チャージマン研!~ジュラル星人の楽しい地球侵略~   作:やきたまご

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少子化対策!! 婚活サービスを成功させよ!!

 20XX年、惑星ジュラルは人の住めない星となっていたんだ。君達の中にもこの星の名前を聞いた人がいるだろう? 工業化の推進による環境破壊、各々の国の領地を増やすための戦争により、多くの自然と人命が失われつつあったんだ。

 そんな中、ある男の活躍により、惑星ジュラルの民が一致団結し、この問題の解決に取り組む事になった。

 ジュラルの人々はその男に敬意をこめ、魔王様と呼んだんだ。

 

「諸君! 我々の祖国を建て直すには膨大な時間と尽力を必要とすりゅ! そこで、俺が目に付けたのは、この地球という惑星だ! 地域に差はあるが、自然環境に恵まれ、技術も発達し、知的生命体も数多くいる! きっと我々の祖国を立て直すキーマンとなるだろう!」

 

「おおぉぉぉぉーーーーーー!!!!!」

 

 魔王様の演説に多くのジュラルの民が集まり、ジュラルの民の掛け声はあたりの空気、建物、星さえも揺るがすものであった。

 魔王様の考えによりジュラル星人の中から変身の能力に長けたものを選抜し、宇宙船数機で地球へと旅立った。

 旅は順調に進み、地球到着まであと数分に迫った時である。

 

「魔王様! 一つ報告したいことがあります!」

 

 宇宙船内の魔王様の部屋に、選抜隊の一人X-001号が入ってきた。

 

「なんだX-001号か」

 

「このまま地球に到着すれば、地球の民が警戒し、そう簡単に我々が侵略できないかと思われます!」

 

「なりゅほどな、確かに地球の科学力なら、宇宙から来た飛来物を察知できるセンサーの技術も発達しているだろう」

 

「そうです! このまま到着するのはまずいかと思われます!」

 

「気にするな! まずこの手の宇宙船を察知するときは電波による反射を利用する。宇宙船を察知する機械は電波を出し、反射された電波があれば受信部がキャッチし、物体があることを証明するものだ。つまり電波を反射させなければどうということはない。この宇宙船は電波を吸収する仕組みとなっていて、宇宙船に来た電波は全て宇宙船のエネルギーに変えてしまう。当然反射される電波はないから、我々の存在を察知はできない! は~はははははは!」

 

 X-001号は魔王様の発言に疑問を持った。

 

「魔王様! 我々の技術で吸収した電波を100%エネルギーに変換するのは難しいかと!」

 

「黙れ! なるものはなる! 分かたか!」

 

「はい!」

 

 専門的なことはともかく、無事にジュラル星人は本拠地の地球へとたどり着いたんだ。

 

 地球の大半は海であり、大陸は全体の3割程だから、宇宙から見ると全体的に青々とした光景に生き生きとした緑の色が散らばっているのさ。

 

「調査通り、素晴らしい星だ! 祖国で待機するジュラル星人のためにも、この星を是非とも我らのものにしよう!」

 

「おーっ!(約二名)」

 

 ジュラル星人達は基地の本拠地として海底を選んだ。ジュラル星人を載せた宇宙船が海に潜り、徐々に光さえ届かない海底へとおりていった。

 そこでまたもX-001号が発言した。

 

「魔王様、海底は水圧が大きく宇宙船の破壊の可能性があります! 大丈夫なんですか?」

 

「くどいようだが気にするな! 力学でいう力の釣り合いさえ保てれば、問題ない。宇宙船の外壁には水圧に合わせて膨張する力が釣り合うように働いている。つまり、地上にいるときと同じ状態なのだ。分かたか!」

 

「へぇ~」

 

「更にだ。まさか、ジュラル星人がこんな場所に本拠地を建設するとは夢にも思うまい! 仮に奇跡的な確率で我々の本拠地の場所が分かったとしても、惑星ジュラルの科学力では、そこまでたどりつく技術はない!」

 

 魔王様の先見性はともかく、すごい自信を持っていたんだ。

 さて、地球にたどり着いてから、ジュラル星人による惑星の調査が行われており、地球を3Dモデル化した地図の作成、それに加えて各々の国おける人口や年齢層の幅・考え方、文化、環境も分かったんだ。すごいだろう?

 

「うむ、この日本いう国が良い。資源は少ないが、ジュラルの科学力に勝るとも劣らないの高い技術力を持っている! また、俗にいう人の好いやつが多い。接し方によっては我々に協力してくれるだろう!」

 

 またもX-001号が慌てて発言をする。

 

「魔王様! この国の年齢ごとによる人口の割合を見ましたところ、子供が少なく、老人が多いようです。我々の祖国の建設には若き労働手が必要なはずです! いかがいたしましょう!」

 

「なるほど、それは問題だ。しかし、俺が瞬時に考え出したこの手を使えば容易にその問題は解決できる。まず、営業班に段取りをとるように連絡だ!」

 

 船内の営業班に連絡が入り、営業班リーダーの男X-002号を中心として仕事が行われた。

 

「場所は予約したか!」

 

「はい! 場所OK! 都内の若い男女が集まりやすい場所・日にちに設定!」

 

「よし! 宣伝はどうだ!」

 

「おう! この星のネットで上手く宣伝してますぜ! もちろんここがばれない様に、他の場所のネット環境を乗っ取りましたぜ! 仮に情報の発信先・受信先がばれてもここの身元はばれない!」

 

「じゃあ経理はどうだ!」

 

「はい! 会場の予約代、広告費、そのほか会場の準備にかかる出費の予算がでました。当日の男女の参加費を差し引いても十分な利益が得られるものとなっております!」

 

「よし! よくやってるなお前ら!」

 

 

 

 そして数週間後、ジュラル星人による婚活パーティが都内のホテルで行われた。若い男女がバランスよく集まり、多くの人々達が談笑していた。

 

「いい男いるかな~?」

 

「いるわよ~きっと~!」

 

「あの人どうかな~?

 

 ジュラル星人達は、変装して日本人に近い容姿・外見となり、主催者としてその様子を眺めていた。

 

「ふっふっふ、男女に会話する機会を与えてやれば、少子高齢化の手助けになるだろう。やがては自分の子供たちが我々の手先になるとも知らずにな。更に今回のイベントで多くの資金の調達をすることができた。イベント大・成・功☆」

 

「魔王様! 特定の男性・女性に対しては異性が多く寄りますが、異性が一人も近くにいない人も多く見かけます!」

 

「だから気にするな! 日本の人々というのは自分の本意をそう簡単に出さない価値観を持ちそれを美徳とするところがある。つまりシャイなのだ! そういう奴らが一人でいるだけのこと! 心配するな、時間が解決してくれる! ただし念のため、接客スタッフに一人となっている男女をくっつけるようにしろ!」

 

 しかし、時間がたっても、ジュラルの接客スタッフの努力があっても、カップルの成立せず、あぶれた人が多くいた。

 もうイベント終了時刻も近い。

 

「ぐぬぬ、日本人というのは、我々よりも感情というものを強く持ち合わせている分、繁殖のパートナーを選別して選ぶところがある。やむをえまい、強硬手段だ!」

 

 イベントのスタッフ全員が変身を解き、ジュラル星人となった。

 

「すごーい、変身したよ~♪」

 

「ブラボー! ブラボー!」

 

「やけにリアルなコスプレだな~」

 

 参加者の男女たちは口々にのんきなことを言っていた。

 ジュラル星人は持っていた銃を近くにあった置物に発射した。

 その置物は跡形もなく消えた。

 その様子を見て、参加者の声がなくなった。

 

「我々はジュラル星人だ! 命が惜しければ、ここでカップルを成立しろ!」

 

「うるせー! 調子に乗ってんじゃねえぞ!」

 

 金髪の若者がキレて襲い掛かるが、すぐさまジュラル星人に一人が目からビームを出し、迎撃した。

 

「ぴゃあああああ!!!!」

 

 金髪の若者は元の姿が分からなくなるほど黒く焦げた姿となった。

 

「キャ――――――ッ!!」

 

「人殺し――――――ッ!!」

 

「逃げるだ――――――ッ!!」

 

 しかし、会場のドアは強固に閉鎖されて、誰も外に出ることが出来ない。

 

「聞け! 人間どもよ、我々はお前達を殺したいわけではない。ただ繁殖活動をしてほしいだけなのだ」

 

 この異様なリクエストに参加者の一部はいやらしい想像をしていた。

 

「我々からの特別サービスとして繁殖活動専用の別室も用意してやった! さぁ死ぬか、繁殖活動をするか、どちらかを選べ!」

 

 この発言に参加者の女性陣の反応はというと。

 

「ブサメンは嫌よ! イケメンが食べたいわん!」

 

「ここは競争を避けてあのちょい地味なあの男あたりを……」

 

「早くしないと! お医者さんのあの人がとられちゃう!」

 

 一方、男性陣はと言うと……。

 

「ヒャッハー! 可愛い女の子と子作りだ――――――っ!!」

 

「キモオタの僕もこれで童貞卒業だ――――――っ!!」

 

「そこのお嬢さん、責任取るから僕の赤ちゃん産んでくくださ――――――い!!」

 

 一部の男達が暴走し、会場内で女性陣が必死に逃げ回っていた。

 

「く、くるなー! キモ男ーー!!」

 

「こんなやつに〇出しされるくらいなら死んだ方がましだっつうの!」

 

 ジュラル星人が逃げている女性の一人に対し、目からビームを放った。

 

「あ゛あ゛あ゛――――――っ!!」

 

 またも犠牲者が出てしまった。

 

「非協力的な者に対しては慈悲泣き措置を行う! 分かたか!」

 

 女性陣にとってこの状況は逃げるも死、立ち止まるも死である。女性陣の多くがなんとしてもイケメン高収入の男を狙おうと、必死になった。

 

 パリーン!

 

 突如、室内の窓が割れ、一人の少年が現れた。

 その少年は黄色をベースとしたカッコイイ衣装を着ていたのさ!

 

「はっはっは!! 僕はチャージマン研! ジュラル星人と言ったな! それ以上の暴挙は許さないぞ!」

 

「なんだ! あいつどっから現れた!」

 

「うるさい! アルファガン!」

 

びいいいい

 

 チャージマン研は光線銃を一匹のジュラル星人に放った。

 

「どわぁーー!!」

 

 恐ろしいことに、ジュラル星人の一体が消滅した。

 

「おのれぇ! よくも俺たちの邪魔をする気だな!」

 

 ジュラル星人複数がチャージマン研に襲い掛かるが、チャージマン研はすぐさまよけてアルファガンで反撃した。次々にジュラル星人が倒されていく。

 

「ちっ、分が悪い! お~い! 皆脱出だ~!」

 

 魔王様の命令で会場のジュラル星人は姿を消した。

 

 

「そうだ! 会場の人達は!」

 

 会場内は闘いにより、崩壊している部分が多かったが、無事な人は多いようである。

 

「ありがとうチャージマン研! おかげで醜男と子作りせずにすんだわ。よかったら私と子作りしない?」

 

 色っぽいお姉さんがチャージマン研にお礼を言った。

 

「いやぁ~、僕困っちゃうな~でへへへ~」

 

 チャージマン研は女性陣に対してはお礼を多く言われていたが……。

 

「やいチャージマン研! てめえのせいで女の子と子作りできなくなったじゃねえか!」

 

「そうだそうだ! 僕なんて童貞で40歳なんだぞ!」

 

「あはははは! 逃げろ逃げろ~!」

 

 チャージマン研は頭がおくわしい人の如く、両手を挙げながら、キチガ〇のごとく逃げ出した。

 

 頑張れ僕らのチャージマン研! きっと読者の皆が応援してくれて言えるぞ!

 

「応援ありがと――――――っ!!」

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