モブだけどヒーロー活動してます   作:低速のソニック

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引き波

あれから1週間経ったとある朝、恐ろしい程に気持ちよく目覚めることが出来た。その為、久しぶりに散歩でもしてみることにした。黒く解放感のあるサンダルを履き外へと出た。梅雨前だからなのか程よく風が吹き天気も晴々していた。ウチは胸いっぱいに深呼吸してから歩き出した。

家の近くの御無川の堤防を散歩していた時だった。突然白い髭のおじいさんがウチの方に近寄ってきた。

「神原よ。少し時間をくれないか?」

「あの…誰ですか?」

ウチは完全に忘れていたのでそう疑問返しをした。

「まさか覚えていないか!?」

「ええ。」

「1話の最後で君の能力を見てあげたでしょ?」

……………。数秒考えた後、あー、と一言言った。

「完全に忘れていました。忘れっぽいもので。で、今日は何の用ですか?」

「今日は君を鍛えようと思って来たのだ。」

「えぇ、いいですよ。」

「なら、今から1週間こちらが用意した島で過ごしてもらう。学校なら既に連絡済みだ。そーいえば、まだ名を名乗ってなかったな。私の名前は白井だ。宜しくな。」

そう言うと、まるで見えない壁を蹴っていくかの用に空を飛んで去って行った。

それからすぐにヘリコプターが迎えに来て1つの県くらいの大きさの島へと降り立った。しかし、島の割には色々と手が加えられていて思っていたよりも過ごしやすそうだった。

ホテルの部屋に入ってみた。思ったより広くて過ごしやすそうだ。それからすぐに部屋をノックする音が聞こえた。

「神原、そろそろ訓練するぞ。支度が済んだら一回のロビーに来て。」

そう伝えてすぐに去ったのを確認したウチは五分で準備しロビーへ向かった。合流したウチは白井に広いところへ連れて行かれた。

これから彼女と戦ってもらう。彼女から銃を取り上げられたら昼飯にしよう。それだけ言って白井はホテルへ戻っていった。そこに居た女の子には見覚えがある。杏だった。

「神原、部活は何してるの?」

困惑しながらも帰宅部と、答えた。

「じゃあ、残念だけど昼ご飯は無しのようね。」

そう言って杏は軽やかに走っていった。身体能力が遥かに上の杏を捕まえるのはほぼ無理だ。しかし、捕まえないとご飯抜きになってしまう。女の子を追いかけるのには抵抗があったがご飯の為に必死に追いかけた。全力で走り続けること30分─スタミナと肺が限界に近づいているのにも関わらず寧ろ少しだけ楽になったように感じだした。そして10分後、やっと杏に追い付いた。両者ともゼイゼイ言いながら、その場で呼吸を整えている時、空から隕石が降ってきた。目の前に落ちてきた隕石に死を覚悟した。しかし、次の瞬間2㎞離れたところにいた。とっさに白井さんが助けてくれたのだ。隕石が落ちた周辺は小さなクレーターが出来ており、周りの木々は風で強く靡いていた。やっと周りの状況を把握して杏がいないことに気づいた。すぐさま地面に顔を向けると顔面血だらけの杏が気絶していた。それからすぐ無事を確認してすぐ気を失ってしまった。

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