アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です―   作:ブロックONE

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加賀さんの疑問シリーズ。


今回はタイトル通り、お題は予防接種となっております。

見所:





予防接種ってなんだ? by加賀

母港は重桜寮。

 

 

この頃、母港の中にあるヴェスタルの診察室にはKAN-SENたちが往来し、腕を押さえながら出ていく。

 

 

診察室の扉には『予防接種』の文字が入った張り紙が張られており、睦月たちが痛みに堪え涙を流しつつ保護者役の大人なKAN-SENと一緒に出ていく様子が見られた。

 

 

 

 

 

「姉様、姉様」

 

「どうしたの?」

 

 

「予防接種ってなんだ…?」

 

 

 

 

 

 

 

思わず空気が固まった。

 

 

 

 

 

 

「あんた…ついに常識すら失い始めたのね…」

 

「んな訳ないだろ赤城姉様。フリだからな?ていうか、私たちも先程受けたではないか。土佐とか一部は泣きはせずとも涙目にはなっていたが…」

 

 

 

 

………………………………

………………………………

 

数時間前の記録…

 

 

 

 

 

『つうぅぅ…(例の)姉上ぇ…』

 

『よしよし。よーく我慢したな土佐。よしよし…って痛いからって地味に姉をディスるでないぞ~?よしよし…』

 

 

『聞いてよ天城姉様!ヴェスタルったら私の筋肉注射のために触っただけでなく子分(指揮官)までさわってたのよ!一体どこのまさぐってたのよ!ええ!?チ○コか!?チ○コか!!?注射前にどこマッサージしてたのよ!!?』

 

 

 

『こらこら!赤城ちゃん?その様な言い方をしてはなりませんよ?』

 

 

 

叱る天城。

 

『そういう時はおち○ち○と言わないと!』

 

 

謎の説教、というか説教になっていない。

 

苦笑いするヴェスタル。

 

 

(赤城ちゃん…なんで天城姉様の前でなんて発言を…って天城姉様もォォォォォォ!?)

(まぁこのSSならありうる反応だな~赤城~?)

(なんで私をみるのよ!?私自身生まれてこの方チ○コ発言なんかしてねーよ!?)

 

 

何が行けなかったんだろうか。どこで教育を間違えたのか。

 

い、やあの海(この時空)の影響であることは明らかであった。

 

 

 

 

………………………………

………………………………

 

 

 

 

「さ…さて、予防接種…それは流行り病の予防よね。ワクチンを注射で打って身体に抵抗力をつけるの。何故か私たちも受けてるけど、人々への感染源にならないようにするには必要な配慮よ。土佐たちは…そうね、まだここで建造されたばかりだし、あまり馴れてないのかもしれないから時間の問題かもね。あと、刺すところの痛覚と力むと痛くなるわ」

 

 

「ふむふむ。あるぇ?そういや、指揮官以外の人間って居ないような…この母港…」

 

「ちょっと!それを言ったらダメよ!?」

 

「あと!中々出ませんよね市民とか。殆ど市民とはオフ会ZERO人兄貴ですよ?」

 

「やめんかッッッ!」

 

 

 

 

「というわけで、いつものように訊ねて参りましょう。ほらいくどー」

 

「はいはい」

 

かくして、予防接種の事について訊ねて回ることに。

 

 

先ずはニ航戦の部屋から。

 

 

「予防接種…ですか?」

 

「あぁ…私たちも先程受けてきましたね?」

 

 

飛龍と蒼龍の二人は予防接種を思い出す。

 

 

「そうそう。それだよそれ。お前たちにとって予防接種ってどう考えてる?では飛龍から」

 

「やっぱり…初めは怖かったですね…」

 

「飛龍ったら半べそだったんですよ?」

 

「止めてください蒼龍姉様!?だって、針を身体に入れてナニかを注ぎ込むって正気の沙汰では…えっと生ワカメみたいな…」

 

「生ワカメってなんだよ生ワカメって…」

 

「あ、生ワクチンのことかしら?」

 

生ワクチンとは、ウイルスの毒性を弱めたもの。抗体を付けるに使われる。しかし、妊婦などには危険であるため、不活化ワクチンが使われる様にもなったのだが、生ワクチンとは事なり、抗体を作るためには、間隔を開けて何度か打たねばならない。

 

「そ、そうです…生ワクチン…」

 

「ひどい言い間違いね…これが乾燥ワカメだったらわからなかったわよ?」

 

蒼龍は眼鏡を直しつつ返す。

 

 

 

「生か乾いてるかでこんなにも違うのか…」

「あんたまでなに言ってんのよ」

 

調子を合わせる加賀にツッコミを入れた赤城。明らかに下手すれば下ネタにも聞こえかねないと判断したからだ。

 

「という事で、世話になった」

 

かくして、飛龍と蒼龍の部屋を出る。

 

 

続いて、五航戦の部屋へ。

 

 

 

「なるほどぉ、もうそんな季節になりましたね!私たちも先程受けてきましたよ。ね?翔鶴姉!」

「ええ、伝染病はホントに気を付けないとなりませんもの…」

 

切実な問題。

 

 

「あれぇ?先輩方、もしかして注射が怖いとかいう話ですかぁ~?」

 

煽る翔鶴に加賀は…

 

「ぬ」

 

「っ!?」

 

手を前に出した途端に引いた翔鶴。

 

 

「む?どうした翔鶴よ」

 

「つ、つい何時ものように脱がされるかと…」

 

「フフッ…いつもそうとは限らんよ___」

 

赤城と瑞鶴は、加賀の変容ぶりに思わずじわりと笑いの表情が出てくる。まさかの脱がし芸卒業か…?

 

 

 

 

 

「痛くない痛くない…コワクナイヨ…コワクナイ…コワクナイカラ…」

 

そっと手を差し伸べる加賀。そっと仏のように優しく声をかける。

 

「何よ、どうしたのよ急に…」

「痛くないって注射に因んでますね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「コワクナイヨ…コワクナイヨ…コワクネエッツッテンダロ…」

 

 

 

「おい口調」

「おかしくなってますよ口調…」

 

 

 

そして、翔鶴もそっと距離を取ろうと足を擦るように細かく動かす。まるで湖を泳ぐ白鳥を彷彿とさせた。シーンと静まり返る寮舎の空気。そしてジリジリと緊迫感が迫るのと同時に、そこから啜り笑いが混ざっていく。

 

 

寮舎の緊張感は高まっている。

 

 

その様子をそっと合流してきた飛龍と蒼龍も静かに見届けていた。

 

 

 

 

 

 

 

そして…庭園の鹿威しが落ち…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…掛 か っ た な ? 」

「ヱ?」

 

 

 

 

「ぬうううん」

 

「嘘おおおお!!!?」

 

 

『ええええ!?!?』

 

 

 

「ちょっと!さっきまでの張り詰めた空気は何だったんですか!?って止めてください!引っ張らないでェェ!?ポロリといきますからァァァァァァ!?!?」

 

 

「翔鶴姉ェェーー!!?」

 

「スタッフ!ボカして!ここボカして!!?急いでー!!」

 

 

 

 

…暫くお待ち下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「oyome ni ikenai…」

 

 

「結局脱がされちゃったね、翔鶴姉…」

 

 

 

翔鶴のTシャツの胸元には『やめへんで』と記されている。

 

 

 

「どうしたのだ?」

 

「あ、長門様、三笠様…!実はまた加賀が拗らせてしまいまして…」

 

と、長門がやって来た。三笠も後ろから入ってくる。

 

 

「知的好奇心が出てくると、ついやっちゃうんDA☆」

「よし、フライヤーにポテトと一緒にぶちこんでやりましょうか?」

「五右衛門かっ」

 

と、赤城にぺしっと突っ込む。

 

「やかましいわ!五右衛門は釜茹ででしょうがっ」

 

笑いつつも即座に切り返す赤城。

 

 

 

そして静まり返る寮舎

 

「ふむ…」

 

考え始める三笠。

 

 

「チェッケ チェッケ…「あの、三笠大先輩、すみません…」え、え、え!?止められたし!?」

 

加賀に止められる三笠。

 

 

「あのー…これミカラップではないので…」

「あ、普通にやれってことか…?」

「…はい」

 

ガードも堅い。

 

 

これも鍛練の成果か。いや、毎回粘り強く突然ミカラップを始める三笠も三笠であるのだが、割りとレギュラーポジションである。

 

かくして、三笠による簡単な解説が始まる。

 

 

「さて、予防接種というものだが、その歴史は、紀元前1000年くらいから行われてきている。初めは天然痘に対する免疫を持たせるための研究であった。そこから、研究が進み、天然痘だけではなく様々な病気の蔓延を防ぐために『予防医学』の概念が形成されていくとともに、今のように至るのだ」

 

 

 

 

 

「なるほど、予防医学ですか…なら姉様やヤンデレ系が指揮官相手に我を忘れそうになるのは、去勢するのもまた予防ということ…

「おい愚妹、私も一応"女の子"なんだけど?」

 

 

「ふっ、なにを世迷い言を…それ見た目的に赤城ちゃんのほうだr」

「炎の呼吸っ」

「いだだだだだ!!?それ剣の技!!それ剣の技ァァァ!!しかも注射より痛いからな赤城ィィ!?」

 

「取り合えずあんたの頭に血が回るようにしーっかりマッサージしなきゃねぇ~?」

 

「マッサージどころか折れますからそれェェェ!?」

 

 

「赤城、程々にな…?」

 

「ご心配要りませんわ長門様。…おら愚妹っ!ここか?ここかぁ~?」

 

「うああああ!!?」

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

「…オウフ」

 

力尽き、倒れ込む加賀。

 

 

 

「…にしては、大鳳ちゃんとか出てませんよね?」

 

翔鶴はふと疑問を口にする。

 

「キャラ増やすと話回すの大変だから、 その辺りの事情もあるわね。だからこそ、言及だけとか若しくは準レギュとかの扱いに止まるのかも知れないわね?」

 

 

 

その通りでございます。by筆者

 

 

「正直者よのう…」

 

「まぁ、バッシングは筆者に降りかかるし私たちは気にすることはないわ」

 

 

「大鳳の奴なら、予防接種の時に指揮官の事を叫びながら受けていたそうだぞ?」

 

 

息を吹き帰したか、加賀は言及する。

 

 

 

「指揮官は大鳳にとっては鎮痛剤に等しかったのかのう…余なんて涙目になったのに…

 

 

………

 

ヴェスタルの診察室にて

 

「指揮官様ァ…大鳳は指揮官様さえ居るならこんな針の一つや二つ!痛くなどはないですわぁ…!!フーッ…よし、ではお願いしますわ!」

 

 

「はーい、それではチクッとしますよ~」

 

「ぐぅ、くっうっ…指"揮"様"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!

 

「はい、終わりました♪」

 

 

………

 

「想定通りだったわね。ってチョイ役じゃないのこれ…」

 

「大丈夫ですよ、大鳳ちゃんまた次のイベントで出てくるそうですから!ネタに起用される可能性は無きしも非ずですし!」

 

「綾波がアヤザイルをやるのなら、まだワンチャンありそうだね、翔鶴姉!」

 

 

「まぁ、アヤザイルを求める指揮官様たちが居らっしゃるのならね?それでも筆者の気まぐれだってあるだろうし…」

 

 

 

 

 

 

「では長門、締めを頼んだ…」

 

 

「そ、それでは…」

 

 

暫く考える。

お?何が出る?と期待感を持つ。

 

 

「取り合えず加賀が拗らせぬよう、土佐に変えるか」

 

 

「そんな殺生な!?変に主人公チェンジするってそれ嫌われるだろ!?」

 

「ってあんたさっきのマッサージで倒れた筈じゃ…!?」

 

 

と、再び倒れた筈の加賀の声。しかも声の張りが戻っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私、戦艦の方なんだけど…

 

 

全員「え?」とよく見ると、マッサージ(お仕置き)の後の大鳳について言及していた時から、"戦艦"加賀が発言していた事に驚愕する赤城たち。

 

 

「あんたいつ入れ替わったのよ!?」

「いやー丁度そこに空母の私が沈んでるのを見つけてな?」

 

 

 

 

 

「オウフ…」

 

 

 

 

 

 

 

今日も重桜寮は平和だったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………

…………………

……………

………

……

 

 

 

『うがい手荒いも忘れずにね!』

 

 

 

 

 

"カミ"はどこかでそう呟いたとか…

 

 

 

 

 

 

To be continued…?




閲覧ありがとうございました。


予防接種の注射よりもある意味グッサリとした内容でしたね(˘ω˘)

あと下ネタ使っても下品なだけでエロくならないという…
(元々このSSは『堂々とした下ネタ』はあっても『露骨な性表現』はコンセプト外でございます。ごめんなさい…)。


そんなこんなで、このお話を読む前若しくは読んだ後に予防接種した際に秘書艦の名前を(声出さずとも)叫んだことがある指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願い致します。

では、また次のお話で。

突然ですが、『中身がおばちゃん1号のベルファスト』と、『中身がベルファストのおばちゃん1号』、どっちが良い?(今後のお話に関わる予定)

  • どっちもやだよ、おう。
  • えぇ…(困惑)
  • 中身がベルファストのおばちゃん1号。
  • 中身がおばちゃん1号のベルファスト。
  • いやー(この中で選ぶのは)キツいっす(素)
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