アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
見所:シリーズのお約束。そして今年は二本立て(?)
明石とコードGたちと別れ、そして突然迷い込んだ海域から寮舎へ戻ってきた主人公ズ。
「折角だから、終わる前にお部屋を物色してみようです」
「えっ」
「止めとこうよ綾波ちゃん!?」
「このまま寝て過ごすのもアリ…」
「あぁ~ラフィーちゃん、寝るのはせめて収録終わった後にしようね!?」
再び蹴落とし合い勃発か。
結局探してみることに。
棚の隅々を見ると、EN補給箱が部屋の棚から発見した。
警戒しつつ、それを取り出して開いてみると…
「ボタンですかね?」
謎のボタンが中から出てきた。
「トリビアのへぇボタンみたいだね…」
『むかしトイザらスに売ってましたよね、へぇボタン』
「あれって番組のあれみたいに連射出来ないです…」
「押してみよう」
「え!?ラフィー、止めましょうy…」
「えい」
ラフィーはカチッと押してみる。
「あああ、ちょっとラフィーちゃん!?」
すると…
【高雄、タイキック】
何故か高雄の名が呼ばれた。
「え、高雄さん…?また…?」
「今年も出番多くない…?」
すると、部屋の扉が開き…
「失礼する…」
そこに現れたのは、余燼より出でし高雄。
緊張感が走る。
(今年もその姿で出てるんですね?)
(愛宕さんとか出て…あ、見守ってる!窓の外で見守ってるよ!?)
愛宕=今年は見守り。
じっと部屋の中を見つめていた。
「お、お主たち…匿ってくれぬか…?」
しかし、その匿う行為をしようにも、その部屋の中を愛宕に見られているのをどう説明したらいいか。
すると、天井のダクトが急に開き、何者かが入り込んできた。
「高雄お姉ちゃん!見付けた…!」
ロープ降下してきたユニコーン。安全帯をしっかり身に付けている。
(えぇぇ…いつから潜んでたの…!?)
「拙者はもう高雄ではない!我が名は余儘から出でしもの、ヒトに仇なすフネ…そう名乗ったであろう!?」
「前髪長くしてる上に、なんか色々あって燃えカスみたいなものはわかるけど、どう見たって貴女は高雄お姉ちゃんだよ…!」
(燃えカス!?)
(それって『燃えさし』のことでしょうか…)
(言葉に毒を帯びてるです…)
(ユニコーンちゃん…茶番とはいえ、押さえて押さえて!?)
(草生えそう)
「…あなたが高雄お姉ちゃんその人なら…
ユニコーンのタイキック食らってもちゃんとリアクションする筈だからっ」
「うっ!?」
(あれ?高雄さん一瞬、苦い顔したのです)
(余燼となっても…去年の"あの感触"は覚えてるんだね…)
(もうこの時点で同一人物なの草生えそう)
(タイキックのためにここまでするっていうのがまた…)
そして…タイキックの準備に取り掛かる。
「じゃあ、ここに立って?」
「む?あ、ああ…」
すこし顔が引き吊る高雄。
(高雄さん結局受けるですか…逃げればいいのに…)
(素直)
(何だかんだでそこは優しいよね、高雄さん…)
「じゃあ行くよ?」
「こ、来い!拙者が来年も皆が健やかに過ごせるようにっ祈りを込めてっ!」
(オカムラさんが昔やってた火の中突っ込むアレのノリ思い出した、です)
(懐かしいね…)
そして、腰を下げる余燼(高雄)。
「こうか?」
「もうちょっとお尻下げて?」
「うむ…」
位置調整。
(高雄さん…なんて格好を…)
祭儀の島のイベントにて見せた強キャラ感を醸してるが、タイキックのために腰を低くして構える。
「じゃあいくよー…えいッッッ!」
「んみゃぁぁぁあ!!?」
「「「「ッッッ!!?」」」」
【全員、OUT!】
「いっ…いいお手前で…」
痛みで歪む高雄(余燼)。
「やっぱり中身は高雄お姉ちゃんだね…!」
(どっからどう見たって、中身は高雄さんなのです…)
(そりゃ表情歪んじゃいますよね…)
(こう言うのってこれまでのネタ的にはヨークタウンさんが受けた方がいい気がするのです…)
(密着のアレですね…)
「これで、来年も安泰だな!」
「そうだね!」
何故か晴れやかな面持ちの高雄。
「では、折角だから今年は綾波にも受けてもらおうではないか!」
「はぁぁ!?」
すっとんきょうな声をあげた綾波。同じく驚きつつも 笑いそうになる主人公ズ三名。
「お…お…お前ふざけんなです、高雄さん…」
「遠慮はいらぬ」
「遠慮するでのす…」
【綾波、タイキック】
「じゃあ…綾波ちゃん!こ こ に 立 っ て ?」
パワーを使い果たして疲れてるのか、必死で声を出すために圧がどこか強いユニコーンに連れて行かれる。
「えええ…そこはせめてジャベリンかヨークタウンさんにしてほしいです…」
【ジャベリン、ニーミ、OUT!】
ケツしばきの後、引き続きタイキックの準備に戻る。
「ヨークタウンさんはいいとして、なんで私なの綾波ちゃん!?いだっ!?」
そして…
「これ、綾波のお尻轟沈しちゃうんじゃ…」
「結構威力ありそうですものね…ほら…」
高雄を指すニーミ。高雄は痛かったのかお尻を擦っていた。
「嘘、嘘…嫌です…許してです、ユニコーン…もしかしてあの海カートが中々出来ないからです?それとも、演習で真っ先に魚雷叩き込んだことで!?あ謝るです!だからタイキックは止めてです!」
「え?なんのことぉ?それに、これは年越しには必要だって、愛宕お姉ちゃんにも教わったから!ね?ゆーちゃん!」
「愛宕さん!?去年もですけど、なにを吹き込んだですか!?」
(ユニコーンちゃん、笑ってるけど、地味に私怨入ってない?)
(絶対入ってる)
(あの海で記されてない演習の恨みでしょうか…)
「あ、もうちょっとここに…そうそう!そこでいいよ!」
「覚悟を決めよ、綾波…重桜に揃って帰るためにも!」
「どっどのみち…みんな揃って年明けから出撃…です…!!」
「「「ッッ…!」」」
【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】
更なるケツしばき。
往生際の悪さか、リアルを持ち出す綾波による罠か…。
「おっ…大人しくタイキック受けなさいよ綾波ぃ!?」
「時間稼ぎは草」
「ここはしっかり受けて、年明けに備えようよぉ!!我慢すれば重桜帰れるよ!」
「バレたのです…もう覚悟を決めてやるです…さあこいユニコーン!!」
そして…
「じゃあ、行くよ!」
「バッチ来いです!」
ユニコーンは構え、呼吸を整え……
「___チェストォォッッ!!!」
「ンギニャァァァァァァ!!!?」
【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】
「ほーっ…ほーっ…」
呼吸を整える綾波。泣いてはいないが、目をひんむいている。
「明石みたいな叫びで思わず草…」
「い、痛そう…」
「大丈夫…!?」
今年のユニコーンは何とも容赦がない。この程度はKAN-SENの身体には問題ないとは言えど、タイキックはかなり痛そうではある。
なんと、高雄も肉のぶつかる音から口許を覆っている。
「ゆ、ユニコォォン…!ユニコォォォン…!!」
人の心の光、もしくは可能性にすがり付かんとする様な声を上げて悶える綾波。
「…?どうしたの?…ハマッた?」
【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】
「は、ハマッたって何によ…!?」
「ユっ…ユニコーン、毒まみれ…」
「黒いユニコーンちゃん…!」
『綾波、無茶した後の江○2:50みたいになってますね?』
「ハマッてないです…めっちゃ痛い…です…」
※あの海ではわりとありえる光景です。絶対に真似をしないでください。
「綾波…っ…つ、うむ!…お見事…!!」
武士の切腹を見た様に頷く高雄。
「これで今後の戦いも、皆安泰だな!」
「うん!」
「危うく、ユニコーンの爪先が、綾波の尻の×××に入る所だったです」
「「「ブフフォッ!!?」」」
【ジャベリン、ラフィー、ニーミ、OUT!】
ケツしばきは三名に下る。今年はかなり笑いのツボが弱くなりつつあるのか。
「じゃあね綾波ちゃん!ジャベリンちゃん!ラフィーちゃん!ニーミちゃん!良いお年を!」
「良いお年を!では、さらば!」
そして、やはり痛かったのか高雄は尻を擦りながらユニコーンと共に、帰っていった。すると、窓で見守る愛宕もそっと帰っていった。
「演じ切ってたです…ユニコーン…」
「綾波ちゃん大丈夫…?」
「危なかったです…お尻、まだ付いてるです?」
「普通についてるよ!安心して!?」
ジャベリンが声をかける。
「ラフィーたちめっちゃケツしばきされた…」
「連帯ということにしましょう…」
「ユニコーンちゃん、綺麗なキックだったねぇ…」
「こっ…今年あたり、ユニコーン…先行鯖で改が実装されそうな予感が過った、です…」
綾波はタイキックのショックか、ふと頭に過った予想めいた一言を延べた。
「可能性の獣…これで皆改になれる」
「期待して…良いんですかねぇ…?」
「綾波ちゃん…相当痛かったんだねタイキック…」
「ごめんなさい、今のは出任せ、です…」
To be continued…
閲覧ありがとうございます。
あの海では、余燼となってもタイキックの感触を覚えていた高雄…。
そんなこんなで、次に続きます。