アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
みんな大好き天城さん。
イベント復刻しないかな……
ではどうぞ…!
赤城は夢を見た。
「天城姉様!」
その後ろ姿を見ると…
顔がなかった。
「いやあああ!!?」
「ゴフウッ!!?」
咄嗟に天城らしき人物に右ストレートを直撃させる赤城。見事に回転しながら吹っ飛ぶ。
「赤城…変な育ち方……しちゃいましたね……………ガクッ…(チーン)」
サムズアップしながら力尽きる天城らしき人物の顔の横には、拳の形で凹んだ肌色の仮面が転がっていた。
………………………
「という夢を見たのよ……」
「夢の中の出来事とはいえ、見事に引導を渡してしまわれましたね…」
加賀は静かに突っ込む。
「あんなシチュエーションではあったとはいえ、天城姉様を一撃でノックアウトしてしまうなんて…うっ…うっ…私はなんてことを…」
泣き出す赤城。
「姉様、お気を確かに!?」
なんとか宥める。
……………
「というわけなんだ…」
加賀は二航戦と五航戦が委託で不在なため、いつも議題を上げては会議している(?)綾波たちにそれを相談していた。
「なるほどなのです…赤城さん、どんまいなのです…」
「特にお姉さんの天城さんからしたら、突然すぎて成仏出来なさそうな気がしますね…」
「亡くなられたのは痛み入ります…にしても…ある意味悪夢ですね」
「肌色の仮面…赤城さんへのどっきり?」
「天城さんは参謀として秀でていたからな…それもあるかもな…うむ…そこで、姉の赤城に助言をしたいのだが、生憎私はその辺における発想には疎いものでな…悪夢をどうにかしてやりたい」
「加賀さんの疑問シリーズではぶっ飛んでるのに、です?」
「よく知ってるな…?」
「『あの海』のアンケだとまた見たいネタでぶっちぎってるです」
※筆者調べ
「あれはまぁ…じゃなくてだ。もっと笑顔にして上げたいのだ。さすれば…うなされずにすむやもしれぬ」
というわけで…「赤城スヤスヤ作戦」の会議が始まった。
……………………………………………
「まずは…再現するためにスタントマンを用意したです」
「スタントマンだって!?」
『綾波先輩…これで…良いですか?』
天城のコスプレをした駿河が現れた。駿河本人はちょっと困惑している。
「レベル高いな!?」
加賀が驚くのも無理はない。
「明石と不知火に頼んで同じカラーリングの装いを用意したです。監修は赤城さんの小さい方…赤城ちゃんに聞いて再現いたしました、です」
「えっへん!」
赤城ちゃんは仁王立ち。
「駿河さん、よくこのお誘い引き受けましたね…?」
『この前の会議で七変化やってたのを綾波先輩が見てまして…』
「違う意味でかなり目立ってたぞ、あれ…」
再現率が高い。狐耳もしっかりと化けている。おまけに艦種は一応戦艦。
「駿河、ここでばっちり決めていけば、出番は増えるはずなのです」
『そういう問題ですか!?私はてっきり、罰ゲームのテストとかそういうのかと思ってたんですけど!?』
バラエティ系の罰ゲームとされるテストはスタントマンがテストして安全性を確かめるという。しかし、それはそれで過酷な依頼だなと思ったニーミであった。
「では、アクションの準備をお願いするです」
『りょ、了解しました…』
ある種の駿河の可能性を感じながら、スタントマン駿河は配置につく。
アシスタントは島風である。
「だが、赤城姉様役はどうするんだ?」
『それこそお姉さんの役割ね!』
愛宕参上。
「愛宕!?完成度高いな!?」
「赤城ちゃん監修、です」
「褒めても良いのよ!」
ふふん!と鼻を鳴らす赤城ちゃん。
「確かに姉様だ。あの眉間に皺寄せてなさそうに狂ってそうな顔」
……………………………………………
では、先ずはジャベリンからいっきまーす、です!
ロイヤル式ではありますが…
「良かろう。是非とも聞かせてくれるか?」
では…先ずはロイヤル式の挨拶をして…
『ロイヤル式…こうですね?』
そして、肉薄して~
『こうかしら?』
『~っ』
『今一瞬逃げたわよね?』
『いえ…その…』
『お姉さんのこと怖い?ねえ?』
「ほほう?」
「そっちの会話からヤバイ空気感じる件について…」
「駿河!そこはもっと抵抗するです!」
「駿河乙」
あれれ?
熱い抱擁的なのをイメージしたら…なんか凄い光景になりましたよ!?
『怖いです!怖いです!目がマジになってます!』
(愛)迫真。
「な、なるほどな。抱擁か…」
……………………………………………
次はZ23、参りますね!
「ニーミの考える対策法、です?ベッドインとかは無しなのです」
「ふむ、Z23、続けてくれるか?」
はい!では、先ずは押し倒した天城さんを…
「待つのです!なんでヘルメットとCCDカメラが駿河に!?」
『安全のためです…綾波先輩…』
CCDカメラは表情の観察のために着けていただきました!
「映ってるのは天城さんではなく、天城さんのコスプレした駿河なのです…おまけにマスクしてるのです…」
『準備は良い?駿河ちゃん』
『は、はい…』
では、そこでジャーマンスープレック…
「まてまて!荒事は止めてくれ!?人の悪夢をプロレスに変える気か!?」
やっぱり、キチンと意思表示はするべきかなーって思うのです
「なるほど…どっきりの復讐というやつか…」
「そこ、納得しちゃうのです?」
……………………………………………
次、ラフィー。ユニオン流、見せちゃるぜ~
「軽く口調が崩壊してるのです」
「ユニオン流か…よし、見せてくれるか?」
先ずは川の時に寝てもらい…
「いきなり寝るシーンか!?」
膝枕。ねんね。
安らか。バッチリ。
『ふふふ?どうですかぁ?』
『おっぱいでお顔がよく見えません』
「駿河そこ変われって言いたい指揮官はいると思いますけど、問題点を指摘して見せた駿河は偉いのです」
『これ、お膝ツラくないですか?』
「姉様だと、多分顔が凄いことになってそうだな…」
すると…
『あのー』
「駿河?どうしたです?」
『このお面…ふふっ、息、しにくいんですけど…』
「一度取ろうか、駿河よ」
マスクを外すと、汗だくの駿河が現れる。
「まぶたの紅が汗で流れて血の涙みたいになってるよ!?」
『あらぁ…メイク担当の方って、居ます?駿河ちゃんを…!』
『あの、お願いします…』
「なんだ?つまりユニオン名物のゾンビものか?」
「ホラーです…」
「ラフィーちゃん、狙ったの!?」
「どうみてもこれ偶然でしょ!?」
想定外。でも面白い。
「暗闇でニヤけてる赤城姉様を見たときよりも怖いな…これは…」
「あれはもう魑魅魍魎よね~」
「加賀さんと赤城ちゃん、さりげに爆弾発言しちゃったです…!」
……………………………………………
最後は、綾波です。
では駿河、愛宕さん、準備は良いですか?
『駿河、オッケーです』
『愛宕も良いわよ!』
「なんか変な予感がするんですよね…綾波ちゃんの時って…」
では、愛宕さん、ボルテージマックスでよろしくお願いします、です。
『うおおおおお!!!』
『愛宕さん!?ちょちょちょ!ちょっと勢い強____』
…NO SIGNAL…
「「「「ええええええええ!!?」」」」
「おまっ…綾波、何をさせた!?」
愛宕さんにアラヒトガミさんの下ろしてみたです。
「ダメだよそれ!?」
「夢の中の赤城さん天城さん以上にぶっ飛んじゃいますよ!?」
「ちょっと待て、天城さんは特にぶっ飛んでるわけではないぞ!?」
『えー!?ちょっと、なぜ島風までえええ!?』
あちゃー…久しぶりの伝説作りのチャンスに、アラヒトガミさんはしゃぎ気味です…スタッフ、愛宕さんを止めるのです。
「すぐに戻せ!今すぐ戻せ!!」
…数分後…
『ゼェ…ゼェ…あら、私は一体…』
「無事に戻ったのです」
「危うく愛宕さんが伝説作りの代行者になるところだったね…?」
「いろんな意味で神回」
「誰が上手いこと言えと…」
「…ふ…ふむ…一対一ならば、勢いよく襲い掛かれば天城姉様もびっくり、だな?」
「とても天城さんを尊ぶ様な要素が見当たりませんよね、綾波…?」
「ま、まぁ、受け取り様です…赤城さんと天城さんの一対一ならば、ワンチャン…」
そして、加賀は赤城に伝えるのだった…
「あなた…正気なの?」
「赤城姉様のためです」
……その夜……
「重桜は!!!」
「赤くぅ!!!」
「「燃えている!!!」」
……………
………
……
…
「という夢を見たのよ♪天城姉様ったらとってもノリが良かったのよ!」
「そ、そうですか…」
((((そっちに行ったかぁ…))))
赤城は楽しそうにその夢の様子を加賀と綾波たちに語ってくれたという。
to be continued…?
閲覧ありがとうございました。
筆者は2019年の夏ごろにアズールレーンを始めて、やっと初期艦の綾波さんが認識覚醒を向かえました。
そして、実は天城さん自体はこの作品ではあるお話で既に出ています。もし、このお話からお読みになられた方は、もしよろしければ探してみてくださいませ。
天城さん復刻を心よりお待ちしている指揮官様や、イベント時にもう入手済みだZE☆な指揮官様がいらっしゃいましたら、是非とも、お気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくです。
という事で、年末に備えてネタを考える作業に戻ります…(˘ω˘)
それでは、また次のお話で。
by筆者
突然ですが、次の中でまた見たいと思ったネタシリーズは? Ver1.5
-
唐突なるオギノメヨウコ作戦
-
AYAXILE(アヤザイル)
-
三笠大先輩のミカラップ
-
オフニャの知らない世界
-
加賀さんの疑問シリーズ