モブだけどヒーロー活動してます   作:低速のソニック

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平和っていいよねぇって思うけど警察官からすると犯罪人がいないと警察官やっていけないから実は警察官と犯罪人は共存関係だったりするの巻

「てめえら、家に帰ってろ。」

白い服に大きな刀を背負った男。白刀 悟。

生きた死神と呼ばれるとあるヒーローの弟子である。

 

悟は背中の刀を握って助走をつけた。

「カツ丼をおごってやる。」

そう言ってジャックに切りかかった。

だがジャックは切りかかる悟との間に無数の斬撃をはしらせた。

それに対して悟は気にせず飛び込んでいった。

斬撃は普通の人間ならば間違いなく細切れになるほどの威力だ。もしかしたら、普通の熊も一瞬も耐えられないであろう威力だ。

そんな斬撃を一本の刀のみで弾き返していく。

「これで終わりだ。」

少し息を吸い、数刻後にはジャックの体がバラバラに分かれていた。

この時には既に時遅し。

ジャックによって切り落とされた四肢からは大量の血が流れ落ちていた。

「白刀、今すぐ針を探してきてくれ。あと、救急車も。」

ジャックが倒されたことによって能力が解かれた足はすぐさま四肢のない神原の元へと向かった。

そして自分の服の糸をほどく。

「まさかその糸でそいつの体を繋ぐ気か?」

「若いもんはそこで見てな。」

そこへ杏が糸を持ってきた。

「持ってきたわよ糸。」

「ありがとよ。」

そう返事をして黙々と切断された神原の四肢と体を繋ぎ合わせていく。

「何て応用力だ…。

・嘘でしょ!?」

白刀と杏は見たことも聞いたこともない光景に鳥肌がたった。

そして15分くらい経ち、四肢と体が1つになる頃。

ピーポーピーポー…。

近くから救急車の音が聞こえてきた。

「じゃあ、俺はここで退席させてもらう。」

そのまま歩いて消えていった。

あれから数日後。

ウチは目を覚ました。

目に入る白い朝日に家ではないことはすぐに気づいた。

(手足に感覚がない…。)

部屋の中を確認してみた。

しかし誰もいなかった。

それから部屋全体を隅々まで確認してみた。

(え?…)

数分後にガラガラっと戸を開ける音がした。

(あー、看護師かぁ)

その看護師は隣の個室に入っていった。

(何でだぁー!何でウチの所じゃないの?あ、そっか。目覚めても声も音も出してないから気づかれてないのか。)

隣の部屋の看護師の足跡が自分の方に向く。

次第に自分の所へ近づいてくるのが分かった。

人が来るのにワクワクする。

向こう側に現れた影が手をかけ、遮るカーテンを横に引いた。

自分と看護師を妨げていたカーテンが無くなり目が合った。

看護師は少し時間が経ってから「ぎゃー!」っと叫びパニックを起こした。

「死人が生き返ったー!」

平静さを失った看護師の肩に老人の手がぽんっと軽く置かれた。

「冷静になれ。生きてるじゃろ。」

「あ、そうだった。」

「ちょっとその前に状況を教えて下っ、くれませんか。」

神原は2人の会話に割って質問した。

「そうじゃったな。お主が気絶してから白刀がジャック撃退後、応急措置で四肢を繋いだ。」

はぁ…。

言ってることが今一分からなかったが理解したかのような反応をした。

「失礼します。」

戸の音と同じタイミングだった。

炎魔、杏、そして白刀と同じく見覚えのないお侍さんが1人部屋に入ってきた。

「早速、闇の王討伐作戦会議を始める。今から3か月後、闇の王を討伐する。」

「あのー。」

「何じゃ?」

「ウチ怪我人だから行けませーん。」

(何か危なそうやし。それに12月はゲームの月だと決まっている。流石に苦痛に悶えながらゲームをしたくない。)

「大丈夫じゃ。お主の能力なら完治し修行も出来るぞ。」

(ふぁ!?)

少し寂しそうに「あ…はい。」だけ答えた。

「この3ヶ月で闇の王に対抗出来るだけの戦力になって貰う。もちろん、私たちはあの闇の壁への対抗策を見つける。」

「了解(一同)」

どうしても行かんといかんのかなぁ。

てか、ウチが行かんくてもどうにかなるやろ。

そう内心ぼやいていた。

そーいえばもうすぐ文化祭と期末テストかぁ。

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