仮面ライダーゼロワン、クライマックスですね…もはや予測不可能の展開に毎週楽しみにしています。
感想、評価が作者のちからとなります!
『この本によれば、『元』普通の高校生南雲ハジメ。彼には魔王にして時の王者『オーマジオウ』となる未来が待っていた』
『ハルツィナ樹海の大迷宮にたどり着くまでの10日間、我が魔王はハウリア達に生き残るための戦術を教えることとなるが、戦いには余りにも不向きな精神にとうとう堪忍袋の緒が切れてしまう』
『一方、シア・ハウリアと南雲ツカサ達の特訓はというと…』
――――――――――
「クロックアップ!」
《CLOOK UP》
シアの変身したカブトが固有能力『クロックアップ』を発動させ、通常では視認できない速さで攻撃してくる。
「はっ!クロックアップが使えた程度で…」
背後から攻撃してきたカブトだが、ディケイドはその攻撃を予測し紙一重で躱す。
《CLOOK OVER》
クロックアップが解除されたカブトの隙をついて、ディケイドは廻し蹴りでカブトの即頭部を蹴り飛ばした。
「きゃあああ!?」
カブトは倒れ、ゼクターが外れたことでシアの姿に戻ってしまう。
「シア。スピードで圧倒して相手の背後に回り込む戦法は様になってるが…それ一辺倒になるとこうやって読まれる。だから戦い方のパターンを増やしてみろ」
「は、はい!」
シアが元気よく頷き、ディケイドは変身を解いてツカサの姿に戻った。
「…まあ、これだけ努力を惜しまないくらいハジメについて行きたい気持ちは嬉しい限りだよ」
「…え?も、もしかしてツカサさん、わかってたんですか?」
ツカサの言葉に動揺したシア。どうやら、この特訓をしている本当の理由はすでにツカサにはバレていたらしい。
「あの言葉の影に隠れていた意味合いは何となくだがわかったよ。ったく…白崎とユエだけじゃなくお前までとはな…」
ドライバーを外し、ツカサは改めて告げる。
「シア。次のメニューだが………明日で残り五日。だからここからは最終試験にする」
「最終試験…ですか?」
すると、ユエが歩いてくる。
「さっきクロハネと白崎には伝えたが…向こうと合格条件は同じ。シアはユエと残り五日間で戦って、掠り傷だろうとユエに傷をつけられたら合格。ハジメは俺から説得してお前達の旅への動向を許すつもりだ」
「っ!…わかりました」
シアはハジメが練習用にと用意してくれた巨大ハンマーをツカサから受け取り、ユエに対して構える。
「ん…かかってきなさいド三流。あなたと私の格の違いを教えてあげる」
(………ハジメのやつ、余計な知識植え付けたな)
ハジメの錬成の師とも言えるあの漫画の名台詞をさりげに引用したユエに内心ツッコミを入れたくなったツカサ。
「全力で…いきますよおおおおおお!!」
――――――――――
一方、香織とクロハネのほうは…
「どうです!」
クロハネは固有魔法『聖天使の翼』で制空権をとり、ハジメ作の『二振りのバスターソード』で香織を攻撃。
香織も迎撃のためレーゲン・ハイルメタルを出現させるとスタンゴム弾のカートリッジを装填し、銃撃。
クロハネの大剣のうち片方が弾丸を防ぎ、彼女は属性魔法を発動させる。
「螺炎!」
かつてオルクス大迷宮の第1層で香織も鈴や恵里と共に使ったことのある炎魔法が香織を襲う。
「っ!天絶!」
結界魔法を張った香織は続けて拘束用魔法を使おうとするが…
「てりゃああああ!!」
間髪入れず、クロハネが片方の大剣を投げつけ、香織の足元が爆ぜた。
「なっ!?」
仮とはいえクロハネの大剣はハジメ作のアーティファクト。どうやらお試し品として組み込まれていたらしい魔法が地面を盛大に破壊し、香織はレーゲンを落としそうになってしまう。
「もらいましたよ!!」
クロハネのもう片方の剣が香織に振り下ろされ…
――――――――――
(うっわ………)
訓練開始9日目。
ハジメは全力で自分のしでかした行動によってもたらされた現実に引いていた。
「ボス。お題となっていたハイベリアの尻尾、持ってきやしたぜ」
ここまでの特訓により鍛え上げられたハウリアに対し、ハジメは課題を出していた。
それは、かつてハウリアを襲撃したハイベリアを4人1組のチームで狩って、尻尾を持って来いという最終試験。
しかし…積み上げられた尻尾は当初の予定だった10本ほどではなく、100本ほど積まれていた。
「俺は1組につき1匹をノルマにしろと言ってたよな…何がどうしたらこうなった?」
「いやあ、最初はそのつもりだったんですがね?殺ってる最中でお仲間がわらわらと虫けらのように集まってきまして…獣畜生のくせに生意気にも殺意向けてきたんですわ」
「その結果がこれってわけですよ」
「ハエみたいにウザったい奴らだったけど、いい声で鳴いてくれたわ」
楽しそうに笑うハウリア達。
一部のメンバーに至ってはなんとナイフを優しく手入れし、『ジュリア…』と呼びかけてすらいる。
(やべえ…完全にやり過ぎた。戦いのために意識改革くらいはするつもりだったが………これ最早別人じゃねえかよ!?)
冷や汗を流すハジメだったが、更なる悲劇が待ち構えていた。
「ハジメ~!こっちの方の訓練は終わったぞ?」
「あ、兄貴!?」
なんとツカサがシア達の特訓が終わったことでこちらに来たのだ。
「ハジメさ~ん!聞いてください!私、ユエさんに………」
笑顔で駆け寄ろうとしたシアだったが、豹変していた家族に固まってしまう。
「と、父さま…?どうしたんですか?」
筋骨隆々になって穏やかな顔が消えたカムを見て固まるシアだったが、カムはにこやかな笑みを浮かべて答える。
「シア。私達はボスのおかげで大事なものに気がついたのだよ」
「だ、大事なこと…?」
「ああ………この世の問題の九割は暴力で解決できると」
白目をむくハジメ。その肩にツカサの手が置かれ、ハジメは硬直する。
「ハジメ…少し話を聞かせてくれや」
「は、はい…」
いくら強くなろうと、ツカサには逆らえない。
ハジメはこの時、改めて自覚した。
「ボス!ご報告があります!」
すると、茂みをかき分けてハウリアの中でも一際若い10歳くらいの少年『パル』がハジメの前に降り立つ。
「お、おうどうした?」
「大樹へのルートに武装した熊人族の集団を発見!恐らく先日の一件で我々に対する報復のため待ち伏せをしているものと思われます!」
どうやらジンを再起不能にしたことで熊人族の一部がハジメ達を襲うつもりだったらしい。
「よ、よく見つけられたな…」
「はっ!勿体無きお言葉!」
美しすぎた敬礼をするパルに少し引くハジメ。
すると、カムが名乗りを上げる。
「ボス…奴らは我々に任せてもらえないでしょうか?」
「え…マジで?」
「ええ…生まれ変わった我らの力、存分に披露しましょう。なーに、そうそう無様な姿は見せやしませんよ」
「…出来るのか?」
「肯定であります!」
即答され、ハジメは(無理そうなら行かなくてもいいんだぞ?俺が話しつけるから…)と言いそびれてしまう。
不敵な笑みを浮かべたカムとハウリア。そして気絶しそうになるシアと合流してきたクロハネ。
倒れそうになったシアをユエが、クロハネを香織が後ろから支えるがカムは力いっぱい叫ぶ。
「諸君!我が同胞たちよ!今日を以て我々は糞蛆虫を卒業し、戦士となる!我々はもう脅威に怯え逃げ惑う無様な『ピッー』ではない!知恵と力で襲いかかる理不尽を排除し、戦える戦士だ!私怨に駆られ敵との戦力差も理解できず最強種の呼び名に胡座をかく『ピッー』な熊共に思い知らせてやれ!奴らはもはや我らの試金石でしかない、虚栄に縋るしか能のないただの『ピッー』野郎だ!奴らの屍を築き、証明してやれ!我らハウリアはもう狩られるだけの獲物ではないことをこの樹海に住む全てに見せつけてやれ!」
「「「「「Sir、yes 、sir!」」」」」
「答えろ諸君!お前たちの望みはなんだ!」
「「「「「殺せ!殺せ!殺せ!」」」」」
「お前達の特技はなんだ!」
「「「「「殺せ!殺せ!殺せ!」」」」」
「敵はどうする!」
「「「「「殺せ!殺せ!殺せ!」」」」」
「そうだ、殺せ!お前たちにはそれができる!自らの手で生存の権利を獲得しろ!」
「「「「「Aye、aye、Sir!」」」」」
「いい気迫だ、ハウリア諸君!我々の行動は一つ!サーチ&デストロイ!ゆくぞおおおおお!!」
「「「「「YAHAAAAAAAAAAA!!!!!!」」」」」
滅茶苦茶ハイテンションで叫ぶハウリア達を見て、ハジメは青ざめた。
「………うん。完全にやり過ぎたな、これ」
『やっちまった…』とばかりに頭を押さえるハジメだったが、その様子を見ていた香織から痛烈な一言を受ける。
「正直…今回のハジメ君の行動は引くよ…私ですら」
「うぐっ!?」
香織からのまさかの一言についに肩を落としたハジメ。
「おいハジメ…様子みてあいつらがおかしくならないうちにお前が止めろよ?」
「ああ…この責任はキチンと取るよ」
――――――――――
「レギン殿。準備できました」
「うむ。ご苦労」
大樹から少し離れたところで行動していた一団のリーダー、レギン・バントン。
現在、ジンに代わって熊人族のリーダーとなっていた彼は尊敬していたジンは人間族の手によって重傷を負い、二度と戦えなくなったことを知って暴走。
他の長老達の制止もきかず、熊人族の中で若く血気盛んな者達を引き連れ、ハウリア達を処刑しようと行動していた。
(忌々しい人間とハウリア族め…族長の仇はとらせてもらうぞ)
相手は所詮人間と兎人族のみ。ジンを倒したのは事実だとしても、どうせ反則級の武器を使うなどの卑怯な手段を使ったに違いないとレギンは解釈した。ましてや脆弱な兎人族と樹海の霧の中では感覚が狂う人間など取るに足らないという軽率な判断をレギンは行ってしまった。
そう。だからこそレギンはこの現実を受け入れることが難しかった。
例え…どれほどの同胞が目の前で倒れても。
(な…何なのだこれは!?)
彼の前で広がっている光景は、最弱の兎人族達により自分達が一方的に蹂躙されているという光景だった。
「おらおら!もっと気合入れろ!切り刻んでやろうか!?」
「あらあら…こんなものかしらね?最強種族様は?」
ハウリア達はこれまでのように一切のためらいを見せずにナイフを振り、熊人族達が攻撃する間もなく次から次へと相手の急所を突いてくる。
「ちくしょう、何なんだよこいつら!」
「こんなの、兎人族じゃないだろ!」
奇襲しようとしていた相手に奇襲され返されたこと、最弱種の兎人族としてはありえないはずの強さ、姿を消した相手からの正確無比な弓による射撃と投石、さらにただ姿を消すのではなく存在をぼやけさせて認識を狂わせるというさらに高度な技と一糸乱れぬ抜群の連携。
そして何より喜々として相手を痛めつけてくる狂気に満ちた顔と笑い声。
様々な要因が混ざり合い、熊人族達は格下と見下していたハウリア達により一方的に蹂躙されていた。
「ぐああっ!?」
「ぬうっ!?また…」
通常、1対1という状況下でなら今のハウリアともまともにやりあえるどころか勝てるだろう。だがこの10日間でハウリア達は自らの武器を磨き抜くことで先天的なスペックの差を埋めることができるようになっていた。
兎人族の長所は前にハジメが語ったとおり索敵能力と隠密行動。そして長年家族として連れ添ったためハウリア族の中でなら誰とでも抜群のチームワークを発動できた。だがこれまでは戦いへの強すぎた忌避感がそれらの長所を全て打ち消していたのだ。
そして彼らを強くしたのは精神面、肉体面による強化だけでなくハジメ支給の武器にも秘密があった。
全員の装備する近接武器、2本の小太刀はオスカーの屋敷で錬成技能を磨いた過程でハジメが完成させた武器で、極薄の刃は日本刀にも匹敵する切れ味となっている。その上衝撃に強いタウル鉱石をベースにしているため熱、衝撃にも強い。
そしてハウリア達の中でも非力な女性、子供に渡していたのは蜘蛛型魔物の糸などを使い完成させたスリングショットやクロスボウ。
通常の弓ほど力を必要としないこの武装により非力な女子供でも十分な戦力となっていた。
なお、クロスボウの使い手の中で一番はわずか10歳の少年『パル』…改め自称『必滅のバルドフェルド』。彼はハジメの銃撃戦闘にあこがれを持っていたため、密かに自主トレを行うことで一足先にクロスボウをマスターしていた。
「レギン殿!このままでは全滅です!」
「ここは私が殿をっ!?」
レギンに進言した熊人族の1人が頭を矢で打ち抜かれ、他の者が動揺している間にハウリア達は足の健などを切り裂いて動きを封じたあと、隠れていたハウリア達が一斉に襲いかかる。
「この程度か『ピッー!』野郎ども!このヘタレどもが!」
「最強種の熊人族の名折れだな、この『ピッー』が!」
余りにも口汚い罵りを叫びながら攻撃するハウリア達に、ついにレギンは膝をついてしまう。
やがて、彼の前にカムが立ちはだかった。
「ふん…何か言い残すことはあるかね?『最強種殿』?」
温厚とは言え、これまでの他種族からの扱いにストレスは溜まっていたらしい。
カムはレギンを見下しながら皮肉交じりの言葉をぶつけてきた。
「ぬぐうぅ…!」
カムの言葉に苛立ちを隠せなかったレギンだが、流石に頭が冷えたらしい。
ハウリアの襲撃によって混乱していた彼の頭も冷え、今は多くの部下の命を守ることを優先すべきと考え直す。
何より、周囲の反対を押し切って彼らを連れてきたのは自分だ。ならばその責任は自分が取るべきと考えたのだろう。
「…俺はどうなっても構わん。だが、部下は俺が無理に連れてきただけだ…私の命と引き換えに生き残っている部下は見逃して欲しい」
「なっ!?レギン殿!」
レギンの言葉に熊人族がざわめく。
「頭に血が昇り多くの同族を死地に追いやったのは私なのだ。兎人…いや、ハウリア族の長殿。勝手は重々承知。だが…どうか、この者達の命だけは助けて欲しい。このとおりだ」
武器を捨て、レギンは土下座をして許しを請う。プライドの高いレギンがそのような行為を行うのがどれほどの覚悟なのか熊人族だけはそれを理解していた…
「断る」
だが、無情にもカムはその申し出を切り捨てた。
「キサマらは敵だ。敵は殺す。容赦はするな。………それがボスの教え」
「何より…これまで我らを見下し傲慢な振る舞いをしてきたキサマらの絶望に満ちた顔を見るのは『楽しい』っ!!」
これまでにない高揚感と、人を殺したことによる心理的負担。
それらが相まってハウリア族の心のたがが外れてしまったのだ。
「………どういうことですかな、ボス?」
気が付くとカムのナイフは手からはじかれており、視線の先にはドンナーを構えたハジメの姿があった。
突然のハジメからの攻撃にハウリア達は敵を見るかのような目でハジメを見る。
「悪いな…つい見間違えて攻撃しちまったよ。お前達の顔、まるで―――」
ハジメは冷たい目をしながら告げる。
「俺が以前射殺した帝国兵達にそっくりだ」
その言葉を聞いたとたん、カム達の目から狂気が消える。
「ぼ…ボス?私達は…」
「どうやら正気に戻ったみたいだな…ま、初めての対人戦だ」
ツカサが危惧していたのはこれだったのだ。
ハジメの場合、一度倫理観が崩壊していた影響なのか帝国兵を殺しても精神的におかしくなることはなかったが、ハウリア達がそうなる可能性は最初から低かった。
強い力を手に入れたクラスメイトがかつて暴走しハジメを痛めつけていたこと、そして人を殺したことで精神に大きな負担がかかることを考慮すればこうなる可能性は予見できた。
しかし、ハジメは自分が殺しへの忌避感を覚えなかったためその点に一切触れることなくここまで指導していたのだ。
(人を殺すことへの負担くらい考えられなかったのはミスだったな…もうちょいそこらへんを考えるべきだった)
「ちょっとそこで座ってろ」とカム達に告げ、ハジメはこっそり逃げようとしていたレギン達を捕らえる。
「おい、熊人族のリーダーさんよ。少し話がある」
「話…だと?」
ジンを打ち破った相手に警戒するレギンだったが、ハジメの口から出たのは予想外の話。
「俺の条件を呑むなら、お前ら全員このままフェアベルゲンまで見逃しても構わない」
ハジメの言葉にざわめくハウリア達。
『あの』ハジメが敵意を見せた相手に情けをかけるなど、これまで一度もなかったからだ。
「ただし、フェアベルゲンの長老達にこの伝言を伝えろ。『貸し一つ』ってな」
「っ!?それは…!」
長老会議の決定はハウリアに手出しをした場合自己責任という話であり、普通ならばこれを貸しにはできない。
だが、レギン達が襲撃したタイミングは樹海へと案内する『直前』であり、まだハジメ達が契約を続行していたタイミング。
案内が完了するまでハウリアはハジメの保護下にあり、ハジメは敵対する以上その相手は必ず殺すと誓っていた。つまりこの独断を理由にハジメはフェアベルゲンを壊滅させる口実にすることも可能なのだ。
ここでハジメが見逃せば、彼らは貸しを一つ抱えたままフェアベルゲンにおめおめと帰ることになる。だが、他にレギン達が帰れる方法など無い。
「………わかった」
「おう。伝言はしっかりとな。もし機会があって取立てに来たときとぼけでもしたら…」
ハジメは左手の機械鎧で強めにレギンの肩を掴み、耳元で囁く。
「その時、この世界の地図からフェアベルゲンという国が消えると思え」
――――――――――
レギン達はおとなしく帰ってから数分後。
「さて…」
ハジメが振り返った瞬間、怯えるハウリア族。
「お前ら…なにビビってんだよ」
「いえ…すみません、ボス。我らが至らぬばかりに」
全員で頭を下げるハウリア達だが、ハジメはバツの悪そうな顔になる。
「いや…今回お前らに非はねえよ。あるとしたら…俺のほうだ」
ハジメは今回の件について謝る。
「俺自身ぶっ壊れてる自覚を忘れてお前らに無理を強いたからな…短時間で仕上げるためとはいえやりすぎたよ。すまないな」
素直に謝るハジメの姿に、ツカサと香織はかつてのハジメの面影が見えた。
「ハジメのやつ…ちゃんとまだ謝ることができたか」
だが…
「ぼ…ボスが謝った!?」
「メディック!メディーック!重傷者一名!どうやら頭を打った模様!」
ハジメからの謝罪に驚きすぎたハウリア族は本人的に失礼なことを叫びまくる。
「お前らなあ…人が本気で謝ってんだから素直に受け取れこの残念種族がああああ!!!」
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「くっ…」
傷を抑え、痛みと屈辱にしかめっ面をするレギンと生き残った熊人族。
だが、そんな彼らに魔の手が忍び寄ろうとしていた…
「弱き熊人族よ…俺と契約を結ばないか?」
レギン達の前に現れたデュールは、アナザーカブトウォッチを見せつける…
次回、ありふれた職業と最強兄弟
第7話 最強ビートル2006