アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
アプリのコラボイベとは無関係です。
重桜寮舎。
この日、寮舎は賑やかだった。
「お邪魔いたします~」
「ようこそジュウオウパークへ」
スペシャルゲストとして白上フブキたちが江風の案内により迎えていた。
「これが、加賀さんの疑問シリーズのセットだ。ここで数多の疑問を赤城姉様たちにぶつけては解決してきた」
「大体加賀の拗らせよ」
「知的好奇心には勝てなかったよ…」
と、寮舎内は楽しそうな空気に包まれていた。
「ここから、廊下を通り、二航戦、そこからもっと奥に五航戦の部屋に行くわけだ」
「へぇ~!」
解説する加賀。
ここまでは何もおかしな所はない。
そう、ここまでは。
「今回は特別に何か疑問に思っている事あるか?けものはいてものけものはいないから安心してくれ。どんと来いっ」
「ケダモノは一名いるわねぇ…」
「私のことか姉様!?」
このやり取りにフブキたちは思わず歓声が飛び出す。
にやけつつも「どうしよう…」「誰から行く…?」「お先どうそ~」という声が続く。
「はい!私から行きまーす!」
皆の推奨から、白上フブキから行くことに。
「では…わたし、キツネなんですけど……」
「え!?お前猫じゃないの!?」
「おい愚妹」
赤城は加賀にツッコミを入れた。
「…よく間違われてしまうのですが、キツネです。こやーん!」
「こやーん☆」
カメラに向かって加賀とフブキが人差し指と小指を上げてキツネのポーズを取ってノリノリにカメラ目線を決め込む。
「フブキちゃんたちは可愛いから良いのよ?」
この様子を目の前で見た赤城は一瞬溜め…
「_でもね、全国加賀愛好会の指揮官様方が、この加賀を見たら何と申されるか…想像したくないわ…」
率直な意見を述べて加賀とフブキ含めた全員が爆笑。
「あ、そうそう!しっぽ、どうやって増やしましたか?」
この疑問に加賀は……
「そう言えば、どうやったんだっけなぁ…うーむ…」
途端に真剣に悩む加賀。
赤城は「そうねぇ…」と一緒に考える。なんだかんだ言って赤城はお姉ちゃんなのだ。
「増殖バグかな?姉様は…あれか?育毛…」
「んなわけないでしょっ…私はナチュラルよ!毎日手入れしてるわっ」
このやり取りは笑いを誘った。
「では二航戦…」
「ええ、僕たちですか!?」
「お手上げです…」
そして結局五航戦に移る。
フリとは言え、なんたるたらい回し。フブキはそんな彼女たちの生声に感動を覚えていた。
「やはり…そうなるわけですね、先輩方…翔鶴姉どう思う…?」
「そうねぇ…ヨウリョクを蓄えると、しっぽが増えるとか伝記で読んだことありますよ!」
「ヨウリョクですかっ!?やっぱり…もっとエスコンを…」
「ちょっと待って、それって…ひょっとして『揚力』のこと!?」
赤城はフブキにツッコむ。
「エスコンかぁ…因みに筆者はインフィニティまでやってるみたいだから7は未プレイだ」
「止しなさい!話がおかしくなるでしょ!?」
※マジです。 by筆者
翔鶴は胸を撫で下ろした。
しかし!!
「……ぬううううん!」
安心したその矢先、加賀が飛び掛かった。
「キャッ!!?ちょっと!!加賀先輩ぃぃ!?」
「ちょっと、ゲストの前ですよ!?」
フブキたちは突然の事で目をぱちくりさせる。
そう、これは恒例の脱がし芸。
「こら止めなさい!!止めなさいっつの!!」
「ちょwwやめっwwポロリといっちゃいますからぁぁぁ!!」
「スタッフ!ボカして!!今すぐよ!!」
「み、見ちゃダメですよ?それと決して真似してはなりませんからね?蒼龍たちとの約束です…」
『は、はい…』
フブキたちは苦笑いしながら見届けている。
…しばらくお待ちください…
「OYOMENI…IKENAI…」
「今日は全部大文字だね…翔鶴姉」
「逃れられるカルマ…(予測可能回避不能)」
慰める瑞鶴。そのTシャツには『れっぷう』と平仮名で書かれていた…!
「すごーい…」
フブキたちは笑っているがドン引き。
「まぁ、これが、加賀さんの疑問シリーズの醍醐味だな!」
「どこがだよ!?みんな引いてるじゃないの!!」
「これこれ…本題から離れてるではないか…」
出てきたのは長門。
「さて…ふむ…お主は白上フブキと申したか?」
「はい!長門様ですよね?」
「如何にも。ではフブキよ…」
長門は一瞬、間を置く。
「お主はそのままが一番よいと思うのだ…」
「さらっと美味しいところ持っていきましたね?」
「加賀、今は流石に黙ってなさいね?」
「余を見てみよ、しっぽは__な?戦艦なのに、ほれ」
艤装を外して後ろを向く。背中を指す。
「だから、しっぽなど気にしなくてもよいのだ。その1本に集約されておるのだ」
(おー長門様上手いことまとめたわ!)
(にしては無理矢理な感じがするが…)
(だまらっしゃいっ)
「あ、ありがとうございます!」
「うむ!」
「フブキ、良かったな…!」
「うん!江風ちゃん!」
「解決したか?ん?」
「はい!加賀さんありがとうございましたっ」
フブキと江風が並ぶとよく似ているが細かいことは気にしてはいけない。どさくさに紛れて加賀も戯れる。
「加賀、あなた絵師が違うでしょ!?私もだけど!」
「へーきへーき!艦船によって絵師が異なる子もいるから!さーて…」
獣の目になる。
すると、次の脱がし芸の犠牲者(獲物)を探し出した。
「次は誰にするかな?……ん?んん?んんん~?」
尻尾をうねうね動かし、手をワキワキさせてフブキたちに近寄っていった…!
『キャーッ』
謎の逃走劇勃発。
にしても皆敏捷さが高く、止められなかった。
「ちょっと!加賀を止めて!!間に合わない!二航戦、五航戦、こいつ止めて!」
すると…
「えいっ」
フブキが加賀のしっぽをモフった……!
「ヒョエッ!?…触ったな?私の尻尾さわったな?今モフって言ったぞ?ん?んん?」
「加賀先輩ヒョエッてwww」
「初めて聞きましたよその声www」
二航戦はそこに言及し、思わず吹き出してしまう五航戦。
悪化。
「マジ!?こっち来たよ!?」
「フブキ、今すぐ逃げて!超逃げて!」
「うわー!?助けて江風~!!」
「おい待てフブキ、どさくさ紛れに盾にすなっ!?」
すると…加賀が迷い出した
「あれ?」
「加賀先輩…どっち襲おうか迷ってるよ!」
瑞鶴がその様子を言及する。
…しばらくお待ちください…
「まぁ、ここまでが…加賀さんの疑問シリーズだからな?」
赤城たちによってなんとか制止された加賀。
ホロでライブな彼女たちも含めて、出演者一同はいい汗を掻いたような爽やかな表情であった…!
「これオンエア出来るのかしらねぇ…」
一方で、この顛末に思わず呟く赤城であった。
To be continued…?
閲覧ありがとうございました。
尺の関係上、今回はこうなりました(コラ)
未だに白上フブキさんが出ません(血涙)
さて、そんなこんなでレア艦がドロップした指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。
それでは、また次のお話で。
by筆者
突然ですが、次の中でまた見たいと思ったネタシリーズは? Ver1.5
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唐突なるオギノメヨウコ作戦
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三笠大先輩のミカラップ
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加賀さんの疑問シリーズ