アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
笑ってはいけない編その6。
見所:ようこそ、連帯責任海域へ。
青い海が広がる。格好をつければ紺碧という二文字。
主人公ズとエンタープライズたちアズールレーン陣営の航海が始まり、数分後。
「何が出てくるんだろうね…」
「カガマンさんがまたこっち見てますね?」
「野獣の眼光…」
熱い視線の加賀。ヅラの長い後ろ髪が靡いているのがやたら美しさを演出してくるのは、笑いのツボを刺激していた。ずっとこちらに視線は注がれている。
このままではツボを刺激され続け笑ってしまうことは避けられない。
そこで、緩和のために思いきって話し掛けることにする。
「あの…加賀さん?」
「「「ブフッ」」」
『wwwwwwwwwwwwww』
【綾波、ラフィー、ニーミ、OUT!】
一度停止し、ケツしばきを受ける三名。TBも笑ってしまった。しかし、まだ海域には入って居ないので主人公ズのみ。
「それで、加賀さん…?」
「加賀じゃない。カガマン…!」
ボソッと囁く様に返す加賀マン。
「クハッ…ハハハハッ…!」
「ッ!フフッ…!」
「ッ…!」
思わず吹き出してしまう。
【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】
ラフィーはなんとか堪えきる。
「あの、何故ここに…?」
「赤城に…行けって…うん」
「あぁ…ッ…ッ…」
頷くジャベリン。しかし堪えることは叶わず。
【綾波、ジャベリン、ラフィー、OUT!】
「潮らしくてもう草」
「肉食系な感じが削ぎ落ちてるです…」
ケツしばきが終わると、再び航行再開。
「カガさ…カガマンさん、その衣装すごい可愛いですね」
「だろう?」
「それ、ヅラですか?」
「耳以外ヅラだよ?」
すると、綾波が堪えきれなくなり…
【綾波、OUT!】
「いったぁ!?です…」
そこに、反応が。
打電するエンタープライズ。
すると、所属はロイヤルのようである。
そして段々と見えるようになる。
そこには……
「誰…!?」
『あ、ジャベリンちゃん…綾波ちゃん…ラフィーちゃんにニーミちゃん…!』
聞き覚えのあるような声。
「ユニコーンちゃん!?」
信じられない。去年の笑ってはいけないでは高雄にタイキックを決めた側であるのに。
そして、近付いてみると……
図体が大きな感じがする。
そして振り向いた
ゆーちゃんを抱き締める
…ユニコーンと同じ服を着た高雄。
「高雄さんwwwww」
「何故!?www」
「中の人ネタは草」
「高雄さんユニコーンの服着てなにしてるですwwwww」
【全員、OUT!】
ケツしばきが下る。
「あのね…?迷っちゃったの…」
「あの、高雄さんです…?」
「高雄じゃないでござ…た、タカオーンだよぉ…!」
声が若干上ずるタカオーンこと高雄。声のトーンが急に変わりそうになる。
この時、主人公ズは直視できず、首もとを見ていた。
エンタープライズたちは最早目を反らしてして堪えていた。サラトガも顔を伏せている。
すると、不意に、タカオーンが寄ってきて、綾波は思わず一歩引いてしまった。
「ッ!?」
「プフフッ…」
【綾波、ジャベリン、OUT!】
(今引いたよね?引いたよね今!?)
(あの図体でユニコーンとか無理あるです!本人が大きくなったならまだわかる、です…)
そこで、ニーミが切り出した。
「取り合えず、向こうの方角へ行けば、あのー母港ですので…!はい~」
「ありがとう!ニーミちゃん!」
「「「ブフッ」」」
【綾波、ジャベリン、ニーミ、OUT!】
ラフィーは堪えきった。
ケツしばきを終えると、タカオーンは帰っていった。
「ノリノリだったです…」
……………
「さあ、そろそろ目標海域だ」
エンタープライズが言うと、情景が段々と鏡面海域らしい幻想的なものに変わる。
ちょっと上が黒で下に向かって晴天時の青さになる。
『よく来たわね?』
聞き慣れた女の声。
うねうねと蠢く触手の艤装。
最早アズールレーンお馴染み、セイレーンのオブザーバーである。
(うわ今年もオブザーバー出てきたよ…)
(予測可能回避不可能ですね…)
(相変わらず突然出てくるの草生えそう)
(まだだ…まだ笑うな…ですっ)
『今年、随分と更新頻度が少ないみたいだったけど、なんとかあと僅か…』
ここまで来て世間話をしようとしてるのか。
「一体何が目的だ?」
(お、エンタープライズさん勇ましく出たねー)
(エンタープライズさん、あまり変に返したらダメです…)
『ふふ?エンタープライズがぶちかましたスベりの回数と比較しても…』
「っ!?ッッ…!」
そこでエンタープライズは気にしていることを言われてしまったのか思わず声を漏らして笑ってしまい…
【全員、OUT!】
「「「「えええええ!!!?」」」」
主人公ズとアズールレーン側のメンバーたち全員にケツしばきが下る。
「うあっ!!?」
「ひゃっ!!痛ぁ…」
「タイキックされるならこれで勘弁してほしいわね…」
容赦なくケツしばきが下るエンタープライズ。ホーネットやヨークタウンも反応を示した。
「んきゃっ!!…うっ…結構痛いよこれ…!?」
サラトガもしばかれた後の尻を押さえてピョンピョン跳ねている。
「うわっ!!」
「ぬおっ!?」
カガマンもハムマンたちと一応例外ではない。
『あの、説明する前に笑ったから、今になるけど、ここからは連帯責任海域だからね?www』
「エンタープライズ…?」
「フラグ回収したのです…」
「す、済まなかった…」
『恐らく読んでる人は少しは楽しめたかと』
「待て、今私だけ二回しばかれたんだが!?」
エンタープライズは何故か自分だけ二回もケツをしばかれた事を言及する。
『ちょっとしたアドリ…手違いくらいはありますよ、エンタープライズ』
TBが反応する
「手違いってなんだよwwアドリブとか言いそうになったろお前!?」
「落ち着いて、エンタープライズ」
「ラフィー…?」
「エンタープライズさん…………ごねるなら年明けにTBの開発元に陳情しましょう、です」
「やめんか!!年明け早々に陳情されたらTB作った人たちが浮かばれないでしょ!!私もちょっと考えちゃったけど!」
「ニーミちゃんまで…!?」
ガリ勉スパッツがやはり気に召さなかったようである。
『開発元、どんまいですね』
『ふふふ、年明けから上層部はサポート作業で大忙し待ったなしね?というわけだから、最初のお題よ』
「は?お題…です?」
徐にメンタルキューブを取り出して何かを編み出した。
「うわ、貴重なキューブをこんなことに使って…」
「誰か出てきた」
見覚えのあるシルエット。
肌色の雄々しい体躯。
海パンの上に装着された赤城面。
「え!?」
「嘘…!?」
指揮官。
「何でここに!?ていうか毎回思うけどどうやって浮いてるのあの人!?」
「今のだと、あれ(お面)のせいです…?」
赤城面の魔力か。
「こ、駒じゃないですよね…鏡面海域ですし…」
『本人よ。記憶共有したものではなくて、ご本人!』
海パンの上に赤城面を引っ提げた指揮官。波打ちの際に水跳ねが赤城面にぶっかかる。尚、当の指揮官はキメ顔。
荒唐無稽さに吹き出しそうになるKAN-SENたち。
『というわけで指揮官と鬼ごっこしてもらうわ。このエリアの外へ逃げ切れたらセーフよ。もし指揮官に捕まっちゃったら、連帯責任でケツしばき…理不尽じゃかわいそうだし。面白いでしょ?』
「いや普通に理不尽じゃないですか…誰でも捕まったら皆仲良くケツしばき食らうんですよね…」
『まあね?』
「指揮官の目めっちゃ血走ってる、です」
「草生えそう」
「ラフィーちゃん、堪えて堪えて…!?」
『あ、そうそう、今からこのお代が終わるまでは笑ってもいいけれど、果たしてそんな余裕があるのかしらね? …じゃあ、スタート!』
すると、指揮官が海の上を走り出す。
「ってふざけんなオブザーバー!!wwwwww」
「これ…ヤバイよ~!!」
「逃げよう」
「ヤバイこっち来たです!!」
獲物を探す指揮官と目が合う主人公ズは、海域の端へ向けて一斉に速力を上げた。
エンタープライズたちも慌てて逃げる。
カガマンこと加賀も笑いつつも逃走を始めた。
指揮官スリップストリームを発動(!?)させて全力でKAN-SENたちを追い掛け始め、セイレーンの実験こと指揮官との鬼ごっこ対決が幕を開けた。
「うわお前こっちくんな!?」
エンタープライズの後ろについた指揮官。
「はっや!?前より早くない!? 」
驚愕のサラトガ。
その隙に逃げる主人公ズだが…
エンタープライズは同じ方向へ舵を取ってきた。
「うわー!?」
「お前連れてくるなです!!?」
「指揮官早い、もう草」
「追い付かれてませんか!?」
スリップストリームを受けるエンタープライズに更にスリップストリームで速度を上げた指揮官。
「サラちゃん所来ないでぇぇぇ!!?いやああああ!!」
「まって何で私のところまで来るのよ!?ヨークタウン姉さん逃げて!!」
「この変態!せめてレーザーレーサー着れなのだっ!」
「その金隠しをこっち向けるなァァァ!!?」
絶叫のKAN-SENたち。
指揮官の胴体よりも赤城面が足が生えて走ってくるように見えている。
「シテヤンヨみたいになってるです…!」
すると、遂に捕まってしまった。
それは…
「またぁぁぁぁぁ!?」
サラトガ。
「サラトガさん!?」
「トガちゃん!?」
「トガちゃんってなによ!?」
サラトガ、トラウマ再び。
指揮官に背後から抱きつかれる形で確保された。
「止めて!!止めてよ指揮官!?いくら年末年始だからってそれはダメぇぇぇ!!?……」
解放された。
「サラトガさん、方針状態でテレビでしちゃいけない顔してるです…」
「大草原」
【全員、OUT!】
全員にケツしばきが下ったのでした。
二回目。今度は逃げ切るべく、どうするか考えると、二人ほど多い。
よく観てみると
「タカオーンさんと…飛龍さん…!?」
「飛龍さん、どうしたんですかその格好…?」
ニーミの言及通り、飛龍の服装がいつもより暗色になっており、刀も4本くらいある上、髪を解いている。
飛龍(META)=巻き込まれた通りすがりのKAN-SEN。
「いやー実は僕、一兵のつもりで航海中に、鏡面海域入ってから迷っちゃいまして~」
「タカオーンね?飛龍…ン"ン"ッ"!!…飛龍お姉ちゃんと、一緒に移動してたら…」
なりきろうとするが普段の声が出そうになって咳払いする高雄。
吹き出す主人公ズ。エンタープライズたちも吹き出しそうになる。
そして第二ゲームが始まる。
『じゃあ、第二ゲームを始めるわ~』
指揮官はスタートと同時に駆け出す。ほぼ同時にKAN-SENたちも全速で進む。
が……
「なんで拙者なのお兄ちゃん!!?」
「ちょっと僕も巻き込まれてますけど!?」
エンタープライズたちのよりも高雄と飛龍が狙われてしまった。
(半分高雄さんに戻って来てるです)
(これどっちか捕まったら私たち…)
(まぁ、ヘイトは私たちには向きませんね?)
(高雄と飛龍…楽しそう)
(取り合えず出だしもあってか高雄さん指揮官に追い付かれてるです。僅差で…)
飛龍34.28ノット
高雄34.2ノット
(小数点以下の戦いは草)
(あの海カートみたいだね!)
(いやいや楽観視は出来ませんってば!惹き付けて逃がしましょう)
「おーい!しきかーん!!」
ジャベリンが声を掛けると、キリッとした表情で主人公ズとエンタープライズたちに向いた。
『こっち来ましたね?』
「今です!バラけて的を絞らせるなですッッ」
綾波の掛け声で散開することになった。
オブザーバーは笑いつつも見守っていた。
『綾波、チェックシックス!』
真後ろに指揮官が食いついた。"速"すぎる。
オブザーバーは少しだけ海面に波を発生させ、変化を楽しんでいた。
「急に気候荒れ出したよ!?」
「こんなところで波発生させんなし!?」
「セイレーンのセコさに草」
『前方に波です!』
「「「「うおりゃっ」」」」
波の下を潜る。
「これなら指揮官も怯むはずでs………なっ!!?」
指揮官は股間から赤城面を海面に着けて波乗りしながら抜けたのであった。
「外からだとォ!?」
「赤城さんに怒られるやつゥゥゥ!!?」
「ダイナミック☆不敬は草」
指揮官=波乗り赤城面
「外から行かすかよォォ!!」
「いやそこは行かせろよ!?」
指揮官は追い抜いていくが、水がぶっかかりつつも波の壁を破って
距離を取った。
指揮官はバランスを崩して転倒、赤城面を盾に海面を転がる。
赤城面の表側を見ることなく、綾波たちは無事にエリア外へ逃げきった。
『あら、おめでとう!無事にクリアしたわ!』
【全員、セーフ】
「はぁ…逃げきったです…」
「何だろうね…この疲労感は…」
「普通の出撃の方が楽過ぎるの草生えそう」
「取り合えず、エンタープライズさんたちと合流しましょう…」
エンタープライズたちはエリア外へ待っていてくれた様である。
「その…大丈夫だったか?」
「波とか、スゴかったよ…!?」
怪訝な様子。
「いろいろと草生えそう」
「取り合えず合流出来て安心、です」
「まぁ…オブザーバーが天候弄くりだしたのが功を奏したような…」
「ジャベリン見ちゃったんですけど、指揮官が波のところでサーフボード変わりにしてたあのお面、所々欠けてる部分があるっていう…」
「止めましょう…直視しては不味いですから…ちょっと飛龍さん!?」
波に乗った後の赤城面は鼻が欠けてしまっていた。
それを見てしまった飛龍は目を伏せてしまっている。
肩を震わせ、ヒクついていた。
【全員、OUT!】
会場にケツしばきの音が響き渡った。
「いてて…すみません…一兵として堪えることが出来ず…」
「無念…」
「飛龍さんは良いとして、高雄さんしゃべり方とか元に戻ってるです…」
『ちょっと!?ちょっといだあっっ!?』
「なんで指揮官とオブザーバーもケツしばきされてるんですか!?」
『なんで!?ねえ!?そんなの台本にあった!?』
『明石にゃー。取り合えず、一度帰還して補給受けてにゃ?』
そんなこんなでオブザーバーと別れ、皆仲良く帰路へ向かうのであった。
To be continued…
閲覧有難うございます。
恐ろしき連帯責任海域…
というわけで、次回に進みます。