ちょっと幅が空いた理由は頭の中で話がまとまらなかったためと
他の作品を書きたい欲が湧いたためです
博麗の巫女を雄英高校に入れてみようとしたり
不死身のもこたんを大航海時代の世界に送りませたり
もこたんを魔法学校に入学させてみたり
衰退した世界に蔓延る第二の人類を密室で学園生活する空間に放り込んだり
片腕片足義手義足の兄と全身鎧の弟を転生させて素晴らしい世界に行かせたり
英雄になりたかったソルジャーを転生させて雄英高校に入学させてみたり
思いついたはいいけど結局何処かで行き詰まって書けてないもの、いっぱいあります。
これもそのひとつです←
※追記(11/6):多少描写を追加致しました。
皆さん、こんにちは。
真紅教授…元い、レミリアお嬢様の元で助sy……メイドを勤めている十五夜朔夜、改め十六夜咲夜です。
私は今、ギルドハウスの出現してしまった土地の領地であろう、カルネ村まで事情を説明しに向かっております。
勿論、枝の先から根元まで本当のことは言わずに、無い事無い事でっち上げますが。
私は容姿もゲーム内アバターを比較的、現実に寄せていたため、ユグドラシルで使えるスキルや魔法なんかが扱えるようになった以外は驚きがありません
そのため、パチュリー様や妹様、涼翔君…いえ、今は美鈴でしたね。彼女(?)らよりかは精神的ダメージは少なく済みました。
まあ、美鈴の方は明らかにワクワクした眼差しで、この状況を楽しんでいましたが…
服装も中世の給仕係のような清楚で落ち着いた服装…一世紀前に流行ったミニスカで如何にも「かわいい」を意識したエセメイド服とはわけが違います。私はそのエセメイド服が可愛すぎてゲームアバターに着せていたのですけどね。
こんな服装をするのは理由があります。
それはカルネ村の様子を見るに、ここの世界観は中世ヨーロッパの環境に似ているからです。初対面の人と交渉をしに行くのに、第一印象は大切なのです。
これがミニスカエセメイド服で向かって対面したらどうなるでしょう?唐突に現れた摩訶不思議で真っ赤な気味の悪い洋館、そこから出てきたこれまた派手なフリフリとした服装をした女性がこちらへ向かってくる。
絶対に辺鄙な目で見られます。第一印象最悪です。
個人的に友好の関係を結びたいと思ってる我々からしたら印象は大切です。ただでさえ洋館が領地内に侵入しているのに、これ以上相手を怒らせるようなことは出来ません。
そして、何故私なのかという事ですが…私を除いて皆さん、種族レベルにモンスター系統のモノを振っていて、現在人外であるからです
外見では、パチュリー様や美鈴は誤魔化すことは出来るとは思いますが、元いたゲーム…ユグドラシルではアイテムを駆使しての種族判断は安易に行われていました。そう考えると純粋な種族レベルが人間オンリーに割り振られ、現在においても完璧な人間種となっている私がいちばん妥当、となるのです。はぁ、どうせなら私も人外種にレベル振るべきでしたね…
それはそれとして、村の方向が何やら騒がしいです。軽い地鳴りもしている気が…まさか、村に襲撃が…?
ありえる…確かあの村は国境の境にあった。ということはどちらかの国が村を略奪するために……なんて考えるのが妥当です。
ああ、もう!状況整理なんかが終わるまでしばらくゆっくりと、のどかにお世話になろうと思っていましたのに…!
仕方ありません。ここは1つカルネ村に恩を売ることにしましょう。特にお礼を返してもらう気はありませんが!
そう思ったからにはダッシュ!
金や人外系ギルドランキング上位にものを言わせた廃課金と言われても仕方の無い装備を瞬時に出現、身体に装着させて時間を気にせずに前戦に向かいます。
服装のコーディネートも重視して、装備の上に見た目を貼り付けることも出来る。かつてのユグドラシルがそうだったように、今のこの世界においても、ユグドラシルの法則(ゲーム内ルール?)は変わらないようです。
ただ一つ自分自身に物申したいです。
どうして装備はミニスカのThe!エセメイド!というメイド服にしたのでしょうか?
しかし、非常時なので仕方ありません。
光を超える速さ(装備スキルで時を止められるのだから当然)でカルネ村まで到着すると、いるわいるわ。民を虐げる兵士…いえ、この場合は虐げると言うより一方的な略奪のような、山賊的な感じでしょう。
私は物陰に隠れて時止めを解除しまして、助太刀としましょう。
小型ナイフ、これが私の装備です。超接近武器ではありますが、私が時止めを主なアビリティとしているため、投擲物としても活用できると思い、これに落ち着きました。
本当はアーミーナイフだとか、ナイフの中でもかなり大きめな部類のナイフを使おうとは思いましたが、あれは投げられないので、私の使うアビリティとは相性が悪いため諦めました。
そんな感じで、今にも無抵抗な村人に襲いかかろうとしている兵士らに対して、利き手に向けてナイフを投擲。寸前でピタリとナイフが止まります。
指をパチリと鳴らして時を動かせばあら不思議。止まっていたナイフは見事兵士全員の利き手に突き刺さります。これには兵士さんは剣を落としてしまうほどの驚きと痛みの様子です。
「お初にお目にかかります。ワタクシ、この村のハズレに存在する屋敷のメイドを務めます、十六夜咲夜と申します。以後、お見知り置きを」
挨拶は大切です。村人たちにとっては私が恩人として、味方としての認識が高まります。逆に敵である兵士たちには敵としての認識を高くします。
確か昔の忍者を主人公とする物語には『敵と戦う際には深々と礼をしながら挨拶するのが基本である』とされていました。ドーモ、兵士=サン。十六夜です
兵士の皆さん、善良な市民に手を掛けている腐ったミカンではありますが、やはり腐っていても兵士ですね。敵前逃亡せずに、今1番脅威である私へ落とした剣を拾い直して斬りかかってきました。私はもう一度時を止めまして、兵士たちの顔面目掛けてナイフを投擲します。
余談ですが、ユグドラシルPvPにおいて、顔面部は部位ダメージにおける弱点、ダメージ量が大きい部位なため、普段から躊躇なく顔面へ攻撃を狙ってます。相手が手練ならば、その事も分かっているため安易に防いできます。逆に素人であったら、即座にダウン…死亡状態になるので、この顔面目掛けてのナイフの牽制の反応で、戦法を変えています。
そう、私はこの世界でもユグドラシルというゲームの世界を前提に物事を考えていました。運動能力、身体的特徴、技や呪文といったスキル、装備、その他諸々…ユグドラシルと同じなのだからきっと対人戦においても人が死ぬことは無いだろうと。
結論を言いましょう。目の前にナイフを投げた兵士さん、スキル解除をした途端に呆気なく死んでしまいました。
ちょっぴりショック…でしたね。いえ、嘘です。
本当はかなりショックでした。
あぁ、この手で人を殺してしまったって
人を刺す感触こそ無いのですが、骨が砕け、脳まで届き、肉を抉られていくような音が…その痛みに苦悶に満ちた表情をしたまま動かなくなっている兵士の顔が、私の脳裏にこびりついて離れなくなりました
しばらく人を殺したことに実感がわかずに、立ち尽くしていましたが、まだ村人であるだろう人らの悲鳴を聞いて、そっちへ向かわないといけない。そう、思ったんです。
私はまた森の方へ戻り、悲鳴の先へ向かいました
森の中で悲鳴…一体何ンガがいるんだろうか……