小さくなったマスターの日常   作:もちもちのトーテムポール

1 / 1
ご都合主義の塊のような話です。何も考えずに読めるような、そんな話を書きたいと思います。


マスターが小さくなりまして

「で、結論は?」

「ああ...信じ難いけれど、君の推測通りこの子は立香くんだ。間違いないよ」

 

僕、ロマニ・アーキマンは嘆息とともに言葉を絞り出した。

 

「やっぱりそうか。ただの勘だったけれど流石は私だ」

 

愉快そうにそう呟いたのは、かの万能の天才であるレオナルド・ダ・ヴィンチその人だ。といっても見た目はモナ・リザをモデルにした美女だ。彼女は続けて言う。

 

「でも立香くんだとわかったって事は、少なくとも彼のバイタルに問題はないんだろう?とりあえず安心じゃないか、ロマニ?」

「いやいや、立香くんだよ?人類最後のマスターだよ?そんな彼が3、4歳の子供になったんだよ?知識や記憶の欠落も見られるし、致命的じゃないか!」

 

思わず叫ぶロマニ。すると、

 

「ろまん?ろまん?」

 

そう呼びかけたのは、まさに議論の対象である、人類最後のマスターである青年...であったが、今や推定3〜4歳となった藤丸立香だ。いきなり叫んだロマニを不思議そうな顔で見つめている。

 

「全く...ほとんどのことは忘れているのに名前とかの断片的な情報は覚えている、か。本当に君の仕業じゃないんだろうね、レオナルド?」

 

立香の頭を撫でながらロマニは言う。

 

「何を言う!私がこんなことをするはずないだろう?私ならもっと面白くできる!」

「余計たちが悪いよ!ただでさえ大忙しなのに、どうしろっていうんだ...」

「私達が四六時中付いているわけにもいかないから、とりあえずマシュに説明して立香くんの世話をするよう頼んでみないかい?その後で他の英霊たちにも話をすればいいんじゃないかい?

「まともな提案なのに何故か納得いかない...」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「なるほど、つまり私が先輩のサポートをすれば良いのですね?」

「うん。頼むよ、マシュ」

「了解しました、ドクター。ところで...具体的にはどうすればいいのでしょうか?いくら先輩とはいえ、この歳の相手というのは些か経験が足りないのです」

「うーん。かく言う僕もよくわからないかも...」

 

思わず2人で立香を見つめてしまう。そんな悩みなど露知らず、立香は無邪気に笑って言う。

 

「ましゅ!」

「は、はい!何でしょうか、先輩?」

「ごはん!」

「ご飯?確かにお昼時ですが、どうしましょう?」

 

マシュがロマニに意見を求める。それを聞いたロマニは、面倒ごとには巻き込まれたくない、という思いから半ば強引にマシュを送り出した。

 

「マスターの危機だ!速やかに食堂に向かうように!ついでにキッチン班の人達への説明もよろしくね!」

 

と、こんな台詞を投げかけて。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「こんにちは、エミヤさん」

 

ロマニからの指令を全うし、食堂に着いたマシュはカルデアキッチン班代表のエミヤに挨拶する。

 

「こんにちは、マシュ。そして...そちらの彼は?」

「実は...この子は先輩なのです。突然のことだったので、私もよくわかっていないのですが...」

「な、冗談だろう?この子がマスターだって?いや、確かに面影があるような...」

 

という言葉を最後に、食堂の時が止まった。母や妻を自称するバーサーカー達だけでなく、ほぼ全ての女性サーヴァントが愛くるしい姿のマスターを凝視する。

 

兄貴と慕われるランサーや、共犯者を自称するアヴェンジャーを筆頭とする男性サーヴァントは、マスターを求める仁義なき戦いの激化を感じ取り、静かに息を飲んだという。




読んでくださってありがとうございます。基本的にFGO虚無期間に執筆しようと思っているので不定期更新です。感想、誤字脱字、キャラの喋り方の指摘など、是非お願いします。こんな話がいい、などありましたら、コメント頂ければ極力書いていこうと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。