紅魔のオーバーロード   作:レクレア

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評価に…色が着いた……だと…?
嬉しい反面、このまま失踪出来なくなると思うと胃がキリキリしてきます

私のクオリティは1話2500字弱の駄文を思いついた時に書き込み、投稿する力しかありません。許してください!なんでもしません!

そしてお気に入りに追加してくれた人を見ることが出来るのですが見覚えのある名前が…ファッ!?

これは失踪出来ねぇ…何としてでも完結するからアニメ知識しかない脳に小説知識を埋め込みに行きます……


カルネ村への訪問

転移をしてから、大体数日経った。

起床し、まだ完全に機能しきっていない脳を起こすために顔を洗う。寝間着を脱ぎ、普段着ている服装へ着替える。すると丁度咲夜が私を呼ぶため、扉を叩く音が聞こえる。朝食の準備が出来た様だった。

 

朝食も、なんてことは無い。最初こそ、現代日本では食べられない『本物』の生物の肉類、穀物、野菜、飲み物に皆感動して食い倒れていたが、数日経つと普段通りの食事と変わらなくなっていった。

パチェに至っては

 

「気が向いたら食べるわ。別にカロ〇ーメイトとサプリメントで栄養は取れるから。それに、食べなくても問題はない身体でもあるし」

 

そう言って図書館に引き篭っている。そういえば現実世界でも彼女は興味を持ったものがあると満足するまで引きこもり、調べ、研究する癖があった。

 

……多分あの膨大な量の本を読み切って、知識にするつもりなのだろう…変わらないな。

 

朝食は白米に鮭の切り身、そして味噌汁と納豆であった。数日ではあるが、これが紅魔館での朝食のテンプレになりつつある。

 

納豆を掻き混ぜ、醤油を加えてまた混ぜる。

現代にはもう存在していない納豆。初めてその製造方法を聞いた時はドン引きをした。

何故腐らせるのか、何故豆に豆を掛けるのかと、昔の人間は何故こんなものを食べようとしたのだろうかと思った。

 

しかし食べてみると中々癖はあるものの、非常に美味しかった。しかもご飯との相性が非常に良い。

以降朝食には必ず納豆を付けてもらう様にしてもらった。だが皆には口に合わなかったからか、時々正気を疑う眼差しで見られる。

 

朝食を済ませ、身支度を始める。

軽く跳ねた髪を整えたり、歯を磨き、指輪を装着。そして日傘を用意する。そうだ、化粧も軽くしよう。

 

今装着した指輪は、例の人間に擬態化出来るものだ。しかし能力が多少弱体化する上、あくまでも外見だけが人間となる。その為、探知系の魔法を使われると1発で人外であるとバレる。正直、ユグドラシルだったら絶対に使わない装備のひとつだ。

 

指輪の力で生えた羽根が消え、特徴的な八重歯も気にならない程度の長さ、鋭さになった。

既に準備を終えている咲夜を呼び、カルネ村へ向かう。設定上、陽射しには耐性がありはするがそれでも吸血鬼だ。着実にダメージを受けるため、咲夜が日傘をさしながら森の中を歩いていく。

 

 

カルネ村まで到着し、会う村人一人一人に挨拶をしていく。何度かこうして顔を出しているため、村人らも挨拶を返してくれる。

 

歩いていると人間ではない、緑の皮膚をした筋肉質の男が目に入る。初め会った時こそ驚き、倒してしまおうとしたが、どうやら咲夜とあのモモンガが助けた少女が、モモンガから小鬼将軍の角笛を貰い、使用して召喚したものらしい。

今となっては村人の一人として接している。

 

「ご無沙汰ね。まだ数日だけしか経っていないけど、作物の調子はどうかしら?人手が足りなければ家から妖精メイドと美鈴を貸すけど」

 

ゴブリンのリーダーであるジュゲムに世間話を持ちかける。ジュゲムも快くそれに応じ、この村の現状なんかを話してくれた。

 

「そりゃあ、有難い話だスカーレットさん。あの襲撃のせいで…まああんたんとこのメイド長が助けてくれたから、人的被害は多くは無かったらしいが。それでも男共がかなりの人数減っている。これじゃあ家一つ建て直すのも一苦労って感じだな」

 

人手を貸してくれるなら是非頼むと言って、土木作業へ戻って行った。後日美鈴と妖精メイドを数体、ここに派遣させるとしよう。

 

しばらく村を周り、やっと今回の目的であるアンリ・エモットを見つける。軽く挨拶を済ませ、今回ここに来た理由を伝える。

 

「…モモンガさん、ですか?」

 

「ええ、ウチの咲夜と一緒にここの村を守ったアイツのこと。何か知らないかしら?」

 

アンリは疑問を持った顔で私へ言葉を返す。

 

「……?あの方は『我が名はアインズ・ウール・ゴウン』と仰ってましたが…レミリアさんの人違いでは無いでしょうか…?」

 

…なるほど、ここでは我々のように名前を偽っていたか。しかしクラン名をそのまま名前として使うなんて、何と言うかダサくないか…?

だってこれを私がすると…『私の名前は紅魔』となる。うわだっさ

 

「いや、合っている。そいつとは腐れ縁の関係でな、昔はモモンガと名乗っていたのだよ」

 

「それで、その方がどうかしましたか?」

 

「ウチの咲夜は物事を全て終える前に帰ってしまったらしくてな。いや咲夜、責めている訳じゃない。あの時は咲夜も敵ではあったし、不可抗力とはいえど人を殺めたんだ。心を休ませ、整理させるのが正解だよ」

 

見るからに落ち込んでいく咲夜を慰め、アンナに対しても死体の処理の礼を述べて話を続ける。

 

「それで、アイツが何をしたのか聞きたいのだよ。知ってることを出来るだけ話してもらいたい」

 

そう言うと、アンナは思い出しながらも色々と話してくれた。

以降の別軍の襲撃、リ・エスティーゼ王国からの軍隊派遣。なるほど、ガゼフという男。コイツは中々に私好みの性格をしているな。1度話を交えたい。

 

…聞いていけば行くほどこの世界は最高でユグドラシルでいう中堅やその辺りの戦闘力や魔術力しかない様子だ。まさに2000年代に流行った『俺TUEEEE系』の物語そっくりだな。

 

しかし、モモンガの行動理由がよく分からない。

この村を助ける理由はあったのだろうか?いや、少なくともこの世界の常識を知るために目をつけた村を根城にするという理由があるにはある。しかしそれなら何処かの王国で情報収集をすれば良いはずだ。

分からない。何故躊躇せずに人に手をかけ、平然としていられるのかも。

 

もうモモンガという男は、私の知るモモンガとは違うのかもしれない。……いや、設定に引っ張られた結果か?どちらにせよ私はアイツと敵対するつもりでいる。

 

かつてのつかなかった決着を、今ここで付けようじゃないか。

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

聞きたい情報を聞き終え、館へと戻るレミリア、咲夜の後ろでじっと見つめる黒い目をした鴉が1羽。その視線を通して1人の女性がその様子を眺めていた。

 

「ふふふ、あの子たちなら問題無いかしら?ただ種族の本能に性格を引っ張られていく可能性も有り得るわね。それなら、今からでもあの性格を固定しておこうかしら?」

 

そう言って、扇子で空間に線を引くように手を動かすと空間が歪み、別空間へと通じる穴が開く。

 

そこに腕を突っ込み、何かを弄り始める女性。

すぐにそれを終えると手を引き抜き、空間を閉じる。そしてまたレミリアと咲夜の様子を眺めた。

 

 

「アナタたちの活躍と"こちら"へ来ることを楽しみにしていますわ…ええ、これらは確定事項。全て私が誘導するまでもなく、必ず起こると決まっていることなの。私は少しだけ手助けをするだけ」

 

 

そう独り呟く顔は、何処か楽しみで、無邪気な子供の様な表情をしていた。




い、一体どこの金髪の美少女なんだ!?

一応大まかな話の流れは決まってるんです。
ただその話の中に色んなものを詰め込んで行く事が出来ないだけで、執筆速度が亀よりも遅いというわけで…

うぅん、別のクロスオーバーものも書きたい…だが外堀だけ埋まってて中身が埋められねぇ……

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