アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です―   作:ブロックONE

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このシリーズにつきまして、ご好評に本当に感謝です。今回も遅筆で申し訳ありませんorz

ではでは、今回もどうぞ。


そもそも加賀さんの疑問ってなんだ? by加賀

「今更かいっ」

 

 

赤城の突っ込む声が轟く重桜寮舎。日付は25日。イブは過ぎ去るが、クリスマスムードな母港。昨晩のパーティは陣営関係なく呑み、楽しんだ後。

 

珍しく休みだったため、パーティの片付けという仕事が済み暇していたとはいえ、タイトルからして明らかに加賀の拗らせた疑問に困惑を隠せないでいた。

 

 

 

いくらなんでも前置きがないだろ、と。

 

 

 

「そのー…ほら姉様、大体大まかな展開は纏まっているが…どうしてこうなったのかっていう。なぜ翔鶴が脱がされるのか…とか」

 

 

「そりゃあんたが脱がすからでしょう…」

 

 

「あれは二回目の生八ツ橋の恨みの勢いだ」

 

 

食い物の恨みは恐ろしい。

 

 

「あれ以来定着したわね…?」

 

 

「では、振り返りつつ来年に備えるとしましょう。ほらいくどー」

 

 

「そうね、それもまた良いかもね…今行くわよ~」

 

 

赤城は加賀を追う。

 

 

…………………………

 

二航戦の部屋にて

 

 

「年の瀬ですねぇ」

 

「そうねぇ…」

 

「今年は色々あったなぁ…」

 

加賀は飛龍と蒼龍の隣に座っている。

 

 

 

「元号変わったものね…」

 

 

「姉様、リアル重桜の事は禁忌です…」

 

「え、あ、ごめんなさい!ついね?」

 

 

「にしても指揮官たちの世界も激動だったそうで…」

 

 

蒼龍も地味にリアル重桜の事を口に出した。

 

 

「特に言及はしないが、増税に喘ぐ母港…」

 

「言った側から止めなさい…地味にリアル重桜もだからそれは…」

 

 

加賀の発言に対して赤城が突っ込む。蒼龍たちは思い出す笑い出す。

 

 

「さて、そもそも加賀さんの疑問シリーズって何なのだろうな?」

 

 

 

沈黙。

 

「ここで漸くタイトル回収ね?」

 

「前置き無かったし、多少はね?」

 

 

 

五航戦がやって来た。

 

 

「失礼致します~あら?皆さんお揃いで…」

 

「失礼致します~」

 

「翔鶴と瑞鶴、なぜ加賀さんの疑問シリーズには脱がし芸があると思う?」

 

翔鶴と瑞鶴が入った途端、加賀は訊ねた。

 

身構える翔鶴。

 

 

 

「さ、さぁ…」

 

「脱がしたいから……ですか?」

 

「え!?瑞鶴!?」

 

瑞鶴が口を滑らせた内容に驚く翔鶴。

 

「ふむ…毎度恒例の脱がし芸の謎…なぜ翔鶴を脱がすことが決定したのか…」

 

「受けが良かったからかしら?知らぬ間に定着してったわね」

 

「三回目くらいから文字の入ったTシャツとか着てたよね。」

 

「あ、はい、飛龍先輩…」

 

 

 

「因みに…翔鶴、Tシャツって誰のチョイスなの?」

 

赤城の問いに翔鶴は…

 

 

 

「瑞鶴です♪」

 

 

 

自信満々に答える姉。

 

 

一瞬赤城は瑞鶴の趣味に疑念を持ち始めるものの、瑞鶴は選ぶときに自信満々だったそうだと語った。その辺の才能がある様である。

 

 

 

「なら、瑞鶴、今日のTシャツは?」

 

「ズバリ、『サタン・クロース』です!」

 

 

 

 

「なるほどねぇ、サタンさんか…確かにクリスマスだものねってなんだよサタンクロースって!?なんかのラスボスか!?ケモミミ尻尾だからって、そんな魔境じゃないわよ重桜は!?」

 

 

「むしろ昔の少年ギャグ漫画の文字間違えみたいだな…」

 

 

 

「翔鶴姉、少年ギャグ漫画おろかクリスマスという根幹にまで煽ってくなんて…凄いよ…!」

 

 

「瑞鶴が選んだやつでしょ!?さりげにお姉ちゃんのせいにしないでよ!?」

 

ばっと自分から脱ぐ。

Tシャツはカタカナ表記で『サタン・クロース』と確かに記された

 

 

 

 

「あはは!冗談だよ翔鶴姉!」

 

 

 

「自分から脱いでいくのか…」

「でもまぁ翔鶴の脱衣は達成ね…後は…」

 

 

 

「余だな」

 

「あ、長門様!失礼しました…!」

 

赤城が気づき声をかけた。しかし、なにやらクリスマスムード全開な装いである。

 

 

 

「よっ!ながもん」

 

「おい愚妹」

 

 

 

「長門様、一航戦の先輩方の不躾をお許しくださいませ…」

 

ここぞとばかり翔鶴と瑞鶴が詫びる。

 

 

「う、うむ…余とは違う長門が出てきそうなあだ名ではあるが、今回だけは許すぞ…」

 

 

長門にしては地味に危ない台詞である。

 

 

「よっしゃ!さすがながもn」

「そこまでにせいっ!」

 

チョップする赤城。

 

 

「に、 二度は言わぬぞ…?」

 

 

しかし、長門は満更でも無さそう。

 

 

「で、これか、加賀さんの疑問シリーズとはなにか…と?」

 

「如何にも…空母として変わり果てた私でも、知識欲だけはどうにも…」

 

「それってもう答え出てるではないか…あーつまりだ加賀よ、お主はクリスマス後の年末年始前に振り返りをしておきたかったと見受けられるぞ?」

 

 

「……それだ!あ、それです!」

 

 

「なーんだ…それならそうと言いなさいって~」

 

 

 

「初回はカミについて、二度目は鳴き声…三度目はミミか…四回目以降はポラリス、ホロライブ、Z旗…まだ一年も経ってはおらぬ」

 

 

「十月の七日でしたね?カミのお話の時」

「取って入れて出す!を加賀先輩がやっていましたね!」

 

蒼龍と飛龍が思い出す。

 

「あれが伝説の始まりか…」

「今、自分で伝説って言ったわね、加賀」

 

 

「アンケートを見ると票数は一番多く入っていましたねぇ」

 

翔鶴がスマホを取り出して確認する。

 

 

「あれの票数はどこから来てるのか…」

 

 

「翔鶴が脱ぐからかしら?」

 

 

「止めてくださいまし!まるで翔鶴が脱ぐのが女芸人の女捨てた時の爆笑ネタみたいじゃないですか!」

 

「このあの海において、半ば女を捨てた様な言動はわりとあることよ?」

 

「人はそれをボーイッシュと…」

 

「言わねーよ!!どこにそんな要素満たすものがあるのよ!?」

 

 

ツッコミを入れる赤城との掛け合いに沸く。

 

 

 

 

「年末、嫌な予感がするのう…」

 

呟く長門。

 

 

 

重桜寮舎は平和であった。

 

 

その後、クリスマスパーティの二次会が開始され、ベロンベロンになったプリンツオイゲンに絡まれる加賀とそれを観察する赤城たちであったとさ。

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

「あれ?私出番ここだけ~?じゃあここで呑んでやるわぁ~♪ほら行くわよ~…脱がし芸っ」

「呑み過ぎだろお前!うわ脱がすな!?姉様助けて!!」

 

「あら良いじゃない♪」

 

 

…………………………

 

 

 

 

『因みに、御用納めは27日だよ!』

 

 

カミか何者かはそう一言世界に向けて放ったそうな…

 

 

 

 

Tobecontinued…?

 

 

 




閲覧ありがとうございました。


クリスマスが終わるとすぐ年末。

そんなこんなで加賀さんたちを入手したり、寝ている時の夢に出た指揮官様がいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。

片付けや家庭状況の都合上、投稿できなかったら申し訳ありません。。


では、また次のお話で…!


by筆者

突然ですが、次の中でまた見たいと思ったネタシリーズは? Ver1.5

  • 唐突なるオギノメヨウコ作戦
  • AYAXILE(アヤザイル)
  • 三笠大先輩のミカラップ
  • オフニャの知らない世界
  • 加賀さんの疑問シリーズ

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