アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
動きが凄ぇ……(語彙力)
ではどうぞ。
海上。
「ほら、じっとしてなさい…」
「姉様…近いです…」
赤城は負傷した加賀の怪我の治療を行っていた。
しかし、赤城の顔がいちいち近く、加賀は苦笑いしている。
「ほら…顔にも怪我していだだだだだ!?」
加賀が苦笑いしながら、 接近してきた赤城の顔を押し退ける。
「近いですから!ね?そんな接近しなくても、脱脂綿に消毒液浸けてポンポンとか、色々あるでしょうに!?」
「そんなこと言わないで…?」
「wwww…あの、姉様…」
「なぁに?」
「昨日餃子とか食べました?」
「食べてないわよ!!」
「ブ○スケアそこにありますよ?救急箱に。何で入れてあるのか私は知らないですけど…」
「だから食べてないっつの!!一昨日位にちょっとニンニク入りの料理食べたけど!昨日は食べてないわ!もう…」
イイ空気が台無しになってしまった。
「…っ…っ…!」
その後ろでは、やり取りを聞いて吹き出さないように必死で堪えているプリンツ・オイゲンの姿があった。加賀は気配に気付き身構えた。
「あ、あーら?…っ…お邪魔だった…っ…かしらぁっ…?」
「貴様…!」
「そんな恐い顔しないでよぉ…。…っ…っ!」
「なにわろてんねん」
加賀がツッコミを入れた直後、瑞鶴が連絡を入れてきた。どうやら応援が駆けつけた模様。
「じゃあうちのニーミと綾波って子を連れてくわね?それとお団子一つ貰うわ」
一つの串に四つ付いた団子の内、二つ食べると…生物的な艤装に一つずつ食べさせた。
「おいマジか!?」
「艤装、普通に食べちゃったわよ…?」
「あら?あなたたちのは食べたりしないの?」
「いやー流石に…そこまで食い意地は張ってないぞ」
「むしろシキガミ達が食事し出したら私らの食費が大変よ?」
……………………………
その後…夕日の海の上にて。
アズールレーンの基地から無事に脱出して見せた綾波は、量産型の上に座り、海を眺めていた。
「夕暮れ 空に 指を…おっといけない…です」
そして、暇な時間をどう過ごすか。
彼女は考えていた。
「…ブリっちゃん、音ッ!!」
ここならジャベリンたちのツッコミはなく、思う存分に歌える…!
そう思い、魚雷をマイクに見立てて歌おうと考えた。
「ないしてるよなん…」
「せいっ」
「痛っ!?あ、いけないすべっ…うわああ!」
背後からスリッパで叩かれ。足が滑って甲板から海に転落。
水浸しで頭を押さえながら戻ると…
「あ…あぶなかったのです…って、ニーミ…!」
スリッパを持ったZ23の姿があった。
「い、何時からそこに居たのです…?」
「綾波。『ないしてる』ではなくて『あいしてる』です」
「歌ってた人がそう歌ってたのです…!」
「オイゲンさんとビスマルクさんみたいな事言いますね…?この前の打ち上げの際、その曲歌ってたらティルピッツさんにお約束よろしく、スリッパで叩かれてたんですよ…しかも真似したツェッペリンさんまで…」
「ほら!オイゲンさんやビスマルクさんだって、そう聞こえた筈なのです!あのにくすべお姉さんだってきっと…」
「いやいや、ツェッペリンさんはオイゲンさんたちの影響受けただけですからね!?……それに『にくすべお姉さん』ってwwwもう!ちょっとぉ綾波ぃ~www」
「取り合えずお約束なのでニーミも一度落っこちておくです!」
「え?あ!ちょっとまっ…きゃああああ!?」
ニーミをドボンさせるつもりが、綾波も一緒に転落した。水浸しになりつつ、甲板に上がる。
「ちょっとお!もー!」
「勢い余って綾波も落っこちたのです…」
『にくすべっ!』
夕暮れの空に、ここにいない筈のグラーフ・ツェッペリンの声が聞こえた様な気がした。
『あのーオイゲンだけどー…二人ともさ、アズールレーン陣営の増援向かってるらしいから、一緒に叩きに行ってくれるー?』
to be continued?
閲覧ありがとうございます。
綾波とニーミは特別な訓練に加え安全を考慮して行っておりますので、危ないので決して真似なさらぬ様に…(˘ω˘)
このお話を見て綾波が出た方が居ましたら、是非感想やお気に入り、投票をお願いいたしますm(_ _)m
ではまた筆が走り終えた頃に、また投稿して参ります。
by筆者
突然ですが、『中身がおばちゃん1号のベルファスト』と、『中身がベルファストのおばちゃん1号』、どっちが良い?(今後のお話に関わる予定)
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どっちもやだよ、おう。
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えぇ…(困惑)
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中身がベルファストのおばちゃん1号。
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中身がおばちゃん1号のベルファスト。
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いやー(この中で選ぶのは)キツいっす(素)