異世界サキュバス剣戟録 もし人斬り大好きお侍さんがサキュバスになってたら 作:キサラギ職員
A.描写したらR18になっちゃうだろ!!!!!!!!!!!
打ち合うこと三十を数えた。
ロングソードらしからぬ俊敏な切り替えしはしかし相手の防御に阻まれる。
「慣れぬ」
男は――もとい、元男は、ずらりと死体が並ぶ場所にいた。
哀れな犠牲者を“捕食”したのち、何かを斬りたいという衝動に駆られ荒野を彷徨うこと半日。盗賊らしき連中の野営地を見つけ、夜陰に紛れ襲撃を掛けたのだ。たった一人で二十人はいたであろう野営地に襲い掛かるなど正気の沙汰ではないが、男にとって“そんなこと”は些細なことだ。
男の得物は量産品のロングソード一本だけであった。慣れた刀とは刃の厚みから重心そもそもの運用方法までも違う得物であったが、盗賊どもの頭領を残してあとは屍になっているところから、武器の違いなどは些細な問題であることがわかるだろう。
「剣術使いのサキュバス、しかも人の血に狂ってやがるたぁなァ!」
「獣の旦那も、中々使うようで」
相手は、いわゆる獣人であった。人間の耳の代わりに狼の耳が生え、牙が覗いている。背後には尻尾が揺れており、なるほど獣の旦那という表現もあながち間違っていない。
「サキュバスが殺しとは笑えねぇ冗談だぜ。ここらでおしまいにして、俺の元で働くっていうのはどうだ」
「笑止。
血がたぎる。たぎるあまり、自身が痛いほど充血しているような感覚を覚える。現在はそこにいないが、あれば、天を向いていたであろう。
縦斬り。ずどん、と大地に足跡が残る程の強烈な踏み込みからの正面攻撃。
「っ゛う゛らァあ!! クソ! 重めぇ!」
元男のサキュバス―――勘助渾身の一撃は、獣人の男が剣を盾にしたことで防がれる。
防御の隙を逃すほど、侍の慧眼は甘くはない。
「しししししッ!」
哂いながらの、強烈な身の当たりが炸裂する。細身からは想像することもできぬ威力に、獣人の体が宙に浮く。蹈鞴を踏み、剣を構え直そうとした時には既に遅し、勘助の拳が鳩尾にめり込んでいた。
弾を弾き、鉄を切り刻む侍は、言うまでも無く体術にも長けている。発揮される腕力は人知を超えるものだ。たとえ女になっていても、動きに淀みは微塵も無い。否、むしろ強化されている。サキュバスというのは、魔の一族に連なるもの。その腕力が発揮されることなどまずないが、もし発揮されたのであれば、筋骨隆々の獣人をたじろがせることは容易である。
「沈め」
「ぐうっ!?」
勘助の腕がしなる。ロングソードの刃側面を鈍器のように使い、獣人を大地に叩き付ける。獣人の男は、頭にもろに受けてしまったためか、どれだけがんばっても立ち上がることができず、もがく。その様をにんまりと笑いながら見下ろす。
勘助はロングソードを地面に突き刺すと、おもむろにパンと手を合わせた。
神仏への感謝は大切である。例え異世界においてでも。
「いただきます」
「は? しょ、正気かこのアマ!」
「アマ? 男子であるゆえ……」
「いやいやいや女だろ! 離せ! はな………やめ、やめろぉぉぉぉ!!」
「そこはらめぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「ふむ、おなごの体というのは不自由な……」
勘助は歩いていた。歩くたびに胸が左右上下に揺れるので、うっとおしく思っていた。
盗賊の野営地でやりたい放題やりまくった後、飽きて火を放ってきたのだった。
路銀になりそうな硬貨やら、装備やらもぶんどってきた。刀のような武器は見つけることができなかったが、最初に手に入れたなまくらよりかはマシな武器をいくつか手に入れていた。
悲しいことに馬はいなかった。徒歩でいくしかない。どこへ行くというのか。
「町があるらしい。行ってみよう」
強者がいるかもしれぬ。ならばいこう。
“餌”になる男もいるかもしれない。
「しかし、男“を”抱くというのもなかなか乙なもの……おなごを抱くのもよいが、これはこれで乙なものだ」
本能の赴くまま腰を使った記憶が蘇る。これで通算二回目であるわけだが、口元がいやらしくにやける程には法悦を感じられる出来事だった。
「男“に”抱かれるのは………ううむ、男子であったためか………食欲が失せる………」
さらりと言ってのける元男は、たゆんたゆんと胸を揺らしながら荒野を歩いていったのだった。
展開は
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どんどん○せ
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イチャラブにしろ
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いいから完結させろ