アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です―   作:ブロックONE

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『2019年シリーズ最終戦!ロイヤルからやべーやつがやってきた!』の巻。


ではどうぞ!


あの海カート、です。#3 2019年シリーズ最終戦

重桜領地。

 

「はい!実況のニーミです!今回もオートパラダイス重桜にやって参りました!」

 

「解説の明石にゃ。今日のAPJは年末だけあって冷えるにゃ~…こたつに入って丸くなりながら解説にゃ」

 

「そうですね…手が悴むどころではありませんよ。寒空、しかもAPJは、標高が高いところにあるので気温15度余裕で下回るのはザラです。そんなこんなで、選手を紹介していきましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

「ジャベリンです!」

 

「ラフィー」

 

「ユニコーン」

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

「綾波、です」

 

 

 

「あら、まるでアニメ一話を彷彿させますね。割りと普通…?」

 

「それにしても、一人だけレギュラーにしては見ない顔が居るにゃ」

 

 

え、誰々?と言った選手四名。

 

 

「ちょっと待ってなのです。綾波はレギュラーなのです」

 

「もう一回ご挨拶してみましょうか…」

 

 

 

 

 

 

「ジャベリンです!」

 

「ラフィー」

 

「ユニコーン」

 

「綾波、です」

 

 

 

 

「ほら、やっぱり一人多い感じするにゃ!」

 

「待つのです!最後に挨拶した綾波がゲストみたいに見えちゃうのです!どう見てもそこでぬいぐるみ抱いてる子がゲストなのです!」

 

「寒いコントはここまでにしましょう…ぐだっちゃうから…」

「はい…」

「はいにゃ」

「さて、ゲストはこの方です!」

 

 

カメラが白い馬のぬいぐるみらしき生き物に向く。

 

 

 

「…っ!…っ!」

 

 

 

「なんか喋れですっ」

 

生き物を軽くチョップした

 

 

「ユーちゃん!!?」

「綾波ちゃん何してくれてんの!?」

「動物虐待」

「やり過ぎたです…」

 

「ひどいよ!ユーちゃんの側頭部ちょっと凹んじゃったよ!?ほら!?一話で頭強打した時以来だよ!?」

 

 

「ご、ごめんなさいです…」

 

(ユーちゃん)入渠。

 

(なにげにユニコーン笑っているにゃ…)

 

 

 

 

 

 

「というわけで、改めまして、ユニコーン選手です!」

 

「よ、よろしくお願いしますっユニコネンです!」

 

「ライコネンにゃ?」

 

「ユニコーンちゃんがカートに?」

 

「意外…ラフィーびっくり」

 

「全然イメージが湧かないのです…」

 

 

 

 

「それでは、早速予選と行きましょう!」

 

 

 

 

この後、悪夢のような出来事に恐怖と絶望することになるとは、綾波たちレギュラー三名は知る由もない…

 

 

かくして、準備をしてカートは一台ずつコースイン。

予選が始まるのであった。

 

……………

【予選】

 

 

さあ、予選結果が出ましたね…今回は速いものが後ろにいくと言う唐突なリバースグリッド方式を採用しました。

 

そういえば、一台だけF1レーサーの少年時代みたいな走りッぷりな方が約一名居たような…

 

「さてタイムはどうかにゃ…」

 

えーっと……あ、あれ?ユニコーンさんがぶっちぎりの一位ですよ…!?

 

「前回の綾波たちのファステストを1秒以上越えてるにゃ!?」

 

 

 

(ウソでしょ…!?)

(ラフィー思わず目が覚めた)

(置いてかれたです…!)

 

 

 

(理論値は出た…後は本選)

 

 

明石さん、車体は同じですよね…?

 

「年式も性能も…何もかも同一の車種にゃ…!」

 

あれ、これってホントにユニコーン選手ですか…?今年度のチャンピオンとかでは…!?

 

「あ、やっぱりユニコーンにゃ!可能性の獣にゃ!」

 

綾波選手、ジャベリン選手、ラフィー選手、思わず三名が思わずアイコンタクト…動揺しています。

 

 

 

「不安そうにゃ…」

 

リバースグリッド方式ですので、ユニコーンさんが最後尾にいくことになります。

 

「綾波たち後ろを気にしてキョロキョロしているにゃ…いま、ちらっと見えたけど、ユニコーンの目が据わっているにゃ」

 

 

(あ、皆見てる!ふふふ!)

 

綾波たちと目が合ったのか、手を振っていますね…

 

「きっと「今からこいつら処刑しまーす」って宣告してるみたいにゃ余裕さを感じるにゃ…!?」

 

それでは改めて…

 

トップタイムはユニコーン

2位が綾波。

3位がラフィー。

4位がジャベリン。

 

「2位からは僅差にゃ…圧倒的にゃ、ユニコーン…」

 

…………………………

 

【レース開始 ~ 序盤】

 

さあ、ローリングスタートです。4台とも発進。コントロールラインに向けてスタートしました。

 

「嵐の前の静けさの最後ら辺みたいな空気にゃ…ユニコーン、ローリングスタートでもブレてないにゃwwwタイヤを温めるのがしなやかにゃwww手慣れてるにゃwwwww」

 

 

さあ、ここで、五台がホームストレートに戻って……今戦いの火蓋が切って落とされた!!ユニコーン選手、いきなりコーナーのイン側に突いてきた!!ごぼう抜きしようとする!!

 

「エグいにゃwwwww一気に詰めてきたにゃ!!wwww」

 

(((ヒェッ…!!?)))

 

咄嗟にラフィーがインを塞ぐ!!

 

「ブロックラインだから問題ないにゃ」

 

(あ、おしい…!)

 

(危なかった)

(消えたですよ今!?)

(こっわ…!?ユニコーンちゃんこっわ!?)

 

 

現在1位がラフィー、その後ろに、ユニコーン、ジャベリン、綾波の三台が追いかけます。

 

 

その直後、綾波がラフィーをパス!!ジャベリンも綾波のスリップに付いていく。漁夫の利でジャベリン選手がトップに!おっとまたユニコーンが仕掛けた!

 

 

「またレース始まったばかりにゃ。ここで諦めたら試合終了にゃ…あれ!?もう三人とも抜かれたにゃ!?」

 

 

(は!?)

 

(何時もより自分が遅く見える…って、これユニコーンちゃんが速いんだ…!)

 

 

 

「初っぱなから引っ掻き回されてるにゃ…!?」

 

 

際どい走りでガンガン攻めていく!!

 

 

…………………………

 

【レース中盤】

 

ゲストの皆さんも観客席で見守っています。

 

「わざわざ来てくださって本当に感謝にゃ!」

 

 

 

さあ、レースは中盤。ユニコーン選手一人により大きな番狂わせが起こった序盤。タイヤも次第に熱を帯びだしてくる!

 

「こんなの絶対パニックになるにゃ…そのなかでもタイムが出始めてるにゃ。誰が勝つにせよ、このままトラブルなく終わってほしいにゃ」

 

ですねぇ……えー現在、ユニコーン選手がダントツのトップ。二位には綾波選手、三位はジャベリン選手、四位はラフィー選手です。

 

「二位からは固まってるにゃ…ユニコーンは一線画してるにゃ。明石まだ鳥肌止まらないにゃ…」

 

 

ユニコーン選手との差がじわりと広がる!それでも必死に付いていく!!

 

「ここからが正念場にゃ。何が起こるか赤城の思惑張りにわからないにゃ…!」

 

おっと、ユニコーン選手バランスを崩し、そこに綾波選手たちがパスする!!

 

「距離を引き離そうとして突っ込みすぎたにゃ!?」

 

こ、これは痛恨なり、ユニコーン選手最下位に転落してしまう!

 

 

「やっちゃったにゃ…!」

 

…………………………

 

【レース終盤】

 

さあ、レースは残り二週です。先頭では膠着状態が続…おっとユニコーン選手、みるみる追い上げていっています!?

 

「えええ!?あの状態から猛プッシュしてくるにゃwwwwwメンタルどんだけ屈強にゃ…?」

 

(また来たー!!?)

(頭おかしくなりそう)

(もうパニックです)

 

 

ここからさらに追い上げる!ラフィー選手をパスし、ジャベリン選手のスリップに付いていく!その前には綾波もいる!!

 

「綾波たち何が起こってるか把握できてないみたいにゃwww」

 

ラフィー選手も続く!尚、楽屋では「まだ一度も勝っていない、最後はラフィーが勝って最高の寝正月をする」と豪語しておりました!

 

「勝って寝正月…ラフィーらしさがにじみ出てるにゃ」

 

ジャベリン選手も堪える!楽屋では「勝ったら指揮官に告る」そうです

 

「ジャベリン…それフラグにゃ…」

 

先頭の綾波選手、「ここで勝利して、重桜には、タイラ、ミナモト、そして綾波がいると証明するです」と豪語しておりました!

 

「最後に綾波はぶちこんできたにゃwwカペタと奈臣に並ぶって事かにゃ?って、時空が壊れるにゃwwww!」

 

 

さてファイナルラップです。四台とも一歩も引かない!

 

「これまた熱くなってきたにゃ!」

 

遂にユニコーン選手がジャベリン選手をパスして綾波選手に迫る…!綾波選手堪えきれるか!?

 

 

(ヤバイです追い付いてきたです…!!)

 

「これでそのまま良いレースでフィニッシュすれば大団円にゃ。誰が勝ってもおかしくないにゃ…」

 

そして、ホームストレッチ!

四台とも横並び、頭を低くして少しでもドラッグを減らす…!!

 

 

 

「まさかのフォーワイドにゃ!!」

 

 

 

 

そのまま、ユニコーン選手が綾波選手の前に出て…フィニーッシュ!!

 

 

「うおおお!!」

 

 

 

…………………………

【レース終了】

 

 

 

 

「皆さん、お疲れさまでした!」

 

 

「お疲れさまでしたっ」

 

「「「・・・」」」

 

 

ユニコーンを除く三人は放心状態であり、どうしたら良いか

 

それだけ見かけ以上のプレッシャーに当てられていたと言うことか。それでもニーミはインタビューする。それが司会者と実況の仕事である。

 

 

 

「燃え尽きた」

 

と、ラフィーは一言。

 

「煩悩が浄化された様な感覚です…」

 

ジャベリンは少し壊れ気味。

 

「軽くトラウマになりそうです…」

 

綾波もレースの疲れと共に顔色に出ている。

 

そこでユニコーンに訊ねてみると…

 

「リバースグリッドってだけあって、序盤しくじると大変なので攻めに徹しました。気温が低いですから温まるか心配で、それに、皆思った以上に早くって差を詰められそうだから、広げるために攻めてたらバランスを崩しちゃいました…でも、それで終わっちゃったら絶対にダメだって思って必死で___」

 

しっかりと答えるユニコーンに目が点になる綾波たち。息を切らしていないのだ。

 

一糸纏わず粛々と受け答える様子は、ジャベリンからしても正真正銘のロイヤルレディであった。

 

 

その様子に三人は感動したのか、ユニコーンに称賛の拍手を送った。観客席にいた三笠たちやスタッフ、指揮官も拍手している。

 

 

 

「ユニコーンの立ち振舞い、かっこいい」

「ロイヤルレディです!ユニコーンちゃん!」

「ユニコーン、走りもプレス対応も完璧、感動したです…!」

 

 

それに対して、ハッとしたのか顔を赤らめ、いつの間にか入渠から戻って見守っていたユーちゃんを抱き上げ、顔を隠す。

 

 

 

「それにしても…今シーズン最終戦に相応しい展開でした」

 

「まさしく可能性の獣にゃ…!」

 

「うう、角は割れないよっ…?」

 

照れ笑いしつつもジョークを返すユニコーン。

 

 

 

「因みに、運転はどちらで?」

 

「イラストリアス姉ちゃんとRDRS(ロイヤルドニントンレーシングスクール)に…今は改名されて移転したけど…」

 

「おおー、ユニコーンはカペタならぬカナタだったのです」

 

「MFゴーストにゃ…?」

 

 

「あ、そうそう!ユニコーン、勝った後、何がほしいですか?」

 

 

 

「来シーズンのレギュラー参加権」

 

「ん?すみません…もう一度…」

 

「来シーズンのレギュラー参加権、ください…!」

 

 

 

 

「そうですか…来シーズンですね…」

 

「え、だめ…?」

 

「いえいえ!だめではないですよ!?ええ、だめでは…」

 

「ま、まぁ来年の筆者次第、にゃ…?」

 

 

そして、一呼吸置き…

 

 

「それでは、皆様、よいお年を~」

 

『よいお年を~』

 

 

 

APJは祝賀ムードに包まれた。

 




閲覧ありがとうございました。

今シーズン最終戦はユニコーンちゃんが決めましたね。

来シーズンは未定です。本当に申し訳ありませんm(__)m

そんなこんなで、お読みになられた後にユニコーンちゃんを入手した指揮官様や、ユニコーンに追い回されたい指揮官様がもしいらっしゃいましたら、是非ともお気に入り登録やご感想、ご投票をよろしくお願いいたします。


明日は大晦日。では、またのお話で!

by筆者

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