以前なにか書いてた気もするけど消したからノーカン
絶対修正入るプロローグです。
栄光を手に入れたものは、何時か衰退していき廃れてしまう。栄光だろうと、名誉だろうと、評価だろうと、着いたが最後…必ず廃れていく。
ゼロに戻る……いや、無になる。
それが、この世の理のようなものだ。
かつて二十世紀に起きた現代史に残る大きな戦争も、その戦勝国も、二十一世紀、二十二世紀も過ぎると先進国から先進停止国などと言われる様になった。逆に、これから開発が進むはずだった国が、見事にも民族戦争の紛争地域になったことで、地図から消えてしまったなんて事もある。
二十一世紀で言われていた月、火星移住計画なんてモノもいつの間にか頓挫した。
どんなに良かったものも、悪かったものも、全て辿ると結局は終わる…無になる。
何故こんな話をするのかって?
他の奴らにとってはとても小さい事だが、私にとってはとても…いや、非常に死活問題な状況に陥っているからである。
ユグドラシルが今月限りでサービスが終了となってしまうからだ。
しかも今月は今日と明日で最後…
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状況の整理をしよう。読者の諸君に分かりやすく、尚且つ短く説明しなければなるまい
ユグドラシルと聞いてピンと来ない人のため…いや、まずは今の年が西暦何年かという事を…いやいや、そもそも私の自己紹介すらしていないd……
--------キリトリ線--------
まずは自己紹介といこう。私の名前は真紅麗美
西暦21XX年で近代歴史の教授を務めている
しかし、現代では歴史というものは端末1つあれば簡単に分かってしまう世の中のためか、非常に不人気な学科なのだ。
在籍数はたったの2人、その2人が熱心に講義を受けてくれている。ありがたい話だ
だがまぁ、先程のように端末1つで近代の歴史なら分かりきれるこの時代、掘り下げるものなどない。もう岩盤まで届いている。
話題…もとい、講義内容が日に日に無くなっていくのに対して、講義時間が全く減らない。そんな中で、私でも何を思ったのか全く分からないことを言ってしまった。
「もう単位はあげるから残りの講義時間はオンラインゲームをやろう」
受講者の2人は苦笑いではあったし、最初は冗談でしょ?とかもっと色んなこと学べると思ったから来たんだけど!などと罵倒なんかもされたが、強引にオンラインゲーム…ユグドラシルをやらせると、段々と魅力に取り憑かれたのかズブリズブリとハマっていった。
そうしていくうちに、5歳年下の引きこもりの妹や、同じ学内にいる親友教授なんかも巻き込んでいき、一時期はユグドラシル内のクランランキングでTOP10に入る程にまで、皆のめり込んでしまう。食費を削り、給料の殆どを課金につぎ込むのが数年ほど続く…
それが、遂に、終わってしまうのだ
分かっていた。結局は全てのものは無に還る…分かっていながら給料を注いでいた
キャラアバターは、みんな自分に似せつつも性癖盛々にした。どうしても手に入れたいものがあった時は少人数ながらも全員でPvP戦争を起こして強奪なんかもした。
そんな、思い出いっぱいなゲームに終わるという知らせが来てしまう。
お知らせを読み、ゲーム内で皆残念がっている中、私は一言
「最終日にここに来て、終わりを見届けようか」
そう言いながらゲームからログアウトをする。
そして1人自室で泣いた。
そんな事もあったが、今はサービス終了まで1時間を切ってしまった。私が提案をした通り、皆ログインをしてくれ、ギルドハウス内で好きなように話している。
サービスが終了するからって貴重なアイテムを安売りするのはどうなのか…確かに1年前から運営が金にがめつくなった…新しいオンラインゲームの影響もある…etc……
私は、というとその様子をぼぅと眺めているだけであった。会話に入れない訳ではない、未だにココにもう来れなくなるという現実を受け止めきれないでいただけである
「教授、悲しいのはわかりますけど、せっかくなんですから笑ってサービス終了を迎えましょう!」
受講者の1人が声を掛けてくれた。相変わらず元気のいい。いや、騒がしいと言うべきなのだろうか
「……いや、これが終わってしまうとなると、現代歴史の講義時間をどうするべきか、と考えていただけだよ。ええ、決して悲しくなんt「ダウト」…ちょっと、本音よ?本音!」
親友が私の話に口を挟む。普段から何を考えているか分からない、無口なやつだが…未だに治らないのかそれは
「真紅教授、もうあと1分切っちゃいました。秒読み、そしてゼロになった瞬間に皆さんで『ユグドラシル、お疲れ様でした!』いいのですね?」
もう1人の受講者が私に聞いてくる。いやぁ、お前は相変わらず真面目…なのに茶目っ気があるというかなぁ…
「そそ、クランメンバー全員…あら?1人足りない…」
「……ここ、いるわよ」
「…あ、あーごめん…アナタ時々見えないところにいるから分からなくって」
「…チッ……後で覚えてろお前……」
ヒェッ…相変わらず妹なのにめちゃくちゃ怖い……
「教授!5秒前ですよ!」
4
3
2
1
「「「「「ユグドラシル、お疲れ様でした!」」」」」
……………………
1
2
3…
「…あら?」
おかしい。確かにこの時間を過ぎるとサービスが終了するはずだ。皆、強制的にサービス終了画面にならなくて戸惑っている様だ。
こんな時はイベント情報欄を見るに限る…限る……限……
あれ…?
おかしい…モニターが出てこない。
ヒヤリとした汗のようなものが、背中に感じる……いや、背中だけじゃなく…なにか別のものの感覚が存在する。まさか…
…そんなことは無い……!有り得ない。いや、"有り得ては行けない"!
皆を放置し、急いで部屋にある鏡を覗く
「……嘘、でしょ…?」
鏡には何も写っていない…いや、考えてみれば"写るはずがない"のだ。
恐る恐る背中の違和感に触れる。確かに、存在する
そして、私は理解してしまった。身長が140cmにも満たず、紫髪で、口からは犬歯がちらりと顔を覗かせ、背中からは蝙蝠のような黒く、しかし毛は生えておらずツルツルとした羽根が生えて、桃色と紫のような色合いのドレスを着飾り、極めつけに訳の分からない二十世紀、二十一世紀初頭によく見受けられた所謂「ドアノブカバー」のようなだっさい帽子(なお、二十二世紀現在において何故かブームが起こっていた)を被った幼女……いや、吸血鬼のアバターだったものが私の身体となったことを
シリアスにしたいのか、ギャグにしたいのか自分でもよく分からない
ただこれが面白いと思ってるのが深夜のテンションなのだろう