アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です―   作:ブロックONE

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加賀さんの疑問シリーズ。

加賀さんやりたい放題。


ミミってなんだ? by加賀

昼下がりの母港の重桜寮舎にて。

 

 

「赤城姉様…」

「どうしたの?加賀…」

 

加賀はふとこんなことを訊ねてきた。

 

 

 

 

 

「なぜ我々にはミミと尻尾が生えているのでしょう?」

 

 

 

またこの子は…赤城はやれやれと言った表情。

しかし、無視するわけにもいかず、

 

「重桜人の特徴を引き継いだとか?」

 

「重桜人…まぁ確かに…では、重桜の人々だけが、なぜケモミミ尻尾なのですかね…?翔鶴達みたいなのもいるというのに」

 

赤城と加賀は狐の耳と九つの尻尾。

 

「大人の事情…いえ、これは抜きにしましょう…この世界観に置いての重桜の人々はミズホの神秘とカミとの調和で……」

 

 

「つまり、('神`)はケモナーだったと……!?」

 

「ちがうわい!!つーかそのカミどこから呼び寄せたのよ!?」

 

 

「そんな風には見えなかったが…せめてもっとメカっぽかったような…」

 

「だから違うっつの!!!」

 

 

「では、ちょっとばかり見て見ましょう…」

「加賀、これは人種に纏わるデリケートな問題だと思うんだけど…」

 

すると……

 

 

「へーきへーき!重桜のフレンズにも色んな子がいるから!それに中にはユニオンやロイヤルにも耳生えてるのがいますしおすし」

 

 

余計に不安になった赤城であった。

 

 

……………………………

 

 

 

ニ航戦の元に訪ねてみた。

 

「お前たちは何のフレンズだ?」

 

「直に聞くのね…?」

 

 

飛龍と蒼龍の二人は……

 

「うさぎのフレンズです」

「うさぎのフレンズです」

 

 

ノリが良かった。

 

 

「にしても、お二方どうしてその様なご質問を?」

 

 

「あー、加賀がまた拗らせたのよ…」

 

「知識欲には勝てなかったよ…何故、我々にケモミミ尻尾が付いてるかを考えていた」

 

 

飛龍と蒼龍の二人は納得した。

 

 

「付いてて良いことあったりするか?例えば高速で飛んで来る粒子砲を避けられたり、死した魂と交信したり…他には…」

 

「おい待て愚昧」

 

「「うーん………」」

 

「ってあんたたちも何真剣に考えてんのよ!?」

 

 

 

赤城はそこで突っ込む。

 

 

「あ!」

 

飛龍が挙手する。

 

「では飛龍から聞こうか」

 

「花札で遊んでるとき、蒼龍姉様が猪鹿蝶の役が揃うと、耳をピクピクさせます!」

 

「え、ちょっと飛龍なに言ってんのよ!?そう言うあなただって、花見が一杯の役ができるとお耳が動くじゃない!」

 

「二人ともバラし合い宇宙(そら)になったな。覚えておこう」

 

「加賀、あなたってボードゲームは…」

「おっと姉様そこまでDA」

 

 

 

……………………………

 

続いて、五航戦の部屋に。

 

 

「翔鶴、瑞鶴……」

 

「「はい…?」」

 

 

「あなたたちはなんのフレンズ?」

 

 

突然高めの声で訊ねる加賀に、困惑する。

 

 

「翔鶴姉…」

「お姉ちゃん困ったわ…」

 

 

すると

 

 

「よし、処す☆うみゃー!!!」

 

 

「だああああ脱がさないで!!?止めって!止めてください!?ポロリするからぁ!!?」

 

「えええまた!!?」

 

「加賀!やめなさいっての!!ちょっとスタッフ!はやくボカシて!!急いでええええ!!」

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

 

「……Oyome_ni_ikenai…」

 

「翔鶴姉…」

 

「今日は脱がしは無いって仰ったじゃないですか……」

 

「あれ?そうだっけ?」

 

「とぼけてもムダよ。完璧にわざとやりやがったわね?」

 

「バレてたか…かくなる上は…うみゃー!!!」

 

 

「うわっ、今度は私かあ!?加賀、ちょっと、これ全国の指揮官様に見られちゃうからやめなさいっての!!」

 

 

「スタッフ-!!!ボカシー!!!赤城先輩にボカシ!!急いで!!」

 

「ちょちょちょ、止めて!!HA・NA・SE!!」

 

瑞鶴が何とか引き剥がす。

 

 

 

 

 

 

 

 

…しばらくお待ちください…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…Oyome_ni_ikenai…」

「Shikikan_sama…………」

 

「赤城先輩…翔鶴姉も…」

 

「加賀、これって…地デジ?」

 

「ネットの海だな」

 

「オウフ…」

 

 

「お主たち、何を騒いでおる!」

 

長門登場。

 

 

「「長門様」」

 

「あなたはなんのフレンズ?」

 

 

 

「狐だが」

 

「え、即答ですか…?」

 

「ふむ、ヤオヨロズノカミガミ同様、我々も多種多様な者がいる。誰がなんのフレンズなどと訊ねるのは無粋ではないか」

 

「では、カミはケモナーなのですか?」

 

「鬼のツノとかもいるであろうに」

 

そこで加賀は電撃が走った。

 

 

そうだ。

 

 

重桜の艦隊の中には……

 

 

「なるほどね!これが『加賀さんの疑問』ってやつなのね!」

「一先ず出番が久しぶりで電はうれしいですよ?」

「二人とも、本番中だから、本番中でござるから!」

 

暁、雷、電。

 

 

 

 

「あてのはミミっていうよりツノだよね?」

「そだね~」

 

長良型の姉妹たち。

 

 

「鬼だー!ツノツノ-!」

「これは綾波のミミです…ツノじゃないです…ていうか、綾波のミミをシコシコすんなです」

 

 

ポキッ

 

「「あっ………」」

 

夕立と綾波。

 

 

「ごめん綾波…」

 

「弁償しろです…」

 

 

 

「綾波の耳ってどうなってるんだ…?」

 

「見てるとこそこなのか!?…とにかくだ!重桜はけものはいても、のけものはおらぬ__!」

 

「ホントの愛はそこにあった…?」

 

「…まぁ、そう言うことだ」

 

 

 

「言っとくが、私も赤城姉様もそして天城さんも、尻尾は毛先をワックスで固めて分けてるわけではないぞ?」

 

「そんなこと聞いとらんぞ!!?」

 

 

 

 

「ん?指揮官、今マジかよって顔しなかったか?ん?んん?んんん~~?」

 

 

「スタッフ、加賀を止めるのだ!!おい!執務室出入り禁止になっても知らぬぞ!!?」

 

 

 

 

 

重桜の寮舎は平和であった。

 

 

 

 

 

 

……………………………

……………………………

 

 

 

 

 

 

 

『危うく性癖バレるところだった……ふう……』

 

 

何者かは呟いたとか呟かなかったとか。

 

 

 

 

 

To be continued...




閲覧ありがとうございました。

そして、アンケートへの投票ありがとうございますm(__)m

綾波の機械的なデザインのミミってなんの耳でしょうね?

世界観的な意味で、カミの性癖かどうかはよくわかりませんが……

そんなこんなで、加賀さんに急襲されたい指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録、ご感想、ご投票をよろしくお願いいたします←

では、また筆が走り終えましたら投稿して参ります。

by筆者

突然ですが、次の中でまた見たいと思ったネタシリーズは?

  • 唐突なるオギノメヨウコ作戦
  • 加賀さんの疑問シリーズ
  • 三笠大先輩のミカラップ
  • あの海カート
  • オフニャの知らない世界

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