龍「なぜ、俺なんだ?」
麻「そ、それは…」
龍「まぁ深くは問い詰めない。」
街明かりもなければ住宅街の街灯だけだ。せめての街明かりと言えばコンビニか家から漏れでる光ぐらい。
麻「はっきり言ってイヴさんが羨ましいです。」
龍「なんでだ?同じ゛アイドル゛という立場なのに。」
麻「イヴさんはスタイルも良ければ、今度の学園対抗戦、龍崎さんと共闘出来るんですよ。」
龍「そうだな。同学年の人でお願いって言われたからな。」
麻「なんで、なんでイヴさんだけが龍崎さんと仲良くなってるんですか…」
龍「…。それは俺もなんとも言えない。ただ、一つ言えるのは、俺も正直イヴのやんちゃ度にはため息が出る時がある。」
麻「なら、付き合って貰えませんか?」
龍「は?」
麻「お付き合いして貰えませんか?」
龍「あ、こ、米が炊ける時間帯だから帰るな。」
麻「そ、そうなんですか…。」
龍「うんじゃ。」
龍(どういう事だ?何故俺に付き合って欲しいんだ?)
龍崎は、歩きながらずっと考えていた。
?「あ〜!」
?「これは。」
龍崎が歩いていたら氷川姉妹と遭遇した。
龍「よお。」
日「どうしたの?」
龍「かくかくしかじかあってな。」
紗「ちょっと日菜!龍崎くん、半分呆れてるでしょ!」
龍「呆れてないから大丈夫。所で何をしに行ってたんだ。」
日「うーんとね、そのまま家に帰ろうとしたらばったりあっちゃって〜」
龍「なるほど、何となく理解出来た。」
紗「何かあったんですか?」
龍「特になんともない。」
日「じゃーね〜!」
龍「ああ。」
公園の前で別れた。
龍(なんか色々ありすぎでしょ。)
金曜日…
先「今日の授業は、おしまい!」
先生がそう言って、周りの人達は口々に「ふぅ〜終わったー!」「今日この後どこ行く〜?」「部活だ〜。」とか学生あるあるな内容の話をしている。
龍(今日って金曜日か。麻弥との約束だっけ。)
音「龍崎っ!ガンプラどうだっ!」
龍「まあまあと言ったところだ。」
音「今日なんもないならバトルしないかっ!」
龍「悪いが今日は、予定がある。」
奏「おかえり〜」
龍「今日は、早く終わったのか。」
奏「うん!」
龍「今から出かける。」
そう言って、龍崎は、自室に行って私服に着替えた。パーカーとジーパン上に薄いコートを着た。鞄に財布と電話とガンプラを入れた。あとRASOMEを持った。
奏「え〜。」
龍「悪いが今日は、無理だ。」
学生服の男子女子が仲良く話しているところに1人歩いてた。
麻「あ!龍崎さん!」
出かけたいと言って来たのはEONだ。
龍「なんでここなんだ?」
てっきり渋谷とか連行されるのかと思ってた。
麻「それはちょっと…フへへ」
龍「とりあえず行くか。」
着いたのは楽器店だ。
龍「なんで楽器店なんだ?」
聞いた時には麻弥はどこかに行ってしまっていた。
麻「このYAMAHAのAST-S1、いいですよね〜アクティサーボテクロノジーにSPシステム、更には3.6cm口径のポートによるエアウーファーたまりませんね…フへへ」
龍「…。おーい…。」
龍崎は、1人寂しく眺めていた。
店「お兄さん、楽器奏でてみるかい?」
龍「いえ、大丈夫です。あいつの付き添いで来たんで。」
店「そうなのかい?」
龍「はい。」
30分後…
龍「堪能しましたか?」
麻「はい、すごい機材が沢山見れたので!」
龍「ならよかった。」
麻「ジブンの家に来ません?」
龍「だが断る。」
龍崎は、自分史上恐らく最速で返答した。
麻「そうですか…」
龍「悪いな。アイドルと常人の定めだ。」(常人じゃないと思うけど。)
麻「そうですね…」
5時ぐらいだろうか。外も寒くなって来た。
1週間後…
龍「とうとうこの日か。」
音「そうだなっ!」
イ「そうですね!」
龍(ヴァイオレット・ガンダム…行くぞ。)
司「これより〜第3回〜学園対抗戦を行います。本日はサーディスの1年2年を行います。明日はシングル1年、エキシビションマッチを行います。明後日は…」
龍「長い…説明が。」
龍崎は、先に千聖や彩にどんな行程かを先に聞いていた。
要するに交流戦ということらしい。さすが2年生だ。侮れないかもしれないな。
司「1年生サーディス戦出場者は、中央に集まってください繰り返します。1年生…」
龍「行くぞ。」
音「我が音羽財閥の最高傑作だっ!上手く使ってみせるぞ!」
イ「初陣です!一意奮闘しましょう!」
まるで最初はチーム戦なんて考えてなかった。途中からパスパレのバトルマネージャーをやる羽目になるし、音羽は後方の支援だけ。イヴは、まさに猪突猛進。その一言に尽きるようだった。俺も俺だ。1人で先行して敵を倒す。倒す。ただそれだけだった。でも、それぞれの機体の戦闘のスタイルを改めて考え、この日のために考えた。イヴがモデルの仕事でいない時は大変だった。
そして、素灰や、紫倉さんに会ったりして改めて戦術を考えた。
龍「行くぞ。俺らの戦いだ。」
開戦です。
この小説の「カップリング」
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龍崎×イヴ
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龍崎×千聖
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龍崎×日菜
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龍崎×麻弥
-
龍崎×彩