アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です―   作:ブロックONE

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『唐突なるオギノメヨウコ作戦』の五回目…だと思います。


感動の再開。ラフィーうれしい byラフィー

アズールレーン基地、エンタープライズの部屋の前にて。

 

 

「気を取り直して……おはよーございます………」

 

 

寝起きドッキリの要領で部屋に入り込む。

 

 

 

「さて、みなさん……この前の終わりごろから引き続きてす。見てくださいまし、エンプラファンの皆さん……エンタープライズさんのナマ足ですよ…!さて、エンタープライズさんからしたら、見知らぬメイドがまさか突然部屋来るとか、これもうわかんねぇな…と言ったところでしょうね」

 

 

小声で謎の実況を行うベルファスト。

 

 

 

「さあ、どうしましょう…サテライトキャノンの準備を…あら…?」

 

 

MREが積まれているのを発見する。

 

 

 

「エンタープライズさんの食生活…心配になりました…あ……!見てくださいみなさん…カロリーメ○トのフルーツ味ですねぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「何…してるんだ…?」

 

 

 

(エ)起。

 

 

 

(ベ)固。

 

 

 

「お早うございます。寝起きドッ……お目覚めの時間です」

 

 

「おはよう…ベルファスト、今なにか言い直したな?」

 

 

「な、なんの事でしょう…」

 

 

「どうせこの辺にホーネットとか居るんだろ?」

 

 

「いえ、一人ですから!私だけですから!」

 

 

 

 

……………………

食堂にて。

 

 

「あれ?これは…」

 

「朝食でございます」

 

「うわーおいしそう…じゃなかった…私にはこれがあるんだが」

 

「ダメです。こんなものばかりではお身体を壊しますよ?」

 

「え、でもバランス栄養食って書いてあるぞ?」

 

「それでもです!たまにはキチンと食事をとってくださいまし」

 

「原料、大豆なんだけどなぁ…」

 

 

すると、飲み物を用意するベルファストに…

 

 

「あ、私コーヒー」

 

「空きっ腹のコーヒーは胃を痛めます」

 

「じゃあ、午後ティー」

 

「…はい?」

 

一瞬ベルファストの目付きがマジになった。

 

「ご、午後ティー」

 

「はい??今なんと?…午後ティーとか聞こえましたが」

 

「え、まさかダメなのか?午後ティー美味しいじゃん…!」

 

「確かに!私もよく飲みますよ?ええ!重桜の午後ティー、すっっっごく美味しゅうございます。因みにストレートが好きです。しかし!ここは是非とも!淹れたての紅茶を飲んでいただきたいのです!…どうぞ 」

 

 

 

(めっちゃ拘りがあるんだな…)

 

 

 

「ロイヤルの茶葉です。」

 

「あ、この香り…ああ、良き良き…」

 

香りを楽しむ…自分よりも姉のヨークタウンの方が合いそうだと一瞬思ったエンタープライズ。

 

 

 

 

 

「午後ティーと同じ香r…」

 

「はいい???」

 

 

 

一方。

 

ジャベリンたちも食堂にやって来た。トレーを持って厨房前のカウンターに行く。

 

 

「今朝のおすすめはおにぎりです。重桜から持ってきたお米なのです。具は、こちらから鮭、こちらが昆布、こちらは高菜、こちらはおかか、そして、こちら程よい塩味でさっぱりとした塩むすび…ここでは貴重かつヘルシーな重桜メシ、是非とも御賞味あれ、です」

 

 

何やら本日限定の朝食メニューが置かれている。かなり珍しい

 

 

「へぇ~!重桜の料理なんですか?あ、じゃあ、それの鮭ください!」

「ラフィーはおかかがいい」

 

「はい、どうぞなのです」

 

「ありがとう」

「ありがとう!綾波ちゃ………え?」

 

 

ジャベリンは一瞬違和感を感じ取った。おにぎりと呼ばれる重桜の料理は実に美味しそうなのだが、問題はそこじゃない。ベルファストや料理の得意な艦船ならレシピを見て真似るくらいはしてそうなのだが…なによりも問題なのは、カウンターに立って料理を提供するその人物であった

 

 

 

「えええ!?綾波ちゃん!?なんで!?」

 

 

この前Z23と撤退していったばかりの綾波だった。

 

 

「綾波、元気?」

 

「はい。本日は偵察がてら遊びに来たのです」

 

「なんか友達に遊びに来たノリで偵察ってどう言うこと!?」

 

「お、重桜の朝食か…これは米粒がふっくらしていておいしそうだな…?よし、鮭と昆布と塩むすびを一つずつ頼む」

 

「では、私は昆布とおかかを頂けますか?」

 

「はい。どうぞです」

エンタープライズとベルファストもしれっとおにぎりを貰っていく。

 

 

「え?え?どうしよう、私、朝から頭が追い付かないよぉ…><」

 

「ここ、気に入った?」

 

 

「はい、色々と環境が素敵すぎて涙が出ちゃう、です…」

 

 

「向こうはどんな感じなの?」

 

 

「ここみたいに楽しい空気です。でも、綾波にとってはここの方が好き、です」

 

頷きながら語る綾波。

 

 

すると着信音が鳴る。

 

「あ、すみません……………はい。了解しました………ごめんなさい、出撃しないといけないので」

 

「ここから行くの!?」

 

「そうですが…?」

 

「この際レッドアクシズ、裏切っちゃおう!」

 

ラフィーが思いきった提案をする。youアズレン入っちゃえYoという軽いノリだ。

 

 

 

「まだ正式に離職してないのです…ではまた!…あ、お先失礼しますです」

 

「おーう、おつかれさーん!」

「おつかれさまー」

もう一人のカウンター担当であるネバダとオクラホマと入れ替わり、基地から海へと旅立っていった。

 

「普通に母港に停泊してたんだね…綾波ちゃん…」

 

「皆、空気読んでた」

 

 

……………

………

 

 

一方。

 

突然、重桜に潜伏を命じられたシェフィールドとエディンバラたちはというと…

 

 

「皆さんこんにちは、メイド隊のシェフィールドです。本日は『潜入、レッドアクシズ24時』、やってまいります」

 

「シェフィ…急に実況プレイヤーみたいに始めたら…」

 

 

「前回、展開のどさくさに紛れ重桜に潜入しました。」

 

「うん。ほんと急展開よね…読者の指揮官様方が困惑してそう…」

 

 

「そこで、なんとこの謎の洞窟にやって参りましたが…よし、行くどー(棒読み)」

 

 

(シェ)ヤル気MAX

 

 

「い、行くどー…?」

 

 

 

洞窟内。

 

「明かりが点いてますね…癒され度高いです…(˘ω˘)」

 

「確かにそう見えるけどね…これ潜入だから…」

 

 

 

「この辺りにコレクタブルアイテムが…無い…イースターエッグも…無いっぽい?」

 

「シェフィールド…まさか、こんなところにイースターエッグなんてあったら大変よ…?」

 

 

「おや?」

 

シェフィールドは何かを発見する。

 

 

 

 

 

「はぁ…ぬいぬいも猫使いがあらいにゃ……」

 

 

 

猫…というより、工作艦の明石であった。

 

 

 

「猫ですね」

 

「いやいや!どう見ても艦船だよねあれ!?」

 

 

すると、一航戦の加賀に見付かった

 

「猫さん、狐さんに見付かりましたね。あれ?あれってタコレディじゃないですか!?あ、タコレディに絡まれたwwwwwタコだけにwww」

 

 

 

「シェフィ、あれセイレーンですから!」

 

 

「行きましょう、アニメ(手筈)通りに!」

 

 

 

「ここで!?何時話したの!?」

 

 

 

艤装を展開し、シェフィールドは加賀たちに。エディンバラは下の階に向かう。

 

 

 

 

 

「♪そいつの前では女の子 つーんとおすまし それはだぁれ?それは秘密秘密秘密 秘密のカッガちゃん」

 

 

 

「それさぁ、無理してない?」

 

 

タコレディことオブザーバーに突っ込まれる加賀。

 

 

「もう!静まり返ってしまったじゃないの…失笑ものよ、これは…」

 

 

 

「洞窟らしい空気だな」

 

 

その直後発砲される。シキガミで防ぐ。

 

「え、それ防弾ですか!?」

 

「50口径は流石に無理だ!」

 

「ちょっと!侵入されてんじゃん!なんなのここの警備!ザル過ぎでしょ!?明石、どうなってるのよこれ!」

 

 

突っ込む赤城。

 

「明石は知らないにゃwwwだったらセコムくらいそっちで入れとけにゃ!!こんなところに洞窟作るなにゃ!!」

 

返す明石。

 

 

そしてシェフィールドがスモークグレネードを投げ込むが…キャッチしてしまうオブザーバー。

 

「あら?」

 

「あ、いけない!これ普通のグレネードでした」

 

 

炸裂。

 

 

「とりあえずスモークも投げちゃいましょう」

 

 

怒濤の追いグレネード。

 

 

そして赤城が落とした黒いメンタルキューブを顔面キャッチするエディンバラ。

 

 

 

そのまま逃げる。

 

 

 

「さて、やっと出番です」

 

綾波は重桜に到着。

 

「おお、よく来たな。依頼を説明しよう。侵入者が逃げるのを食い止める。尚、今回はこの私が支援として向かうぞ。以上だ」

 

「…ここはブレオン部屋ではないのです」

 

「気にしたら負けだ」

 

 

………一方

 

 

「ここは……エディンバラ、アニメ(手筈)通りに」

 

「ええええ…省略し過ぎじゃないそれえ!?ていうか何で着いてきちゃったんですか!?」

 

「明石捕まったら消されるにゃ!口封じにゃ!」

 

 

明石も何故か一緒。再び二手に別れる。シェフィールドは追っ手として現れた高雄と綾波と対峙。

 

 

「このボートをハック…にゃ」

 

「それ大丈夫なんですか?なんかボロボロですけど…」

 

 

「これ不発弾扱いで後々処分する自爆ボートにゃ…これ以外に遠洋のビークルは無いにゃ!」

 

「マジですか!?」

 

「下手に衝撃加えると即爆発のオワタ式にゃ…あはは…あははは…これで逃げれると実績解除にゃ…あはははは…ははは…はは…」

 

「パニックでおかしくなっちゃったああ!?」

 

 

 

その後、自爆ボートで凸するのだが………

 

「えぇ…(困惑)」

 

「こっちにくるなぁ!!」

 

 

 

 

「エディンバラ、今です!」

 

 

大爆発。混乱に乗じて、そして離脱成功。

 

 

 

かつて人々が住んでいた島の市街地に逃げ込み、救援を待つことに。

 

 

しかし、レッドアクシズは黙って見逃す訳もなかった。

 

 

素早く島を取り囲む。レッドアクシズの艦艇たち。

 

 

 

 

「さあ、おいで?」

「接触恐怖症なので遠慮しておくです」

「嘘よねそれ!?そんなの公式設定に無かったわよ!?」

「デスストのサムだって接触恐怖症なのです…!」

 

愛宕のハグをあの手この手で拒否る綾波。

 

 

 

 

無論、シェフィールドたちの救難信号を検知したエンタープライズ一たちが駆け付ける。

 

 

三味線にされてしまうことへの恐怖と戦う明石。

 

 

 

 

 

一方、クリーブランドたちと一緒に来たジャベリンたちは…

 

 

「綾波ちゃん…」

 

「…!」

 

 

綾波に追撃されていた。

 

 

 

「今回は二度目の出番です!」

 

 

飛び六方で追い詰める綾波。

 

 

 

「綾波…」

 

スッと手を出すラフィー。

 

「ラフィー、綾波と友達になりたい」

 

「わ、私も…ていうかさ、今朝、さも当然のように厨房に立ってたよね!?」

 

 

 

「「…っ…っ…」」

 

ラフィーと綾波は緊迫のシーン故に笑いをこらえる。だめだ…まだ笑うな…と言い聞かせていた。

 

 

「とっても美味しかったよ?おにぎり…ちょっと鮭に小骨が入ってたけど…」

 

「…それは…小骨は綾波のミスなのです…本当にごめんなさいなのです…」

 

 

小声で伝える。

 

 

「それは良いの…うん。それは良いんだよ?たまに他の料理でもあるから…」

 

 

「ラフィー知ってる。重桜はブラックらしい」

 

 

「そうだよ!重桜って労務おかしいってよくみんな話してるよ!」

 

「うん…うん…」

 

 

 

 

「きっ…っ…基本給が低いから残業するしか無いのです!!」

 

 

 

 

「やっぱお二人も変だと思われますかっ!?」

 

 

 

 

綾波の背後から声が聞こえた。

 

 

「貴女は…!」

 

 

 

「ご無沙汰ですね、Z23です!え?綾波?…なんですか?」

 

綾波はニーミを連れ、こう耳打ちした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここでニーミが出たら…展開めっちゃくちゃになるです…」

 

「とっくにめっちゃくちゃだと思いますが…」

 

 

その指摘に笑いだしてしまう綾波。

 

「と、とりあえず…レーベたちの方で次のシーンに備えててほしいのです!」

 

「折角の出番だったのに…まぁ展開的なら、仕方ないですね…では」

 

 

ニーミはレーベたちの方に向かっていった。

 

 

「ふう…タイムパラドックスは防げたです…ん?」

 

 

 

 

 

再び手を差し出したラフィー…

 

 

 

「綾波……!」

「綾波ちゃん…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、握手する前に手を洗ってきても良いのです…?…こちら綾波…今良いとこなのです…え、撤退する?……二人とも、撤退しないとならなくなったので、またなのです」

 

 

綾波は帰っていった。

 

 

「えぇぇぇ………」

 

 

 

「撤退してったい」

 

 

 

「ラフィーちゃん、ここで寒いギャグは止めて…」

 

 

「ごめん」

 

 

 

その後、レッドアクシズ陣営が居なくなったので、二人もアズールレーンの仲間と共に撤退していった。

 

 

 

 

 

 

 

「ニーミ…」

「はい…?」

「そんなに…重桜の労務管理って…おかしいです?」

 

 

「はい。おかしいですね――」

 

ニーミはその事について帰り際、語りまくったとか。

 

 

 

 

to be continued...?

 

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

今回は長めになりましたことをお詫び申し上げます…。

さて、ニーミ先生の授業を受けたい指揮官様や、手を洗ってないまま誰かと握手した経験がおありの指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をお願いいたします。

by筆者

突然ですが、次の中でまた見たいと思ったネタシリーズは?

  • 唐突なるオギノメヨウコ作戦
  • 加賀さんの疑問シリーズ
  • 三笠大先輩のミカラップ
  • あの海カート
  • オフニャの知らない世界

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