紅魔のオーバーロード   作:レクレア

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短い気がする

気がするが、区切りがいいからと、私が投稿したくなったからあげる


追記:ご指摘を頂いた箇所を修正しました


無茶振りに対するその恥じらいの可愛さったらない

「「「名前…?」」」

 

皆やはり首を傾げる。いや、そりゃあそうだ。なんの脈絡もないからね…あー、ある。ありまくりだ。多分

 

「聞けばカルネ村では日本を意識した名前が無かったらしいじゃないか。それならば、豪に入らば郷に従え…転移者とバレない為にちょ〜っと新しい名前を考えるだけさ」

 

事実、転移の原因がわからない以上、誰かがこの世界に何かを目的として我々を呼んだ…という可能性も有り得なくはない。このまま本名で呼び合うのは私自身あまり良くないと思っている。

 

 

 

 

というのは建前で、どうせならみんな日本人じゃない容姿になったんだから名前もそれっぽくしてやろうって思ったのだった。

考えてもみよう、紫髪×2、赤髪、銀髪、金髪

どう考えても日本人ならみんな染めてるだろうという髪色だ。他に転生者がいるのならちょっと髪色を見られるのは恥ずかしい

 

「という訳で私から、もう決まったから今後名乗る名前を発表しちゃいます!」

 

そう言って何処からともなく取りだした紙を広げて

 

「レミリア・スカーレット!」

 

と、堂々と大きく書かれた横文字を皆に見せつける。生徒2人は厨二病のような名前に呆れたような顔をし、千春に関しては無表情で聞き流してる

 

 

「ねぇ!!みんな反応悪いわよ!次、千h「ノーレッジ」…お、おっす…」

 

言葉を遮られた。しかし、野浦千春なだけにノーレッジは安直すぎないか?

 

「ノーレッジだけなの?フルネーム考えて欲しいのだけど」

 

私がそう言うと、千春……いや、ノーレッジは少し考え込む様子を見せるしばらくして、思いついたかのように顔を上げる

 

「パチュリー」

 

…パチュリー?あー…えー、ハーブとかのパチョリ?では無いのか?

 

「パチュリー…タミル語で『緑の葉』これで満足?」

 

「じゃあこれから千春の事をパチェって呼ぶことにするわ」

 

「…そう。私は麗美っていつもの様に呼ぶけどね」

 

むぅ、ファーストネームに名前を含めたのは間違いだったかもしれない。スカーレットも真紅まんまだし

 

「さて、次は十五夜ね?」

 

「…はい……私も、海外のような名前でないと行けないのですか…?」

 

うぅん、確かに銀髪も染めれば日本人でもいるとはいえ、あまりいいとは私は言いたくない。

 

「その、あまり偽名は使いたくないなって…苗字だけ変えて、後は漢字を文字るだけでご勘弁を…」

 

……まぁ、それで妥協するか?出来るのなら『サクヤ・ブランドー』みたいな名前にしてもらいたかったが

 

「では、私は十六夜咲夜と名乗らせて貰います」

 

ちょっと頬が赤い。なるほど、厨二病のような名前を付けるのが恥ずかしかったな?チキンなヤツめ。

 

 

「じゃー、後は俺ですね!実はキャラメイクした時から決めてたりしてたんですよねー!」

 

意外だ。アバターを本人に似せて作るようにと言ったからてっきり名前なんてつけるわけが無いと思っていたが

 

「これからは俺の事、紅美鈴って呼んでください!」

 

あー、なるほど中国人イメージ…職業もモンクだったな。

風蘭はあとで慰めるのと一緒に決めさせる事にして…近くに村があるのは有難い。

村を拠点として、周りの街や王国の情報、とりあえずこの世界の常識なんかを吸収したいところだ。

 

私はこの見た目通り吸血鬼だから村には向かうことは出来ない。パチュリーは病弱。確か美鈴も種族は人間ではなく別の、竜人だっただろうか?

 

となると…ここは咲夜に情報を得てきて貰うのが吉かもしれない。

 

「咲夜、少しお願いをしたいのだけど」

 

「なんでしょうか?真紅教授」

 

「咲夜、私はレミリア・スカーレット。OK?」

 

咲夜が不満気で恥ずかしそうに顔を赤くしてこっちを向いている。いやぁ、可愛い可愛い。

 

「…はい、レミリア教授」

 

「あー、教授もなんか嫌だなー。せっかくここの拠点も屋敷っぽいから『レミリア様〜』とか『レミリアお嬢様〜』とか言って欲しいのだけど咲夜〜?」

 

可愛い可愛い。涙目で顔を真っ赤にして恥じらってる。いいぞもっとやれ、その顔をもっとよこせ

 

「……っ、れ…」

 

「れ?」

 

「…………レミリア…お嬢様……」

 

よく出来ました、後で撫でてあげよう。

 

 

落ち着いたかな?

 

「さて、本題よ咲夜。アナタはカルネ村で情報収集をして頂戴」

 

「情報…どう言った内容を、でしょうか?」

 

咲夜は涙を拭き、未だにムッとした様子で話しているが、気にせず続けさせてもらう。

 

「この世界の常識とか、国のことなんかが主ね。あとは私たちと同じようなことが起こったプレイヤーがいないかって確認も。プレイヤー探しに関しては後々、私が吸血鬼って種族を隠すことが出来たら私と一緒に美鈴も参加させて、3人体制でやるから今は気にしなくてもいいわ」

 

「分かりました。この十六夜咲夜、現在限定とはいえお嬢様にお仕えする以上全力で役に立てる様に致します」

 

「メイド服を着てるだけあって、メイド職も板についてきたわね?」

 

「…恥ずかしいので言わないでください」

 

そんなこんなで、村への偵察と情報収集の担当は咲夜に決まった。




涙目で
歯を食いしばって
上目で
顔を真っ赤にして
恥ずかしがってるのは
超可愛い

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