アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
見所:例のバス。
主人公ズは明石の引率により、バス停から『クロビカリ司令部正面』と方向幕に記されたバスへと乗り込んだ。
そして、横一列に並んで座る主人公ズ。
早速、警戒心MAXな主人公ズは硬い表情。それは『大規模作戦』に対するものか、もしくはこれから乗り合わせくる刺客か…四名にはその両方にあった。
お知らせの音が鳴り…
『発車いたします』
(本格的…)
(今回凝ってますねぇ)
(あ…あれ…!)
(ジャベリン?どうしたでs…プフフッ)
ニーミとラフィーもそっとその方を見る
なにやら後ろの座席にハムマンらしき人物がいる。
(あれ?え!?)
(なんかデカくね?)
よくみると、図体が大きく見えた。
すると、目があってしまい、堪えきれず…
【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】
バスが停車し、待機していた饅頭がケツしばきにやって来て、手早く済ませて帰っていった。
「いつつ…あ、あれはやっぱり…」
「加賀さんです…ハムマンのカッコした加賀さんです…!」
「雪風じゃないんですか?こういう時って…」
ハムマンに扮した加賀。
なぜ雪風ではないのか。気になる。
「こっちジーっと見てるでsんフォッ」
「そりゃ見るよww」
【綾波、ニーミ、OUT!】
そして、ケツしばきが終わり席につくと…
「あれ?フフッ…ラフィーちゃん?」
【ジャベリン、OUT!】
立て続けで饅頭が少しバテているが、きっちりジャベリンにケツしばきを受けさせて帰っていく。
「ね、寝ちゃダメだよラフィーちゃん…本番中だよ…!?」
「あ、ごめん…」
目を擦るラフィー。ニーミと綾波は持ちこたえた。それに静かに熱い目線を注ぐ加賀マン。睨んでいるわけではないが、ただひたすらジーっと主人公ズを見つめている。微笑んだり、眉をピクつかせている。
「めっちゃ加賀さん見てませんか…さっきからずーっと…」
「加賀さんわらかそうとして調子乗り出したです…」
そして、お知らせの音が再び響いた。
『間もなく~ドック前~ドック前で~ございます。お降りの際には__』
すると、バス停に並んでいる人がおり、途中で止まる。
「はー良かったァ…」
重桜重巡洋艦、熊野であった。
「あれ?主人公ズじゃん!おはよー !」
「おはようです熊野さん…」
「「「おはようございます…」」」
やたらテンションの高い熊野。
「あれ?マーちゃん!こっち来なよー!」
「あ、熊野~おはよう!」
熊野が声をかける『マーちゃん』たる人物とは…
すると、熊野の横に座った。
(え?誰…?)
(眼鏡っ子さんです)
(誰でしょう…)
すると、ラフィーはじっと眼鏡の少女を見詰め…何者かに気付く
「……あ、マーブルヘッド!」
目を見開いて指す。
「いやいや、待ってよラフィーちゃん…」
「もっときらびやかなイメージだったような」
「きっとロンドンさんの変装なのです」
お淑やかさを醸している。
すると…
「いやー昨日大変だったよねー」
「そーそー!困りましたよー。昨日寮舎帰ったの10時過ぎっていう」
急にギャルっぽい話し方をする『マーちゃん』。
それに思わず笑ってしまい…
【全員、OUT!】
おしりを押さえつつ席に戻ると、ラフィーはなにかに気付く
「もしかしてマーブルヘッド?」
「へ?うん!マーブルヘッドですけどー?どうしたのラフィー?なんかへん?」
「うそー!?」
「ほんとにマーブルヘッドさん!?」
「ほんとですってほんとー」
見た目地味っ子なのに喋り口と声はマーブルヘッド本人であった。
「目の形、本人…」
「メイク落としてるから全然別人に見えますね!?」
「ロンドンさんと間違えて本当にごめんなさいです…」
「気にしないでいいっですってー!あまり見せたことなかったし!」
『次はー、学園前ー、学園前ー』
「じゃあ私らここで降りるね!」
「またねー!」
かくして、チャイムを鳴らして停車すると、降りていった。
「よくわかったねぇラフィーちゃん…!」
「名簿…ぶら下げてた…」
「立ち絵にもあるあれです?」
「うん」
「メイクであんなに変わるんですねぇ…」
「ニーミもやるです?」
「やらないよ!?そこまで変えたら分からなくなりますよ!?」
「フフッ」
「ンフ…」
【ジャベリン、ラフィー、OUT!】
そして、次のアナウンス
『次はー 重桜寮前ー』
(なんか、聞いたことあるんですよねこの声…)
走行音で上手く聞き取れないが、ニーミは聞き覚えがあるという。
そして、停車すると、そこに駆け足で向かう何者かが現れた。
「あ!お待ちになってー!」
乗降口に天城。
しかし、それを待たずしてバスは加速していくと
「ちょ、まって!待ちなさいっつの!?うおおおおおお!!!!待てえええチックショオオオオ!!!」
「えええ、ちょっと…!?ッ…」
「ンフフ…あ、天城さんです!?」
裾と雄叫び上げ、全力でバスを追い掛ける天城。
※既に笑っておりますがしばらくお楽しみください。
「天城さん死んじゃいますよ、そんな走ったら!」
「天城、頑張れ…んふふっ…」
「運転手さん、止まって!止まってあげてくださーい!」
「地味に足早い、っ…ですっ…」
すると、バスが止まる。
そしてバスへ登場する天城。息を上げる様子。
(あ、止まった…)
(病弱キャラどこ行ったです…?)
「はぁ、あら、お、お騒がせして申し訳ないですわ…はぁ…」
息を荒げ、顔を上げた天城を見て主人公ズは一斉に吹き出した。
【全員、OUT!】
ケツしばき饅頭がやってくると、一度天城は道を開け、饅頭を通してあげた。
天城の赤い麻呂眉が汗の滴で崩れて血涙の様になっていた。
息を上げていた天城の凄まじい顔つきも合わさり、それはもう大惨事となっていた。加賀も目を伏せてしまって肩を震わせて笑いを堪えていた。
(天城さん…)
綾波たちに笑顔を見せるも、その崩壊したメイクがツボを刺激してしまい…
【綾波、ジャベリン、ラフィー、OUT!】
(ちょっと笑っちゃ失礼ですよもう!!…ッ!)
【ニーミ、OUT!】
ニーミも堪えきれず。さて、天城は自分の顔を手鏡で見て笑ってしまいそうになる。どうやら狙っていた範疇よりも大崩壊してしまった模様。
(今の天城さん…狙ってたよね?明らかに)
(策士ですねぇ…)
(思わず草生やされた…やられた…)
(小梅太夫みたいな顔してたです…)
再び笑い出す。
【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】
中々前に進まないバス。そして、ヒリヒリと痛むと同時に、なんとか笑いを堪えること数分。
『次は、終点…』
「ねえ、そう言えばこのアナウンスの声、なんか聞き覚え…ない…?」
ニーミが持ちかけた。
「あれれ?あ…」
『次はー、終点、クロビカリ司令部正面前で、ごじゃ、ざいます』
「ッッ!まさか…赤城さんです…!」
「草」
「噛んでるし…!?」
アナウンスの声=赤城。
【綾波、ラフィー、OUT!】
「今の噛むまで気が付かなかったです…」
「自然すぎる…」
『ドアが開きます』
そして漸くクロビカリ司令部の建物の前に到着し扉が開く。
「じゃあ、明石に着いてくるのにゃ」
(ちょっとまって、加賀さんとかどうなるのです?)
すると素早く降りていく加賀。
(普通に降りるんだね!?)
(うわまた見てるよ…)
(舐め回されてて草生えそう…)
(『どれから食ろうてやるゾ…?』とか言ってそうです…ッ…)
(草)
((フフッ))
【全員、OUT!】
「あ、綾波ちゃん…!」
「草生えた…いたい…」
「まさか綾波のアテレコで笑ってしまうとは…」
「自爆したのです…」
気を緩めると思わぬところで笑ってしまいやすくなる主人公ズは、明石に続いて一人一人降りていくのだった。
To be continued…
閲覧ありがとうございました。
そんなこんなで次回へ進みます。