アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
前回の続きになります。
ではどうぞ。
夕日暮れる中、航路をオイゲンの話していたエリアの方角へ舵を切る。
その途中にて……
「綾波、作戦はどうされますか?ここはオイゲンさんも交えてジェットストリームアタッ………」
「ニーミ、ここは意表を突くのはどうでしょう、です」
「意表?と仰いますと…?」
「はい………………」
耳打ちでニーミに伝える。
「…え…それって……」
「一か八か、です」
その後も打ち合わせをするも、波の音で掻き消される。
…………………………
そして…
「げっへっへっへ……ハムマンに絡まれたらもうおしまいだぞ~!」
「えーそんなキャラだっけ~?幽霊さん初めてみたの~…」
「翔鶴姉、どうしようある意味やべーの来ちゃったよ…」
「あーん、意地悪な先輩たちにこき使われた挙げ句…出先でこんな辱しめを~!」
「翔鶴姉…真面目にやろうね?しかも、今回そういうお話じゃないから…!おまけに、誰もカキタレになるのだー!とか言ってないから!」
え?そうなの?なーんだ…と翔鶴はつまらなそうな表情になり、直ぐに艤装を展開した。
その後、エンタープライズ、クリーブランド、ジャベリン、ラフィーたちが駆け付けた。
そして…
「グーテンターク、私たちとも遊んでよ…(ねっとり)」
オイゲンが量産型と現れる。
そして、オイゲンと合流したニーミと綾波も登場するが…
「あ、綾波ちゃん……え?」
「にちぇ…です」
ニーミは隣で笑いをこらえる。それもその筈。
「ちょっと綾波!?何してんの!?」
何だか 場の空気がおかしいと感じ、見渡したオイゲンが突っ込む。
「これは地毛、です」
アフロのヅラを被る綾波の姿があった。
すると、どこかから音楽が鳴り始め、綾波の様子が変わった。ゆらりゆらりと動き、音楽が盛り上がると同時に激しく踊り出した。
「え?」
「コ○ロさんの曲…ラフィーこれ好き」
「♪誰の誕生日まだ覚えてる~……」
ニーミが曲に合わせて歌い出した。
「―――アホだなぁ~」
「そうだよアホだよ!」
綾波は、ジャベリンから向かって斜め上にあるカメラに向かってそう言った。
「アホだなぁ~」
「それがどうしたアホだよ!」
「アホだなお前 任務を追っかけ回してまたドジしてる~」
「え、 なにこれ…」
「何か既視感ある」
「この前アズレンの基地行って 偵察任務をやったのさ!歩きにくくて足元見れば
ユーちゃんの角、刺さってたー!!」
「えええええ!?」
「痛そう…」
「早速負傷のアホだよ!」
「アホだなぁ」
「それでも任務は続くよ!」
「重桜の福利厚生って一体…」
「あれは去年のサマースクール 良いとこ見せるぜスイカ割り!フルスイングして目を開けりゃ、指揮官の頭が真っ二つー!!」
「あの剣でやったんだね…」
「指揮官、南無」
「もしも願いが叶うならぁ…」
「Woo oh」
「明日から アズレンに 入れてくれ~!」
この綾波のラップに激震が走った。
「ちょっと何言ってんの綾波!?」
『おい!どういうことだ!?』
『綾波、考え直すのよ!労務とか考えてあげるから!』
果たしてそういう問題なのだろうか。
「え?綾波ちゃん、今なんて…?ラフィーちゃん…」
「明日からアズールレーンに入れてくれって。唐突でラフィー驚き」
「堂々と言っちゃうのか…潔いのは結構だが…明日からとなるとどうなるか…」
「待ってよエンタープライズ、そういう問題か!?」
…………………
……………
………
……
…
「とまぁ…そんなこともあったのです」
「ちょっと待ってよ!?なんか展開がおかしいよ、綾波ちゃん!」
「少なくとも戦場でネタぶちこむとか、正気の沙汰じゃなくて草」
「やっぱ、ほら、笑顔で大団円とか素敵だと思うのです」
「というか、私も歌うんですね…」
今日も母港は平和です。
『ちょっと!!折角の私の出番はどうなるのかしら!?』
クイーンエリザベスの声が聞こえた気がした。
To be continued..?
アプリでもゲームでもこんな展開はあり得ません…(˘ω˘)
それではまた筆が走り終えた時にまた投稿して参ります。
この作品を見た後に主人公組やクイーンエリザベスたちの何れかでもゲットした方がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録や感想、投票等、よろしくお願いしますm(_ _)m
by筆者
突然ですが、『中身がおばちゃん1号のベルファスト』と、『中身がベルファストのおばちゃん1号』、どっちが良い?(今後のお話に関わる予定)
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どっちもやだよ、おう。
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えぇ…(困惑)
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中身がベルファストのおばちゃん1号。
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中身がおばちゃん1号のベルファスト。
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いやー(この中で選ぶのは)キツいっす(素)