アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
見所:やっぱりキャッチーなのが良い…?
母港。
この日、明石はある用事で寮舎は綾波の部屋の前にやって来ていた。
さっそく襖(ふすま)の縁を小突いてノックする。
「綾波~?明石にゃ~」
するとノックの音が強くなる。
襖がガタンガタンと音が立った。
「綾波~居るにゃ~?」
爪を立ててガリガリと引っ掻く。
「何です昼間からにゃーにゃーにゃーにゃー鳴きまくってぇ…発情期ですかぁこのやろう、です」
襖が開くと綾波が出て来た。
「ていうか引っ掻くのやめてです…あーもう手に引っ付いた工具が引っ掛かってるです…」
どうやらかなりかったるそうである。襖の縁には傷が。
「明石…新聞ならいつも電子版で済んでるです。それじゃ…」
と言って、綾波はそっと襖を閉めた。しかし、明石は万力を滑り込ませて阻止した。ネジを回してキリキリと襖を開いていく。
「よいしょ…ちょっと時間掛かるにゃ…」
思わず真顔になる綾波。
微妙な間が空いてしまった。
「こほん!綾波~そんなこと言わないでにゃ、イジワルしないでにゃ~」
「…もー何なのです…?今日綾波は振替休日です…つか地味に怖いです、マジな顔して万力でこじ開けるって…」
万力を外しながら明石は言う。
綾波は珍しく単独での休日だった。スケジュール的にジャベリンたちと交代し任務も講義もなく、この後はexp2倍デーを利用してゲームで自分のキャラをレベリングする予定であった。
「明石を手伝ってほしいのにゃ~」
「手伝う…?綾波が?主人公ズなら委託に行ったジャベリンたちが帰って来るまで待っててほしいのです…」
「もし手伝ってくれたらお礼も弾むにゃぁ~?」
猫なで声。
これは確実にろくなことがなさそうである。
しかし、お礼。
そこにツノが…
(ミミですミミ。ミミです)
ミミがぴくんとなる。原理は不明。
(ミミだからです)
「そ、そんな猫なで声なんて上げなくても用件次第では普通に手伝うです。ていうか、猫が猫撫で声って何事です?」
「じゃあ____」
「という事で綾波は忙しいので、ごめんなさいです」
やっぱりやばそうな感じがしたため、パタンと襖を閉めた。
すると流石に静かになった。明石は帰ったのだろうか。
綾波は襖を開けて確認し、またそっと閉め、PS4を起動した。
明石は諦めたのかと思いきや…
その数分後。
また出入り口の襖に気配を感じた綾波はヘッドセットを外す。
『さてさて、綾波のPSNとsteamのログインパスワードはぁ…たしかぁ…これで解析すると~あ!これにゃ!?』
そして襖が勢い良く開き…
「わ、わかったですから!だから!人んちのパスワード割ろうとするなです!!?割らないで!!お願い!!」
あまりの衝撃に、綾波は、とりあえず部屋に入れてあげるのであった。
しかし、明石が入る寸前…
「あ、ところで明石」
「えー今部屋入ろうってのにまだ何かあるのかにゃ?」
「PS5はお礼に入るです…?」
「自分で買えにゃ」
「予約抽選漏れたです。」
「どんまいにゃ…」
…明石は綾波の部屋へ入っていく。
「それで、どうしたのです?」
「実は、明石のお店のイメージキャラクターを考えてほしいのにゃ」
「そんなの饅頭にでもしておけば良いのです。あいつら見た目がゆるキャラみたいなもんですしおすし、です。第一、見慣れたキャラをリストラするような事をしたら、経営者の人格が問われるです…Manjuの社長もキレるです」
「んーでも、お店の饅頭たち見慣れてるし、実際に働いてるキャラ過ぎてどうもにゃ…そこでにゃ。宣伝用に、新しいのを描くことにしたにゃ!なんかそれっぽい案とかないかにゃ?看板役者!って感じのにゃ」
「うーん…」
暫く考えながら、タブレットPCを持ってきてイラスト製作アプリを起動した綾波は、一先ず例を挙げようと筆を走らせてみることにした。
「じゃあ…一先ずはこんな感じでどうです?」
筆を走らせ終え、画面を見せる綾波。
目力が半端ない人型饅頭が描かれてあった。
「なんか目付きが海○蔵みたいにゃ?…って看板役者って言ったけどこれ目力強すぎにゃ!!?顔とか黄色に塗ってくちばしとかつけた海○蔵にゃ!!もっとこう、可愛らしくてファンシーなのにしてにゃ!?」
歌舞伎役者めいた饅頭が紙に描かれていた。
「なるほどです。ではここをこうして、そしてここを…こうして…これでどうです?」
出来上がったものを見てみると、そこにはタートルネックの首の部分を顔半分まで持ち上げた…
「"かぶり饅頭"」
「エ"ッッッ!?なんか違う広告になったにゃ!!?つーかどこかでやってたやつだよこれェェェェェェェェ!!?」
驚きのあまりに口調が壊れる明石。
「パクリはダメにゃ!!せめてオリジナリティをだにゃ!?普通に考えてこれは訴えられるわッッ!!?」
「別にトレパクなんて今時割と何処にでもあるのです…じゃあこの隣に…出来たです」
画面を見ると、エビ饅頭よりもタートルネックに顔面がほぼ入った指揮官らしき人物が描かれていた。ギリギリ露出している頭頂部は官帽が乗っかっている。
「指揮官かよォォォォォォォォォ!!!?」
叫ぶ明石。
「キャッチは、『明石のお店で、ひとつウエノ指揮官になる』…です」
エビ饅頭(仮)の方を羨ましそうに見る指揮官(?)の絵。
「それに、割と皆最初は被ってるです」
「それはもっとダメにゃァァァァァァァァァァ!!?」
「えぇ~…仕方ないです…こうなれば…」
隣にさらに描かれたのは……
…更に目元ギリギリまで被ったコードG。
「しれっとコードG混ぜやがったァァァァァァァァァ!!?」
「いやほら、なんとなくエンタープライズさんがひとつウエノ方へ行きたけど勇気足りなくて少し照れてる様な、もしくはお茶目な感じ、です」
お茶目どころか目力もまた凄い。むしろどこか嫉妬めいている視線を向けられているようにも見える。
「なんでちょっと横目で羨ましそうに指揮官たち見てるのにゃ!?指揮官よりも剥けてないってどんな状況だよ!!?」
「内に秘める悩み事は、ヴェスタルさんのところじゃちょっと恥ずかしいけど、明石のお店で解決っ!です」
「何を解決する気にゃ!?泌尿器科なんてやってないにゃ!?下手したらヴェスタルにやらせるべきにゃ!!」
「明石、この際新規事業をやる頃合いなのですっ」
「 や ら ね え よ ! ! ? お前明石に何やらせようとしてるにゃ!!?」
すると…
『失礼します綾波殿、明石はそちらにいらっしゃいますか?』
「不知火です?明石ならいるですよー」
不知火が入ってきた。どうやら店に居ないために連れ戻しに来た模様。
「ぬいぬい!助けてにゃ!綾波に泌尿器科開業を勧められてるにゃー!?」
「何を言うですか。明石だって新規事業展開の大チャンスなのです」
「勝手にチャンスに変えるなにゃ!?こっちからしたらイメージひっくり返るくらいの大ピンチにゃ!!?」
「新規事業展開…とな…!?」
入るや否や二人に詰め寄った不知火。
「それはまことか、二人とも…!!」
真顔でさらに詰め寄る不知火。地味に恐怖である。
「ぬいぬいも乗せられないでにゃー!?」
そして事の流れを説明する。
「なるほど、明石のお店の新しいイメージキャラクター…ですか…」
「良かったら、ぬいぬいも一緒に考えてほしいのにゃ」
「それでしたらば、イメージキャラクターというより、マーケティング自体を変えたらどうでしょうか…?」
マーケティング。それは商売人としては必要なもの。明石もそれは良く理解している。資金費やしてサクラを雇って自演し印象を良くしたり、販促と集客の基本となる『注目度』を集めたり。SEO対策をして検索トップに行くように細工したり…
成功者オーラを見せ付けて大きく見せ、そこから信用を得たり…。
「やめろにゃ!?さりげに手法ばらすにゃ!?」
「こんなの普通に考えれば運次第です。その手の情報商材なんか要らなくても資金あるならだれでも比較的出来るです…」
「というより、商材なんて所詮売ってる方が最も儲かります故…それだと妾たちの商売がいかに天使か…ふふふ…」
急に謎のマウントを取り出す不知火。
「ぬいぬい、比較しちゃダメにゃ!そもそも被害報告ばかりで返金すらしないで名前変えてトンズラしたりするやつらなんかとUNEIを比べちゃダメにゃ!?」
「ということで、公の商売として実績があるのですから、実演販売なされば良いのではないか、と…」
「実演販売…うーん…仕入れたもので出来るものあるかにゃ?」
明石は考えてみる。
大体使い方を知ってるものばかり。というかみんな知ってるために指揮官の使いで建造を回す秘書艦も見るほど。
「うちで買ったキューブは良くSSR艦が出る…とかです?いやいやキューブはキューブです。もし明石がどこかの別ゲーがやったように、課金でSSR等の倍率が上がる様に細工をしたと仮定するなら、というかしなくても、むしろダイヤそのものを買わせた方が確実にお得な筈、です。」
「やめろォォォォ!!?そこは色んな意味でイジっちゃだめなところにゃ!!つか明石そこまで悪徳じゃないにゃ!!」
「綾波殿の申す通りですね…全ては明石にカネを注がねば成立しませぬ…でしたら、これはいかがでしょう。明石の店限定の品でキャンプするというのは…?」
最近はキャンプブームまっさかり。
それを題材にしたアニメも人気を博し、特に芸能人がトーク番組でソロキャンプを自慢し始めたりとそのブームは広まっている。
「他のKAN-SENや指揮官がキャンプ動画出したりする際に提供するってのも良いかもです」
「下手するとステマになるにゃ…」
「では、先ず多くの人を儲かるビジネスがあると勧誘して高めの有料の会員を作り、そこからセミナー開いて、明石のお店の自慢の商品を紹介し…」
「それネズミ講にゃ!!」
「それでは、こう言うのはどうでしょう?先ずは無料会員登録して会員を集めます。そこから、明石の自慢の商品を販売させ…その報酬を明石と会員とで分けて…」
「それはマルチ!!!」
「えー…『ネコなのにネズミ講』って結構キャッチーだなって思うです。下手すりゃイメージキャラなんて要らないです」
「確かに…!」
「それ悪い意味でキャッチー過ぎるにゃ!?注文よりも苦情か来るか下手すりゃ捕まるにゃ!!せめて合法にしてにゃ!!」
「ではでは、夕方とかに実演生放送というのはどうです?指揮官と上層部に売り上げ一部献上したり根回ししてもらって、"これやったみたかってんシリーズ"みたいに『ニャパネットあかし』をテレビ局にお願いして流してもらうとか」
「それって9時11分くらいとか16時20分になったら始まるあれにゃ?」
「そうです。そうそう明石。こう言う時こそ指揮官からキューブをお借りするのです。平和利用、です」
「何を考えてるにゃ?…まさかあの"タカタさん"を建造する気じゃ…あ、確かに、こういう時には鬼に金棒にゃ……ってそんなことしたらSSRどころかURとかDRとか、そういうレベル越えるにゃ!?建造で出たら出たでむしろ大変なことになるにゃ!?」
「えーどうせメンタルキューブは人々の想いに反応するんですから、タカタさんの一人や二人くらいは…」
セイレーンたちから与えられてるだけで制約がないというのならば、それもまた使い道なのかもしれないな、と思い始める明石。
しかし、ある主の禁じ手。
「…それか博多まで行って本社から"海域ドロップ"しても良いかもです…?」
「母港まで拉致ってくる気かにゃァァァァァァ!!?なんでそうなるにゃ!?ていうかイメージキャラの話からおかしくなってるにゃ…」
「じゃあ、タカタ社長がだめなら思いきりエビ饅頭に販促番組をやらせるってのはどうです?テレビは情強情弱関係はないのです。テレビ着ければ明石、テレビ消しても明石…買っても明石…売っても明sうっ…これ以上は想像したくないです…」
「猫は執念深いとよく言われますね…おそろしや…」
「それどういう意味にゃ!!綾波だってお店で色々買ってるだろにゃ!?」
「まぁ、たしかに。ごめんなさいなのです、明石」
「素直でよろしいにゃ…?」
「うーむ、では、買っても売っても付いて回ると言うならば、ブックオフみたいにアカシオフとかいうのはどうですか?中古市場で買い取りを実施するのというのは…」
「何だか明石のことボイコットしてる名前みたいにゃ…?まぁいいにゃ、でも、要らなくなった装備品なら、明石も売却手続きしてあげてるにゃ…?最近はそれも増えてるにゃ…それでも、低レア装備にゃ。集めてレアリティあげたりなんて今んところは仕様上は…今後のアプデでどうなるか、にゃ」
確かに。装備箱のように幾つかかき集めて上のものに変えたりする様にはならない。これ以上は深く突っ込めない。
「では、普段使う品とかの扱いはどうです?要らなくなったエロ本とか使い終わったTEN○Aとか…」
「ふむ、最近加熱してる中古市場に乗り出すのですね?」
「そうなのです。販売実績があるなら行けるです」
「エロ本とかは創刊号とか相当なレアリティがないなら基本は古紙回収になるにゃ。つか使用済みのなんかこっちに送ってこられても困るにゃ!?キタねえにゃ!?可燃とプラに分けて普通に捨てろにゃッ!!」
「あ!お二方、機密書類やそう言う内密にしたいものを内密に処分するというのはいかがでしょう?」
「おお!それなら見られたくないモノをKAN-SENたちに見られずに捨てられるのです!全国の指揮官とかに需要がありそうなのです…!」
「それで送られてくる物の中に何があるかなんて想像したくないにゃ…ていうか明石もKAN-SENにゃ…饅頭にでもやらせるかにゃ?あーでも赤城たちが黙ってないにゃ…最近新顔増えたから忙しないにゃ…」
赤城たちの横槍が入りそうだと思う明石。こそこそすれば逆に怪しまれる。問題はどう持ち出すか。ヤンデレは知らない所から眺めているもの。案外この会話も…。
「明石。綾波は応援するです。例え、指揮官がナニに使ったかわからないものが送られてきたとしてもです!赤城さんたちの抜き打ちチェックがこようとも、です!」
「明石ならやってのけられます…!」
「嫌にゃァァァァァァ!!?ていうかキャラクターの話はどこ行ったァァァァァァ!!?」
「では、話を戻すです…早速ひらめいたです」
「まったくぅ…海老饅頭以外にしてにゃ…?」
「明石が母校を象徴しているものと扱うもの、でしたね?」
「そうだにゃ、ぬいぬい。」
「むしろ型破りで良いのでは?」
「だめにゃ!?歌舞伎役者っぽいデザインの海老饅頭はギリギリアウトにゃ…丸っこいのは良いとしても…もっとこう、国民的にも人気がありそうなので頼むにゃ…」
一方、綾波は再びペンを走らせていた。しかし、同時に綾波の方から歌声が聞こえて、会話を中断する。
「っててー………まーるかいっててー」
「___ちょん!!!!」
明石は描かれようとするものと歌詞から察して、明石は艤装を振り下ろした。
「いったた…こ、これもダメなのです…?せめておひげをつけるまで待ってくれても…」
タブレットの液晶も綾波の額が激突した際に割れてしまった。
「ダ メ に 決 ま っ て る に ゃ ! ! !どこを敵に回すつもりにゃ!?つーか地味に歌詞が違うにゃ!!それ替え歌にゃッッ!!!」
「むしろ、よく痛いで済みましたよね…?確かに国民的に知れ渡りやすそうです…」
「知れ渡った後が怖いにゃ!!」
「ていうか明石、弁償しろです!バックアップして以来今日まで触ってないけど!です!」
「それならちゃんと考えてほしいのにゃ。そしたら考えてやっても良いにゃ?」
「むう…まんまとハメられたです…」
「ハメてなんてないにゃ!!?一体どこにハメる要素あったにゃ!!?」
かくして、綾波のデスクトップは専用のツールや機材を持ってしていないため、以降はポストに入って手付かずの明石の店のチラシの裏を使うことにした。明石からは何だか苦い顔をされるが、それもまぁ仕方ない。
「執務以外で紙にペン走らせるのは久しぶりなのです。蕁麻疹出そうです…」
「どんだけ紙媒体避けてんだにゃ…」
「執務がパソコンに切り替わって以来、です…楽すぎてモウモドレナイ…」
ペンを走らせる綾波。
バックアップを取っていたことによって不安は消えた。
「そう言えば、執務室に秘書艦担当用にと上層部から贈られた事務用のパソコンがあったにゃ?」
「ありましたね、5台ほど…」
「あれが全部壊れて工房に運ばれて来たことあったにゃ…」
「ああ、そんなこともありましたね」
描き終わるまで、思わず話を不知火に振り、聞こえた綾波はビクッと震える。
この日の数日前に、明石の工房に執務室のパソコンが5つ運ばれてきた。アズールレーン上層部からの贈り物。これも時代の変わり目か、アズールレーン上層部から執務効率化のために送られたのだった。これで執務室が紙だらけになるのを減らせる。これならエコにもなるからと。
しかし、ある日それは、画面が真っ二つになったり、大きな弾痕らしきものがいくつもあったり、なにか槍らしきものが刺さった後だったり、そもそも画面を立てるためのスタンドだけ残して綺麗に消し飛んだり、それは凄まじい有り様であった。
「工房に運ばれてきたのっていつ頃でしたっけ?」
「確か綾波たちが秘書艦だった時にゃ…綾波ーなにか知らないにゃ?」
「あ、綾波は知らないです…綾波が真っ二つにしたやつ以外…」
「真っ二つにしたのはお前の仕業にゃ!!?なんてことしてくれたにゃ!?あれ上層部からの贈り物にゃ!」
「だって…執務中にエラーやブルースクリーンが連発するです…お下がりとはいえ、あんな低スペPCなんて掴まされたら誰だって発狂するです。指揮官もかなりげっそりしてたです。明らかに貧乏くじです」
切実すぎる。
「…というわけで、出来たのです」
綾波は明石と不知火に見せる。
「ド○ミでs」
次の瞬間、再び明石の艤装が降り下ろされた。
「だから何でそっちに走るにゃ!!!」
「ほう…兄妹共演も悪くないですn」
不知火にも艤装が降り下ろされてしまった。
「「――――――ビックリしちゃったな(瀕死)」」
「黙れにゃ!?ビックリしちゃったのはむしろこっちの方にゃ!!」
「では、こう言うのはいかがでしょう?」
起き上がった不知火が何かを閃き、ペンと紙を借りて綾波と明石に書いて見せた。
「やはり、親しみやすさならこうしてみたらどうですか?」
「それうま○棒ォォォォォォ!!?」
グレーの頭、青のジャケット、赤のズボン。
「おおー!これなら親しみやすいのです!執務室にも沢山あるくらいです、きっと売り上げも爆上げするですっ」
「売り上げ以前に罰金が爆上げするにゃ!!ていうかなんでそのものダメなら似てるやつを推そうとするにゃ!?確かに明石の店にもそれ置いてあるけど!!」
「「…びっくりしちゃったな(驚愕)」」
「あーそうだにゃ!まさかの発想にびっくりだにゃ!?」
そして…
「ふぁーやっと終わりましたねぇ委託…」
「そうですね…長かった…はぁ…」
時刻は16時を過ぎた頃。ジャベリンたちは母港へ帰って来た。
「…?ニーミ、ジャベリン、アレ…」
ラフィーの指差す方には明石商店が。
しかもなにやら様子が変わっており…テレビの中継で使われるカメラを持った饅頭も居た。そのカメラが写す先は…
「さあ始まりました、ニャパネットあかし!今回ご紹介する商品は___」
と、明石は店の商品を紹介し始めていた。
「あ、ジャベリン、ニーミ、ラフィー、お帰りなさいです」
綾波と、タートルネックを被った指揮官が出迎えた。
目元から笑んでいる指揮官は手に持つ看板に「おかえりなさい」と記されていた。
「ちょっと指揮官もなにしてんですか!?」
「ひとつウエノ指揮官は草」
綾波は説明した。
納得はしたが、なにより指揮官がそれを許可したのは流石のノリの良さか。
明石の後ろで、結局採用された眼光の鋭い海老饅頭たちがカメラを凝視するというシュールな光景故か、商品よりも彼らが気になって仕方がない視聴者達だったとさ。
「ニャパネットあかしでは家電の場合お買い上げ金額から5%の金額上乗せで、購入後から5年保証にゃ!」
更に離れたところから、コードGが困惑した面持ちでその様子を眺めていた。
To be continued...?
閲覧ありがとうございます。
そんなこんなで、明石の自慢の商品よりも海老饅頭に目が行ってしまった指揮官様は、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票などよろしくお願いいたします。
それでは、また次のお話が出来次第投稿いたします。
by筆者
突然ですが、『中身がおばちゃん1号のベルファスト』と、『中身がベルファストのおばちゃん1号』、どっちが良い?(今後のお話に関わる予定)
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どっちもやだよ、おう。
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えぇ…(困惑)
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中身がベルファストのおばちゃん1号。
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中身がおばちゃん1号のベルファスト。
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いやー(この中で選ぶのは)キツいっす(素)