相変わらず下手くそな文で申し訳ない…泣
ホームルームが終わるなり、千棘は佐久間と楽の手を取り、廊下へと引っ張って行く。
佐久間は何の抵抗を見せることなく千棘にされるがままといった様子だが、楽は必死に踵を立て、上半身を反らし、全体重を後ろに預けることで抵抗している。
しかし楽の抵抗も虚しく、千棘は何処吹く風といった様子で楽の抵抗をもろともせずグイグイと廊下へと足を進める。
周りから見ると楽の両足でのブレーキはまるで氷面を滑っているかのように摩擦というものを一切感じさせないほどにスイスイと進んで行くのだった。
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「…どうしてくれんのよ。
恥かいちゃったじゃない‼︎」
千棘は楽と佐久間を廊下に引きずり出すと、少し距離を置き、腕組みしながら2人を睨みつけ、不機嫌そうにそう述べた。
「なんでオレが怒られる側なんだよ。
普通逆だろ‼︎
殴られたの俺だぞ‼︎」
千棘の言葉に楽は納得できず、反論を述べる。
「私だってあんた達のせいで迷惑してんのよ‼︎」
楽の反論に千棘は更に不満を述べるが、そこに佐久間の不満も介入する。
「ちょっと待て!
あんた達って…俺も含まれてんのか?
俺はお前を助けた側だぞ‼︎」
「うっ…!
そ、そんなことよりどうしてくれんのよ!
日本での新しい生活…!
せっかく華々しい高校デビューの一歩目を刻むハズだったのに…‼︎」
佐久間の言葉に一瞬何も言い返せないと押し黙った千棘だったが、次の瞬間には何もなかったように話を切り替えたうえに「よよよ…。」と大根役者並みの泣き真似をしながら語り出した。
佐久間はというと話を切り替えられたことに納得がいかず「オイ…。」と千棘に何度かツッコミを入れている。
「
「知・る・か‼︎‼︎
先に手ぇ出したのお前だろ‼︎」
結局佐久間のツッコミに千棘は何の反応を示さなかったが、『あんた達』から『あんた』…楽だけに対するものに変わっているのを佐久間は聞き逃さず、渋々ツッコミを中断した。
「そこからしばらく楽と千棘の醜い言い争いは続いたg…「「誰が醜いだって⁉︎」」……すまん。」
そこからしばらく楽と千棘の清き言い争いは続いたが両者一歩も引くことはなく、更に続くかと思われたが漸く終わりが見えた。
「おやおや〜?」
そう、介入者…キョーコ先生が1限目の授業のために戻って来たのだ。
佐久間、楽、千棘はどこか嬉しそうな声音で声をかけてきたキョーコ先生に目を向けた。
「なになに、お前ら知り合いだったの?」
キョーコ先生の急な質問に楽と千棘は今朝のことを急には答えられずにいたので佐久間が代表で答えようとした、が…。
「それならちょうど良かった!」
3人の返事も聞かぬまま話を進めるキョーコ先生にただ3人は
「「「は?」」」
と、しか反応することができなかった。
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「キョーコちゃん…ちょっといいか?」
「何だ、一条兄?」
佐久間は着席した状態でピシッと挙手をしながらキョーコ先生に申し出の許可をもらう。
キョーコ先生はそんな佐久間に指をさし、佐久間に続きの言葉を促した。
「俺としてはいいんだよ?
…いややっぱり良くはないけどさ、どうしてこうなった?」
佐久間の言いたいこと、それは現在佐久間達が座っているクラスの席順である。
いや、クラスの席順としては別に普通だ…教卓側から見て一番前の列が佐久間、千棘、楽という順で並んでいる点について以外は…。
佐久間としては3人の席が並んでいることについては特に文句はない。
むしろ金髪碧眼美少女が隣である事に対して若干ドキドキしたりしているのだが、前に座っていた席を気に入っていたことが原因で席順に文句の声を上げているのだ。
「どうしてこうなったかって?
そんなの決まってるでしょ。
廊下で一条兄弟と桐崎が仲良さそうに話しているのを見て『よし、桐崎も日本に来たばっかで色々と不安も多いだろうから仲良い2人と席を近づけてやろう!』と思ったわけよー。」
「あの遣り取りが仲の良い者たちがする遣り取りに見えたなら今すぐその眼鏡を替えることを俺はオススメする。」
「よし一条兄、放課後職員室に来い!」
ニコニコといつもの笑顔で佐久間、楽、千棘の席替えをした理由をキョーコ先生は「私って気が利くわね〜。」っと自画自賛しながら語るが佐久間の眼鏡を替えろ発言に対しては苛立ちを覚えたのかニコニコの笑顔はそのままで職員室への招待券を佐久間にくれてやった。
それに対して佐久間は「理不尽だろ⁉︎」とツッコミを入れるがスルーされた。
今日はつくづく無視される日だ…。
それからしばらく楽と千棘の抗議の声が教室中に響き渡ったが、元に戻せと言う申請は却下されたのだった。
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1限目の授業(LHR)が終了し、キョーコ先生がクラスを出て行くとクラスの者達がそれぞれの行動を開始する。
そんな中、楽と千棘は佐久間の横で相変わらずの口論を繰り広げている。
佐久間はというと前の席への恋しさと執着心から佐久間と入れ違いで佐久間の前の席に座ることになった者…舞子集へと長年の恨みを持つものに向けるような睨みを送り続けていた。
舞子集はそんな佐久間の睨みに対して敢えて煽るかのように「この席最高ォォォオオ‼︎」と自身の机に頬擦りをしている…かなり気持ち悪い光景だ。
そして佐久間の睨みに殺気が混ざり始めた頃だった。
「あーーーーーー!」
突然の大声がクラス中に響き渡った。
その大声には流石の佐久間も睨みを止め、後ろを振り返る。
佐久間が後ろに振り返るとハァハァと荒い呼吸を繰り返し自身の身体中をペタペタと弄り始めた楽がいた。
周りから見れば舞子集と同レベルに気持ち悪い。
佐久間も奇妙なものを見るような目でかなり引いていた。
それは千棘も同じだった。
「無い‼︎オレのペンダントが無い‼︎」
楽が頭を抱え再び大きな声を上げた。
佐久間も楽の今の言葉に楽が挙動不審な態度だったことに納得がいった…楽は探し物をしているようだった。
「ペンダント、だと…?
お前そんなもんしてたっけ?」
佐久間は楽の発言に対して疑問の声を上げるが本人にはそんな余裕は無く、「一体いつから…」、「どこで…」などと誰に言うでもなくただ1人喚き散らしている。
隣に座っている千棘もかなり迷惑そうだった。
そして楽は何か思い付いたように目を見開くと千棘の所為だと言い始め、そのペンダントとやらを一緒に探せと喚き始めた。
なんでも楽はあの千棘の不発で終わった飛び膝蹴りでバランスを崩して転けた時にペンダント擬きを無くしたと考えているらしい。
「探せ!」と餓鬼みたいに喚き散らす楽に対して、流石の千棘も怒鳴り返すのでは無く困ったように自分が探さないと行けない理由を聞き返す。
「楽…流石にそれは理不尽だろう。
転けたのはお前の責任であって桐崎の所為じゃないぞ。」
そんな千棘にヘルプの声を上げ、楽に指摘したのは佐久間だった。
そう、結局のところは飛び膝蹴りは不発に終わったので未遂である。
転けたのは楽自身の責任であって千棘の所為ではない。
「で、でもよ〜…!」
佐久間の指摘に楽は情けない声を上げた。
無くしたペンダント擬きはよっぽど大事な物だったのかもしれない。
そうこうしていると小咲も楽と千棘の遣り取りを聞きつけてやってきた。
理由を尋ねる小咲に佐久間は短略的に説明した。
小咲が訪れたことで楽も冷静を取り戻していた。
もちろん佐久間にはその理由は分からないが…。
「大切な物失くしちゃったんだ…。
私でよければ探すの手伝おうか?」
「い、いや!
こいつの所為で失くなったんだし、こいつが探すのが筋ってもんでだ。」
冷静を取り戻した楽であったが、ある意味冷静を欠いていた楽は佐久間の指摘を忘れ、また千棘の所為だと千棘を指差しながら小咲に言う。
「なんですって⁉︎」
千棘も千棘でまたイチイチその言葉に食ってかかる。
「まぁまぁ…桐崎落ち着いてくれ。
楽!二度も同じことを言わせるなよ?」
そんな桐崎を佐久間は手で制し、同じ過ちを繰り返した楽に最後の忠告だと言わんばかりに睨みを効かせる。
楽と千棘との遣り取りで一番の被害者は佐久間なのかもしれない。
佐久間に睨まれた楽はというと今朝の角刈り組員のことを思い出し、若干顔を青ざめさせながらコクコクと二度静かに頷いた。
そんな楽を見て佐久間は重い溜め息を一つこぼし、千棘に向かいあって口を開いた。
「ごめんな、桐崎。
ただコイツにとってそのペンダントはよっぽど大事な物らしくてな…探すの手伝ってやってくれないか?
この通りだ。」
佐久間はいつもニコニコとしているとても整った顔を真面目な表情で固め千棘に向かって頭を下げた。
「…っ⁉︎……わ、分かったわよ!
さ、探せばいいんでしょ⁉︎
…確かに私も急に飛び出したことについては非があったわよ。
で、でもその代わりに今朝の
佐久間が急に頭を下げたことに千棘は目を見開き驚いた。
それは小咲と楽も同様だった。
そして千棘は探す手伝いをすることに了承と自分にも非があったことを認めた。
確かに今朝のことを楽だけが悪いかと言われたらそれは否だろう…楽:千棘=8:2の割合ぐらいになるだろう。
しかし非があると言いながらも条件を出して来るところは千棘クオリティである。
そしてその条件である
「ん?…アレ?
アレってなんだろうか?
ゼンゼンワカリマセンネー。
教えてくれたらワカルンダケドネー。」
「…クッ!
あ、あんたワザと言ってるでしょ⁉︎」
急にカタコトになった佐久間に千棘は不満の声を上げる。
「ナンノコトデスカ?」
「ほら、カタコト‼︎
ふ、ふーん…忘れたなら忘れたで私にとっては好都合だし。
わざわざ思い出すようなことはいわないわよ。」
相変わらずカタコトで返す佐久間に千棘はツッコミを入れるが「あんたがそうくるなら…。」と自分なりの攻略法で返す。
「うっ…待てよ!
ナニカオモイダシソウダ。
確か
「ーーーーっっ!⁉︎
分かった、教える!教えるから止めて‼︎
ちょ、ちょっと耳かしなさいよ!」
佐久間は頭を抱え「あー、オモイダシソウダ!」と連呼しながらチラチラと千棘の表情を確認する。
そのチラチラと確認する所作までもが佐久間の千棘に対する挑発であった。
やはり佐久間の方が一枚上手だったようだ。
千棘の攻略法は虚しくも返り討ちに会い、お姫様という単語で千棘は声に鳴らない叫び声を上げて羞恥心からか顔を真っ赤に染め上げた。
「おぉ!親切に教えていただけるのか。」とワザとらしく言いながら、千棘に耳を寄せる。
千棘はそんな佐久間を睨みつけながらも口を佐久間の耳元に寄せた。
「(…お、お姫様抱っこのことよ‼︎)」
佐久間の耳に凛とした綺麗な声が囁きかけた。
耳元で静かに怒鳴り声を上げるという器用なことをやってのけた千棘は、告げると同時に佐久間から距離をとり真っ赤に染めた顔と恥ずかしさからきた涙目で再度睨みつけた。
そんな千棘の様子にやり過ぎた感を感じつつも「誰にも言わないと約束するよ。」とニッコリと実に美しい笑みを浮かべて答えた。
その笑顔が千棘には佐久間の挑発的なものに見えたのか、髪を逆立てフーフーと威嚇する猫のように呼吸を荒げ、睨みつけていた。
その2人の遣り取りを見て「2人って仲良いんだね…。」と小咲が羨ましそうに見つめながら楽に声を掛けていたのは余談である。
また楽がその言葉に「仲が…良い?」と決して仲は良くない遣り取りを眺めながら小咲の言葉に自分以外の者は仲が良いように見えるのだろかと困惑混ざりの疑問を浮かべていたのも余談である。
「…で?どんなペンダントなのよ、それ?」
しばらくの千棘の睨みのあと、大分落ち着いた千棘が楽にペンダントの具体的な特徴を尋ねた。
その質問は当然のことだろう…形が分からないことには探しようがない。
逆に今まで尋ねなかったこと、もしくは楽が自ら言わなかったことが不思議なくらいだ。
そして楽はその千棘の言葉に一つ頷くと指でペンダントの大体の大きさ、形状を宙に何度か描きながら、色合いや装飾的なことの説明をした。
「え」
「ん?」
そしてそんな楽の説明を聞き、どこか不思議そうな声を出した者が二人いた。
何か中途半端な終わり方で申し訳ありません。
次回から漸く動きを見せます…たぶん。
ジャンプ本誌でのニセコイも動きを見せましたね。
綺麗なお姉さんキャラが出て来て作者的には嬉しい展開w
そろそろ最終章に入るのかな?
読み返していません。
誤字脱字、おかしな文、または感想お待ちしております^_^
また近いうちにヒロインアンケートの実施も致しますのでよろしくお願いします( ̄^ ̄)ゞ