黒幕はフィーネ   作:雨宮417

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ポケモン前に投稿します。
ポケモンするので休みます。

他にはうたわれやって、FGOやって、シンフォギアやって、AC7やって――。



それいけフローティングキャリア

1

その男はバルデルベで生まれた。

南米にある小国。

後進国ではあったが第二次大戦で敗北した某国の遺産を受け継ぎ軍部が政治を、国家を担う。

インフラや生活では苦しいところもある。

しかし軍事力に関しては大国にも勝ると宣伝していた。

実際密林のいたるところに防衛ラインが築かれており、研究所、工場へのスパイを幾人も退ける。

遺産と共に人材、錬金術が伝わり国を発展させる礎となった。

ブリル協会なる錬金術集団のもと、冷戦の構図を利用し外貨を得る。

陰で蠢く秘密結社に協力し経済崩壊に協力、莫大な報酬がバルデルベに流れ込む。

国は見違えるように豊かになった。

幼い頃の男は軍に入れば腹いっぱいに飯が食べられると考え、そこに飛び込んだ。

当時はまだ食事にも欠く有様。

自分が減る分家族兄弟の食費が減り、楽になるとも考えたからだ。

上官に見込まれ、軍学校に推薦を受け、入学する。

優秀な成績で卒業し、配属先でも功績を上げた。

部下からは尊敬され、妻や子にも恵まれた。

変わったのはいつからだろうか。

唐突に拡大政策を掲げる自国。

周辺国家を次々と併呑していく。

そんなことをすれば北にある大国を刺激し、国連の介入も受ける。

男は上官に陳情した、このままでは破滅してしまうと。

上官は自分にまかせろと言い、男に帰宅を進める。

その夜、家族と夕食を取る男の元に憲兵が訪れ、家族も含め男を拘束する。

喚く男に憲兵は、上官の名を出し、殺害されたことを告げる。

第一容疑者は男だった。

鉄格子の中で絶望する男。

そんな時彼女が現れた。

月明かりの元、こちらに手を差し伸べ、座り込みボロボロとなった男に声を掛ける。

「私たちと共に来ないか」

輝く銀を今でも覚えている。

「共に革命を成そう」

そうして今、男は――。

 

「やったぜ狂い咲きィ―――ッ!!」

空中に浮かぶ戦艦下部に備え付けられた砲塔より地上に向かって砲弾が降り注ぐ。

砲弾が着弾すると同時に粉塵立ち上げ、熱線が拡散し、地下研究部まで貫通する。

いまだ実験中の空中戦艦、フローティングキャリア。

武装の選択もままならず、あるものすべてを取り付けたハリネズミ(全方位対応)

砲弾の投射方法だけでも火薬式、電磁式、推進式、ばね式etc。

砲弾の種類もetc。

質量弾だけではない。

パヴァリア光明結社より開発された錬金術由来の高出力レーザーも放射される。

高度10000mから放たれる砲弾はその位置エネルギーを十分に受け、圧倒的な威力で地上を薙ぎ払う。

飛び跳ねる怪物に対して小型の対地ミサイルが殺到。

地上からも、充分に距離を取り、塔を包囲する機甲部隊からも規則的に集中砲火される。

だがこれほどの砲撃を受けてなお。

「艦長、目標いまだ健在。吹っ飛ばしても吹っ飛ばしても再生します」

「艦長、観測員より報告。徐々に効力が減少しています」

「対再生、対不死哲学干渉よーうい。併せて対物理減衰干渉搭載の推進式複合タングステン弾に武装換装。奴の防壁を丸裸にしてやれ‼」

より分厚く、より頑丈に。

高さを更新し続けすでに最長部は5000mを超える。

途中何度か同じ高度まで成長したときは真ん中からへし折ってやったが。

折れた二本、三本目も基礎に利用、太さを増している。

今度はそう簡単に折れない。

「末端に幾ら攻撃を加えても問題にはならないってことね」

「これだけの攻撃を加えてなお健在とは」

スーツを着た男、緒川が顔をしかめる。

日本国内で、不明な武装勢力がこれほどの兵器を秘密裏に国内に持ち込んだことはもちろん。

その運用についても急遽招集された首脳陣の会議は今だ答えは出ない。

しかし現場では刻一刻と状況が悪化。

暫定的ではあるが国家規模の特異災害に認定され、特異災害対策機動部二課に対応を任される。

この時点で二課司令官、風鳴弦十郎はシンフォギア装者を送らなかったことを失策と考えたが、同様の研究施設が日本国内に後二か所ある事を把握。

現場判断ではあるが錬金術師と共に共闘し、事態に対処を行うことを決定する。

研究所の内一つはすでに襲撃、カリオストロからの情報提供によりパヴァリア光明結社の錬金術師、プレラーティにより制圧されていた。

プレラーティの通信より、最重要破壊対象であった脳の破壊には成功するも。

局長の通信が間に入りディバインウェポンは逃してしまうことを聞く。

フローティングキャリア内にて通信を受け取ったカリオストロはプレラーティの局長への怒鳴り声を聞き流しながら考えを巡らせる。

この施設には自衛隊より部隊が派遣され調査、接収が行われる予定。

残る施設には特機部二からシンフォギア装者を派遣する事を聞くも、それは今現場にいる人員でこの怪物に対処しなければいけないということ。

統制局長と特機部二司令との電話会談では。

「大丈夫だろう。北海道なら任せても」

「そうか、ではその通りに」

と短いやりとりで終わってしまった。

弦十郎はアダムの言葉を、部下への能力と厚い信頼と考えたようだが、カリオストロにはそれがいつも通りの丸投げであるとはっきり分かった。

さらに悪い知らせとして、残った施設に侵入しているはずのサンジェルマンと連絡を取ることができない。

カリオストロが局長の通信を受け取った時にはノイズがあれど通信自体はできた。

サンジェルマンには局長の能力でも連絡が取れないそうだ。

事件の首謀者とされる風鳴訃堂には連絡がつかず、逮捕の為の情報集めをしている最中。

証拠がまとまり次第、逮捕状が出されるだろう。

「あなたが抱えていた少女はどうしましたか」

思考をまとめていたカリオストロに緒川が問いかける。

意識を切り替え返答。

「彼女なら医療用ポットに突っ込んだわよ」

「そうですか」

体中を負傷し、左腕を欠損した少女。

施設で相対した錬金術師が発していた融合症例。

何のことかと思えば、あの少女、聖遺物と融合している。

簡易医療施設で発覚した彼女の状態は緒川を通じ特機部二司令にも伝えられている。

融合している聖遺物がグングニールと知ると、こちらでもはっきりとわかる動揺が伝わった。

そしてそのグングニールこそが、この状況での切り札である。

哲学兵装ガングニールの持つ神殺しの力。

神殺しの槍であれば、神の力で動くあの怪物にとどめを刺せるから。

彼女の治療を終わらせ戦線に復帰させる。

私たちの役目は、それまでに怪物を押しとどめて、塔を砕き、中枢までの道を整える事。

民間人の少女を戦場に出すことには反対するものが多数であったが、無理やり押し通した。

最終手段は少女を砲弾に錬成して、戦艦から砲撃するしかないと言い。

それ以外は少女を抱えて中枢まで突っ込み錬金術で自爆させるしかない。

そう言ったら反対する者は口を閉口してしまった。

とられた作戦は少女を護送して中枢を破壊してもらう。

これしかなくなった。

仮に何らかな手段で他の神殺しを持つ聖遺物が輸送されたとしても、担い手が居なければ十分に効力は発揮しない。

今揃っているのはガングニールのみ。

代替品が見つかりしかも輸送時間が掛からない近場で発見、など希望的観測はできない。

「僕は彼女に付くことにします。彼女はただの少女ですから。司令部との通信は艦の機能で問題ないようですので、そちらからお願いします」

「ただの少女ねぇ」

訓練された武装職員を簡単に伸せて、物理でディバインウェポンを破壊するような少女がただの少女であってたまるか。あれはもっとこう、なにか頭のおかしいものと表現するべきだ。

「まあいいわ、いってら~」

私はいつもの軽い口調に戻した。

安全な場所で身内に囲まれたからか。

初めて見る私の態度にまじめな頃しか知らない人は船員から渡された飲み物を噴き出していた。

 

 

 

2

日が昇るまではまだ何時間もある。

そんな中、CICにアラートが響く。

「塔地下中枢より高エネルギー反応ッ。」

素早く反応する艦長。

声を張り上げて対応する。

「障壁展開ッ。同時に船首を下げ下降回避ッ。被弾予測面積を減らせッ」

すぐさま回避行動をとる戦艦。

塔に向かって一直線となる

塔全体が発光する。

下部から頭頂部に向けて赤く染まっていき。

「総員対ショック姿勢ーッ」

レーザーの照射。

無造作に放たれるレーザーにより戦艦の障壁がはじけ飛ぶ。

船内のコップやペンが転がっていく。

報告書には要固定器具か船室を回転できるようにと要望を書いておくか。

しかし、回避は間に合った。

船尾に焦げ跡を残して光は離れ、地球から出ることなく霞んで消える。

「第二射来ますッ」

「なにィッ」

一射目は回避、しかしその代償として連続の回避はできない。

何よりこの姿勢。

船首から船尾まで一直線になっている。

障壁は剥がされ再展開に間に合わない。

このままでは船体を貫通して爆散する。

モジュールを分解して回避する手段もある。

しかし切り札の治療は終わっておらず、この戦艦が戦線離脱してしまえば拡大する災害への対処すらままならなくなる。艦長の脳裏に家族の思い出が浮かぶ。

そして脳に声が聞こえた。(脳波ネットワークによる通信を受信しました)

「くッ、くくく。いいだろう」

笑い声をあげる艦長に指示を求める船員。

「主砲、用ー意ッ‼」

「了解ッ――」

戦艦の上部が左右に開く。

せり上がる巨大砲塔。

「ついでだッ、残りの弾もミサイルも全弾打ち込んでやれいッ」

閃光が迫る。

三、二、一。

「発射ーーーッ」

戦艦の主砲から発射される高出力レーザー。

苦しんで腹の物を吐き出すように。

閃光と一時均衡し、主砲が打ち勝った。

レーザーが塔の中心をくりぬくように突き進む。

そして戦艦は飛翔能力を失い墜落していく。

もともと実験艦。

動力部も完全には完成はしておらず代替品、主砲一発を打てば墜落は必須の代物。

あと何年たてば乗れるだろうか。

くつくつと笑う艦長は艦内放送をオンのする。

「総員退艦、脱出せよ。繰り返す、総員退艦、脱出せよ。見てろよ怪物め、非常識には非常識だ」

そうして塔の中を進む戦艦は全方位に砲撃を開始する。

各砲塔には非常電源が備え付けられている。

たとえ動力が止まったとしても継戦能力を損なわない為だ。

オート照準、オート装填、オート射出、自動化された砲塔から塔を内部から破壊すべく攻撃が開始される。

すべてを確認した後に、艦長は拳でボタンを叩き割る。

保護カバーは飛び散り、画面に映し出された外の光景は加速していく。

 

そうして退室する私の前に奴がいる。

互いに拳を突き合わせ意志を交す。

なんだ、まるで映画のようじゃないか。

 

 

 

3

墜落する戦艦が最後の力を振り絞る。

物理的な推進力を持って中枢に向かって加速。

各噴出穴より天に向けて炎が上がる。

機器の不調か燃焼が完全ではない為か。

外壁に時折船体をぶつけながらも潜航。

中枢は目前、巨大な肉塊が宙に浮いている。

その外壁には多数の人が張り付いており、心臓のような鼓動で振動している。

肉塊を浮かす支持には塔より肉柱が刺さっている。

エネルギーが収束。

レーザーの第三射目が放たれる。

防御手段はもうない。

船首から船尾まで閃光が貫く。

私たちは爆発する船内から飛び出した。

 

失った左腕を振りかぶり爆発の推進力を加えて墜落する。

歌が響く。

カリオストロの歌声と試作型の賢者の石が、エネルギーとなって響と重なる。

全身を(ファウストローブ)で覆い、術者(カリオストロ)すら考慮していない事態が発生する。

左腕から、身体中から金色の金属がせり上がり肉へと変化し左腕を再構築する。

欠片となったガングニールの完全励起。

聖遺物との融合。

不完全な賢者の石。

何が起きているかわからないが今は――。

 

「私は歌でぶん殴るッ」

 




狂い咲き艦長「勝ったな、ガハハ」
赤髪「なんか違うような」
NINZYA「ちょ、まだケガが治って――」
響「未来がやべー(受信)」

歌が足りないなら歌ってもらえばいいじゃないッ。
(一期校歌参考)

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