4話目です。
途中から何書いてんだろうって思ったのは内緒。
だって文才ないんだもん、仕方ないね。
みんなおはよう、朝です。今日もいい天気だな、日差しが眩しくて病んでしまいそうになる。
低血圧な人間にとって、朝方は本当にキツイ。学校なんかに行かずに一日中ベッドに引き篭もっていたい。
しかし低血圧を理由に学校に行かないという選択肢はない。それをしたら負けな気がするから。……何と戦っているのだろうか俺は。
門を通って友人たちに軽く挨拶を済ませて教室に向かう最中、紫乃月と顔を合う。
「よお紫乃月、おはよう」
「ん……おはよう」
呟くように挨拶して言った紫乃月。
放課後では結構喋ったりしているのに、朝の時間ではクラスが違う事もあってか、そこまで会話していない。
もしかしたら、あいつも俺と同じで朝は低血圧なのかもしれない。あいつの場合、いつもあんな感じだから判断の難しいところではあるが。
自分の教室に着いてカバンを置く。一限目は数学か……一限目から憂鬱だ。
数学は苦手ではないが得意でもない。可もなく不可もなくと言ったところだ。では何故憂鬱な気分になるのか?
最初の授業で数式を見るのが嫌だからだ。ただでさえ朝っぱらから気分が優れていないのに数式を見てみろ、頭が痛くなるわ。せめて二限目からにしてくれ、頼むから。
心の中で文句を言いつつも一限目の準備をしていると教室のドアが思いっきり開く。そこには見覚えのない強面の男が立っていた。誰だお前。
「あ、あいつは……!」
「ついに帰ってきたのか……!」
「あわわ……」
えっ、何?みんなあいつの事知ってんの?知らないの俺だけ?
隣にいた友人も知ってるような雰囲気だったので聞いてみた。勿論向こうに聞こえない声で。だって怖えんだもん。
「あいつの名は【
「伝説って?」
「ああ!あいつは「満員電車で席に座れないおばあさんに席を譲った回数100回の漢」という伝説を持っているッ!」
……それただの良い人じゃん。
「他にも「みんなで焼肉食べ放題に行ったら1万円超えていても割り勘せずに笑顔で全額支払った漢」とも言われているッ!とてもじゃないが俺にはそんな真似できねえ……!」
だからそれただの良い人じゃん。
完全に人を平気で殺ってそうな見た目してるのに善良ってギャップヤバすぎるだろ。ほら、目元とか傷あるもん。あんなん見たら誰だってそう思うだろ?俺だってそう思う。
……ん?ちょっと待て。あいつこのクラスの生徒なんだよな?何で今まで登校して来なかったんだ?やっぱ「授業とかダリィからバイクでパーリーピーポーするぜヒャッハー!」的なアレか?」
「りきやん今まで何で来なかったん?」
「入学式ン時な、トラックに轢かれそうになってた子猫を助けたら逆に轢かれちまってよ〜。50mぐらいまで吹っ飛ばされちまってよ。まあ擦り傷で済んだんだけど先生が念の為に一ヶ月ぐらい様子見ようっつって入院してたんだ」
バケモンかな?
普通50mも吹っ飛ばされたら死ぬだろ!それを擦り傷程度で済ませられるとか頑丈ってレベルじゃねえぞ!
みんなから慕われてるっぽいけど、俺としては出来ればあまり関わりたくはない。不良のような人種には良い思い出がない。
なんで、話しかけない事も勇気の一つだ。
「俺の席ここかー。どっこいしょっ」
オメーの席
確かに入学してから隣の席空いてんなーとは思ってたよ?「うわー初日から不登校かよーヤベー奴もいたもんだなー」って思ったよ?
別の意味でヤベー奴の席だったのかよォォォォォ!?
なるべく目を合わせないようにしとこう……。
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「え〜この数式を解くにはこの公式をこう使ってだな〜……」
…………ヤバい、授業の内容が全く頭に入ってこない。隣の席からの視線がスッッッッッゴイ気になる!
なに、なんでさっきからこっちジーっと見てくるの!?俺何かした?怖えよ…怖えよ…。
《キーンコーンカーンコーン!》
そんなこんなで授業終了のチャイムが鳴り響く。授業の内容は後で友人に詳しく聞くとしよう…。
「よお、ちょ〜っといいか……?」
問題の男が声を掛けてくる。こいつのせいで一限目は潰れたも同然だ。
ここはガツンと文句を言ってやろう。それぐらい許される筈だ。ケンカになっても知らん。もうそうなっても俺のせいではない、穴が空くほどガン見してきたこいつが悪い。
みんな、俺がボコられたら助けてな?
「なんだよ。俺に何か用か?」
「オメーどっか具合でも悪ィのか?顔色悪ィぜ?」
…………は?なんだこいつ、俺の心配をしてるのか?なんで?
「オメー授業中ずぅーっと顔色悪かったからよォ、もしかしたら病気なんじゃねえかなーって思ってよ。保健室に行くか?」
「……朝はこうなんだ、ほっといてくれて構わない」
「そうか?なんか気分悪そうな感じだったんでつい声掛けちまったぜ」
よく分からんが、この男は俺の体調を心配してくれているみたいだ。
気分が悪かったのは事実だ。でも今はそうでもない、多分別のことに意識を向けていたおかげでダル気も無くなっていた。
そこまで具合が悪そうに見えたのだろうか?
「だってよー、俺ら同じクラスの仲間じゃねえか。ダチを心配して当然だろ?」
……あぁ、なるほど。そういう事か。
つまりこいつは、知り合ったばかりの俺を「友人」として心配してくれていたんだな。
……俺はバカだな、人を見かけだけで判断しちまって。自分の浅はかさが恨めしい。でもあんな人を殺しそうな感じで睨まれたら誰だってそう思うよ、うん。
「あ、あー……その、なんだ、ありがとよ。俺の事は大丈夫だから。……あと、悪かった」
「??? なんか分かんねえけど大丈夫ならいいや。あ、もし良かったらよ、バナナでも食わねえか?バナナ食えば元気になれっからよ!」
そう言ってカバンからバナナを取り出して俺に投げ渡す。
元気にバナナを食らう金剛寺を見て、これからは俺からも積極的に話しかけていこうと思った。可能なら親友になってみたい、そう思えるほどの人柄がこいつにはある。
……最後に一つ、いいかな?なんでバナナ持参してんの?
困ったからってバナナで締めてはいけない(戒め)
怖いけど良い人って書くの大変、もっと成長してほらほら。