アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です―   作:ブロックONE

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タイトルの通り、今回は特別編っぽいのやります。


赤城の知らない世界(!?) 上

母港、スタジオ内。

 

 

 

 

 

 

 

「――こんばんは。重桜一航戦、赤城です」

 

 

お辞儀。

 

「今日は予定を変更して、赤城の知らない世界をお送りいたします…あのね?ニュース番組じゃないからね?だからチャンネル変えないで?いい?」

 

 

ニュースキャスターみたいな出で立ちから急に砕ける赤城。

 

 

 

 

「今日はオフニャさんがお休みです、代わりに私が代理で進行して参ります。指揮官様ー?観てますかー?……あーほらやっぱりね!めんどくせー奴が来たよって顔してるのwwwwwそこにいるってことくらい分かってますからね?www」

 

 

指揮官を軽くいじる赤城。観客も沸く。指揮官も苦笑い。

 

 

 

「それじゃあ今回なんだけど…ここにねテレビゲームの世界…って書いてあるの…ゲームって言ったらもう誰かしら想像つきますよね?…あんまり長く尺稼いじゃうと色んな所から怒られちゃうから、もう呼んじゃいましょっか!それでは今回のゲスト、ロングアイランドさんです!」

 

 

拍手と共に出迎えられる…が

 

 

「あ、あれ…!?出てこない…?」

 

 

すると

 

 

 

 

 

 

 

「ばあっ」

 

机からひょこっと顔を出したロングアイランド。

 

「こんにちはー!ユニオンから来ましたロングアイランドでーす」

 

「はい。それでは隣どうぞ~?」

 

「失礼します~」

 

 

着席。

 

 

「実は…放送直前から匍匐して待機してたのよ?」

 

 

 

「お騒がせしましたなのーwww」

 

 

…………………………………

 

「引きこもり…なの?」

 

「そうなのー赤城さんも、働きたくないって感じたことありますー?」

 

「……」

 

沈黙の後

 

 

「ある…たまーに…ね?」

 

「たまーに…?」

 

「うん…たまーに…よ?」

 

 

スタジオ爆笑。

 

 

「エンタープライズは怒らないの…?」

 

次に赤城から問う。

 

「まぁ…そこは…最低限動いてますから…うまい具合に艦載機」

 

「ああ、うまい具合にね?うんうん…」

 

 

 

すると赤城は一呼吸置き……

 

 

 

「ユニオンってどこからどこまで…あ、それ引っくるめて自由なのか…そっかぁ…広いなー世界って…………重桜もゆとり作っかぁ!」

 

 

 

 

…………………………………

 

 

「という訳で~幽霊さん、今回はオススメのゲーム持ってきたのー」

 

 

「あらあら!」

 

 

 

 

「このパッケージのアズレン感の無さ!長門様が買ってたのもあるわよ…スゲェ雄々しい。これね、この前明石の店で高雄が買ってってるの見たわ…」

 

「その通り!今回は、時間の都合もあるので、この作品をやっていこうかなって思いまーす」

 

 

 

「ゲームハードまで持ってきてるの?え?この番組ってさ、毎回準備が良いみたいじゃん?オフニャさん時もさ、急に恐くなってきちゃった…」

 

 

ロングアイランドと観客の笑いを誘う。

 

 

 

「それでは失礼して…ソフト入れまーす」

 

 

 

起動しメニュー画面の所でディスクを入れる。

 

 

「今のゲーム機ってメニューから始まるの…昔はさ、ソフト外してからってなってたの…その機種シリーズの旧型…指揮官様も持ってますわよね?」

 

 

指揮官は震えつつ、頷く。

 

 

「怯えなくても結構ですよ~www」

 

 

「オープニング始まりましたのー」

 

 

「お、来たのね…わーすごい!綺麗ねぇ…見てよこの髪の毛とケモミミの自然感…あのヅラ感とか偽物感が無いのよね…」

 

 

映像美に感動する。

 

「オープニング終わったわね」

 

「はいーでは、スタートボタンを押してくださいなのー」

 

「あ、私押すのね!はい」

 

スタートボタンを押す赤城。

 

「皆さん見てる?ゲームなんかしてなさそうなイメージ持たれてる私がゲームするからね?」

 

「普段やらないんですか…?」

 

「隣で見てることが多いわね、というか、加賀が好きなのよ…特にこういう、ミリタリーシューター系のゲームって言うのかしら?そういうのをよくね~…週末とかたまに『今日はExp.2倍デーだな?』とか聞くの。…Exp2倍ってどういうこと…?」

 

「はい、Exp2倍デーっていうのは、Exp…つまり経験値の事で、敵倒したりすると沢山貰えるのー」

 

「経験値かぁ…上げると何かあるの?」

 

「そうです!こういうゲームだと、武器とか早めに使えるようになるの!稼ぎとかするにも、二倍だから早く済むの!高レベになると…まぁ…うんそうですね、お得でなのー………」

 

「次のレベルまでってのが増えまくるってわけか」

 

 

「そうなんです…結局のところ…何度も周回しないといけなくなるの…」

 

 

「そうなのか…ねえロングアイランドちゃん、指揮官様と観客様たち見てみて?『わかりみ…』って顔してるわよww」

 

 

「わかる?わかるよね…うん…幽霊さんもわかるのー」

 

 

 

………………………………

 

 

ゲーム開始。

 

 

【キャラクリエイト画面】

 

 

「あれ?なにこれ?」

 

 

キャラクリエイト画面に戸惑う

 

 

「これはキャラクリエイト画面です!」

 

 

「あー、アバターを作れるんだ…!へー!これがずっとゲーム中に出てくるの?」

 

「そうなのー昔は決められたシーンだとデフォルトに戻ったりしてたけど、これはシームレスになってるのー」

 

 

「あら良いじゃない。ふふふ、モヒカンもあるのね…」

 

 

アバターを色々変えてみる赤城。

 

 

「ところで、この眉毛のパーツ…あ…!」

 

赤城は女性アバターにして重桜系な女性を選ぶ。ロングヘアーに狐耳…そこで赤城の手が止まった。

 

 

 

「あれ…?赤城さん、どうしたの…?」

 

 

 

 

「そのー…この組み合わせ、姉〈身内〉に似てて…www」

 

 

 

 

「そ、それは…」

 

ロングアイランドもこれには困惑。

 

 

 

「良いわ!こっwwこれにしましょ!人は二度死ぬって言うから…ね?姉様がいたの。謀〈はかりごと〉が得意なお方でね?眉毛もこんな感じだったのよ?」

 

 

 

「そ、そうなんだ…これは何とも言えないの…」

 

 

 

「流石にこんなガチなミリタリーな格好はしてなかったけどね…?」

 

 

 

そしてギアやウェアを選ぶ。実際に軍需品を供給している企業との提携しているらしく、多く収録されている。

 

 

赤城は一呼吸おき…

 

 

 

「まさか姉がこんな登場の仕方されるだなんてね…姉様…ごめんなさい…ww」

 

 

きっと『私みたいに早く死んだりしないでね?そこまでリアルに再現しなくていいですからね?』と言っているだろうと思いつつ、いざスタート。

 

 

因みにあの眉毛の女性アバターのモヒカンは―カットされました……

 

 

 

(当たり前です!!www)

 

………………………………

 

【キャンペーン】

ゲームプレイ。

 

「これをこうすると…そうそう!赤城さんスゴいの…二体同時に倒しちゃったよ!?」

 

 

「実際にプレーするのは初めてよ?本番前になんか、練習なんてしてないからね?姉様こんな対物ライフルなんて携えてる…本人見たらなんて言われるんだろう…」

 

 

 

 

スタジオは笑いに包まれる。

 

 

「うわー姉様ヘリ操縦してるわ…たっくましい!!よし、攻撃!よし!当たった!姉様が戦闘ヘリ乗って対地攻撃してるwww直に手を下したわwww」

 

 

「あのー、赤城さんのお姉さんってどんな人なんですか…?」

 

 

「…えっとね、物腰低くてね、優しい人よ。新しいものとかにも造詣があってね…たまにこういう一面も…よいしょっと」

 

 

と言って、敵にCQCを食らわせた。

 

 

 

 

「恐っ!?」

 

 

「流石にスライディングしながら相手の足をナイフで切ったりはしないわよ?……スタッフさん、下に大きくイメージですってテロップいれておいて!絶対おねがいね!姉様の名誉のためだから」

 

 

 

※イメージです。

 

「フラグムービーみたいにしたら…きっと映えると思うの!」

 

「あ、それ良いわね!これも『※イメージです。』って入れてね?姉様の名誉のためだから。他意はないわよ!?」

 

 

 

 

 

 

『ふんっ!ふんっ!ンー!』

 

『ひでぶっ』

 

※イメージです。

 

……………………………………

 

 

続いて、赤城がスコアアタックモードに挑むことに…

 

 

「この…ランキングっていうの?これ…あましろさん?」

 

「あ!このトップの人は、伝説のプレイヤーさんなのー!」

 

 

 

スコアボードのトップには『Amashiro_San』と書かれていた。

 

 

 

「あましろさん…なるほど…スコアぶっちぎってるわ…」

 

 

「エンタープライズさんのスコアは丁度トップから70%圏内なのー」

 

「やるならばそこは越えたいわね、これは…『あましろさん』って方には無理あるから…www」

 

 

いざ挑戦。

 

 

結果はギリギリで越えた。

 

 

 

 

……………………………………

 

【マルチプレイヤーに挑戦】

 

 

「さあ、次はこのマルチプレイヤーモードをやっていこうと思います!」

 

「いきなりやって大丈夫なの?」

 

「大丈夫!ローカル対戦も出来ます!フレンドさんに招待送ったり、招待されたりするの!それで、今日は対戦相手もお呼びして参りましたっ!」

 

 

「あら!わざわざ来てるの?どうぞー!お入りなさってー?」

 

 

すると、複数の何者か現れ、赤城とカメラに向けてお辞儀した。

 

 

「この人たちが…」

 

「ええと、一緒にプレイしてくれるプレイヤーさんたちでーす!」

 

 

綾波、吹雪、夕張、加賀…そしてもう一人、狐耳と和装の方が佇んでいる。顔は覆面を被っており、笑顔で手を降っている。

 

 

「一人だけ、凄い存在感放ってる人が居るんだけど…では、左端から順にお願いします」

 

 

 

 

「綾波です」

「吹雪だよ!」

「夕張…」

「みんな大好き加賀さんだZO☆」

 

 

 

 

「…」

 

 

 

「ええと、一番最後の方…は…?狐耳で覆面被ってて尻尾が九つある方…そう、貴女…」

 

すると、口許に手を当てた。

 

隣の加賀が代わりに述べる

 

「では私が代わりに!え?はい…はい……」

 

狐耳の覆面が加賀に耳打ちする。声が相当小さいために聞き取れない。

 

 

「こちらが伝説のプレイヤー、『あましろさん』ご本人です」

 

 

 

『あましろさん』が照れながらお辞儀する。

 

 

「トッププレイヤー!?すごいじゃないの今日…わざわざご足労ありがとうございます…!」

 

お辞儀する赤城に『あましろさん』もお辞儀で返した。

 

 

「因みに、あましろさんのゲーム歴ってどれくらいですか?」

 

赤城の質問に加賀に耳打ちする。

 

「…10年以上とのことです」

 

「結構コアなファンで?」

 

耳打ち。

 

「ええ、はい………このゲームの原作の小説から好きだそうで…」

 

「大ファンなんですねぇ…」

 

「あましろさんについて…綾波ちゃんたちどう思う?一言で…」

 

「「「ガチで強い」」」

 

声が揃う。

 

「指揮官様は、どう思われます?」

 

 

指揮官は同意見だと述べた。

 

「じゃあ、今日はその腕を披露していただけるのね?」

 

 

 

 

「では、皆様こちらの席に座っていただいて…」

 

 

スタッフが誘導するとそこにはプレイシートとモニターがずらりと置かれていた。

 

 

 

 

 

 

次回!

赤城の知らない世界、赤城vsあましろさんによる壮絶なマルチ対戦!

 

 

 

「嘘でしょ!?あいつ今どっから撃ってきた!?」

 

 

 

 

 

 

To be continued.

 

 

 




赤城さんが代わりに出てきましたね。

あましろさん…一体何城なんだ……(˘ω˘)

この作品は色々とカオスです。登場キャラの扱いも…?

さて、次回投稿は少し時間をいただくかもしれません。筆が走り終えた時、また投稿させていただきますm(_ _)m



※台風19号の接近しております。皆様ご自身の安全を優先してください。


by筆者

突然ですが、『中身がおばちゃん1号のベルファスト』と、『中身がベルファストのおばちゃん1号』、どっちが良い?(今後のお話に関わる予定)

  • どっちもやだよ、おう。
  • えぇ…(困惑)
  • 中身がベルファストのおばちゃん1号。
  • 中身がおばちゃん1号のベルファスト。
  • いやー(この中で選ぶのは)キツいっす(素)

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