あれから数ヶ月…も、経っていない。いや、実感ではもうすぐ新学期迎えようとしているのだが。
ドラクエがお友達の我からすると夏休みが地獄でしかない。友達誘ってもノッてくれなかたっり、暑かったり、彼女もいない我からすると夏休みはただの生き地獄に近いものを感じた。最初の1週間は毎日録画の処理をしたりゲームをするなりして割とぐぅたらとして充実だった。しかし、1週間もすると悟り出してしまうのだ。1ヶ月を無駄にしながら生きていることに。それに気づいた頃には夏休みだし。16才であり、連絡手段を持たない我はもう手遅れであった。
(早く学校に行きたい…。)
ウチは世界レベルで無駄に過ごしている時間を変えることに決めた。
いや、正確には夏休みが始まって3日目からあることを始めたから「している」と言った方が正しいのかもしれない。
そう、あの激戦があってすぐの出来事だった。少しでも自分の能力を活かそうと、
腹筋、スクワットを100回、腕立て伏せ50回
を1日の最低ノルマとしてコツコツ頑張ってきたのだ。
これはかなりキツイ。
毎日やるとしたら割と精神がめいる。更にこの暑さだ。平気でいる方がおかしい。
そんなこんなでテレビを見ていると数キロ先に怪人がいると報道されていた。
どうやらB級とA級の数名が戦闘不能らしい。
あれからすぐに向かった。
目の前には2、3メートル位であろうか、二足歩行をする巨大な犬の怪人がいた。
グゥッッ!
犬の怪人は威嚇をするかのようにこちらを睨み付けた。
ウチは先手を取って真っ先に犬の怪人の毛を鷲掴みし、そのまま殴り付けた。
犬の怪人にダメージが入った気配が全く無いことに気づいた。
(ヤバイ…。このままじゃ死ぬな。まぁ、こっちも経験あるから何とかなるか。)
しかし、犬の怪人は予想以上に早かった。
その道筋が見えるような早さで数発の拳が肉体を貫くように。
脳が揺れた。だが、神原は犬の怪人を逃すことは無かった。
まるで獲物を見つけた一匹の狼のように。
犬の怪人が攻撃して足を地につけた隙を突いて足に一発の蹴りを入れた。
犬の怪人は僅かに足元をフラつかせた。
その時だった。
小さな火の玉が犬の怪人に当たりに行って犬の怪人が少しフラつかせたのだ。
ッ!
ウチはその火を見た時、その火を飛ばしたのが誰かすぐに分かった。
それでも信じられなかった。
何故なら彼は……。
時は少し遡る。
「はぁ、我の分身を解き放ったものの、強き者は一向に現れない…。あ、そうだ!闇の因子でもバラまくとしよう!」
「お、お止め下さい。それを使ったら私までもが怪人に…。手伝う代わりに命だけは助けて下さると言いましたよね!?」
「あぁ、命だけはな。」
そう言って禍禍しいその者は黒い何かを大量に放出した。
ここには多くの人がいる。
ある者は外から囚われた者、ある者は囚われ者達から無理やり作らされた子供も多くいる。
そんな人々が次々と理性を失い、ある者は虫の姿に、ある者は獣の姿へと変わっていった。
理性のある者は1%にも満たなかった。
「これで多少の戦力にはなるか…。」
ムムッ!
その者は因子に触れて怪人化しない人を見つけた。
「何と。光の力が強すぎる。」
そう言って、次々と補食されていく。
ギャー!
おい、お前が食われろ!
えーん!
容赦なく人々を食らっていく。
その者の戦略には合理性はあった。しかし、合理的な策には心がなかった。
カチャッ。
ドアの向こうから完全人形(ひとがた)のリクルートスーツ姿の怪人が入ってきた。
「闇の王、きららMAX買ってきました。」
「おー、そうか。ありがとうな。近藤さん。ついでにそこの怪人の選別と指揮をしといてくれ。」
「ははっ!」
現在に戻る。
自分と同じ位の背丈の男が歩いてきた。
「よっ。」
神原の助っ人はあの人!?だよね?
ってことでお楽しみにー。