アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です―   作:ブロックONE

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加賀さんの疑問シリーズをお送りいたします。

久しぶりに何時もの時間に間に合った…!(涙


ではどうぞ。


メンタルキューブってなんだ? by加賀

重桜寮舎にて。

 

 

 

「演習 任務 整備に委託、あんなこっとこんなこっといっぱーいあるーけどー ウェイウェイwwwwwww」

 

加賀は歌う。

 

 

「ウェイウェイって何よウェイウェイって…ド○えもんの歌はそんなウェイ系なわけないでしょ…」

 

 

赤城は聞いていたのか、ツッコミを入れざる得ない。

 

 

「さて、姉様…」

 

 

「………はぁ…」

 

ため息を付く。

 

 

 

「メンタルキューブってなんだ……?」

 

 

「……!」

 

 

加賀の新たなる疑問。いや、これは以前から気になっていたものだが………

 

 

 

 

 

「ググレ愚妹」

 

 

「姉様!?さっきの…なんか、ティンと来たみたいな面持ちは何だったのですか!?」

 

「いやーついにここまで来たかと思ってねぇ~…ネットで全国の指揮官様方の考察とかが載ってるから、それ見て来なさいな…」

 

 

「で、でもぉ~…分かりました…」

 

加賀はやむ得ずパソコンの前に座り、検索エンジンを使って調べる。

 

「メンタルキューブ、検索検索ゥ!っと…」

 

 

適当にページを読む。

 

「思い入れ…うーむ。確かにそうだが、別に艦船でなくても出せそうだよな…軍艦に興味ない人が扱ったらどうなるのやら…あれ?姉様!姉様!!」

 

 

「んー?なぁに?なんか変なページ踏んだの?」

 

 

加賀の隣に座る。

 

 

 

 

 

「メンタルキューブらしきものがオークションサイトに出品されてます!!」

 

 

 

 

「え?…はあああああ!!?」

 

 

 

 

赤城は目を疑った。

 

 

 

「メルカリに諭吉さんとか妙なものを出品するのは以前からよくありましたけど…これは…」

 

 

よりによってメンタルキューブ。

 

 

「ちょっと明石連れてくるわ」

 

 

 

 

 

…数分後。

 

 

「明石なんも知らないにゃ。そもそも出品者は誰なのにゃ?」

 

 

 

 

「えーっと…『オブっち』と書かれてるな…?」

 

 

「オブ…あっ…(察し)」

 

 

赤城は察する。

 

 

「ふふふ♪察してくれたのね?」

 

 

何処からともなく現れたのは…

 

 

「タコレディ…!?」

 

「オブザーバーね?」

 

「貴様…!ここは土足厳禁だぞ!?」

 

「私、裸足なんだけど…」

 

「石田○一か…?」

 

「ふふふ?浮気は文化…でしたっけ」

 

 

 

「無理して調子合わせんで良いわッッ!!」

 

加賀とオブザーバーに突っ込む赤城。

 

「さて、明石はお店に戻るにゃ…クリスマスセールの準備しないといけないのにゃ…」

 

まるで後退りするかの様に、明石は退室していった。

 

 

「さて、ではタ…オブザーバー。メンタルキューブを置いていってくれたら土足で上がったことを許してやろう」

 

「買えば良いのではなくて?」

 

 

「こんな1円とか明らかに乗っ取られたアカウントみたいな価格設定で誰が買うのよ!?」

 

「あ、ホントだ……」

 

画面を見ると価格が1円に設定されていた。

 

 

「なら一つにつき10万ぐらいにしておくべきだったかしら…」

 

とオブザーバーは手を頬に当てて考える。

 

「値上げしろって意味じゃないわよ!?」

 

「取り合えず、この崎陽軒のシウマイあげるから今日の所は帰ってくれないか…これ私の企画だから…」

 

「あらそう…では、また機会があったら勝手にお邪魔させてもらうわね?それじゃあご機嫌よう♪」

 

と、シウマイの入った箱を両手で受け取った後にオブザーバーは消えた。

 

 

「勝手にって…まぁセイレーンだものね…」

 

この前はピュリファイアーが勝手にやって来たのを思い出す。神出鬼没さは何時の世も変わらないのであった。

 

 

 

「値上げか…指揮官、幾つ持ってたかな…」

 

 

「おい愚妹」

 

 

金儲けを考えた加賀を赤城がたしなめる。

 

確かこの前大型建造で大量に使っていたため、どのみち戦力にされるだろう。

 

仮に指揮官が持っていなくても…

 

 

…………

 

 

「にゃああ!?メンタルキューブこんな値段に!?在庫幾つあったかにゃ…?」

 

 

案の定、明石はそれに飛び付くのだった

 

 

…………

 

 

 

 

「では…このキューブで何が作れるだろうか…艦船とセイレーン以外で…!」

 

「おかしなこと考えるのはおよしなさいな…」

 

 

「では、ほらいくどー」

 

「前置き長いなぁ…まぁ行くけどね…?」

 

………

 

 

「なるほど、キューブで…ですか…」

 

飛龍と蒼龍の部屋に来た。

蒼龍は加賀の問に眼鏡をくいっと上げて応じる。

 

 

「随分と前置き長かったですね?」

 

そう、飛龍は言う。何時もならもっと短め。今回は長めであったためだ。

 

 

「タコ…オブザーバーに対応しててな?」

 

「割と普通に来てますね、セイレーン…」

 

「害を及ばさないなら、それに越したことはないけどね…」

 

 

二航戦は納得。

 

「そうですねぇ…やっぱり便利グッズとか?」

 

「良いわね飛龍。あのレンチンできるタッパーとか欲しいわ…」

 

 

「メンタルキューブを100均か何かと勘違いしてない…?」

 

 

 

「やはり、ここはあの人を召喚するのにキューブを…」

 

「加賀!あなた今、アラヒトガミを呼ぼうとか考えなかった!?そんなの降ろしたら大荒れ待ったなしよ!?」

 

 

そんなこんなで、意見は聞けたので五航戦の部屋に向かうことに。

 

 

 

「この廊下…もう随分と通ったな…」

 

「あんまり描写してないけど、通い慣れると家の中歩いてるみたいな感じするわね…」

 

 

………

 

五航戦の部屋にて

 

「キューブで兵器以外を作るなら…ですか?瑞鶴、どう思う?」

 

「コロニー作るってのどう?」

 

「コロニーって……あのスペースコロニーか?」

 

「100均グッズから一気に規模がデカくなったわねぇ…」

 

 

「翔鶴姉は?」

 

「そうねぇ…新しいTシャツを」

 

 

「ぬうううん!!」

 

 

「え!?待ってまだ何も言って…って止めてください!?ポロリといっちゃいますからぁぁぁ!!や、やめろぉ!?」

 

 

「翔鶴姉!?」

 

 

「あースタッフさん?ここボカしておいてくださいます…?」

 

 

赤城はスタッフにお願いする。もはや冷静である。

 

 

 

 

…暫くお待ち下さい…

 

 

 

 

 

「Oh…Oyomeni…ikenai」

 

「あ、今日は普通だね?」

 

 

翔鶴のTシャツは『いつもの』と平仮名が四文字。

 

 

 

 

 

 

 

 

「何を騒いでおるのだ?まぁ何時ものことか…」

 

 

長門が現れた。

 

 

『長門様!?』

 

 

声が揃う。いつの間にか二航戦もやって来ていた。

 

 

「ふむ、天城と二航戦から聞いたぞ?キューブの使い方、しかも、兵器以外で何を作るのかと…」

 

 

長門は考える。

 

 

 

 

名案が出るかと期待する中、その答えは…

 

 

 

「余でもさっぱり思い付かん!」

 

 

 

その言葉に加賀たちはズッコケた。

なんと長門もである。

 

 

「な、長門様までズッコケなくても良いのですよ!?」

 

「むしろ、よくご存じで…」

 

「う、うむ…」

 

 

すると長門は一度咳払いし…

 

 

「今は皆で多くの意見を出し合っていくべきぞ」

 

「長門姉、それって下手すると先延ばしになって、繰り返していくうちに忘れ去られてしまうパターンに陥らない?長門姉、よく国会のテレビ見てるとき私に話してたじゃん!」

 

 

「陸奥!う、それは…」

 

 

 

 

(あれ?長門が論破されたぞ?)

(加賀、そこは言わないであげなさいっ)

 

 

「焦ってはならぬ。それ故慎重に扱うのものと考えられるであろう?」

 

「どうだろう…その間に全国の指揮官たちの建造にあるだけ注ぎ込まれる事になるんじゃ…バクシ?って状態になってる指揮官の萎んだ姿なんて…私見たくないよ…」

 

 

「陸奥、それはっ…www いっ…言うてはならぬぞ…!www こ、この答えは時期尚早なり、答えを急ぐ必要はない!以上っ」

 

 

無理矢理締める長門。

 

 

重桜寮舎は本日も平和であった。

 

 

 

…………………

……………

………

 

 

 

ある場所にて…

 

 

 

「んで、シウマイもらって帰って来たわけか…」

 

「そういうこと♪」

 

「んー…なーんか変な感じするけど…興味はあるよね」

 

 

ピュリファイアーはオブザーバーから事の経緯を聞いていた。

 

 

ちゃぶ台には加賀から貰ったシウマイが置かれており、テスターが小皿を三枚もって現れた。

 

 

 

「しかし、これからどうなるか…はい 小皿」

 

テスターが小皿を並べつつ言う。

 

「そうねぇ、さあ、年末年始は忙しくなるから、今はシウマイ食べて鋭気を養いましょ♪」

 

 

 

「「「いただきまーす」」」

 

 

 

 

 

珍しく団らんとするセイレーン達であったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ほな、ためしにメルカリにも出品してみよか?』

 

 

何処かでは、『オブっち』を名乗った別アカウントがメンタルキューブを出品して騒ぎになったとかなかったとか。

 

 

 

 

 

To be continued…?

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


ほんとメンタルキューブって何なんだ…


関係無いことですけど、飯テロシーンは難しいですね(白目)


そんなこんなで、崎陽軒のシウマイを食べたいと感じた指揮官様や、今日出先やらどこかでシウマイ(弁当含め)を食べた指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


では、また筆が走り終えた頃に投稿して参ります。


by筆者

突然ですが、次の中でまた見たいと思ったネタシリーズは? Ver1.5

  • 唐突なるオギノメヨウコ作戦
  • AYAXILE(アヤザイル)
  • 三笠大先輩のミカラップ
  • オフニャの知らない世界
  • 加賀さんの疑問シリーズ

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