アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です―   作:ブロックONE

39 / 184
今回はベルファストが何か見てしまったようです。


ベルファストは見た!?

皆様ご機嫌よう。

 

 

私はエディンバラ級軽巡洋艦、ベルファスト。

 

 

ロイヤルメイド隊のメイド長を務めさせていただいており、ご主人様の御世話をさせていただいてもおります。

 

 

 

ええ、まあ、色々ありますよね。

 

 

ちょっとメモに書いておきましょう。

 

 

………………

【一つ目】

 

私は見てしまいました。

 

 

 

 

 

姉のエディンバラがサボっている所を…

 

 

 

「さてさて…ついにこの前アンロックした新しいPERKを試す時が…」

 

 

 

FPSゲームですね?

 

 

 

とりあえず、タイミングを見てこの部屋のブレーカーを…

 

 

「ベルもこうして、また遊んでくれたらいいのに…」

 

 

…!?

 

 

「はあ、ダメかぁ…サボってるものね…一緒になんてされたくない、よね…」

 

 

 

姉さん…

 

 

 

 

「でもまぁ!こうしてコソコソやるのも…ぐふふふ…」

 

 

 

 

はい!見逃そうと思いましたがやっぱりアウトです。処します。

 

 

 

そして、一瞬姉さんの独り言にウルッと来てしまった私は一体……

 

 

 

その後、試合終了後のタイミングで部屋のブレーカーを落としました。

 

 

「あ、あれ!?なんで真っ暗!?ちゃんとアンペア調べて使ってたのに!?」

 

 

細かいですね

 

 

 

 

「まさか、ベルにバレた!?………あっ……」

 

 

 

 

姉さん、一先ず、お仕事に戻りましょうね?

 

 

 

 

…………

 

【二つ目】

 

 

私は見てしまいました。

 

 

シリアスがお料理の自主練をしていたのを…

 

 

 

 

 

「上手く行きませんね…焦げてしまいますわ…」

 

 

ご主人様にお料理の腕を突っ込まれてましたものね…

 

 

身辺警護の能力はとても優れている彼女ですが、反面料理等に至っては…ええ。

 

 

「卵焼きのレシピ、検索…と」

 

 

クッ○パッド使ってるんですね?

 

 

 

 

私、たまに投稿してます。

 

 

 

 

「ランキング1の方を参考にしましょう…ええと…『謎のメイドさんX』…ありました…!」

 

 

 

ファッ!?

 

 

 

それって私のアカウントじゃないですか…

 

 

 

 

気恥ずかしいというか、何というか……

 

 

 

 

 

「『簡単な卵焼きの作り方』…これですこれ」

 

 

 

ああ……!

 

 

それズボラレシピではありませんか…!

 

 

 

これで失敗したら補講ものでございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええっと……」

 

 

 

 

あら、良いですね。その調子。

 

 

 

「あ、しまった、焦げた…!」

 

 

 

 

あらー…ドンマイでございます…

 

 

 

「はぁ…。……!!」

 

 

気付かれました。

 

 

 

「どなたかいらっしゃるのですか?」

 

 

無表情な彼女の視線が飛んできます。地味に怖いです

 

 

「ご…ごきげんよう、シリアス…」

 

 

「メイド長…!これは失礼いたしました…」

 

 

「良いのですよ…それに関しては…お料理ですか?」

 

 

「はっ…!?これはその…すぐ片付けます!」

 

 

「そのレシピ…変わっていただきますか?」

 

 

「は、はい…」

 

 

ここで例として再現するという建前で作って見せました。

 

 

もちろん、喜ばれました。

 

 

「簡単なレシピですね…」

 

 

そうですね、物事というのは、難しく考えるとどうしてもハードルが高く感じますから…

 

 

ていうか、何故なら自分で投稿したレシピですし…今回は別人のふりして再現した建前ですし。要領をつかめばこれくらいは出来るようになりますよ。

 

 

 

「まるで本人が作ったみたいです!」

 

 

ギクッ

 

 

「メイド長?」

 

 

「あ、いえ…あ、用事を思い出しましたので失礼いたします!」

 

 

「は、はい…」

 

 

 

あっぶなぁ…取り合えずこの場を去りましょう…

 

 

………………

 

 

【三つ目】

 

 

私は見てしまいました。

 

 

 

ご主人様が、潜水艦の皆様と水中息止め対決をしていた真っ最中であることを…

 

 

 

って、最悪死にますよ!?

 

 

 

潜水艦の皆様がドン引きしてますし…

 

 

 

ご主人様の後を追い掛けてきたと思われる大鳳様や、見物していた艦船の皆様も引いてます。

 

 

 

どんだけ肺活量あるんですか…

 

 

取り合えず、一緒に引き上げます。手伝いに来た大鳳様がご主人様にさりげなくボディタッチしているのは見なかったことにしておきますね…?

 

 

 

ご主人様、アラヒトガミを目指すにも、どうかご慈愛くださいませ…

 

 

【四つ目】

 

 

 

私は見てしまいました。

 

 

 

この日は同メイド隊のシェフィールドと行動を共にしておりました。

 

 

 

お掃除していると…

 

 

 

「ベルファスト、この本棚を…」

 

 

シェフィーが見つけたのは仕掛けの施された本棚。

 

 

何てことでしょうか。

 

 

そんなの映画だけかと思っておりましたが…

 

 

 

 

 

「ご主人様…もしや護身用の新しい銃とか保管なされてるとか?」

 

 

確かに…指揮官様も護身用くらいは持っていても不思議ではない様な気がしなくもないですが…………

 

 

 

一先ず開けてみましょうか。

 

 

 

仕掛けを解除し開けた途端、私たちは固まりました。

 

 

 

そこには薄い本がぎっしりとつまっていたからです。

 

 

「処分しましょうか」

「そうしましょう、メイド長」

 

 

 

 

【五つ目】

 

 

私は見てしまいました。

 

 

 

アークロイヤル様が駆逐艦たちの後を付けているのを…

 

 

 

筆舌しがたいお顔をなされてましたので、流石にMPをお呼びしておきました。

 

 

 

数分後…

 

「え、待て、私は!そうだ!見回りだ!そう見回りできてるんだ!だから!HA☆NA☆SE!!」

 

 

 

 

お許しくださいませアークロイヤル様…これも健全な育成のためでございます…。

 

 

 

 

(…To be continued...?)

 

 




閲覧ありがとうございました。


今回はベルファストの話でした。


このお話を見てベルファストにお世話されたくなった指揮官様がいらっしゃいましたら、是非とも、お気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また筆が走り終えたら投稿して参りますm(__)m

もし更新が滞ったら、次の更新までごゆるりとお待ちくださいませ。


by筆者

突然ですが、『中身がおばちゃん1号のベルファスト』と、『中身がベルファストのおばちゃん1号』、どっちが良い?(今後のお話に関わる予定)

  • どっちもやだよ、おう。
  • えぇ…(困惑)
  • 中身がベルファストのおばちゃん1号。
  • 中身がおばちゃん1号のベルファスト。
  • いやー(この中で選ぶのは)キツいっす(素)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。