龍「おかあさーん」
?「なに、玖眞。」
龍「みてこれー!」
?「あら、SD武者ガンダムなの?」
龍「うん!」
?「よく作ったねー!」
龍「ハアハアハアハア…」
奏「お兄ちゃ〜ん」
龍「あ、奏。」
外は寒い。冬だ。12月31日だ。今日で今年も終わりだ。
奏「部屋の掃除するよー!」
龍「あ、ああ。」
ヴーヴー
龍「ん?」
奏「お兄ちゃん早く!」
龍「奏少し待っててくれ。」
奏は、トレーナーを着ている。
龍「イヴなんだ?」
イ「今年も今日で、終わりですね〜」
龍「あ、そうだな。」
イヴは、パスパレの活動が本格化してからも特訓に励んでいる。それでも俺からしたら高嶺の花だ。俺も少し前から仕事で忙しい。
イ「玖眞さ〜ん!」
龍「あ、すまん。で、忙しくないのか?」
イ「あ、いえ!大丈夫です!」
龍「そうなんだ。」
イ「玖眞さんの家行ってもいいでしょうか?」
龍(ーーーーーは?ーーーーーーー)
龍「ちょっとリピートアフターミー」
イ「だから玖眞さんの家行ってもいいですか?」
龍「うん、俺、千聖とかににっこり笑顔で殴られたりするパターンだよね?」
イ「い、いえ単純に向こう側の人から撮影現場に近い宿取ろうか?って聞かれた時に近所だったからです!」
龍「いや、そういう問題じゃない。奏や、イヴが良くたっても俺が良くない。理由は分かるよな?」
?「うぃぃぃ次々〜」
龍「母さん。あんた明日も仕事あるんだろ?」
リビングで焼酎をレモンサワーにしながらバカ飲みしているこれは母親だ。うん。あくまで母親だ。『龍崎 陽喜(ひき)』漫画家だと。
陽「だって〜年中デスクワーク&電車で体が凝りに凝ってんだも〜ん。」
龍「マッチ入れるよ?」
まぁ、そんだけ飲めば人間アルコールランプだよ。
奏「ちょっとお兄ちゃんも久々に休みが取れたんだから〜お母さんも飲むのやめなよ〜」
さすが奏。俺の予定をまるで完全に網羅してやがるぜ。ストーカーかな?
龍「奏。ほぼほぼストーキングだからな。」
奏「お兄ちゃん酷い〜」
イ「玖眞さんどうかしたんですか?」
龍「ああ。飲んだくれとストーキングやろうがいてな。」
千「それはおつかれね。」
龍「そりゃあお疲れよ。はっきり言って事務所に逃げたいよ。」
千「それはこちらからも願ったり叶ったりね。特番でおせちを作ってみましょう!って感じなのよ。」
龍「料理できる俺が言っていいのか?」
彩「え?料理出来るの!」
龍「一応。」
人間として一人暮らし出来るレベルの料理だけどな。
イ「来てください!!」
龍「は〜い。」
陽「なに〜どっか出掛けるの〜?」
龍「母さんがうるさいからな。」
陽「そう言うなよ〜。」
龍「とりあえず行ってくる。夕方には帰ってくる予定」
奏「行ってらっしゃい〜」
まぁ外に出ると言っても事務所に行くだけ。
それだけでもフル変装だけどな。
凡人メイクに黒コート。それにジーパンというまさにバレない!これにはジャンク屋のジュドーくんも感激!
メイク?事務所で落とすさ。
男でメイク?普通じゃね?(バレないようにする対策です。)
龍「あ〜とっとと行こ〜」
事務所〜
イ「あ!って玖眞さん…ですよね?」
龍「うん。あの辺女子と男子(同世代)が多めに住んでるからバレないようにする対策です」
千「これは彩ちゃんも見本にしたらどうかしら?」
龍「いや、見本にしないで欲しい。」
彩「凄いよ!なんでこんなメイクが出来るの?」
龍「個人スキル。」
蒼「龍崎、お前のメイクスキルは、凄い。」
龍「蒼井も認めるなよ」
千「じゃあ始めようかしら。」
彩「そうだね!」
龍「はいはい。」
龍崎は、そう言ってカフェエプロンをした。
イ「エプロン持っているんですか!」
龍「中学生の時に作った。」
麻「え〜と、栗きんとんは…」
ビニール袋の中には大量の材料が入っていた。
龍「サツマイモ、味醂、砂糖、くり、クチナシ。」
麻「あ、ありがとうございます!」
日「凄〜い!どうやって覚えたの?」
龍「奏が料理教えて〜って言った時についでに覚えた。」
彩「なんでモテないの?」
龍「それは聞くな。」
千「じゃあ私は、なますを作るかしら。」
龍「人参、大根、お酢、砂糖。柚子の皮」
千「料理教室やったらどうかしら?」
龍「やるとしたら金取るよ?」
数時間後
龍「できたか」
イ「終わりましたね…」
黒塗りの重箱には大量の料理が入っていた。
龍「少し外出てくる」
彩「わかった!」
イ「ちょっと龍崎さん!」
龍「ふぅ〜」(ッ、足が痛い。力が抜けていく感覚があるな)
イ「大丈夫ですか?」
龍「あ、あぁ。やっぱりトランザムブレイカーの後遺症が少しあってな」
医者に言われた四肢の感覚が無くなる。それの前触れだ。
イ「Roselia戦ですか?」
龍「そうだ。」
イ「そんな体で年明けのcircle戦大丈夫ですよね?」
龍「出ると言っても混合だ。バンド混合に出るんだ。」
5バンド+マネージャー又はバトルマネージャーが出る2つある内のひとつの目玉だ。
イ「早く戻りましょう!」
龍「そうだな。体が冷える」
日「驚くかな〜」
彩「大丈夫だよ!きっと、喜んでくれるよ!」
龍「も、戻った…ってなにこれ?」
龍崎は珍しく状況を把握しきれていなかった。
理由は知らないが、誕生日のセットがされていた。
蒼「誕生日、おめでとう。って遅くなったけどな」
彩「龍崎くん!おめでとう!」
日「おめでとー!」
千「おめでとう。いつもありがとうね。」
イ「おめでとうございます!!」
麻「おめでとうございます!!」
龍「あ、ありがとう…」
蒼「はいこれ、朱澤さんから。」
そう言って蒼井はUSBを龍崎に渡した
龍「朱澤さん…あの人らしいのかもな。」
彩「はいこれ!遅くなったけどみんなで選んだんだ!」
そこそこの大きさの箱を渡された。
イ「開けてみてください!」
龍「お、おう…」
薄紙に包まれた箱を開けてみると『MG100/1 00クアンタフルセイバー』が入っていた。
彩千日イ麻「お誕生日おめでとうございます!!」
龍崎に対して、全員でおめでとうを言った。
龍「あ、ありがとう…」
龍崎は少し照れ隠ししながらも受け取った。
蒼「これは俺からの選別だ」
そう言って龍崎は蒼井から小さめの箱を貰った。
イ「ちょっと蒼井さん!」
蒼「問題ないでしょ」
龍「で、何この箱?」
蒼「開けてみろよ〜」
イヴは理由は知らないが、頬を赤めている。
龍「イヴ、なんで頬を赤くしている?」
イ「そ、それは…」
蒼「開けちゃえよ〜」
龍「り、了解した…」
龍崎は困惑しながらも、蓋を開けた。中身はネックレスだ。
彩「き、綺麗!」
千「そうね…イヴちゃん、なんでネックレスなのに頬を赤めていたの?」
日「そうだね〜でも綺麗〜!」
龍「ネックレスか…こんな高そうなの始めてつけるな」
麻「絶対似合いますよ〜」
龍「付けてくる。」
龍(ネックレスか…仕事ではもう何回かつけたことはあるから親近感湧くけど、誰かに貰うのは親近感湧かないな…)
ラピスラズリがセンターに付いたネックレスを付けた。
日「お〜!やっぱイケメンには似合うね〜!」
蒼「だな〜!」
龍「イケメン言うな。」
彩「でもかっこいいね〜」
イヴはさっきから全く頬の色を変えず、照れている。
龍「イヴどうした?風邪ひいたか?」
イ「あ、はい!大丈夫です!」
龍「そっか」
イヴは龍崎の腕をがっちり掴んで外に走った。外は先日降った雪が道端に積もっている。
龍「ちょっ、イヴ!」
イ「ネックレス、付けてくれて嬉しいです!」
龍「こ、これイヴが選んだのか?」
イ「はい!」
龍「そしてなんで外に連れて来た?」
イ「そ、それは…言いたいことがあって…」
龍「なに?」
イ「龍崎さん!付き合ってください!」
イヴは告白した。龍崎に
龍「り、理由は?」
イ「ガンプラバトルと言い、音楽ができて、料理が出来る、それであって、ガンプラバトルは強くて、この前いきなり、龍崎さんの家に泊まった時も暖かく受け入れてくれて、そんな龍崎さんに惚れたんです!」
龍「了解した。いいよ。イヴの彼氏になってやるよ。」
イ「じゃあ…なんて呼べばいいでしょうか?」
龍「普通に好きに呼べ。」
イ「じゃあ、『玖眞さん』って呼びます!」
龍「好きにしろ。戻るぞ、体が冷えるし、向こうも心配する。」
イ「はい!玖眞さん!!戻りましょう!」
彩「龍崎くんとイヴちゃんどこ行ったのかな〜」
イ「戻りました!」
千「長かったけど大丈夫?」
イ「は、はい!」
時計はもう7時半を回っていた。
蒼「ドッキリ成功!」
龍「は?」
麻「イヴさん、やりましたね!」
イ「はい!麻弥さん!ありがとうございます!!」
蒼「龍崎、等々お前もリア充か…」
龍「蒼井、ちょっと何言ってるか分からない」
彩「え〜と、そ、それは〜」
日「もうバレちゃったよ〜」
龍「彩、これなに?」
龍崎は部屋の隅っこに置いてあった隠しカメラに気づいた
日「あ〜あ、バレちゃったね〜」
千「バレちゃったわね…」
彩「動画サイトで生配信してたんだ〜」
龍「ふ〜ん、まぁ別に構わないけど」
時計は8時を回っていた。
イ「もうこんな時間なんですね…」
龍「そうだな。そろそろお暇するか」
彩「イヴちゃん龍崎くんの家に行くんじゃないの?」
龍「やめとけ、飲んだくれがいる…」
陽「ブェックション…あぁ〜、風邪ひいたのかな…まぁ飲むけどね〜ヒック」
奏「お兄ちゃん遅いね〜」
龍「今日はこっちで過ごすかな。」
彩「あ!それいいね!じゃあ9時に事務所集合!持ち物は好きな食べ物!!」
日「は〜い!」
麻「わかりました!」
千「わかったわ。あと着替え持ってくるわね。」
龍「蒼井、あんたはいるのか?」
蒼「忘年会も終わってるしやることないからな。それに男子1人はダメだろ?」
龍「そうだな。」
1時間後
彩「みんないる?」
日「うん!」
千「準備はいいわよ。」
麻「はい!」
イ「龍崎さんがまだ来てませんけど、大丈夫でしょうか?」
龍「悪ぃ、飲んだくれの説得に苦労してな。」
イ「遅刻ですよ!」
蒼「龍崎、このDVDは?」
龍「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-、いわゆる00の続編であって00最終作だ」
千「それはどういう話なのかしら?」
龍「地球外生命体Extraterrestrial Livingmetal Shapeshifter通称『ELS』との戦闘と『対話』の話だ。」
彩「せ、説明が長い…」
日「何言ってるか分からないよ〜」
龍「要約するとELSって言うやつとの戦いってわけ」
蒼「お前一体どこでそんな知識つけた。」
龍「映画だけでも6周してるからな。もっと言うとアニメシリーズ7周済み、あと1回劇場版見れば7周ってわけだ。」
数時間後
麻「ふぁ〜」
龍「おつかれさん。」
彩「凄かったね!」
千「ストーリー性が凄いわね…」
蒼「そろそろ除夜の鐘なる時間帯だなNBGつけよう。」
蒼井は毎年この時間帯になるとやる『行く年来る年』を付ける。
イ「龍崎さん、少し来てください!」
龍「お、おう」
彩「今日龍崎くん、引っ張りだこだね〜」
千「イヴちゃんの伝えたいことなんでしょう?」
イ「玖眞さん、今年はありがとうございました!」
龍「ああ。こちらこそありがとう、楽しかった。いきなり転校してきてバトルマネージャーをお願いされて忙しかったけどとても楽しかった。」
イ「こうして玖眞さんと恋仲になれて嬉しいです!」
龍「そうだな。」
イヴは訳はわからないが、いきなり泣き出した。
龍「イヴどうしたいきなり泣き出すなんて」
イ「誰かと恋愛するなんて、考えてもみませんでした…」
龍「っ」
龍崎はイヴに抱きついた。
イ「龍崎さん、どうしました?」
龍「イヴ、好きだ。付き合ってくれ。」
イ「何言ってるんですか?もう付き合ってるじゃないですか?」
龍「そうだったな」
イ「もう…鈍感なんですから…」
0時00分年が明けた。除夜の鐘がよく聞こえる夜、そして、月がよく綺麗に三日月の形をして、遠くから見守っている。その月は白くて、でも、少し若干黄色になっている。そんな月だった。
かきおさめでぇす〜す
この小説の「カップリング」
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龍崎×イヴ
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龍崎×千聖
-
龍崎×日菜
-
龍崎×麻弥
-
龍崎×彩