アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です―   作:ブロックONE

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今回もぶちかまして参ります。

ではどうぞ。


ポラリスと綾波、です。

母港の食堂にて。

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと…一口くださいです…!」

 

「え!?ちょ、ちょっと…ふふふふっwwwww」

 

 

ガスコーニュの懐に潜りこみ、強制アーンをしてもらおうとする綾波。ガスコーニュは苦笑い。

 

 

「がんばれ!がんばれガスコーニュ!」

「がんばって!www」

「負けないで!」

「良いですよガスコーニュ、押し返しましょう。行けますよ!そのままお口に!」

 

 

 

 

 

パクっ

 

「あ…」

 

綾波を防ぎきり、ガスコーニュの口に運ばれる。

 

 

 

「ん…結構…力強いですね…?」

 

「食べたいからなのです」

 

 

 

 

 

 

「綾波、一体なにやってるにゃ?」

 

その様子を、明石は冷静に突っ込むのだった。

 

 

 

………

 

少し前のこと。

 

ベールを脱いだアヤザイル。

 

次の第二章に向けての準備がここ母港の特設会議室にて進められていた…

 

 

「さて、ユニコーンをこの前加入し、AYAXILEは早くも第二章へと突入していくわけなんだけど…」

 

「メタい話、ポラリスと練習するに備えて身体を作っておく必要が出てきました…」

 

「パフォーマーの皆さんは元より高レベだものねぇ…」

 

「ビルドアップ必須…」

 

「一先ず寮舎で食べまくった王家グルメとカレーライスの分は頑張るのです…」

 

 

 

 

艦船には体重の懸念はなさそうに見えるが、実は気持ち的な問題だったりする。

 

 

と言うことで、綾波は母港にてトレーニングを行うことに…

 

 

気持ち的に軽くなったのか、ダンスのキレも増す。

 

 

 

「よろしくお願い致します」

「こちらこそよろしくお願い致します、です」

 

 

挨拶するガスコーニュと綾波。

 

ポラリスと練習開始の日がやって来た。パフォーマーたちとも挨拶を済ませ、練習を行う。

 

 

「キック、キック、しゃがんで膝つき、右足伸ばして、戻してターン…という形ですね…もう一度やってみましょう」

 

後ろの方で踊って全く目立っていなかった駿河がポラリスたちにレクチャーする。

 

 

 

 

「SURUGAさんって何気に上手ですね…!」

 

「後ろの方で踊ってもらってたのです。今度はセンターに…」

 

「そ、それは勘弁してくださいっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お邪魔するにゃ。さてさて、元気にやってるかにゃ?」

「お邪魔いたします~…」

 

 

ふと明石と不知火たちが、指揮官と共に綾波たちの練習部屋の様子を見にやって来た。

 

 

 

「相変わらず凄い光景にゃ…」

「陣営関係なくやってますねぇ?」

 

「赤城とエンタープライズが隣同士にゃ…!」

 

 

 

 

「では、ここからやろうか。…1、2、3、4…」

 

「こう?」

 

「そうだ。いいぞ!」

 

 

指揮官も二人の関係上心配が無さそうで一安心である。

 

 

 

「明石と不知火、来てくれて有難うです」

 

「調子はどうにゃ?」

 

「…飲み込みが早いのです。ユニコーンには新しい振り付けを教えたのです」

 

「新曲でございますか?」

 

「はい。二章を飾る曲なのです」

 

 

「白鳥チャンバラを島風とやってた時が昔のように見えるにゃ…」

 

「黒歴史…です…あ、もう一つあるのです…ポラリスに…おっとそこは当日のお楽しみです」

 

 

しかし、キレを増すということは反動もあり…

 

 

「もしかして、あんまり食べてないのかにゃ?」

 

「はい…キレを増すためです…!でもめっちゃ食べたいのです…」

 

「倒れるにゃ!?」

「あら…」

 

「ライブ終わるまで栄養ゼリー以外の間食や過食は禁止にしてます…でも綾波だけ、ちょっとやりすぎだよ…?」

 

ニーミが補足する。

食事量を少な目にコントロールしていた。

少食な艦船たちもいる。

 

 

「現に体も軽いのです」

「たまにはちゃんと食べないと~」

「綾波ちゃんガチですね?」

「ラフィー、ちょっと心配」

 

 

「艦船に体重の概念ってあったかにゃ?」

「味も良く消化に優しい栄養ゼリーならば当店まで…」

 

「必要ならみんな指揮官が奢ってくれるにゃ」

 

 

「おおお!」「指揮官太っ腹」

「良いのですか!?」

「お気遣いありがとうなのです」

 

 

ライブを終えるまでの辛抱。

 

 

……………

 

 

そして現在に至る。

 

そして、食堂の出来事が、まさかの悲劇の始まりだとはだれも思いもしなかった。

 

 

 

 

 

この日はポラリス単体のライブイベント。ポラリスは、持ち歌coeurを披露。

 

 

 

「さあ、今日はポラリス単体にゃ」

 

 

 

『一人で佇み__』

 

観客を沸かす。

 

すると…ステージのスポットライトの照らされていない所に人影が…!!!

 

「あれ?誰かいるで!!」

 

ツッコミ役として明石と不知火により招集された祥鳳が人影に指差す。

 

 

ガスコーニュたちはその気配に気づいていない。

 

「あの格好は…ポラリスですかね…?」

 

おかしい、たしかポラリスは、5人だ。

 

このタイミングで新メンバーを発表か?

 

 

するとガスコーニュの隣に出てきた。

 

「あれ?…あ!!」

 

「綾波や!綾波やで!?」

 

「あいつ何やってるのにゃぁぁ!?」

 

ポラリスのメンバーと同じ格好をした綾波であった。しかし、様子がおかしい…

 

 

「手に持っているの…マメカラや!綾波がマメカラもっとる!」

 

「壊れて音でてないにゃww」

 

 

すると…

 

「あ、ガスコーニュが…」

 

ガスコーニュが綾波に気付いて苦笑い。

 

(危ないですからwwwこちらへ…!)

 

 

ガスコーニュが綾波を誘導する。

 

 

「ほら危ないよ綾波wwwほらこっちやwww」

 

「ガスコーニュたち苦笑いにゃwwwww」

 

するとどうしても歌いたいのか…綾波はガスコーニュからマイクを強引に奪おうとした。必死に抵抗するガスコーニュ。

 

 

 

「ああああ!?」

「奪おうとしてるやん!?」

 

 

「がんばれガスコーニュ!負けないでにゃwww」

「取られそうですね…?」

「赤城たち笑てるやんwww」

 

すると、ガスコーニュはマイクを取られてしまい…

 

 

『波の白さを 知ったんだ_』

 

 

 

「これ怒られるで!?」

 

明石たちはまさかの展開に大笑い。

 

もう一度ガスコーニュは奪い返そうと引き寄せる。

 

『隠さ”ず告”げて”い”く”の”~』

 

 

 

食堂の再現。

 

 

「あははwwwこれ食堂のにゃwww」

 

 

 

ガスコーニュは苦笑いし、音楽を止めた。

 

 

「綾波さん!な、何やってんですか!?」

 

 

「どうも、みなさん楽しんでるです~?」

 

 

その掛け声に観客は沸いた。

 

「サプライズゲストの綾波さんです!」

 

ガスコーニュが紹介する。

 

「こんな登場されるとは思わなかったよ流石に!?」

 

「しれっと同じ衣装着てますね?」

 

クリーブランドとシェフィールドの指摘。一方のヒッパーと赤城は笑ってしまっている。

 

 

「そのサングラス…オイゲンのでしょ…?」

 

笑いを堪えてヒッパーが綾波のドットサングラスを指して訊ねた。

 

「借りましたです」

 

 

 

何だかんだあってポラリス全員と観客を楽しませたのだった。

 

 

「あ、サプライズゲストなんやな?これなら許されるとちゃう?」

「ニーミが何て言うかにゃ…オイゲンは多分面白がってサングラス貸したにゃ、きっとww」

 

 

 

が、これはアヤザイル第二章の序幕でしかなかった…!?

 

 

to be continued...

 

 

 




閲覧ありがとうございました。

既視感たっぷりでお送りしました。

あのドットサングラスが気になる指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

では、また筆が走り終えたら投稿させていただきます。

by筆者

突然ですが、次の中でまた見たいと思ったネタシリーズは? Ver1.5

  • 唐突なるオギノメヨウコ作戦
  • AYAXILE(アヤザイル)
  • 三笠大先輩のミカラップ
  • オフニャの知らない世界
  • 加賀さんの疑問シリーズ

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