆者
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