アズールレーン ―あの素晴らしい海をもう一度、です― 作:ブロックONE
母港のある島。ここに主人公ズはやって来た。
「おはようにゃ~お前らは今日からここクロビカリ司令部に一泊してもらうのにゃ!」
明石の声。
見慣れた司令部の建物を指して言う。
どうみてもいつもの母港と対して変わらない。
「クロビカリ司令部は新しく出来た司令部にゃ。そのテストとして、お前たちを呼んだのにゃ」
「差し詰め、指揮官はガー○ーさんです?」
「ヘ○ポーが夜に出てきそう」
「机の中にゴリラが入ってると年末っぽいなって思うんですよね」
「○頭さんとか出てくるんですかね?ジャベリンあの展開好きなんです!」
「よく知ってるにゃ…?と…取り合えず、明石に付いてくるにゃ」
明石に連れられて寮舎や各施設を回る。
大講堂に食堂、Px、寮舎、ドック…Pxには不知火が待機していた。
そして通路を歩いていると…
ボーグたちが野球をやっている。その手には何とアメフトのボールであり、ホームベースまで駆け抜けてきた。
「タッチダウン!」
激しい物音が響く。
「バッターアウト!」
「「ブフッ」」
荒唐無稽さに耐え切れず吹き出す。
『綾波、ジャベリン、アウトー!』
「あっ!」「いっ!」
綾波とジャベリンの尻が饅頭たちに叩かれる。使われたのはスポーツチャンバラ用のアレ。
ラフィーとニーミは何とか耐えきった。
「ボーグ、いつの間にアメフトに転身したの?」
ラフィーが質問すると
「そりゃ契約金が良かったからね!」
「フフッ…!」
「ッ…」
「ンフフフ…!」
『綾波、ジャベリン、ニーミ、アウトー!』
今度はニーミも巻き込まれ、尻を叩かれる。
「ラフィーちゃん!?(ラフィー!?)」
「ごめんごめんww」
『ラフィー、アウトー!』
「いだっ…自爆した…」
「フフッ」
「ぐふ、ふふっ」
「ふふふ…」
『綾波、ジャベリン、ニーミ、アウトー!』
「「「嘘ぉ!?」」」
自分から笑っても、釣られてもアウト。無情なり。
すると、明石いわく、バスに乗る様に指示してきた。
「この企画のためにわざわざバスと運転手さんをお借りしたですか…?」
「…っ!?…み、見て…?」
ジャベリンが気付いた。指差す方を見ると…
「ムキムキのオフニャとオフニャデラックスさんがいるです…」
後部座席に二人(?)が鎮座している。
「ムキムキの方って、正月イベントで鬼怒さんと出てましたね…」
「肉体が顔と不釣り合いなのです…デラックスさんもそれなりにデカいのです…」
「一瞬にゃんこ大○争かと思った」
地味に笑いそうになるが堪える。
すると…オフニャデラックスは徐に立ち上がり…
「え?なにか取り出し…」
バズーカを取り出した。
「カールグスタフ取り出した」
「え、待ってです、そんなの出して何をするでs」
綾波が言い終える前に発射された。
「撃っちゃったよ!?」
「くふっ空砲みたい…」
「となりのムキムキオフニャ、止めろです…っっ!…」
「ガチで引いてましたね今…っ…」
「情けない顔してた…ふっ…」
『全員、アウトー!』
バスが停車すると、饅頭たちがケツシバきにやってきた。痛む尻を押さえつつ、そしてさらに遠回りしつつも広場に到着。
「普通に歩けば良いのです…」
企画が始まった以上、何気ない会話やリアクションですら罠になる可能性がある。
そして、広場を見て回る。
「やっぱり…いつもの母港とそう変わんないのです…」
「綾波もそう思います?」
「だよね」
「にしてもほかの艦船の皆さんが見当たりませんね?」
「それなら安心してにゃ。後から皆来てくれるにゃ!というわけで、ここがお前たちの寮舎にゃ」
部屋は綺麗。ロッカーやベッドも備え付け。
「「「「おお~」」」」
「以外と普通ですね?」
「ふつー」
「四つの机にロッカーにベッド…」
「何も変哲もないところ、です…?」
「まぁ、埃っぽいと生活しにくいしにゃ。綺麗に使ってにゃ~」
一先ず皆で席につく。
「これで落ち着きましたです」
「この光景、年末のアレそのものですね…というわけで」
「机の中身、見てみます?」
「え、見るの?」
「ゴリラとか入ってそう」
「物はあべしなのです」
「綾波、それを言うなら物は試しでは…?」
嫌にシーンとする空気が、綾波の軽いギャグでも大笑いしそうになるが、堪える。
机の中身を開けてみることに。
……………
「じゃあ…ジャベリンから行きますね…?」
がらっ…
「あ、何もない…」
安心する。しかし、まだ全部ではない。
………
「次ラフィーの番。開ける」
勢いよく開ける。
「一気にいきましたね」
「躊躇いないです…」
「ど、どう?ラフィーちゃん…」
ラフィーは中身を確認する。
その結果は…
「セーフ」
サムズアップと共にラフィーは応えた。
この時、謎の安堵感に見舞われる。
しかし、まだあと二つ。しかも、四分の一。綾波かニーミが引き当てる可能性もあれば、全部セーフの場合もある。
次はニーミの番。
真面目な奴こそ笑いのツボは多くある。
…………………
「では、Z23、参りますっ」
ニーミは覚悟を決めて扉を開けた
そこには…
「何これ…」
机の中には何かを見つける。
「オイゲンさんの………………グラサン…」
「「「「ぶふっ!!」」」」
綾波、ジャベリン、ラフィーは抑え込んでいたのか、思いきり吹き出した。ニーミも声には出さずとも釣られて笑う。
『全員、アウト』
その饅頭たちの中に顔だけ出している不審なものが混ざっており…
「今…饅頭の着ぐるみを着た高雄さんが居たような…」
「私も見たよ!大きな饅頭!」
「顔も塗ってなかった…?黄色く…」
「去り際ちょっとずっこけてた」
高雄らしき饅頭の着ぐるみは、他の饅頭たちと去る際に足を滑らせバランスを崩しかけていた。
席に戻る。
「それにしてもニーミ、そこで唐突なギャグは反則なのです…」
オイゲンサンのグラサン…そう脳内変換されたのだった。
「オイゲンさんのサングラス…これにやられるとは…」
「まさかの地雷です…」
「も、申し訳ないです皆さん…つい…」
そんなこんなで席に戻る。
「でも、これオイゲンさんのです?」
「ここに…プリンツ・オイゲンって…」
名前が印字されていた。
「ホントなのです…」
「これ、よく掛けてますよね?流行りなんですかねぇ?」
「ユニオンだとわりといる。クリーブランドも掛けてた」
「確かになのです」
「オイゲンさん…どこで入手したんでしょうね…まさか遙々ユニオンに…」
「現地コーディネーターを色気で釣って買ってこさせたかもしれないのです…あの人にやられる奴は数知れず…」
「確かにその可能性も…あ!そう言えば、オイゲンさんって実はお酒に弱くって……」
主人公ズの四名は雑談を始める。笑いをこらえながらのためにかなり静か。
『みんなー聞こえてるかにゃー?』
明石からの放送。
『皆さん講堂に来てほしいにゃ!座学の時間にゃ!筆記用具と教科書は教室にあるから、今回は手ぶらで良いにゃ!』
という訳で講堂に向かうのだった…
To be continued...
年末と言ったらこれですね(直球)
次のお話に続きます。
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