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「今回も皇は休みか。では、これより、実習訓練を開始する」
もはや、定型文になりつつある鋼刃の休み報告に、
10分ほど前………
SHRも終わり、今日は朝から実習の為、そうそうに着替えて済まそうと思ったら、教室から出るところを織斑先生に呼び止められた。
「ちょっと、待ってくれ三枝」
「ん?何ですか?」
一緒に並んでいた新太郎たちに先に行ってもらうようにして、俺は織斑先生の話を聞く。
「今日の放課後だが、石動重工からの企業パイロットの要請が、お前に来ている。お前の他にも来ているが、ウチからお前だけだ」
「そうなんすか?それより、パイロットってことは………」
企業パイロットって事は、その石動重工が開発したISを使い、会社の技術力をアピールする広告塔の立ち位置だ。
詰まる所、俺に専用機が渡されるという訳だ。しかし、一組から俺以外に居ないとなると、必然的に男子は俺だけだになる。
それは、それで構わないのだが、秋十の奴が関わって来そうで面倒な気はするけど、やっておいて損なことはそこまでないだろう。と結論づけて、俺は話しを進める。
「ああ、簡潔に言うならばお前に専用機が渡される」
「それ自体は構わないんですけど、俺以外の人は誰なんですか?」
そう聞くと織斑先生は、一つの資料を渡してくれた。
その資料を見た俺は、思わず苦笑いをするが先生は、それに気づいていないのか、そのまま説明を始めた。
「名前は、真白唯香。3組のクラス代表だ。どうやら、石動と元々関わりがあったようでな。今回は、彼女の通達の追加としてお前が選ばれた訳だが……何が面白い?」
「いや、ただ知り合いだっただけに、そんな事やってんだなぁーって」
織斑先生は、俺が笑っているのを不思議に思っていたが、俺たちがここに来た時は中学辺りだった為、3人で互いに情報収集をしながら過ごしていた訳だが、唯香の行動はよく分からないものばかりだったが、まさか、こんな所で分かるとは思っていなかった。
「それよりも、その受け渡し?ですか?それは、放課後の何処に行けば良いんですか?」
「ああ、それならば、第2搬入口でやってもらう。その時に色々とあるが、それは渡されてからにしよう」
「まぁ、そうですね。分かりました」
話も区切りがつき、遅れた分を取り戻すために急いで、更衣室に向かう。
その際、鋼刃と出会ったが、連れて行こうとする前に俺の前から居なくなっていた。
「どれだけ、やる気無いんだよ………」
我が相棒ながら、ここまでする必要があるのかと思いながら、俺は向かう脚を早めた。
「へぇ?それで、引き受けたって訳か」
「まぁね。何かあった時に役立つだろうし」
「それよりも、唯香さんクラス代表だったのか」
唯香が代表だった事に驚いている允を置いといて、俺は実習の待ち時間を使って、新太郎や一夏たちと談笑しながら、専用機の話しを交わした。
俺の割とさっぱりしたセリフに、一夏とかは呆れていたが、個人的には己の力以外に信用出来る物は鋼刃の能力だけだから、気にしない。
「だから、今日は夕食は遅くなるかもね」
「マジか。まぁ、無理しない程度にやれば良いと思うぜ」
「そのつもりだよ」
何たって、身体は運動を良くする俺にとってはかなり大事なものの一つなんだから、気をつけてはいるし、万が一ヤバくなってもどうにか出来るようになってるから、そこまで無理するつもりはない。
「次、三枝と織斑弟」
「「はい」」
取り敢えず、今はこの実習を終わらせてから、気持ちを入れ替えよう。
「コネクションでも作ってたの?」
「ううん?ただ、あそこの奥さんと知り合いになっただけ。因みに鋼刃には、直ぐバレたけど」
「なら、俺にも言って欲しかったよ……」
「あはは、サプライズの方が劇的でしょ?」
ケラケラと軽快に笑う唯香にげんなりしながら、俺は織斑先生に案内されながら、第2搬入口へ向かう。
その途中、私服の鋼刃と鉢合わせになったけど、織斑先生は何も言わなかったので、一緒に向かう事にした。
「それよりも、どんな機体かは聞いてる?」
「いいえ?ただ、私たちに合わせた要素は取り入れるらしいわよ。詳しくは、教えて貰えなかったけど」
「石動は、堅実って感じじゃないし、良い意味でイかれてる奴が、多い感じだからな。案外、ロマン機かもな」
「あ、それなら、俺は大歓迎だよ」
などと、3人でくだらない事を話しながら、歩いていたら搬入口に着いた。
そして、搬入口に着いた丁度のタイミングで、石動重工のトラックが入って来た。
入って来たトラックから降りて来たのは、1人の白衣を来た男性だった。男性は、俺たちに気付くと一礼をして来たので、しっかりと返しておく。
これから、お世話になる相手なのだから礼節はわきまえておかないといけない。
「どうも。石動重工の開発主任の
そう言って名刺を渡されたのを受け取り、2人で自己紹介をする。
その場にいた鋼刃も、流れで自己紹介をすると何故か、手をガッチリと合わせている。
多分、何かお互いに感じる事があったのだろう。
「んんっ!それでは、我が社のISを確認していただきます。少々お待ちを」
そう言って一心さんは、トラックに何か指示を出すと、荷台が開き中には黄色と黒のISと青と白のISが、鎮座していた。
「こちらが、お二方に乗ってもらう第三世代機体の『雅狼』と『月華』です」
そう紹介されて、俺たちの手元に資料が渡された。
俺の所には『雅狼』の資料が、唯香には『月華』の資料が渡された。
多分、それぞれの専用機をこの時に教えてくれたのだろう。
「それじゃあ、フォーマットとかをやるから、装着して下さい」
そう指示されるまま、俺たちはISを起動する。
そして、その日一番の面倒ごとに絡まれるが、それは後の話だ。
報告
来週一週間投稿を休みにさせていただきます。流石に、学校と毎日投稿は、疲れましたので。
更新を楽しみにしていた方もいると思いますが、しっかりと療養して続けて行きたいので、ご了承ください。