ありふれた職業と最強兄弟   作:狼牙竜

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お待たせしました、幕間2となります!

セイバーとゼロワン劇場版もだいぶ情報解禁されてきましたが、一体どんなストーリーになるのか…


感想、評価が作者の力となります!!


幕間2 救世主伝説2068

『この本によれば…祝え!ライセン大峡谷攻略を!』

 

『…ん゛んっ!『元』普通の高校生南雲ハジメ。彼には魔王にして時の王者『オーマジオウ』となる未来が待っていた』

 

『新たなるライドウォッチの持ち主が動き出し、少しづつ我が魔王の周囲にライダーが集結していきますが…どうやら今回は我が魔王に並び立てる可能性を持つ…『救世主』の物語となりそうです』

 

――――――――――

 

ハジメ達がライセン大迷宮を攻略すべくミレディ・ライセンと戦っていた頃。

 

オルクス大迷宮の探索を一時切り上げた勇者パーティーは再びハイリヒ王国の王都に戻り、休息を取っていた。

 

そんな夜…

 

 

 

「…で、なんで俺を呼び出した?」

 

不機嫌そうに語るのは檜山。

彼は『契約を行っているクラスメイト』に呼び出されていた。

 

「もう、そんな不機嫌な顔しないでよ?折角その力をあげたのにな~?」

 

クラスメイトは檜山の持つアナザージオウウォッチを指さし、檜山は苦い顔をする。

 

「…言っとくが、返せって言われても返さねえぞ?」

「そんなこと言わないよ。今回呼び出したのはね…そのウォッチのちょっと特殊な遊び方を教えてあげようかと思って」

 

そう言うとクラスメイトは自分の持っていたアナザーウォッチを3つ取り出す。

 

「変身してよ。まずはそこから…」

「…わかったよ」

 

 

檜山はウォッチを起動させる。

 

《ジオウゥ…!》

 

ウォッチを起動させて腰に当てると、檜山はアナザージオウに変身。

 

「んで、その状態からこの二つを起動させてみて?」

 

クラスメイトが渡したのは、二つのアナザーウォッチ。

恐る恐る受け取ったアナザージオウは同時に起動させた。

 

 

《フォーゼェ…!》《ドライブゥ…!》

 

二つのウォッチが怪しい光を放ち…

 

 

――――――――――

 

 

「ふっ!………ふっ!………」

 

翌日の朝、一人で黙々と全身に錘を着けた龍太郎が腕立てを行っていると雫と鈴が通りかかった。

 

「おはよう、龍太郎。随分とむちゃくちゃなトレーニングしてるわね…」

「ちょ、ちょっとシズシズ!龍太郎君、いつもこんな筋トレしてるの!?」

 

雫にとっては見慣れた光景だったが、鈴からしたら驚きの光景である。

 

「ああ…これでも足りねえくらいだけどよ」

 

筋トレを終わらせた龍太郎は、ゲイツウォッチを眺める。

この力は、鍛えればその分少しずつだが自分に応えようとしてくれている。そんな感覚がしていた。

 

「龍太郎君…もしかして、もうすぐ使えるの…?」

「さあな。でも…何かが足りねえ気がする」

 

 

そんな会話をしていると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おい!坂上!!」

 

走ってきたのは龍太郎とコンビを組むことの多い『重闘士』の天職を持つ生徒、永山重吾。

 

「どうしたんだよ永山。そんなに焦って…」

「大変なんだ!城の外の町で、妙な怪物達が暴れてる!普通の魔物じゃないってのはわかるんだけど…騎士の人達も苦戦してて、俺達も前線に出なきゃヤバイ事になるんだ!」

 

尋常じゃない事態を聞いた龍太郎達は急いで現場へと走って向かう。

 

 

――――――――――

 

 

城下町ではすでに多くの騎士が倒れており、精鋭と呼ばれる騎士やメルドが何とか戦えていた。

 

 

「くっ!これでどうだ!」

 

メルドの剣が忍者のような姿で無数に現れる怪物…『星屑忍者ダスタード』を切り伏せていく。

 

「万象切り裂く光、吹き荒ぶ断絶の風、舞い散る百花の如く渦巻き、光嵐となりて敵を刻め!〝天翔裂破〟!」

 

自分を中心として無数の光の刃を放つ光輝だが、ダスタードはその攻撃をくらってもダメージを受けた様子もなく、3体纏めて光輝に刀を振り抜いてくる。

 

「ぐっ!?こいつら…速い!」

 

ダスタードに苦戦していた光輝だが、そこに雫が参戦。

 

「セヤアッ!」

 

鎧武ウォッチの力を使っていた雫の剣はダスタードを正確に切り裂き、ダスタードは光となって消滅。

 

「雫…!」

「光輝!こいつらは私と龍太郎が引き受けるから!」

 

見ると龍太郎はダスタードとは異なる3体の怪物…胸に数字の描かれたプレートを付けた蜘蛛のような顔の『ロイミュード036』、檻のような形状の兜付きケープを羽織り、右手に巨大な銃を装着した『死神ロイミュード032』、両腕に巨大な手甲を装着した紫色のボディを持ち、他とは明らかに異なる姿の『アイアンロイミュード』と戦いを繰り広げていた。

 

「おらああ!」

 

龍太郎は身体強化の魔法とゲイツウォッチの効果で何とか渡り合えたものの、032の砲撃の余波で吹き飛ばされてしまう。

 

「ぐああっ!くっそ…!」

 

トータスにいるはずのない機械的な怪物達に騎士達も戸惑っており、その上ダスタードの相手で手一杯。

クラスメイト達も参戦しているものの、ダスタード1体を相手にするのが精一杯な彼らの援軍は期待できず、龍太郎は一人で戦うしかなかった。

 

 

「まだだ…まだやれる!」

 

叫ぶ龍太郎はウォッチの力で殴りかかるが、それでも生身の体と機械生命体であるロイミュードのボディでは明らかな力の差がある。

逆にロイミュード達の攻撃を受け、全身が傷だらけになっていく。

 

 

 

「龍太郎君!」

「龍太郎!!」

 

鈴と光輝が叫ぶが、龍太郎は必死にロイミュード達と戦い続ける。

 

「引き下がれるかよ…!逃げられるかよ、こんなところで!」

 

剛力を使って強化した左腕で036を殴り飛ばすが、直後に032の砲撃をモロに受けて左腕が動かなくなってしまい、アイアンの伸縮パンチが龍太郎の腹に深々と突き刺さってしまう。

 

 

「ガ………!?」

 

 

血反吐を吐き、地面に倒れてしまう龍太郎。すぐに鈴、雫、光輝が駆け寄る。

 

「龍太郎君!しっかりして龍太郎君!」

「くっ!光輝!鈴!龍太郎を安全なところに!ここは私が引き受ける…!」

「ま、待て雫!君が挑んだところで…」

 

雫は鎧武ウォッチを再起動させることでロイミュード達と渡り合うが、力を完全に使いこなせていない彼女では怪人であるロイミュードに勝つことは難しい。

 

(それでも…私は戦う!この力で…私はいつか、香織達を助ける!!)

 

オレンジ色のオーラを纏った剣で戦う雫。

そんな彼女の想いに応えるように、鎧武ウォッチは脈動を始めていた…

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「ん………?」

 

龍太郎は気が付くと真っ白な空間に一人立っていた。

 

「ここって…おい!誰かいねえのか!?」

 

龍太郎が呼びかけると、その背後に見知らぬ青年が現れる。

 

「…お前か。俺のウォッチを持っていたのは」

「うお!?…あんたは?」

 

鋭い目つきの青年は龍太郎に対して名を名乗る。

 

「俺は明光院ゲイツ…お前が持っていたウォッチの本当の持ち主ってところだ」

「そ、そうだったのか…」

 

龍太郎はウォッチを取り出すが、ゲイツは龍太郎に指をさす。

 

「言っておくが、この世界に来たウォッチはすでにお前のもの…俺のウォッチはこうして持っているからな」

 

ゲイツは左腕に着けたライドウォッチのホルダーに装填されているウォッチを見せる。

 

「じゃあ…どうしてここに俺を?」

「簡単な質問をするため…だな。ウォズがすでにそちらの世界で行動していることは知っている…だが、そのライドウォッチを使いこなすために一つだけ答えて欲しい」

 

 

 

 

「お前は…どうして戦う?何の関係もない世界で…命懸けで戦って…それで死ぬのは恐ろしくないのか?」

 

ゲイツの言葉に一瞬何も言えなくなった龍太郎。だが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「正直こええし…死ぬかもしれねえのは誰だっておっかねえよ。でもよ…」

 

誰よりも努力していた人物は、死が目前に迫ってても諦めたりしなかった。

限界だって超えてみせたし、眩しく見えた。

 

「俺のダチが命懸けで戦って、今もどこかで足掻いてるんだ…だったら、俺がここでヘタれちまったら一生顔向けなんざできやしねえ!命をかけてでもあいつらの帰ってくる場所を守る…あいつらのこれからを守れるよう戦う…それが、俺のたどり着いた答えだ!!」

 

その言葉に呼応するかのように龍太郎の体が輝き…消えた。

 

 

「…ふっ。どうやら、あいつにも素質があるらしい………『救世主』としての、な?」

 

誰もいなくなった空間。そこでゲイツは一人呟いたのだった…

 

――――――――――

 

意識を取り戻した龍太郎に、光輝も鈴も驚愕する。

 

「お、起きて大丈夫なの!?」

「ああ…ちと寝たらスッキリしたぜ!」

 

見ると、まだ雫はロイミュードやダスタードと戦っている。

 

「加勢するぜ…雫!」

 

龍太郎は走り出し、アイアンに強烈な一撃を叩き込む。

 

「龍太郎…目が覚めたのね?」

「ああ!ついでに…ようやくわかった」

 

 

このウォッチを起動するために必要だったのは、己の気持ち。

 

「私は何があっても戦い続ける『誓い』…」

「俺は命をかけてでも守りたいものを守る『意志』…」

 

 

「「これが俺(私)達の答えだ!!」」

 

その言葉とともに再びウォッチを強く握った龍太郎と雫。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「実に喜ばしいね…これで我が魔王を守る『救世主』も覚醒か」

 

離れた場所でダスタードの群れを人知れず蹴散らしていた仮面ライダーウォズは龍太郎めがけて『ジクウドライバー』を投げ渡した…

 

 

 

「おおっ!?」

 

飛んできたドライバーに驚く龍太郎だったが、突然頭に流れてくるイメージ映像に一瞬意識を持っていかれる。

それは、ウォッチが黒いベルト『戦極ドライバー』に変化した雫も同じだった。

 

 

「今のイメージ…そういうことね!」

 

雫はイメージの通りに手元に現れた『オレンジロックシード』を握り、開錠する。

 

「変身っ!」

《オレンジ!》

 

雫の頭上にファスナー状の空間の裂け目『クラック』が生成され、雫はロックシードをベルトの中央に装填し、再びロック。

 

《ロック・オン!》

 

ほら貝のような音声がドライバーから流れ、雫は迷うことなくドライバーに付いた黄色い小刀の形をしたパーツ『カッティングブレード』を操作するとロックシードが開く。

 

《ソイヤッ!オレンジアームズ!花道・オン・ステージ!!》

 

クラックから出現したオレンジ状の装甲が雫の頭に装着され、彼女の姿は青い和風のアンダースーツに包まれる。

さらに装甲が開いて上半身を守る鎧に変形し、『変身』は完了。

 

 

続いて龍太郎もライドウォッチを突き出し、ボタンを押す。

 

《GEIZ!》

 

ジオウ同様の手順で装着したジクウドライバーにウォッチを差し込むと、握り拳でドライバーのロックを解除。

両腕を一度前に突き出し、交差した両手でドライバーを抱え込むように持ち…

 

 

「変身!!」

 

腕を広げながらジクウドライバーを回転させた。

 

《ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!!》

 

全身が真っ赤なスーツで、ジオウとは異なる『平仮名でらいだーと描かれたマスク』。

 

 

『禁断の果実を掴んだ者』仮面ライダー鎧武。

『時の救世主と呼ばれた者』仮面ライダーゲイツ。

 

今ここに、新たなる二人のライダーが誕生した…

 

「反撃開始だ!いくぞ、雫!」

「ええ…ここからは、私達のステージよ!!」

 

 

 




次回、ありふれた職業と最強兄弟
幕間3 イル・サルバトーレ2068
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